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#100【雑記】「完全機能不全家庭」の父と母と娘のお話。③

これまでのお話。

身体の大きな父にガチでフルボッコにされた私の顔は、まるでプロボクサーに殴られた後の様に、片方の目は腫れ上がり、唇は切れ、両頬が紫色に腫れ上がり、顎がズレて、口がうまく開けられない。
殴打の衝撃で首を上げる事も出来なくなった・・・。

前回のラストシーン

それでも私は、自分のバイト代で氷嚢とシップ薬を買って来て(その顔で薬局へ行きましたよw)目に氷嚢を当て、頬から首にかけて、シップ薬を貼りまくり、なんと、1週間、チャリンコを漕ぎ、電車を乗り継ぎ、フツーに学校へ通い続けた。バイトも休まず行った(厨房に回してもらったけどw)

”さぁさぁ、みなさま、ご注目!! ウチの親は教員ですけど、娘にこんな事をするヤツなんですよー!!! どう思いますぅー??”


道行く知らない人達も、通学電車の中でも、学校でも、みんな、紫色に腫れ上がった私の顔に気づくと、ギョッとして、ドン引きした。

私は、それが痛快で仕方なかったwww

担任の先生が朝会で私の様子に気づくと、「おいおいおい!! どうした?ちょ、ちょ、ちょっと職員室へ来ようか・・・。」と、もれなく職員室へ連行された。

「どうしたの?何があったの?誰に暴力振るわれたの?😰」

「あ、えーと、親父・・ですけど😒」

「え?え?ええー?ちょっと、だって、お父さん、教員だったよね?😱今、たしか○○○中学校の・・・。進路指導もしていらっしゃるから、俺も知っているんだけど・・・😨」

「ええ。そうです。父は教員です。娘にこういう”教育”をする教員なんですよ。父は、私の事を、”このアマっ!!”って言いながら、”教育”してましたよ😒」

担任の先生は絶句していた。

私はそれ以上の事は、何も言わなかった。言う必要もなかった。それが、紛れもない事実であり、「全て」だったからだ。

しかし、この後、担任の先生は、私の事案について職員会議に掛けてくれたらしく、他の教職員の話合いを持って、父に諫言の電話を入れてくれたらしい。(勿論、父の勤務先の中学校にである。)

父と同じ”中学校”(教職員組合)の先生方だったら、こうは行かなかっただろう。当時、父とその兄(叔父)の言う事やる事に、「物言い」できる教員はいなかった。

シメシメであるw
父へのリベンジは果たした😏✨


赤黒くミミズ腫れした顔を隠す事もなく、チャリンコで疾走しながら学校とバイトには、飄々と通っていた私だが、如何せん、口元の腫れが引かず、また、アゴも若干ズレており、咀嚼そしゃくが出来ない私は、この1週間、まともに食事が食べられずにいた。

そんな私の姿を見かねた母が、ようやくに、ポツリと言った。

「悪かったよ。親の負けだ。私と一緒に病院へ行っておくれ・・・。」

"ヨッシャー!!🤩"

娘17歳、完全勝利の瞬間である!!w

そしてそれは、「生きづらさ」からの精神的解放でもあった。

ようやくに、私は病院で手当を受ける事になった。最初は「整形外科」を受診した、整形外科の医師も看護師も、診察室へ入って来た私の顔を見て、ギョッとした。

「お母さん・・・、これ、娘さん、誰かに暴力振るわれた怪我ですよね?相手は誰ですか?事件性がある場合には警察へ連絡しなければなりませんが・・・。」

整形外科のドクター談

母は慌てて、

「こ、これは、あの、主人が・・・。あのでもあの、”躾”で・・・。いや、折檻したんです。この娘が、あんまり親の言う事を聞かなくて・・・。」

「いや、お母さん、これは”折檻”とかいう域ではないですよ?😠明らかに虐待ですよ?傷害事件ですよ?関係機関に通報する事案ですよ?!😡」

整形外科のドクター、ちょっとブチ切れ気味

「そ、それは困ります!! 主人は、主人はあの・・・教員なので・・・地元の中学校の・・・。け、警察なんかに言われたら、主人は職を失ってしまいます・・・。」

「はっ??ええ?? ご主人、学校の先生なんですか・・・??!!😱」

整形外科のドクター、ドン引き。

整形外科の先生と看護師達が絶句した。

「そうなの?本当なの?本当にお父さんに殴られたの?」

整形外科の先生が”あり得ない”という表情で私の顔を覗き込んだ。

「はい・・・。」

「そっか・・・。酷い腫れだね?どこを殴られた?痛いところはどこ?ちょっと口を開けてみて?」

私は、アゴが痛くて、いくらも口を開ける事が出来ない。

「うわ・・・。これちょっとアゴの骨がズレてるね・・・。ひでぇなぁ・・・。」

先生は一通り私を診察すると、看護師にレントゲンの指示を出した。

そして、母に、

「歳頃の娘さんに、こんなに酷い怪我を負わせて・・・。1週間も経ってから診察に連れてくるなんて・・・😡💢」

「目の検査と脳の検査も必要ですから、この後、脳神経外科の先生の所へ行って下さい。その先生にも伝えておきますから😡😡😡💢」

そう厳しい口調で先生から睨まれ、母は震え上がっていた。

”それみろw ざまぁないよねwww”

私は、母へのリベンジも得たりと、内心、ほくそ笑んでいた😏😏😏✨


幸い脳への損傷や眼球への損傷は診られず、顔の「打撲」と、「頸椎骨折」、若干の顎関節症で済んだ。全治3ヶ月の診断だった。

その病院の脳神経外科の医師は、いわゆる「家庭内暴力」の事案に詳しい先生だったらしく、母は、その先生から、厳しい諫言を受けた。

その傍らで、脳神経外科の先生は、私にこう尋ねた。

「大丈夫ですか?このまま家に帰って・・・。お父さんやお母さんの事を、警察に訴えて、あなたを保護してもらう事も出来るよ?」

「あなたのお父さんが、”学校の先生だから”とか、そういう事は関係ないから。僕たちは、あなたを助けたいんだよ。」

脳神経外科のドクター談

母は、泣きながら「いや、警察にだけは言うの止めて・・・。お願いだから・・・。私が悪かった・・・。だから警察には・・・。」と私に言った。

「お母さん、それがいけない。娘さんはもう17歳、ちゃんと自分の意志で、物事を決められる歳頃ですよ。善悪の判断も出来る。私は娘さんの意向を聞いているんですよ。あなたではない😡💢」

脳神経外科のドクター談

先生がピシャリと母を遮った。
そこで私は、迷う事なく、こう言った。


「先生、警察にも、何処にも相談はしません。私は、この顔のまま、1週間、学校にもバイトにも通いました。多くの人が、私のこの顔を見て、ビビってました。

多くの人が、父や母が私にした所業を見ました。事情を知った学校の先生や友達やバイト先の人達は、みんな、私に同情してくれた。

誰も、私が「悪い」とは、言わなかった。
多くの人が、私を心配して、励ましてくれました。

だから、私の気も晴れているし、父や母も”社会的制裁”を受けていると思います。もう充分に。だから、両親を訴えることはしません。このまま家に帰ります。治療はして欲しいですけど。」


「そうか・・・。わかった。貴女は、しっかりとした娘さんだね。では、今回は、これで帰っていいよ。次回の治療の予約はしてね。また、何かあった時には、迷わずに、いつでも、ここへ来て、私に話してね。いいね?」

「はい。ありがとうございます・・・。」

「お母さん、あなた方は、娘さんに救われましたね。この事、家に帰ったら、よく旦那さんに話して下さい。二度と、娘さんに暴力を振るうことのないように。今度あったら、その時は、躊躇なく、必ず、警察へ通報しますからね😡💢」

脳神経外科のドクター談

母はうなだれて、か細い声で「はい・・・。」と返事をしていた。


こうして、この一件は警察沙汰にはならなかった。(しなかったw)

その後父は、二度と私に手を上げる事はしなくなった。

しかし、この時、「母親」としてのメンツを木っ端みじんに砕かれた母は、益々、精神的に不安定になり、「Ilsa子が、Ilsa子が・・・。」と、父に愚痴をこぼすのを止められなかった。

しかし、父はもう、「Ilsa子は、あの娘は大丈夫だ。心配しなくていい。
好きにやらせればいい。」と言って、母の肩を持つ事はしなくなった。


『機能不全家庭』の典型事例だろう。

私は、この件で、母をコテンパンにやっつけた。

結婚して子供を持つまで、その爽快感は続いたが、自分が「母親」になると、次第にその爽快感は失せ、年を追う毎に、母に対し、後ろめたい気持ちが強くなった。

晩年、母がうつ病になったのは、明らかに、自分のせいだとも思った。

母が「認知症」になったのは、母からの「リベンジだ・・・。」とも思った。

それを受けて立つのが、娘としての”役目”だろうとも思った。


そして、今、あれから40年の時を経て、17歳の娘の顔をコテンパンに殴り倒した父を、私は介護している。


こんな『機能不全の父と娘』でも・・・。

父は、あの時の事を、私に謝った事は、一度もない。話題にすら上げない。私も謝罪を求めるような事は言わない。恨みがましい事をネチネチ言うわけでもない。

ただ父は、何かにつけ、「俺なんか、もうお前には、かなわない。」「お前に任せるよ。」と、穏やかに笑うだけだ。

それが、父の「詫びのことば」だと、私は受け止めている。

「機能不全」の親でも子でもいいんだよ。
そんなことはもう、関係ないんだよ。

父は父なりに、母は母なりに、私は私なりに、
たくさんの不遇はあっても、精一杯、人生を生きてきた。
それでいい。それ以上何がある?

人と人の間に、何を求めれば、「完璧」になるの?

母は「完璧」を求め続けて”自滅”してしまった・・・。

人間なんて、みんな「機能不全」を持っている。
だからこそ、与え合って、助け合って、時に許し合って、
はじめて、正常に機能するもんだろう。

親子だって、それは同じ。
夫婦だって、それは同じ。
仲間同士だって、それは同じ。

noteを100記事書いて来て、今、私が思い至ったのは、そこかなw

以上、「完全機能不全家庭」の父と母と娘のお話、完。


【 note100記事に寄せて 】

フォローを頂いている皆様、いつも長文を読みに来て頂いている皆様、
本当にありがとうございます。

皆様の「スキ🩷」に支えられ、ここまでやって来られました。

皆様のご厚誼に、心より、厚く御礼申し上げます。

そしてこれからも、「タイガー&ドラゴンの戦い」は続きますし、「Ilsa'sJukebox」も、続けて参りたいと思います。

また、どうぞ遊びにいらして下さい。

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