ガチ中華巡り|珍キノコがたっぷり!グルタミン酸が踊る雲南式火鍋
『月曜から夜ふかし』の雲南省ロケで、ロケ隊がキノコ鍋のレストランに入って、グツグツ煮えたお鍋をさあ食べようとしたときに、店員さんがすかさずスープを採取して、「キノコ中毒になったらこれをサンプルとして病院に提出します」と言った回を観た方、いますか?
私はそれに「非常野性味溢雲南省(ワイルドだぜ雲南省)!」と衝撃を受け、以来気になっていたところ、昨今のガチ中華旋風に乗ってまさに雲南式キノコ鍋のレストランが上野にオープンしたと聞きつけ、行ってきました。
望滇山 酸湯養生火鍋 上野店

望滇山(ボウテンザン)というのは雲南省にある山なのかと思いきや、Googleマップを検索しても出てこないので、架空の地名なのかしら?
それはともかく、こちら、どうやら上海発の雲南式鍋レストランの日本支店のようです。
店内はイマドキのガチ中華レストランらしく、とってもオシャレ!

店員さんもカラフルな雲南の民族衣装風ユニフォームを着ていて、一般的な中国料理のレストランとは趣が異なります。

お昼はお得なランチ食べ放題があるのですが、それには含まれないパッションフルーツのスープベースというのが気になったので、ちょっと割高になっちゃったけど単品でパッションフルーツスープと、期間限定の養生鶏スープのハーフ&ハーフを注文しました。

具材に選んだのは、なにはともあれ今回の目玉の「雲南産野生キノコ盛り合わせ」。

盛り合わせに入っていたのは、
金耳
山伏茸
クロツエタケ
黒ポルチーニ茸
アガリクス茸
の5種。雲南省から直送しているそうです。

そうそう、先日会った中国人のガイドさんによると、雲南省はキノコの王様・松茸の産地でもあって、朝に雲南省の山で採れた松茸が、省都の昆明から直行便に乗って、その日のうちに東京のデパ地下に並ぶんだって。

そして、火鍋屋さんでのお楽しみといえば、調味料コーナー、通称タレバー!

雲南式の【望滇山】のタレバーは、よく見たらラインナップが私の知っている火鍋屋さんと違う!


トロピカルな雰囲気がムンムン漂っています。レモン唐辛子タレに至っては、魚醤が入っていて、もはやタイ料理のソムタムの香り。それもそのはず、雲南省の位置はこのへん↓

タイと国境こそ接していないものの、ミャンマー、ラオス、ベトナムとはお隣さん。なんだったら北京や上海よりもずっと近い!道理で食材がトロピカルなわけです。
ちなみにバンコクから昆明には長距離列車が出ているらしい。乗ってみたいな~。

あとはひたすら具材を煮ながら食べるだけなのですが、ここであるブツが登場……!

店員さんが、「キノコは必ず5分間、火を通してください」と言いながら置いていった、レトロ調のストップウォッチ。
とたんに「病院に提出するサンプルです」とスープを採取する『月曜から夜ふかし』の店員さんが脳裏に蘇る!
そうだ、私が挑もうとしているのは、そんじょそこらの鍋じゃなかった……!

お鍋の味は、火鍋と似ているけれど、四川風や重慶風の火鍋に比べるとスパイスが控えめでだいぶ食べやすい。私は辛いものがあまり得意ではないので、辛くない鶏出汁のスープのほうが口に合いました。
楽しみにしていたパッションフルーツのスープは……最初にパッションフルーツの果肉を店員さんがスープに加えたのですが、それほど量が多くなかったのと、もともとのスープがピリ辛なこともあって、パッションフルーツの味はほとんど分かりませんでした。
それよりもパッションフルーツのタレのほうが、トロピカル感満載かも。お肉や野菜をパッションフルーツ味で食べるのは初体験でしたが、酸っぱさと種の歯応えが良くて、とても美味しかったです。

5種類の雲南産キノコのうち一番美味しかったのは、「クロツエタケ」。
シャクシャクと噛むと、ジュワ~~~とキノコの旨味が溢れます。この細い軸のどこにそんな水分が?と不思議なくらいジューシー。


一方、「なんじゃこりゃあ」と度肝を抜かれたのが「金耳」。

シロキクラゲの仲間らしいのですが、火を通して食べると、全然キノコの食感じゃない!

繊維質はまったく感じず、私が思うに一番近い食感は豚の角煮の脂身。
やたらとブヨンブヨンして、噛むとモチモチ、味は無味に近いです。
美味しいかどうかは別として、こんなキノコ、人生初!こういう食材に出会うと、ガチ中華の世界の広大さをつくづく感じます。まだ知らない味がいっぱいあるんだろうな。

野菜もお肉も新鮮で、山盛りだった具材があっという間にお腹の中へ。特に大量のパクチーをしゃぶしゃぶするのが美味しかった。

ここはドリンクも本場中国っぽいのが揃っていて、特に甘いジュース系が熱々で辛いお鍋と好相性でした。


お鍋以外の一品料理はあまり種類が多くなかったけれど、揚げ豆腐はいい箸休めになりました。これまたタイ料理っぽいタレに付けて食べるのが美味しい。


そしてそして、このお店、なんと去年から中国で大ブームのスイーツ、「ナイピーズ・タンフル」も食べられるんですよー!

私は半分くらいはこれ目当てで行ったのですが、デザートに注文しようと思ったら、私の直前で売り切れてしまいました……無念。食べたい人は、入店してすぐに注文しておくとよいかも。
いま中国では、地域性や伝統がトレンドになっていると聞くけれど、その空気感を東京で味わえるのがおもしろい。
なにしろ「クロツエタケ」が驚くほど美味しくて、また来たいと思わずにはいられないお店でした。

ちなみに後日、平日限定の食べ放題ランチに行ったのですが、アラカルトの方が食材の満足度がずっと高かったです!(ランチタイムもアラカルト注文可能)
⬛︎ちゃんはるのガチ中華シリーズ
⬛︎インスタでもいろいろ食べ歩いてます↓
