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日本初!マングローブが地球を救う?!ブルーカーボンクレジットの最前線に伊藤忠、宇検村、BLUABLEが挑む!

豊かな自然に恵まれた鹿児島県奄美大島にある宇検村で、日本初の“マングローブ生態系によるJブルークレジット*認証の取得”という取り組みが実現しました。
この取り組みは、伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)と宇検村が共同で実施した「奄美大島・宇検村マングローブ植林プロジェクト」によって推進されたものです。そして、この挑戦を全面的にサポートしたのは、富士通から出向起業スタートアップとして誕生したBLUABLEです!
BLUABLEは、海洋の生態系に取り込まれて貯留される炭素である「ブルーカーボン」を創出する基となる藻場の創生に挑んでいます。
今回の記事では、日本初の取り組みとなった、マングローブ由来でのブルーカーボンクレジット創出の裏側に迫ります!



マングローブ植林に込められた想い(地域と企業の共創)


このプロジェクトの始まりは、宇検村が2014年から続けてきた、子どもたちのふるさとの自然への誇りを育むマングローブ植林活動にあります。地元小学生がメヒルギの苗を育て、植えるこの活動は、単なる植林に留まらず、次世代への環境教育という重要な側面も持ち合わせていました。子どもたちは、マングローブが炭素貯留に優れていること、そしてふるさとの緑が生き物の保護にとっていかに重要であるかを学び、地域固有の自然環境を肌で感じてきました。

地元小学校児童によるマングローブ植林活動
伊藤忠社員・宇検村役場職員も参加した、宇検村での植林ツアーにて(2024年)

伊藤忠商事は、企業の社会貢献活動の方針として「環境保全」「次世代育成」を掲げており、2021年からこの活動に賛同し、植林活動への参加と支援を本格化させました。同社のサステナビリティ推進部が中心となり、社員も植林作業に参加するなど、企業全体でこの取り組みを推進。プロジェクトリーダーである吉田様は、この活動を通じてJブルークレジット認証の取得を目指し、その実現に向けたパートナーを探していました。大手企業が参加するブルーカーボンについて意見交換を行う研究会の場で、富士通に声がかかり、その縁がBLUABLEへとつながったのです。BLUABLEは、ブルーカーボンに特化したスタートアップとして、マングローブにおけるブルーカーボンクレジットの申請支援という役割で、このプロジェクトに参画しました。

日本初の挑戦、その道のり(困難を乗り越えた技術と情熱)

ブルーカーボンクレジット申請において、海藻や海草の実績はあるものの、マングローブでの認証の取得は前例が無く、もちろんBLUABLEにとっても初めての挑戦となります。そのため、調査は手探りで進められました。
ブルーカーボンクレジット申請には、炭素貯留量算定を算定するため、対象生態系の分布面積や単位面積あたりの二酸化炭素の吸収量などの実地調査が必要となります。
JBE(Jブルークレジットの認証機関)とも連携をし、調査方法を整理。植林サイトである宇検村枝手久島で、宇検村、伊藤忠商事とともに綿密な調査が行われました。

現地調査の様子

BLUABLEは、植林時期ごとのマングローブの本数確認や樹高測定といった基本的な調査に加え、ドローン撮影による点群データからマングローブ林全体の3Dデータ化を実施。これにより、マングローブ林の状況を立体的に詳細かつ正確に把握することが可能となりました。しかし、2025年第一回審査認証委員会では、マングローブ植林活動の特性に対する慎重な議論が必要との判断から、申請は一度差し戻されます。

伊藤忠商事、宇検村、BLUABLEは、この結果を受け、当初の手引書に沿った分布面積からの算出方法を見直しました。そして、マングローブ特有の「地下の細根」をベースとした新たな炭素貯留量算定を実現し、この申請によって、日本初のマングローブ生態系によるJブルークレジット認証という快挙を成し遂げることができました。

3D地形モデルを点群データから生成する様子

吉田様からは「BLUABLEに支援を依頼したことでドローンや3D把握の技術、JBEへの申請ノウハウを得られました。伴走してもらわなかったら、25度中の申請に間に合わなかったかもしれません。また、BLUABLEの皆様のブルーカーボンや地方創生への熱意にも共感しました。」との声をいただくことができました。

現地調査を終えて(伊藤忠商事:吉田様、嶋内様、BLUABLE:西川、福地、宇検村:福永様 左から右回り)

認証がもたらす価値と未来への展望(地球と共生する社会へ)

今回、伊藤忠商事、宇検村、BLUABLEが実現した取り組みは、ブルーカーボンの生態系の知見を得る大きな一歩となりました。特に、マングローブ植林を由来とするブルーカーボンクレジットが日本で初めて認証されたことは、従来の藻場や干潟が中心だった日本のブルーカーボンクレジットに「マングローブ」という新たな領域を切り開くものです。
また、マングローブは、その高い二酸化炭素吸収能力だけでなく、多様な生物の生息地となる生物多様性の保全、高波や津波から沿岸地域を守る海岸浸食の防止、そして海洋環境の再生といった多機能性も持ち合わせています。生息域の北上の期待も高まっており、その価値は計り知れません。

このプロジェクトは、企業、地域、そしてスタートアップが連携し、それぞれの強みを活かすことで、環境課題解決に貢献できることを示すことができたと思います。
BLUABLEは、これからも革新的な技術と情熱をもって、地球と共生する社会の実現に貢献していきます!

ジャパンブルーエコノミー技術研究組合理事長 桑江朝比呂様からのコメント

今回、マングローブ植林初期という、世界的にも知見や実績が限られているなかでのJブルークレジット初のマングローブ植林活動に対する審査・認証となりました。
従来はマングローブ林の保全の観点でのJブルークレジット®認証申請の手引き記載はしていましたが、25度末の手引き改正時にマングローブ植林初期における算定手法を反映させています。

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