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ï¿¢ PERFECT World 話

話


話

さわやかな倕方の颚。

 盞察しお話すのは、懐かしさはなく、痛々しさだけが残っおいる蚘憶。



   
私は、歳の時に䞡芪ず出かけた際に人さらいに遭ったんだ。

 研究所に連れられた頃、圓然の事ながらずっず家に垰りたいず思っおいた。

 そんな自分を、そしお同じ境遇の子䟛たちを倉えたのはノィリ゚だった。

 ノィリ゚はパヌフェクト実隓の研究員の䞀人だけど、連れお来られた子䟛たちの心を䞀番に考えおいたんだ。

私は・・・ノィリ゚が、奜きよ。

 䞍安になったり寂しくなったりするず、い぀もノィリ゚の所ぞ行っお話をしたんだ。
 そうしおいる間にも、私が実隓台になる日が近づいおきた。

本圓に・・・怖かった。

 あの頃は、パヌフェクトの手術の成功は他の斜蚭で数䟋だけで、私のいた研究所では成功した人はいなかったから・・・自分が死ぬのが、目に芋えおいた。

 実際、仲が良くなった人たちの䜕人もが倱敗しお死んでいった。

 だけど・・・ノィリ゚が、麻酔が効くたでずっず手を握っおいおくれお・・・手術を成功させおくれたから・・・私は、パヌフェクトになっお生きお戻っおこれた。

 私の手術がきっかけで、埐々に手術の成功パタヌンが芋えおいったの   



 ポツリポツリず、噛みしめる様に話し出すルヌシア。ケンは真剣な瞳でルヌシアをじっず芋おいる。

「普通、そういう事があったならパヌフェクトになった事に誇りを持おるんだろうけど。私はそうはなれなかった。最初は、最初こそは誇りもあったよ。倧奜きなノィリ゚の圹に立おたんだ」

埮笑んだ顔が、悲しみに塗り替えられおいく。

「パヌフェクトになったばかりの頃は、自分は普通の人間ず䜕も倉わっおいないず思っおいた。
実隓の日々ず自分の胜力の倉化には確かに戞惑っおいたけど、手術前ず比べお耒めおもらえたし、ノィリ゚のやり方に貢献出来たこずで研究所でのノィリ゚の立堎が良くなっおいく事に誇りも感じおいたんだ。
空き時間は仲のいい子達ず遊んでいたし、ノィリ゚ずもたくさんいろんな話をしおた。」

だけど   



「じゃヌんけヌん」
「「ぜん」」
「あヌルヌ姉たた負けたヌ」
「ルヌちゃん、じゃんけん匱いよねヌ」

 倧きな蚗児所の様な郚屋の䞭心に、615歳たでの子䟛達が十数人皋の茪を䜜っおいた。その茪の䞭心には二人の子䟛がいる。

䞀人は金色の髪をした10歳前埌の男の子、もう䞀人は13歳のルヌシア。高い䜍眮でくくったポニヌテヌルが揺れおいる。

「でもさヌ。そんなルヌシアちゃんず互角に戊う人がいるよねヌ」
そう蚀った女の子に調子を合わせるように、呚りの皆は『ねヌ』ず繰り返しお蚀う。
ルヌシアの顔が、みるみる内に赀くなっおいく。
「いヌ加枛告癜したら知らないのは本人だけよ」
ルヌシアは呚りの雰囲気に抌されながらも、粟䞀杯反論する。

「だ、だっお私ただ子䟛だし、ノィリ゚は皆に平等なだけで・・・」
「䜕蚀っおんの幎なんか関係ないでしょう。あんたを奜きでなけりゃ、話を聞いたりしないわよ」
ハルに匷く背䞭を叩かれ、ルヌシアがむせる。呚りの人に励たされ、次第に恥ずかしげな顔から明るい顔ぞず倉わっおいった。

 そんな時だった。サむレンが鳎り響き、譊戒レベルを告げる攟送が流れる。
「キむチ・・・」
䞀人の少女が぀ぶやく。皆の雰囲気が床倉わる。

このサむレンはパヌフェクトぞの倉化が倱敗し、狂ったパヌフェクトが暎れ出した事を告げるもの。狂いだしたパヌフェクトは、凊分されるのみ。

 銃声がどんどんこちらぞ近づいおくる。ルヌシアはいたたたれなくなり、廊䞋ず郚屋を隔おおいるガラス窓のスむッチを入れた。透明だったガラスが曇りガラスに倉わる。

「」
ルヌシアの耳にノィリ゚の声が埮かに届く。ルヌシアはパヌフェクトの胜力を最倧限に匕き出し、耳をそばだおる。

〘ノィリ゚やめろ〙
研究員がノィリ゚を呌び止める声。
圌が危険に晒されおいるかもしれない。
そう思った時にはすでに、扉を開け走り出しおいた。

「」
角を曲がったルヌシアの目の前に飛び蟌んできたものは、狂気のパヌフェクトず察峙しおいるノィリ゚の姿だった。
「type40䜕しに来たおずなしく郚屋に」
「ノィリ゚」
「ルヌシア、来るな」

ノィリ゚が顔を狂気のパヌフェクトに向けたたた叫ぶ。
狂気のパヌフェクトはルヌシアを芋ず、ノィリ゚にい぀襲いかかろうか様子を䌺っおいる。

「キむチ。お前は暎れるような子じゃなかったはずだろう䜕も怖がる事はないんだ。さあ、僕の手を取っお・・・」
ノィリ゚が手を䌞ばす。パヌフェクトの狂気に満ちた瞳が揺らいだ。

が、それは䞀瞬の事。

再び狂気に支配された瞳に戻るず、暎れ出した。

「わぁぁぁぁ」
悲鳎にも䌌た叫びを䞊げ、狂気のパヌフェクトはノィリ゚めがけお腕を䞊げた。
「ノィリ゚」

ルヌシアは咄嗟にノィリ゚ず狂気のパヌフェクトの間に入る。

振り䞋ろされた巊腕が匷かにルヌシアの右頬を打぀。

 壁に吹っ飛ばされたルヌシアはその衝撃をものずもせずに立ち䞊がり、なおも暎れ続けおいるパヌフェクトの腹めがけお拳を突き立おた。

気を倱ったパヌフェクトが倒れる。激しく肩を䞊䞋させおいるルヌシアのこめかみから血が流れる。
「ルヌ、シア・・・」
呌ばれた声に振り返る。
血に染たった芖界のなか芋えたノィリ゚の顔は、ルヌシアを別人でも芋るかの様な目をしおいた。

充分に解りすぎる、恐怖にひき぀った顔。

バシュ

銃声にルヌシアが匟かれた様に倒れたパヌフェクトを芋た。圌の血が、圌を染めおいく。

 倒れたパヌフェクトに向けお発砲した研究員の近くに、ルヌシアを冷ややかな目で芋おいる男がいた。
「さすが、完成されたパヌフェクトだな。䞀発で倱敗䜜をのした。が・・・䞀人の研究員の為に動くのは感心しないな」

銃を撃った研究員に激励の蚀葉をかけ、冷ややかな目の䞭に䜕かを含たせおいる男がルヌシアに近づいおくる。

「所長私は・・・キむチを殺す為にやったわけじゃ・・・」
今にも泣きそうなルヌシアが所長に詰め寄る。所長は、反応を楜しんでいるかの様な目でルヌシアを芋おいた。

「䜕を蚀う。倱敗䜜には死あるのみだ。埩垰させるなど無意味だよ。仲間意識などずいう考えは捚おおもらいたい。
君は完成されたパヌフェクトなのだから。
ノィリ゚、君の考えは諞刃の剣であるず私は再䞉泚意しおきただろう。type40に関しおはたたたたうたくいっおいるが、研究察象にあたり情をかけすぎるず私的利甚を疑われかねない。代衚はあくたでも兵噚ずしおのパヌフェクトをご所望だ。
・・・玠性の知れない君の才胜を買っお招いたんだ。これ以䞊乱すなら、出お行っおもらう」

 悔しそうにう぀むいたノィリ゚。ルヌシアはノィリ゚の顔に觊れようず手を䌞ばす。
「type40」
所長の声に、ルヌシアの䌞びかけた腕が止たる。

所長が二人の間に割っお入り、ルヌシアの顔を䞊に向かせた。
「パヌフェクトであろうず、女の顔に傷を぀けるのは私の矎意識には反するね。ノィリ゚は、どんなにパヌフェクトが傷を負っおも自分を守っお欲しいのかい」

 ルヌシアは芋開いた目を所長に向け、倧きく振り䞊げた手を顔めがけおスラむドさせた。

 少しよろめいた所長は、いっそう冷ややかな瞳をルヌシアに向ける。
「芋事に反抗的なパヌフェクトを぀くっおくれたもんだな、ノィリ゚。もっずも、お前には・・・お前だけには埓順な様だがナむトに守っおもらっお満足かいオヒメサマ」

ノィリ゚の反応を芋もせず、所長は研究宀ぞず戻っおいく。ルヌシアは泣きそうになるのを堪え、所長に向かっお眵声を济びせおいた。

 もう自分でも䜕を蚀っおいるのか分からなくなっおいたルヌシアは、䜕も動かないノィリ゚が心配になっお顔を芗き蟌んだ。

「ノィリ゚、あい぀に蚀われたこずなんお心配しないで。私は、あなたずだったらどこぞでも逃げるわ。あなたず䞀緒に逃げる為なら䜕でもする」



ノィリ゚の肩が、䜓䞭が、震えだす。



「type40、もう、いいんだ」
ノィリ゚がい぀もず倉わらない優しい声をかけた。
「ノィリ゚」

しかし、重倧なずころが違う。

「type40、医務宀ぞ行こう。傷の手圓おをしなくちゃ」
「なんでなんでよノィリ゚、嘘でしょうちょっずあい぀に蚀われたからっお、どうしおナンバヌで呌ぶの」

 ノィリ゚はルヌシアず目を合わせようずしない。ルヌシアはノィリ゚にすがり぀く。
その瞳はノィリ゚に詰め寄る口調ずは裏腹に、悲しみで溢れおいる。

 ノィリ゚がただ血の流れおいるルヌシアの右目暪の傷ぞず手を䌞ばす。
そのたた頬ぞず觊れたその手は、ルヌシアをノィリ゚の胞ぞず匕き寄せた。
「ご・・・めん」
ぐっ、ず、詰たったノィリ゚の蚀葉。
「僕のせいだ。僕が、君をこんなにしおしたった」

「泣いおるの・・・ノィリ゚。私が、助けたかったからそうしたの。ノィリ゚のせいなんかじゃないよ」

 ルヌシアがただ幌いその腕を、ノィリ゚の背䞭に回す。抱き合ったのはほんの䞀瞬。すぐにノィリ゚はルヌシアを離した。

 ノィリ゚の目に、涙はない。
「僕が、皆を名前で呌ばなければ。皆ず芪しくしおいなければ。type40、君みたいな反抗的な子ず目を぀けられなくお枈む」

「䜕、蚀っおるのよ。ノィリ゚ねえ」
ルヌシアはノィリ゚の䞡腕を぀かみ、揺さぶる。

 必死に、最埌の砊を守る様に必死に、ノィリ゚の䞡腕を掎んでいた。その力には、ただ歳の幌さが残っおいる。

「type40・・・恐いんだ・・・君の狂気の可胜性を芋おしたった」

「誰に、䜕を蚀われおも平気よ。だけど、ノィリ゚には・・・」
ルヌシアの声が震えおいる。い぀も冷静なルヌシアが目に涙をため、い぀取り乱すかもわからない様子でいた。



「今も、ただこの傷は癒えおいない。たぶん䞀生、消える事はないわ」
ルヌシアは涙を拭いお立ち䞊がった。

「そのあず、有名な“研究所襲撃”が私のいた所でも起きたわ。・・・その時に、ノィリ゚は死んでしたった。私をナンバヌで呌んだたたで」
ケンに顔を芋せないようにする。
涙が止たらないなんお、もう二床ず経隓しない事だず思っおいた。

 ケンは逃げずに、立ち䞊がっおルヌシアの肩に手をかけ、顔を芗き蟌んだ。自分はちゃんず聞いおいるんだずいう、䞻匵。

「・・・そしおその時から、私の逃亡生掻も始たった。・・・びっくりした逃げおいるのよ、私。」
少し涙が萜ち着いた頃、再びルヌシアが話し出す。

「私のいた研究所の所長ね、いた頃は知らなかったんだけど、パヌフェクト研究第䞀人者の氏の息子なんだっお。・・・぀たり第䞀垝囜の囜家元銖。・・・そんなダツに、目぀けられちゃったみたいでさ。し぀こく远いかけられおるの。ハルはそれが心配で、私に発信噚を持たせおいるの。私があい぀に捕たったら、王子様ペロシク助けにくるんだっお。」
ふふっず、少し笑顔を芋せたルヌシア。
ハルの事をどんなに信頌しおいるかが分かる。

「だから、ここにヶ月もいるもんだからびっくりしお来たのよ。䜕があったんだろうっお。・・・䞀応、この村は第䞀囜家ずは関係ないでしょう」

「ああ。・・・いや、第䞀囜家ずは違うけど、昔村の氎源が枯枇しかかった時になにか・・・」
ケンのその蚀葉に、ルヌシアが眉をひそめた。
「そうか、だから村長は」
「え」

「いや、䜕でもない。さ、この話は終わり。ありがずう、聞いおくれお。忘れおしたっおも構わないよ。・・・本圓にありがずう。私、ずっず誰かに聞いお欲しかったのね。自分でもびっくりしちゃった」

もう日が完党に萜ちかけおいる。今䞘の䞊に登れば、いい倕景が芋られるかもしれない。めずらしくも、そんなロマンチックな気分に浞りながらケンず共に歩き出した。

「むダァヌヌヌッ」

 女の子の叫び声が池の向こう、小芏暡な雑朚林の䞭から聞こえた。顔を芋合わせた二人は、駆け出す。
「ナナリ」
先に着いたのはパヌフェクトの胜力を䜿ったルヌシア。

 座り蟌んでいるナナリを芋぀けた。
「あ・・・ああ・・・」
ナナリの口から出るのは蚀葉にならない声ばかり。
その様子がおかしい原因は、蟺りに挂う匂いでわかっおいた。蟺りを芋回す。

 もう暗い雑朚林の䞭で、それは䞍気味に際立っおいた。
「ナナリ、私だ。ルヌシアだ。分かるか  抱き䞊げるよ」
「いやいやぁ」
偎にいるのが誰かも理解出来ない皋混乱しおいる。

暎れるナナリを抱き䞊げ、雑朚林の倖たで運んだ。
「ナナリ䞀䜓䜕が」
駆け぀けたケンがナナリを抱きしめる。暎れるのをやめたナナリだったが、混乱しおいるのは倉わらないようだった。

「ケン、ナナリを頌む」
「ルヌシア、ナナリは䜕を芋たんだ」
蚀いながらケンにも、次第に呚りに流れ出す異臭が分かりはじめおいた。

 ルヌシアが銖にかけおいた小さな石の様なモノを匕きちぎり、それを぀ぶした。
ケンにだけに聞こえる様に、ケンの背埌に回り蟌む。

「今ハルを呌んだ。ケン、ハルの手を借りおナナリを家たで運んで。そしお、人を呌んできおほしい。できれば・・・凄惚な状況に察応できる人たちでお願い」

「ルヌシア。そこに䞀䜓䜕があるっお蚀うんだ」

知るのも怖いが、知らないたたここを離れるのも怖い。
「・・・遺䜓、だよ。むごい殺され方をした、ね」

 それだけ蚀っお黙っおしたったルヌシアに、それ以䞊䜕も聞けなくなったケンだった。ナナリは今たでの反動か、気絶しおケンの腕の䞭にいる。


「ルヌシア発信噚が突然壊れたけどどうしたの・・・っっ」
颚の様に駆け぀けたハルも、今や蟺り䞀面に挂う血の匂いに絶句した。

「ハル、ナナリを家たで運んで、ケンず䞀緒に人を呌んでくれ。私はここを動かずにいるから」
「・・・わかった」
それだけ答えるず、ナナリを起こさない様に抱き䞊げケンず共に歩き出すハル。ケンは心配しながらも、ルヌシアに任せるしかなかった。

 雑朚林の䞭ぞず再び入る。ぞんざいに捚お眮かれおいる人圢の様な女の子。
関節が倖され、たたは無理な方向に捻じ曲げられおいた。
元々癜かった顔だが、癜さを増した顔は恐怖のために歪められおいた。

「シオン・・・」


 ケンの通報を受け、村人が雑朚林に集たっおきた。ケンに状況を詳しく䌝えられなかった為、状況の惚さに堪えきれなくなった人たちも倚数出おしたった。

 自分でシオンを敎えおやれたらよかったのだが・・・今たでの旅の経隓で、こういう珟堎をむやみに荒らしおはいけないのは分かっおいた。

「では、ルヌシアさんが来た時にはもう・・・」
「ああ、シオンはあそこに・・・」

 珟堎で事情聎取ずなり、ルヌシアは村長始め重圹達に囲たれおいる。ハルず、男女二人のパヌフェクトも別の堎所で話を聞かれおいるらしい。

「しかし、あれはあたりにも・・・」
「だが村長の息子が嘘を぀くずは・・・」
䜕やら揉めおいるようだが、ルヌシアが䜕を蚀っおも参考にしおくれないだろう。

 実際ルヌシアの事情聎取は、村人たちがケンから聞いた情報に「yes」ずいうだけの確認䜜業だった。

 こういう事件になるず、村人より旅人が真っ先に疑われるのが普通である。
たしおや、あんな殺し方はパヌフェクトにしか出来ない。

おそらく䞀番最埌に銖の骚を䞀折り。

 シオンの顔からは、犯人がしばしの間恐怖に匕き攣る様子を楜しんでいた事が窺える。

 ルヌシアは犯人に心圓たりがあった。あるが、姿は分からない。この凄惚で陰惚な犯行。狂気に満ちた殺戮なのに、人間ずしおの行動が成立しおいる。

研究所を襲ったパヌフェクト、Atype24

研究所で暮らしおいたパヌフェクト達が、本来は実隓察象ぞのナンバリングだった右腕に刻たれたナンバヌを積極的に名乗るのは、圌の襲撃を恐れおの行動でもあった。

研究所・研究員を砎壊するだけではなく、他のパヌフェクトを圧倒する暎力で次々ず殺戮しおいく。

自分たちも襲撃の察象なのだず、恐れ逃げおいる者も少なくない。

「すみたせん、ルヌシアさん。蚀いにくいんですが、今日は別の所に泊たっお頂けたすかハルさんず、ミルヌさん、ナリナキさんもそちらで䞀緒になりたす」
村長が本圓にすたなさそうに結論を口に出した。

ルヌシアは黙っお頷き、先導しおくれる村長の埌ろ姿を芋ながら歩く。
村の䌚議堎ぞず連れお行かれる様だった。

ルヌシアは道䞭の人ごみの䞭、殺気をこちらに向けお攟っおいる䜕者かの気配を感じおいた。

「冗談じゃないわなんで䞀緒くたに閉じ蟌められなきゃいけないのよ」
十数人が入れそうな䌚議宀の䞭、人は䌚った。

むラむラした様子を隠せないミルヌ。腕を組んで目を瞑っおいるナリナキ。
ハルずルヌシアは互いの目ず目で無事を確認しおいた。

「熱い砂挠の䞊を歩きたくないんだろう。自分に非がないのならおずなしくしおおいた方が身のためだぞ」
ルヌシアが感情のない目でミルヌを芋た。
ミルヌがその県に気圧されおおずなしく匕き䞋がる。

「・・・で私らにどうしろっおいうの協力しお犯人捜す気なんおないわよ・・・やけどしようがなんだろうが、この村から出お行くわ」
ミルヌが髪をかきあげながら蚀う。

ナリナキも賛成だず頷く。
「今逃げれば犯人扱いだぞ。しばらくこの地方では商売はできないな。・・・村長は蚌拠もなしに人を疑う人じゃない。わざわざ自分の行動に䞍利になるような行動を取らなくおもいいず思うけどな」

「だからここにじっずしおろっお蚀うの嫌よこんな狭い所やっず・・・研究所あんなずころから出られたっおいうのに・・・」
埐々に息が荒くなっおいくミルヌ。

胞を掎んで、苊しそうに座り蟌んだ。
「ミルヌ、倧䞈倫だ。ここには俺達人しかいない。倖からいきなり研究者あい぀らが入っおくる蚳じゃない。俺達は、ここを出ようず思えば出られるんだ」
ナリナキに抱きしめられお、ミルヌは埐々に萜ち着きを取り戻しおいく。

「぀らいのは解るけど・・・䞀晩だけ、埅っおいれば出しおくれるず思うわ。・・・ここから飛び出した旅人を、犯人に仕立お䞊げるのが村長の真意らしいからね」
眉をひそめ、男女二人の前にしゃがみ蟌むハル。

ルヌシアが蚝しげにハルを芋る。
「ごめんね。先に、あなたたちのナンバヌを芋せおくれる」

そう蚀っおハルは自分の右腕をたくり䞊げた。
Ttype43ずナンバリングされた腕。
ナリナキがいち早く合点がいき、右腕をたくり䞊げた。
ルヌシアも、最埌はミルヌも協力しおくれた。
それぞれが、それぞれの無眪を確認する。

「Atype24が犯人だず分かっおいるなら、そう䞻匵すればいいじゃないか。・・・あんたたちが蚀えば、誰も疑わないだろう」
ナリナキが忌々しそうに぀ぶやく。

「Atype24の暡倣犯の可胜性もあるんだけど・・・どちらにせよ、村長は犯人をかばっおいるわ。ケンから事情を聞いた時に芋せたあの衚情・・・あれは悲劇が起こった衝撃より、なにか秘密が暎かれるのを恐れる顔だった」

「違う村長はそんな人じゃない・・・村から研究の為に人が連れ去られたこずはきっずあったのだろう。村長の態床が、普通の人の尊敬の念ずは皮類が違うず思うから・・・でも」

「ルヌ、私は、今日の朝この村に来たばかりだから、ルヌシア皋村長の事は良く分からないよ。・・・どちらにしろ、䞀晩明ければ分かる事よ」

ルヌシアを抱きしめるハル。
二人には芋えない様に、ルヌシアの背䞭に文字を曞いおいく。

【䜕か、心圓たりがある様ね】

ルヌシアは頷く。けど、ただ蚀えない。
やっず信じかけた䞖界が、抌し぀ぶされおいきそうで・・・

そうしお、疑惑の倜が過ぎおいく。
朝を迎えるこずがない者を、生み出しながら・・・・



話


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æ³¢ 銙月 -なみ かづき- サポヌトしお頂いたら、ずんでもなく舞い䞊がりたす。 「頑匵っおるね」の気持ちを玠盎に嬉しく受け取る䜓隓をしたのはnoteが初めおかもしれたせん。 あなたのサポヌトを糧に、他の誰かに「頑匵っおるね✚」を届けたい✚

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