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ï¿¢ PERFECT World 話

話


話

ルヌシアが来おからヶ月が過ぎようずしおいた。

 ケンを始めずしお出䌚った子䟛達は、党員この村の商店や圹堎の重圹の子䟛達だった。

 商人の村であるこの村の孊校はたず、党員に読み曞きず算数、コミュニケヌションスキルを孊ばせる。
代半ば頃からは専門職ぞの道がそれぞれに拓かれる。

 専門職は倧たかに分けるず、技術専門職ず経営専門職。
職皮によっおは技術も経営も孊ぶ必芁があるので、専門職の孊校ではあらゆる幎霢の孊生が日々孊んでいる。

 ルヌシアは村長のお墚付きもあり、パヌフェクトである事を買われお医療の知識や歊術の蚓緎など、あらゆる所に臚時講垫ずしお招かれおいた。

 今日はそれぞれの孊校が共通しお早く終了する日。
ケン、ナナリ、マコト、トヌマ、リナ、サニヌずルヌシアの人は賑やかに孊校からの垰路を歩いおいた。

「はい、次は誰のマネでしょうか」
手を挙げおそう仕切ったマコトがパントマむムを披露し始める。
 右手偎で倧きく䞞を䜜り、それを䞡手で挟むように持ち䞊げる。
その埌䞀旊バりンドさせる様な動きをした埌、巊偎ぞ持っお行った。

「ハむ流通のゞョむ先生」
リナが嬉々ずしお答える。
「正解“いいかぁ、ヘリ茞送に掛かる費甚にはぁ”」
ず、今床はセリフ付きで同じゞェスチャヌを繰り返し始めたマコトだった。

 皆が笑い声を䞊げる䞭、甲高い声が垂堎に響き枡った。
「おだたりなんだいこの誓玄曞はあんたら、芪切にしずいお結局金をふんだくろうっお魂胆なんだねそんな金うちにゃないよ出おっずくれ早く」
「シオンのお母さんだわ」
ナナリがそう぀ぶやいお、叫んでいる女性の元ぞず駆けお行った。

 少しふっくらした感じの䜓型、䞀぀に束ねた髪は肩甲骚の䞋あたりで揺れおいる。女性はナナリが来たこずで少し萜ち着いた様子を芋せた。

しかしその隙を぀いお、女性に怒鳎られおいた二人組が䜕やら詰め寄っおいる。
「ルヌシアさん来おください」
その声ず同時に、ルヌシアはナナリの暪に来おいた。

 さすがに呌んだナナリ自身も驚いたらしく、目を䞞くしおルヌシアを芋おいる。今は正面にいる男女二人組も少なからず驚いた様だった。

顔をよく芋おみるず、ヶ月前にケンの家ですれ違った二人だった。

「・・・なんだ。村長の家で䌚った子じゃん。・・・あんた、あの時私たちに殺気みせおたよねヌ。気に入らない」
鋭い瞳。ハッキリした物蚀い。かなりの厚さのブヌツを履いおいお、化粧はやや濃い掟手めな女性。

「ミルヌ、萜ち着けよ。この時代、互いが譊戒するのが普通だろ倱瀌、お嬢さん。俺はDtype94のナリナキ。で、こっちがBtype104のミルヌ。・・・あんたも他のパヌフェクトを芋お緊匵するっおこずは、あの囜ずは関わりたくないんだろ俺達も流れ者でいたいから、同じだよ。」
ミルヌず同じ背䞈に芋える、ナリナキず名乗った男性がサッパリず蚀った。

「・・・Ttype40のルヌシアだ。なにか、揉めおいた様だが」
話が嫌な方向にずれそうだったので、ルヌシアは二人のパヌフェクトに譊戒の県差しを泚ぎながらナナリず女性の前ぞ進み出た。

「いや、ちょっずね。その奥さんが嚘さんの手術に同意しおおきながら、今頃反察しだすもんでね」

「おかしいじゃないか。手術費だけでいいっお蚀っおおきながら、事前怜査に耐久テストでごちゃごちゃず・・・ルヌシアさん、この人たちがパヌフェクトの手術をしおくれるっお蚀うんだけど、そんなに怜査が必芁なものなのかい」

「誰が手術を受けるのかにもよりたす。・・・やはり、シオンさんですか」
 
この発蚀で、䞀気に堎の緊匵感が高たった。

「いい加枛、いちゃもん぀けるのやめおくれないあんただっお、この土地の者じゃないんでしょう」
「私は・・・ただ、これ以䞊䞍幞な人たちをふやしたくないだけだ」

 その䞀蚀で、今たで柔和路線を敷いおいた男が睚み始めた。
「俺らの手術が、䞍幞にするっお蚀いたいのか文句を蚀うなら、倚数決で決めたっおいいんだぜ」

男は蚀いながら指を鳎らし始めた。たるで喧嘩を始める前の準備運動。女も、戊闘態勢の構えを芋せおいる。元々気の合わなさそうな者同士、第䞀印象も悪い。

 いざずなれば、この村を壊しおもいいんだずいう雰囲気を挂わせおいる二人。感情に敏感なパヌフェクトでなくずも、呚蟺の村人は二人から溢れる殺気をひしひしず感じおいた。
 
「倚数決なら、あたしも入れおよ」
女性の䞭音のハスキヌボむスが響き枡る。
䞀瞬にしおルヌシアを取り巻き぀぀あった殺気が消えた。

 ルヌシアの芖線の先に、青色のショヌトヘアに短いスカヌト、肩だしの䞊着にハむヒヌルずいった栌奜の女性がいた。

「ルヌ、あんたい぀芋おも倉わっおないね。争い事が嫌いなのに、すぐに巻き蟌たれる。適圓に躱せばいいのに出来ないのよね。た、この二人はどう蚀っおも争いになりそうだけど。でも・・・あなたたちがナンバヌを持っおるパヌフェクトならわかるでしょうこの村がどんなに居心地がいいか。その匱みに付け蟌もうずするのなら、今すぐ村から出おいくか村の倖で決着を぀けたしょう。それが嫌なら、䞀週間埌のヘリたでおずなしくしおお。圌女の方はそんな靎で砂挠を戊えないでしょう」

「人の事蚀えないでしょう。ハルだっおヒヌルじゃない」
二人組より早いルヌシアの突っ蟌みに、ハルず呌ばれた女性は笑顔を送った。
「だヌいじょヌぶ。ちゃんず替えの靎持っおるから。・・・で䜕でもめおんの」

 ハルがルヌシアず二人組を亀互に芋る。女が呆れたずいうゞェスチャヌを芋せ、ハルの暪を通り過ぎお行った。
男が慌おお远いかける。
「おい、たさかこのたた行く぀もりか」
「あたしに玠足で戊わせる぀もり冗談じゃないこの村の人たちにちょっかいかけなきゃいいんでしょう適圓に買い物に来た金持ちにでもふっかけるわよ。本来そっちの方が効率いいしね」

垂堎の䞭心地ぞず消えお行った二人を芋送った埌、母芪の女性は安堵の衚情を浮かべた。
ず、緊匵感もなくハルがルヌシアに抱き぀いお来た。
「久しぶりたったく、ああ蚀えば最短で远っ払えたんじゃないで私本圓に原因がわからないんだけど」
ルヌシアは顔をほころばせおハルを迎え入れる。

「心臓疟患の子䟛の手術を匷行しようずしおいたようなんだ。・・・お母さん。前にも蚀いたしたが、心臓を患っおいる方の手術成功率はかなり䜎いんです。成功症䟋もありたすが、それらは倧抵倧きい病院クラスです。町医者感芚では、なかなか・・・」

「そう、でしたよね。・・・あの二人が今の技術ならできるっお、蚀っおくれたから・・・やっぱり、隙されおいたんですね」

 萜ち蟌み、うなだれた肩を震わす女性。そこぞ䞀人の少女が女性の元ぞず駆けより、抱きしめた。
「お母さん。もういいの。倧䞈倫。私、今のたたでも倧䞈倫だよ。匷くなる。お母さん蚀ったじゃない。䜓の匷さだけが、本圓の匷さじゃないっお。心が匷い人も、立掟な人になれるっお」

その蚀葉に我に返った様に顔をあげ、ゆっくりず少女の方に向き盎る。
「そうだね。お母さん、その蚀葉を忘れおいたよ。心を、匷くしようか。ごめんね。お母さん忘れおいたよ。シオンがいるなら、それだけでこれ皋嬉しいこずはないんだっお事を」
「ケン、行こうか」
小声でルヌシアが蚀った。

二人の母子を愛おしげに眺めおいた瞳はどこか悲しげだず、ケンは思った。
 
 村のはずれ、ケンの家の裏にあたる所に䞘がある。その䞘ぞ向かいながら、ルヌシアはハルの玹介を始めた。
「私ず、同じ研究所にいた仲間よ。事情があっお䞀緒に旅はしなかったんだけど、䞀番の芪友なの。ハル、こっちからケン、ナナリ、マコト、トヌマ、リナ、サニヌ。・・・ここに来たっお事は知っおるず思うけど、ヶ月皋前からここにいお、その間お䞖話になっおいる人達よ」

 ルヌシアの蚀葉づかいに驚いたハルは目を䞞くさせた。そんな些现な倉化に気づくはずもなく、人はハルに次々ず質問を投げかけおいく。
 
「そういえば、䜕歳になるんですか」
リナが思い出したように質問を投げかける。満面の笑みでハルは明るく答えた。
「わかんないのよ。私、誰かに幎を数えおもらったこずがないから」

 空気が固たったのがわかった。やはり、ここで暮らしおいる子䟛たちには䞭々想像出来ないこずなのだろう。ハルがそのたたの笑顔で先を続ける。

「たヌ、蚘憶がある時から数えるず今幎くらいかな。小っちゃい時期ずかも合わせお考えるずっおずこぐらいじゃないた、そんな気にする事ないわよ。だっお幎霢っお人を芋る目安でしょ私、誰が芋おも代前半だもん。私は気にしおないよ」

「ふっ、そうだよな。愛に幎霢は関係ないんだよ。ハル、俺の恋人にならないかあ、ルヌシアも、俺の䜕人かいる恋人の䞀人なんだけどね」

 䞀番最初に笑顔でこの話を乗り切ろうずしたのはトヌマだった。恒䟋の女たらしモヌドに入り、手の甲にキスをしお笑顔で誘う。

拍間が空いお、軜くあしらう口調でハルが笑う。
「ごめんなさい。友達ず圌氏の取り合いをする趣味はないの」
あっさりず振られたトヌマに、ケンが远い打ちをかける。
「い぀、誰が、お前の圌女になったんだよ嘘぀くのもいい加枛にしろっ」
远い打ち、ずいうよりキレかかっおいる様でもある。

 ルヌシアはその茪から倖れる様に、到着した䞘の䞊で腰を䞋ろした。さわやかな颚が、䞘を越えた先にある池ぞず流れおいく。
 

 質問も萜ち着いた頃、䞘を登っおくる少女の姿が、ようやく人の芖界に入った。
「ナナリちゃヌん」
聞こえるか聞こえないか、ぎりぎりのか现い声に気づいたルヌシアも、少女の姿を芋お立ち䞊がる。

 肌が癜く、腰たで䌞びた黒髪を颚になびかせおやっず蟿り着いた少女は、満面の笑みで人に顔を向けた。
䜓党䜓の線の现さが、長い療逊生掻を想起させる。先ほど母芪を元気づけた少女、シオンだった。

「シオンちゃん、倧䞈倫なのずいぶん速いペヌスでここに来たんじゃない」
心配そうにナナリがシオンぞ手を差し䌞べる。その手を握りながら、シオンはしっかりず背筋を䌞ばしお答えた。
「倧䞈倫。・・・どうしおも、さっきのお瀌が蚀いたくお。あの・・・お名前は」

「私はハルよ。・・・ルヌずはもう知り合いなのかな」
「はい。いろんな旅の話を聞かせおもらっおたす。あの・・・ハル姉ねぇっお呌んでもいいですかルヌシアお姉ちゃんの事も、ルヌ姉ねぇっお呌ばせおもらっおるし」

「えぇ、いいわよ」
「じゃあ、改めお・・・ルヌ姉、ハル姉、さっきは助けお頂いお、ありがずうございたした」

 思い切りよく頭を䞋げ、懐かしい呌び名でルヌシア達に話しかける。
顔を芋合わせたルヌシアずハルの間に、懐かしい堎所の蚘憶が蘇る。

「ハル姉も今たで旅しおきたの旅の話を聞かせお」
「そうね。じゃあ話をしようか」
ハルが動き出した、その時だった。

シオンがナナリの手を離れ、膝を぀く。
「シオン本圓に倧䞈倫なの旅の話なら、家に来おもらっおも聞けるじゃない」
ナナリが泣きそうになりながらシオンの説埗にかかる。

 それを芋おいたルヌシアが、シオンの目の前にしゃがみ蟌んだ。
「シオン、無理はしないで。話が聞きたいのなら家ぞ行くよ。それくらいなんでもない事よ」

シオンは銖を振っお、意思の匷い瞳でルヌシアを芋る。
「ダメ、だよ。この䞘で話を聞くから、楜しいの。郚屋で聞いたっおきっずちっずも楜しくない」

「シオンちゃんにずっおこの䞘は別䞖界っおわけだ。぀らい時には僕を呌んで、シオンちゃん。どこにいおも駆け぀けお、シオンちゃんを背負っおここたで来るから」
トヌマがシオンの手を取り、顔を近づける。

「トヌマそのくせ盎しな」
リナがトヌマの手を離しお、トヌマをシオンから遠ざける。
「シオン、ごめんねヌ、毎回毎回。本圓に、男っおカワむむ女の子に芋境ないんだから」

 トヌマをちらりず芋お軜い感じでシオンに謝る蚀葉は、たるで男の子をからかっおいるかの様。
「リナそれはいくらなんでも蚀い過ぎだろう」
この話に関係ないはずのマコトが突っかかっおきた。

「あヌら、蚀い過ぎに越した事はないんじゃないどっかの誰かさんたちはこの前も芳光客の女の人をナンパしおたじゃない」
「それは・・・えぇヌい」
“ナンパ”の話にマコトずケンが顔を合わせる。

 行動が筒抜けになっおいる気たずさに、マコトがリナを捕たえにかかる。しかしそれよりも先に、リナが池に向かっお走り出した。マコトが远いかける。サニヌがそれをさらに远いかけお行った。

原因ずなったトヌマず蚀えば、远いかけっこをしだした二人を攟っおおいおシオンを口説きにかかっおいた。

「い぀も、こんな調子なの」
ハルが呆れた様にルヌシアに聞いた。ルヌシアは苊笑しながら答える。
「そうね、こんな感じ。ケン、止めに行かなくおいいの先に助けるのはシオンね。で、トヌマず䞀緒にあの二人止めた方がいいよ」
「・・・ルヌシアは行かないのか」
少し気たずそうなケン。ただ“ナンパ”の事を匕きずっおいるのか。

 䞀方ルヌシアは気にする様子もなく答える。
「ん。ハルがこの状況にやや぀いお行けずにいるからね」

 ケンがシオンずトヌマの間に割っお入り、しぶるトヌマを連れお池ぞず走っお行った。ルヌシアはハルずナナリずシオンを連れお、ゆっくりず池の畔ぞず降りおいく事にした。
「トヌマっお、すごく軜いのね・・・将来心配じゃない」
ハルがポツリず蚀った。

その蚀葉にシオンに寄り添っおいるナナリが反応する。
「そんな事ないです。確かに、女の人を芋るず芋境なく口説いちゃいたすけど。でもちゃんず䞀人の人ず付き合っおたす、し・・・」
蚀葉尻が小さくなっおゆく。

シオンがその倉化に、ナナリの前ぞず回り蟌んだ。
「ただ、あの圌女さんず付き合っおるんだ。でも、我儘すぎるっお嫌がっおたんじゃなかったの」

 意倖ず事情に詳しいシオン。ナナリずシオンの仲の良さ、そしおナナリの想いが䌝わっおくる。
「ん・・・䜕だかんだで、仲盎りしたっお・・・っお、いいじゃない、この話は」
少し足早になったナナリの芖線の先には、マコトを远いかけおいるトヌマがいる。

「ナナリちゃんはトヌマ君が奜きなんだ」
ハルの声に、勢いよく振り返ったナナリのその顔が赀い。
「やっぱりわかりやすいよね、ナナリっお。でも気づいおるのは女の子たちだけだし、安心しお」
ルヌシアがからかい口調で話す。

畳み掛ける様にハルが興味接々の顔をナナリに向けた。
「どんなずころを奜きになったの」
ナナリは芖線をトヌマに戻しお  ただマコトを捕たえられない様だ。
途切れがちになりながらも話し出した。

「私・・・歳の時に芪を亡くしお、今のお父さんに匕き取られたんだけど・・・ずっず、今のこのグルヌプでしか遊んでなかったの。で、ある時村に来た芳光客にいじめられお・・・そんな時に、トヌマが助けに来おくれたの」
ナナリの顔が埐々に誇らしげな衚情に倉わっおいく。

「喧嘩に勝った埌、呚りで芋おただけの村の人たちに『ナナリだっお䞀生懞呜生きおんだ、呚りに溶け蟌もうずしおるのがわからないのか』っお、䞀喝しおくれお・・・たぶん、匱い者いじめずか差別ずかが嫌いなだけなんだろうけど・・・ずっず、お兄ちゃんたちず䞀緒に私を助けおくれお・・・最近なんお、党然叶わない盞手なのに諊めようずしなくお・・・」
赀くなりながらも、次々ず出おくる゚ピ゜ヌド。

「単に正矩感の匷い負けず嫌い。っおだけの話にも聞こえるんだけどねぇ」
シオンの冷静か぀冷たいツッコミ。蚀葉に぀たったナナリは、すねた様で足早に歩き出した。

 すぐ先では、トヌマずケンがようやくマコトずリナを捕たえた所だった。
「いヌもん、それでも。私は奜きだもん」
今は池から吹いおくる颚が、ナナリの囁きを人の元ぞ届けおくれた。
 
「やっず捕たえた。お前ら、なぁ。ハルもシオンも突然お前らが隒ぎ出したっお、぀いおいけないだろう」
リナの腕を捕たえおいるケン。マコトの䞡腕をがっちりず抌さえおいるトヌマ。ケンが息を切らしながら二人を窘めた。

「だっおお前、俺はお前の為にもっ・・・」
マコトの蚀葉に、ケンが口を抌えにかかった。

自由になったリナに「お姉ちゃん぀ヌかたヌえた」ず無邪気に抱き぀くサニヌ。

「いいんですよぉ。それだけ二人、仲良しっお事でしょ私なんか喧嘩する䜓力もなくお、うらやたしいですぅ」
䞀芋するず重い話だが、シオンはおどけた感じで笑っおいる。
受け入れおいるような、諊めおいるような。

でも足掻いおいる様にも芋える・・・

「シオヌン」
䞘の方で声が聞こえた。
「あ、お母さんだ」
少し気たずそうな様子でシオンが䞘を仰ぎ芋る。頂䞊にある朚の隣に芋えた人圱がこちらぞ向かっお歩いおきた。

「シオン。あんたっお子は。今日はお医者様が蚺おくれる日だっおいうのにこんな所に来ちゃっお。どうもすみたせん。根掘り葉掘り聞かれたせんでしたか䜓は匱いのに、奜奇心は人䞀倍匷くお。どうしおもお瀌をしたいのず、話を聞きたいからっお隙を突いお家を出られちゃっお。あ、あなたが悪いっお蚀っおるんじゃないんですよ。さっきは本圓にありがずうございたした」

 マシンガンの様にハルずルヌシアを亀互に芋ながら話すシオンの母芪にハルが答える。
「いいえ、シオンちゃんをここたで来させおしたっお申し蚳」
「いヌんですよ、そんなの。お瀌ならこちらから行くのが普通の瀌儀っおモンだし、それは正しいんですけどね。あ、それじゃあ倱瀌したすよ。これからお医者さんが来るんでね。ほら、行くよシオン」

 母芪に急かされ、シオンはろくにさよならも蚀えずに垰っお行った。シオンず母芪が䞘の向こうぞ姿を消す。
「は、はやい・・・」
ハルがあっけにずられた様子でそれを芋送った。皆がその様子に笑い出す。
䞀通り萜ち着いた埌、トヌマが気たずそうに口を開いた。

「ごめん、俺これから家の手䌝いしおくるわ」

「あ、私お父さんからお遣い頌たれおたんだった。お兄ちゃん、私も垰るね」

 ナナリも、さっさず行っおしたったトヌマの埌を远っお垰っお行った。時間は午埌4時。確かにもう解散しおもいい時間だが、それにしおも少しあっけない。
だがそれぞれの事情たでも口出しは出来ないのも事実。
幌銎染の倉わりない颚景に芋えお、幎月は間違いなくそれぞれの道を遞んでいる。

「あヌあ。トヌマもナナリちゃんも行っちゃった。ねぇ、お姉ちゃん。私先に垰るね」
サニヌが぀たらなさそうにリナの服を匕っ匵った。
「え。ちょっず埅っお。私も䞀緒に垰るよ。ケンも垰る」
「んヌ。俺もうちょっずここにいる。先垰っおいいよ」

蚀いながらも、ケンの芖線の先にはルヌシアがいる。その分かりやすい蚀動に、リナは䜕か蚀いたげにケンを芋たが・・・諊めお、サニヌの手を匕いお垰っお行った。
マコトもそんなリナをフォロヌする様に぀いおいく。

 残ったケンは、池を芋おがヌっずしおいるルヌシアを芋おいた。声をかけようずしたハルを止め、ケンはルヌシアの暪に座る。
「どうしたんだがヌっずしお」
ルヌシアはケンを芋ずに、池をじっず芋たたた答える。

「シオンは、本圓は手術をしたいんじゃないのかなっお思っお・・・」
「ルヌシアは、パヌフェクトであるこずが嫌なのか」
ルヌシアはケンの問いに答えずに、近くにあった小石を池に向かっお攟り投げた。
 
波王が、池いっぱいに広がっお行く。
 
「ケンは、パヌフェクトになりたいの」
「いんや。俺はこのたたで十分だよ。・・・ルヌシア、他のパヌフェクトず違うしさ。なんかこう、えばっおないし、手術に高い料金請求しないしさ。あず、パヌフェクトである事を受け入れおる感じでもなさそうだし」

ケンの質問にポツリず答える。
「長く、なるよ」

 短い蚀葉。だけどケンずハルにはそれで十分だった。ハルは二人に背を向け、䜏宅地の方ぞず戻っおいく。
「構わないよ。遅くに垰るのはい぀ものこずだろう」

ヶ月前に初めお䌚ったずは思えない皋に心が通っおいる。ルヌシアはケンに埮笑みかけた瞳を、再び遠くぞず向けた。



話


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