焦りは、相手を消す
好きな人に、早く気持ちを伝えたくなることがあります。
相手がどう感じているかより先に、
自分の不安を解消したくて。
でも急いだ結果、相手が少し遠くなった経験が、
誰にでも一度はあるのではないでしょうか。
セールで焦って買った服が、
タンスの中で眠っていることもあります。
「今買わないと手に入らない」という焦りが、
「本当に欲しいか」という問いを、飛ばしてしまった。
ありますよね、
「営業」の話をさせてください。
「決裁権者はどなたになりますか?」
「あなたは部内でどういう立ち位置でおられますか?」
この言葉自体は、間違いではありません。
ただ、受ける側としては焦りが垣間見えて
真っ逆さまに萎えてしまいます。
決裁権者に会うことにフォーカスしすぎて、
目の前の担当者をおざなりにしてしまう。
その人が社内でどんな立ち位置かも分からずに。
売れない営業の方は
こういう感覚になりがちなのかと考えます。
恋愛で例えると、
好きな人に近づきたくて、
その子の友達に接触するのだけれど、
その友達との会話には聞く耳を持たず
目線はずっと、好きな人
みたいな格好です(伝わりますか?💦)
全部、同じ構造をしています。
好きな人への焦り
セールへの焦り
結果を出したい焦り
焦りは、自分の回収を優先させます
相手が何を感じているか。
目の前にある文脈。
今この人との間に何が必要か
それが、見えなくなります
焦りは、相手を消す
優秀な人ほど、「誰が決裁するか」と同時に
考えていることがあります。
誰が、推進役になるか。
好きな人で言えば、
「この人は今、何を感じているか」を先に考えること。
私の友達に目もくれない、
思いやりもなく、視野の狭い人だというのは、
1発で相手に悟られます。
服で言えば、
「この服を着た自分がどんな人間か」を先に考えること。
営業でいえば、
決裁者に最短で会うことがゴールではなく、
「決裁者がYESと言いやすい状況を先に作ること」
「その人の立ち位置や、
決裁者との関係性などの仮説を立てまくる」
のが本当の仕事だと考えます。
恋愛で言えば、告白する前に
相手との間に何かが積み上がっているかどうか
告白が決勝戦だとするならば
予選会場そのものをまず作るという作業に没頭します。
すぐ気持ちが先行して、最短を選んだつもりが、
予選会場を自分で壊していた
そんなことありませんか?
センスのある人は、遠回りしているように見えます。
でもそれは、会場を作っているからです。
急がない人が、結局一番早く着く
サッカーでいうとプレイヤーでありながら、
常に相手と自分の距離を、解説席から眺めている感覚
(W杯にまだ毒されてます…🇪🇸)
ゴールを決めるのは自分ですが、
戦術を分析するのも自分です
少し例えが過ぎましたね。
伝わってれば嬉しいです。
感情の解像度を上げる文章を、週に1〜2本書いています。
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