富士通、AIを軸に未来を拓く!テクノロジー戦略説明会レポート~デモ編~
こんにちは、富士通 広報 note編集部です!
2024年12月12日、富士通はテクノロジー戦略説明会を開催し、当日に広報noteでも説明会で発表された技術について紹介する記事を公開しました。
テクノロジー戦略説明会で展示された、AIエージェントやその他テクノロジーなど盛り沢山のデモの中から、ここでは2件を紹介します!
デモの紹介
説明会では、今注目が高まっているAIエージェントにフォーカスし、AIを軸に新たな価値を創出するテクノロジー戦略を紹介しました。AIエージェントとは、ユーザーからの指示や質問に対して、事前に学習したデータに基づいて生成された応答を返す従来の対話型生成AIとは異なり、ユーザーからの問いがなくともAIが人と協調して自律的に課題を認識し、解決に向けて取り組む技術のことです。
まず、会議AIエージェントをご紹介します。
AIエージェントが会議を変える!~「Fujitsu Kozuchi AI Agent」の会議AIエージェントが切り拓く未来~
会議という日常的な場面にもAIエージェントが参画する未来が、すぐそこまで来ていることを実感させるのが、「Fujitsu Kozuchi AI Agent」の会議エージェントです。
「Fujitsu Kozuchi AI Agent」の会議エージェントは、損益や商談に関する打合せに参加して、自律的に適切な情報の共有や施策の提案をしてくれます。その中では人々の抽象的な会話から当社独自の処理ロジックでコンテキスト(文脈)を理解し、本質的な課題を抽出して解くべきタスクを生成します。そしてタスクを解くためのプランを作成し、プランを実行するための最適なAIを複数選定します。会議AIエージェントは、選択した各AIにタスクの実行を指示するとともに、各AIから得られた結果をもとに課題解決策を考え、会議の中で人々に提案してくれます。
実際の例を見てみましょう!
場面は、とあるケーキ屋さんが、クリスマスケーキについての広告戦略を練っているという設定です。

オンライン会議を開始し、会議AIエージェントを会議に招待します。いつものオンライン会議の参加者としてAIエージェントが参加していることに、新しい働き方を感じます!
マーケティング担当:「今年のクリスマス商戦はSNS広告に予算を集中し、売上を3倍にアップしたいと考えています。これまではSNS、アプリ広告、フライヤー広告に予算を三分割していました。しかし、SNS広告経由の費用対効果が非常に上がっているため、今年度は予算を全てSNS広告に投入したいと考えています。これについて、店長さんからの意見を頂戴したいのですが、いかがでしょうか」

店長:「ご説明ありがとうございました。広告媒体によって顧客属性が異なると思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか」
マーケティング担当:「わが社ですと、フライヤー広告が高齢者層に、アプリ広告はファミリー層に受けが良くて、SNSは若年層に影響があるという傾向が出ています」

マーケティング担当は、何とか各広告媒体と顧客属性の関連の傾向について答えることができましたが、傾向について補強する客観的なデータはすぐには出せないですよね。これまででしたら、一度持ち帰りデータを整理し、グラフを作り資料を作ってもう一度店長に相談することになるところでしたが、AIエージェントが参加している会議は違います!
この会話を聞いていたAIエージェントが、適切な情報の共有をするためのタスクをいくつか実行してくれているのです!データを分析し、ほどなくグラフにまとめてチャット欄に投稿してくれました。
AIエージェント「以下のタスクを実行しました。各広告媒体(SNS広告、アプリ広告、フライヤー広告)がそれぞれの顧客属性(若年層、ファミリー層、高齢者層)に与える売上への効果を分析し、グラフで可視化しました。」

AIエージェントがタスクを実行した結果、示されたグラフが以下となります。

グラフは横軸がアプリ広告、フライヤー広告、SNS広告となり、縦軸が売上となっています。それぞれのバーがファミリー層、シニア層、若年層となっていて、実際にフライヤーは高齢者層に、会議の主題であるSNS広告については若年層に影響力があり、一概にSNS広告のみに予算を集中させる必要はないことが客観的に明らかになりました!
最初にマーケティング担当者が提案した「SNS広告へ予算を集中する方が良い」という意見に対し、会議AIエージェントが「各広告媒体がそれぞれの顧客属性に与える売上への効果」を客観的なデータで示したことで、より建設的な議論の場となりました!
デモ展示では、来場者にも会議に加わって体験して頂き、AIが会議に参加するという新しい概念に、多くの来場者が興味を示しました。特に、AIが自律的にアイデアを提示することに面白さを感じた方が多く、今後の発展に大きな期待が寄せられています。AIが会議の質を高め、創造的な議論を促進する、そんな未来が、もうすぐそこまで来ているのです!
脱炭素社会と生物多様性保全に貢献!海洋デジタルツイン
海洋デジタルツインは、AIと海洋生態学を融合し、水中ドローンを使ってスピーディかつ高精度に海中をデジタル化し、海洋を構成する環境の変化や海洋を活用した施策の効果などのシミュレーションによる予測を可能にする技術です。従来は困難だった濁った水中での鮮明かつ繊細なデータ取得を可能とし、海域全体の海洋生態系によるCO2吸収量の推定を実現することで、脱炭素と生物多様性の保全に貢献します。

デモでは、まず従来の手法でCO2吸収量を定量化する様子が紹介されました。従来はダイバーが潜って人手で計測したり、海藻を実際に採集して長さを計測したりしていて、大変人手と労力を要する作業でした。

そこで富士通が取り組んでいるのが、こちらの水中ドローンを使った計測です。こちらのドローンには、各種カメラとLiDARが搭載されているそうです。

このセンサによる計測では、海流を読み水中ドローンを安定的に制御し、ピンポイントではなく海域全体からデータを収集することを可能にする自動制御技術と、深層学習によって揺れや濁りなどがあっても鮮明かつ高精細に海中の生物や構造物を計測する海洋計測技術、そして、AIと海洋生態学を融合して海藻の種類を特定し体積を推定するとともに、そのデータをもとにCO2吸収量を推定する藻場AIモデル技術を活用しています。

会場では濁った水を入れ、海水の状態を再現した水槽を用意しました。海藻を投入すると、本技術によって映像の鮮明化と海藻の種類の同定、体積の推定を行い、CO2吸収量の推定がリアルタイムに行われる様子がデモンストレーションされました。
海洋保全の取り組みに注目が集まっている現在、本技術がこれからどの様に貢献していくのか、是非ご注目ください!
テクノロジーの未来に希望を繋ぐ
今回紹介したテクノロジーの他にも、量子コンピュータの実用化を早める技術や、GPUの演算効率を高め、AI処理の消費電力を最大59%削減することに貢献するAI computing brokerなど、富士通の最先端技術が紹介されました。
今回の説明会を通して、AIをはじめとする様々な技術革新が、私たちの生活をより豊かにしてくれる未来に、大きな希望を持つことができました。富士通の今後の展開に、ぜひ注目してください!

