ホップ苗の入手ルートと、自室でホップの水耕栽培をする全機材リスト
こんにちは。前回の記事でホップ栽培に興味を持っていただけたでしょうか。
Tokyo Hop Breeding Note 第2弾はホップの入手方法と、今からでも間に合う水耕栽培の始めるための機材リストとセットアップ方法についてです。
ちなみに、このノートでは育種の経過は記載しますが、メインは皆さんがホップを育てるときに役立つことを書いていきます。
育種には特別な試薬や実験器具などが必要ですので、育種方法については個別の記事にまとめる予定です。
はじめに
ホップは季節によって以下のように姿を変える多年草です。
春(3月〜5月): 地中から新芽を出し、ツルがぐんぐんと成長します。
夏(6月〜8月): 開花を迎え、ビールに使われる「毬花(まりはな)」と呼ばれる緑色の花が育ちます。
秋(8月下旬〜9月): 収穫の最盛期を迎えます。
冬(11月〜2月): 地上部が枯れて地中で休眠(越冬)します。農家はこの間に株の剪定などを行って春に備えます。
今の時期 (7月下旬) から苗を植えても、外で栽培するとホップを収穫することはできないと思います。日照時間や温度をコントロール出来る室内での水耕栽培であれば、今からでも育てて収穫することが出来ると思われます。
1. 苗の入手
ホップは種ではなく根茎(地下茎)や苗から育てるのが一般的です。 そして最大の注意点として、ホップの苗が市場に流通するのは春先(3月〜4月頃)のほんの短い期間だけです。
この記事を執筆している現在(夏)は、残念ながら苗を入手するのは非常に困難な時期です。私も去年の今頃にホップ栽培を調べはじめたので半年間は準備期間でした。
人気品種(カスケードやセンテニアルなど)の苗は毎年春になると文字通り一瞬で完売します。来年の栽培に出遅れないためには、今のうちに入手ルートを把握し、予約やSNSのフォローをしておくことが不可欠です。
私が苗を購入したのは「花の館」さんです。
2026年7月下旬でもまだ15種類くらいのホップ苗を購入することが出来そうです!!
残念ながらカスケードやセンテニアル、ソラチエースなどの人気品種はもう品切れです。
来年の販売開始を見逃さないように私はinstagramでフォローしていました。
2. ホップの選び方
花の館さんだけでも40種類近いホップの種類があり、どれがいいのか迷いますよね。
以下の目的に合わせて選ぶと良いと思います。
とりあえず育ててみたい人
生育旺盛、初心者向けと記載のある品種
例: 信州早生、ナゲット、ニューポート、クラスターなど市販ビールに追加したり香りを楽しみたい人
好きなクラフトビールに入ってるホップや似たホップ
日本のビールが好きな人: 信州早生、かいこがねなど
Hazyなどフルーティーなビールが好きな人: カスケードなど
ホップ苗の説明を読むと全部欲しくなって余計悩みますが、今すぐ買えてグロウテントやベランダでコンパクトに育て始めたいという場合はゼウス、庭に埋めてグリーンカーテンにしたいという場合は信州早生ですかね。
私の選んだ株はカシミア、パール、コメットの3種です。
育種目的だったので、私の好きなホップであるGalaxyやNelson Sauvinを目指してAIに親株や成分プロファイルを調べさせました。
そして交配に使用するので二倍体品種から選んでいます (詳細は別記事)。

カシミアは今でも買えますし、ベランダでも水耕栽培でも無事に育ってますので迷ったらカシミアも◎
3. ホップの水耕栽培の特徴
ホップは基本的には広い庭や畑で育てる植物です。ですので水耕栽培は邪道だと思います。でも東京に広い庭とか畑なんてないんですよ。だけどホップは育てたいという気持ちで水耕栽培に挑戦しました。お金はかかります。
ホップ栽培の基本はすべて花の館さんのnoteに書いてありますので、土で栽培する場合の細かいところは以下の記事を参照してください。
ホップの水耕栽培のメリットは
外の日照時間や天気、気温に左右されずいつでも栽培できる
収穫までのライフサイクルがかなり短い
病害虫の発生リスクと病気になるリスクが低い
だと思います。特に収穫までのライフサイクルの短さは驚きです。外のベランダのプランター組は5月1日にスタートしたのに7月21日現在はまだ花芽すらついてないといったところですが、水耕栽培は6月6日にスタートしたのにすでに花芽が出来て毬花らしくなってきています。まだ2ヶ月も経っていないのに交配が出来るのは驚きです。
あとやっぱり虫がいないのが神ですよ。正直それだけでグロウテント選んで良かったと思ってます。
ベランダのホップは春はアブラムシとハダニと格闘し、今はチュウゴクアミガサハゴロモとイモムシとか色々な虫と毎日格闘中です。
一方でデメリットもそれなりにあって
初期投資が高い (約6万円)
光熱費代がかかる
部屋をかなり圧迫する
ポンプやファンの音が若干うるさい
背丈が限られるので収穫量が限られる
外で育てればプランターと土だけ買えば始められますので一番のデメリットは初期投資額でしょう。ただしこれはグロウテント一式を買った場合なので、使ってない部屋とか押入れとかを栽培ルームみたいに出来るのであればもっと安く始められると思います。
収穫量が少ないかどうかはベランダ組と比較できていないのでまだわかりません。背丈が低くてもたくさんの毬花が付くのであればデメリットではないかもしれません。
4. 水耕栽培に必要なもの一覧
水耕栽培を始めたいと思った方向けに、私が実際に使ってる商品をご紹介します。

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グロウテント
ホップを育てるテント。この中に3つホップを入れてLEDで照らして育てます。部屋とかタンスとか真っ暗に出来る空間があるなら不要。この横幅サイズだとホップが育ってくると2個が限界でした。
LED栽培ライト
太陽の代わりです。これがないと光合成できません。私はセールだったのでSF1000を2個購入。今見たらSF2000を1個買ったほうが安いね。
換気システム+スマートコントローラー
LEDでテント内が熱くなるので排熱。換気しないと湿気+高温ですぐにカビて失敗する。スマートコントローラー無しのほうが安いけど絶対あったほうがいい。これがあればアプリで6~12時だけLEDオンとか設定できて神。
テント内ファン
これは流石にいらないだろと思って3COINSのクリップファン買ったんだけどバッテリー式だと充電が面倒になって途中から購入。
コンセント付きの首振り扇風機やサーキュレーターで代用可能だとは思う。
ちなみに私はSpider Farmer公式でセールのときに買ったんだけど、今見るとAmazonのほうが安いしポイント溜まるしAmazonのほうがいいかも。
たまに日替わりセールでAmazonより安い時もあるから公式もチェック推奨。
水耕栽培容器
ドンピシャの水耕栽培キットが存在しないので容器はDIYが必要。
まずは蓋付きのデカい黒いプラスチックバケツ。100均やホームセンターで探したけど蓋がついてる黒のデカいのはなかったからAmazonでこれを3つ購入。結構調べたけどこれ以外にいいのないからこれ買っておけば間違いない。
黒じゃないとLEDの光が透過して、藻とかカビが液体肥料に繁殖してすぐ根腐れする。黒以外を使う場合はアルミホイルでグルグル巻にすればOKだけど洗ったり肥料変えるたびに面倒だからオススメはしない。
育苗ポット
ホップ苗を入れる容器。上のバケツの蓋にDIYで穴開けて差し込む。
ホップは根っこがかなり大きくなるとのことで、容器はでかいほうがいいと思う。私は1円でも安く始めたいということで無印良品で1個199円x3つこれを買ってきて、ドリルで穴を開けまくったがかなり面倒だったので、お金を出してもいいよって人はほぼ同じサイズのものがAmazonにあったのでこれがいいかも? (買ってないので不明)
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550182994902?detail_relation_05
ハイドロボール (中粒)
ダイソーで4袋購入。上のポットにこれいれてホップ苗を固定する。土じゃないからハエが湧かないから神。
エアーポンプ (金魚ポンプ)セット
根腐れ防止のため、バケツの液体肥料の中にぶくぶくとエアレーションする用。
1個だけしか育てないなら100均の金魚ポンプで代用出来ると思う。
注意点としては、バケツより高い位置に置く必要があるので、上から吊るすか、高めの台に置くこと。
液体肥料
バケツの中にいれて育てる液体肥料。ハイポネックスとかでもいいんだろうけど、AIはこれをオススメしてきたからこれを買った。今のところかなり順調に育ってるから正解だと思う。
なお、農家向けなので普通に買うとヤバイ量くるので、Yahoo!ショッピングで少量セットを買うべき。
EC測定機
肥料濃度を測定する機械。いらんやろって思ったけど適当に作って濃すぎたり薄すぎたりして枯れたら嫌なので購入。ないと何が原因で枯れたのかの切り分けもできないから絶対あったほうがいい。ちなみにめっちゃ便利。ボタン1回押すだけで測定できて愛用中。3つのバケツに同じ量で作ったつもりなのにEC結構ばらつくから買ってて良かったと思ったね。

以上です!全部で83,333円…!高すぎるだろ!!
テントとかもっと安いのあるんだろうけど、Spider Farmerのテントはかなりしっかりしててとても満足。
1個だけ育てるなら、縦長テント90X90X180cmとSF1000を1個とかで済むので6万円くらいですかね。
あとは、麻紐とか誘引するものも100均で買えるよ。
さいごに
今日はホップ苗の入手方法と必要機材一式を紹介しました。
初期投資は高いけど、毎日ぐんぐんと伸びていくので楽しいです。
苗を入手したあとと、水耕栽培の始め方と各種条件については次の記事にします。
ぜひ「スキ」と「フォロー」をして続きをお待ちください。
