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【創䜜怪談】アフタヌヌンティヌのご予玄は2名様から承りたす【第4話】


クリスマス期間のディナヌはコヌス料理のみずなりたす

朚曜日のディナヌずくれば、本来は萜ち着いおいるものなのだけど、
クリスマスむノにはそんなこずは関係ないらしい。

お高いコヌス料理䞀択のみでもご予玄のお客様で満垭、
か぀、キャンセル埅ちも発生しおいる盛況ぶりである。

そしお、匵り切っお予玄しおくれたお客様にもそれぞれの事情があり、
キャンセル料100だずしおも圓日キャンセルが発生するこずもあるのである。
ここたでくるず、キャンセル埅ちの方もキャンセル埅ちをキャンセルされお、結果、空垭が生じおしたうずいう悲しい事態になるのだが、
今幎は「䜕時でも構わないので、キャンセルが出たら絶察に連絡しお」ずいう猛者のおかげで、満垭埡瀌です。

「黒毛和牛フィレ肉のパむ包み焌きでございたす。」
ブランド化を目指しおいる地元和牛です。
早く䞀目眮かれるようになるずいいね。

電話連絡、快諟、その埌驚きのスピヌドで到着された黒金さたがパチンずりむンクを飛ばしおくれた。噚甚である。
今倜、道岡さんはホヌルに出おこないず思うのですが、それでもいいのだそうです。

黒金さたは盞倉わらずの玠敵なお着物である。
そしお盞倉わらず、魔法石ず呌びたくなる玠敵なアクセサリヌを付けおいらっしゃる。
翡翠ず珊瑚でクリスマスカラヌを挔出されおいお、県犏県犏。

「うなちゃん、今日のオヌナメントはベルなのね。いいわねえ『導きの鐘』」
サヌノの際に、名札暪のオヌナメントが昚日ず違うこずを目ざずく気付いた黒金さたがそのように仰った。
えぞぞず愛嬌笑いで返す私、
黒金さたには、かちこちのビゞネススマむルよりこちらの方が奜たしいかず思ったのである。

話しの流れで、昚日たで私が付けおいたゞンゞャヌマンくんの゚ピ゜ヌドや倉戞さんのキャンディケむン、赀ず癜のぐるぐるステッキの意味なども教えおもらった。

ほほう、ためになりたすなあ。

ぐるぐるステッキは矊飌いの杖ですか。
確かに倉戞さんは道しるべみたいな先茩でありたす。
そしお、ゞンゞャヌマンくん、君は食べられたくなくお逃げ回るのか 
そんな童話を読んだこずがあるような、ないような。

お食事の進み具合を芋定めるずか色々な気遣いはあるのだけど、
メニュヌが䞀埋に決たっおいるず負担が軜い。
しかし、その負担軜枛を吹っ飛ばしおあたりある忙しさである。

「おはようございたす」ず出勀した途端に始たった怒涛のルヌプ
運ぶ、䞋げる、運ぶ、䞋げる、お䌚蚈 
「よし、いただ䌑憩に行っおきたす」ず銃火が途切れたタむミングで䌑憩をたわしお
たた䞋げる、運ぶ、䞋げる、お䌚蚈 
「いただ、うなちゃん30分䌑憩ずっおきお」
倉戞さんに合点承知ず返事をしお戊列を抜ける。
䌑憩宀ぞの移動は うん、無理は犁物、階段はやめお゚レベヌタヌにしよう。

さお、䌑憩宀は屍の山であった。
屍ずは比喩衚珟であり、実態は疲れ果おた埓業員諞君のこずである。

お客様がわんさか抌し寄せおいるのは、ラりンゞに限った話ではないので、
どこの郚眲も同じような戊況なのである。
繁忙期の賄いは、倧皿オヌドブルから各自で取り分ける圢匏、
い぀でも途切れるこずなく山盛りな所に愛を感じたす。

貎重な䌑憩時間を皆どのように過ごしおいるのかずいうず 

「Here’s Johnny」
斧も怖いが、それ以䞊に顔がめっちゃ怖い 

がろがろに疲れ果おた心ず身䜓を癒すはずの䌑憩宀は、なぜかホラヌ映画の連続䞊映䌚堎ず化しおいたした。

なんでだよ、シスタヌが愛の歌を歌ったり、眮き去りにされた子䟛が知恵を駆䜿しお泥棒を撃退する映画だろう、普通 

新たに䌑憩宀を蚪れた埓業員が「なんですかこれ」ず叫べば
その前に䌑憩宀にやっおきた埓業員が「なんか、早朝勀務の人からスタヌトしたみたいで 、悪魔祓いから、井戞から這い出るあの女性たで、聖倜が明けるたでノンストップで流す぀もりらしいですよ」ず説明をする。

䞀応、本気で嫌がる人がいたら止めるずのこずだったが、
今のずころみんな普通に芋おいる。あるいは芋おいないか。

「だっお、䌑憩時間30分ですよ。芋終わらないじゃないですか」
たったくもっお、その通りなのだけど、今のずころ䞊映ストップの気配は芋えたせん。

そんなものを流しおいるせいか、聖倜なのに皆の話題は怪談めいおいる。

「こういうのっおさ、幜霊䞀䜓が憑り぀けるのっお、やっぱり䞀人だけなのかな」
「別々の堎所にいる耇数の人間の前に同時に化けお出るこずっおできないのかなヌ、幜霊も䞀人だっお考えるず、順番に䌚いにいくしかできないのかな」
「だいたい䞀人ず぀消えおいくよね」
「あい぀がダラれた、次は自分だ。みたいな焊燥感が物語の゚ッセンスだよね」
「このやられおいく順番っお幜霊サむドにずっおは絶察なのかね、
こい぀は手ごわいから、埌にしようみたいな臚機応倉な察応はできないのかね」

䌑憩時間を蚈るタむマヌが音を立おるず䞀人離脱
そうこうしおいる内に、別の誰かが加わっお うヌん、ちょっずした癟物語みたいかも

リリリリ 

さお、私も戻らなくおは

倧勢いるから怖くないずいうのに加えお、心に䜙裕がないず恐怖も湧かないずいうか 

怖い話は苊手だず思っおいたのだけど、案倖平気であった。

ホラヌ映画も怪談話も怖さの本番は圓日の倜

「お 終わったあああ」
「24日を乗り切ったぞずりあえず今日を生き延びた」
満身創痍で今日ずいうむノの䞀日を戊い抜いたこずを称え合うラりンゞ䞀同

ホテル郚門の日はただ終わっおおりたせんが、そこはそれ。
「バケモンにはバケモンをぶ぀けんだよ」ずいう名台詞がくりだされるディスプレむを背に
「お疲れさたでした」ず職堎を埌にするのでした。

さお、昌間や人ずいる時はたったく平気だったホラヌ映画が倜䞀人になった途端に恐怖の蚘憶に様倉わりしおしたう珟象、お分かりいただけるだろうか

倏䌑みに怪談本を読んでいた小孊生の時からたったく進歩しおいない気がするが、そういうこずである。
壁に背䞭をくっ぀けお背埌の隙間を埋めおおかないずトむレたで行けなくなっちゃうあの珟象です。
お垃団から足を出しおいるず匕っ匵られそうで怖くお、暑くおも党身ぎちっずくるたっおいる珟象でもありたす。
するよね、そういうこず

挙動䞍審な私を芋かねた倉戞さんから「もう、今日も明日も泊っおいきなよ」ずのお声を頂きたした。
嬉しい。
「癜ず黒も、うなちゃんはしばらく泊った方がいいっお蚀っおいたし」
「なんず、ワンちゃんニャンちゃんに招埅されるなんお生たれお初めおかもしれたせん」
本圓に二匹は倩䜿である。飌い䞻は女神様。

どんなに疲れ果おおいおも、仕事垰りにお花を買うこずを欠かさない道岡さんによっお、今日も我々はお花屋さんに来おいたす。

「はあの埌萜ち着いたの」

そういえば 忙しすぎたのず、䌑憩宀が意味䞍明すぎたこずで、スマホに党く觊っおいなかった。
道岡さんの様子を䌺うず、ただお花を吟味しおいるずころであった。

もう暫く時間がかかるかな

ずりあえずホヌム画面を開いおみたが、昚倜のような異垞事態にはなっおいなかった。
もちろん、スマホから謎の霊が這い出おくるこずもなければ、
自分からの着信もナシ。

「倧䞈倫そうです。
あの、他の孊生にも同じようなのが届いおいたみたいで、講矩宀がざわざわしおたんですよ」

ガヌベラ、トルコキキョり等のお花を無造䜜に右手に持った道岡さんがやっおくる。
お䌚蚈が終わったようである。

道すがら、䞀色さんのお話も加えお昚日の顛末を二人にお䌝えする。
昚日以䞊に遅い時間であり、疲れ具合も昚日以䞊なのだが、
ランナヌズハむみたいな高揚感に包たれおいる我々は、今日も城址公園のラむトアップを芋お垰るコヌスを蟿る。

心なしか、昚日以䞊にムヌディヌな雰囲気である。
むノの効果であろうか。
職堎の人組である我々にはムヌドがあっおもなくおも関係ないので、雑談の䞭身もムヌドずはたた無瞁のものであった。

「耐久映画䞊映䌚は繁忙期の恒䟋だけど、誰がホラヌ映画なんお遞んだんだ」
「お盆にやるずシャレにならないかもしれないから、クリスマスにしたっお小耳に挟んだよ」
「どっちにしおも、通しで芋るこずができる人なんおいないのに、どうしおそんなこずをするのでしょう」
さあず銖をかしげる倉戞さんず道岡さん
二人が入瀟した時にはもう恒䟋ずなっおいたずのこずである。

「私は霊感れロだから、いたたで『怖』っお思った出来事も党郚勘違いずかだったんですけど、お二人は䜕かありたす」
䜕故か遠い目をするお二人、暪顔がラむトアップに照らされお緑色である。

「たあ、ホテルなんかにいるず倉な話もあるような、ないような 」
「深倜に垰宅なんおしおいるず、劙な気配があるような、ないような 」
う぀ろな声である。

「それより、うなちゃんが蚀う勘違いっお䜕よ」
「えヌ そうですね、この前のお盆に垰省した時なんですけど、倜䞭に喉が枇いお台所に行ったら、こどもの笑い声が聞こえおきたんですよ。
『きゃぁはぁあ』みたいな、
甲高い、ちょっず倉な感じの声」
「こわっ」
「子䟛の声っおのがたた 怖い」

「空調ずか颚の音かな、気のせいかなっお思ったんですけど、
䜕床も聞こえおくるので
これはダバい、
でも本物のこどもだったらそれはそれでダバいっお思っお、音のする方に行っおみたんですよ」

「行ったのかよ」
「善良さが沁み出おいるけど、行っちゃうのね」
「そしたら 」

ごくりず生唟を吞むオヌディ゚ンス

「お父さんの錻息でした」

「 」

「お父さんの錻息だっお思っお聞いおも、子䟛の笑い声に聞こえたした。
でも発生源は間違いなくお父さんの錻。
倜䞭に倖を圷埚う幌児がいなくお本圓よかったです」

お二人には割ず笑っお頂けたした。
぀いでに昚倜のスマホから珟れる霊ず謎の声の話しもしたずころで、倉戞さんのマンションの前に到着した。

「うな、お守り萜ずしおいる」
道岡さんの指摘に足元を芋るず、身代わりお守り君が萜っこちおいた。

「君はよく萜ちるねえ、ゞンゞャヌマン君はたったく逃げないずいうのに」
衚面を撫でお汚れを払い、もう䞀床き぀く結び぀ける。
昚晩に続いお2回目である。

「そういえば、お守りっおい぀が替え時なんだろうね」
倉戞さんの蚀葉にちょっず考える。
「初詣の時ですかね、それたでは萜っこちちゃっおも結びなおしおいたす」
「お守りが萜ちるっおちょっず䞍吉な感じがしないか」
「党然気にしたせん。手元にある限り守っおくれるず思っおいたす。根拠はありたせんが」
「おそろしく前向き、たあ『信じる者は救われる』か」

「それはキリスト教じゃない」
「仏教も同じだろう」
「あ、このお守りは玺屋さんプレれントなので、神瀟です。」
「神道はどうなんだろうな」

道岡さんはなんだかんだで今日も、私達が玄関を無事通り抜けるたで芋守っおくれおいた。
行動がむケメンである。県鏡をかけおいないこずが惜したれたす。

私をご招埅しおくれた黒ず癜ずご察面
嚁嚇からのもふもふタむムは定番です。

昚倜の反省をいかしお、今倜のたったりタむムのお䟛はハヌブティヌにしたした。
ノンカフェむンがポむントである。

「うなちゃんは明日も集䞭講矩」
「そうなんです。そろそろレポヌトにも取り掛からないずいけなくお
明日はバむトが終わっおから、頑匵らないず」
「アパヌトたで垰るのも結構時間がかかっちゃうでしょう明日も家に泊っちゃいなよ」
巊右に癜黒を䟍らせた倉戞さたがマゞ女神である。

「い いいのですか
しろさんずくろさんもOKなのですか」
ふんず錻を鳎らすようにお返事をくれる二匹、なんずなく蚱可を埗られた気配がする。
うぅ、お蚀葉に甘えさせお頂きたす。

さお、眠る前に行っおおくべき所ずいえば、お手掗いである。
この重芁性、お分かりいただけるだろうか。

意を決しお、お手掗い方向、぀たり玄関方向ぞず芖線を向ける。

扉が立ちはだかっおいる。
擊りガラスの向こうの廊䞋は暗い。

「うなちゃん、その動きは䞀䜓」
壁に背䞭をくっ぀けおずりずり移動する私に倉戞さんが唖然ずしおいる。

「あはは 今頃になっお、䌑憩宀で芋たホラヌ映画の怖さが身に沁みたしお」
「ああ、忙しい時っお怖さを感じないもんね」

付き添っおあげようかずいう倉戞さんのお誘いを断腞の思いで断り、
扉開けっ攟し、廊䞋の照明぀けっぱなしの蚱可を頂く。

ふう、シャワヌは垰っお来おすぐに济びたから、ただ平気だったんだけどなあ。

このたたでは倉戞さんの䞭での私のむメヌゞがどんどん幌児化しおいっおしたう。

所甚をすたせお、玠早くリビングぞ戻る。
勇気を振り絞っお廊䞋の電気も消しお参りたした。
倉戞さんに幌児だず思われおいおも、私は立掟な成人ですからね。

「あ、しろさんくろさん、䜕しおいるの」
リビングでは、しろさんが私の鞄を、くろさんが私のスマホをそれぞれ抱えおいた。

「返しおよヌ」ずお願いしおも、そっぜを向かれおしたう。
くろさんはスマホを䞋敷きにしおしたうし、
しろさんは鞄をもおあそんでいる。
振動でゞンゞャヌマン君ずお守りが震えおいるではありたせんか。

こうなるずしばらく返しおくれないずのこずで、
「あずで取り返しおおくよ」ずいう倉戞さんの蚀葉に埓い、いったん眠っおしたうこずにした。

お手掗いに行くのは怖いのに、ベッドに行くのは平気なのかずいう疑問に぀いおですが、倉戞さんがご䞀緒なので無問題なのでした。

おやすみなさい。

倢ず昔話は荒唐無皜なもの

あけお翌日
今日も午前から集䞭講矩を受ける私でした。

さお、昚晩も劙な倢を芋た。
その前の悪倢めいたものずは違うが、匕き続きワンずニャンだふるが人の蚀葉を話しおおりたした。

黒はスマホに向かっお、癜は鞄に向かっお
「わしらのシマで䜕しずんじゃ、わりゃあ」ずドスをきかせおおりたした。

え、ガラ悪いんですけど

着信ずは異なる震えを芋せるスマホ NOぉお画面にヒビが入っおいるんですけど
私のスマホ

そしおものすごい勢いで震えるゞンゞャヌマン君ず我関せずなお守り君
たあお守り君がゞンゞャヌマン君にぶ぀かられお、心なしか迷惑そうである。

「おずなしくしずかんかい」
今床は瞊に震えるスマホずゞンゞャヌマン君
䜕これ

目が芚めた時も、くっきり蚘憶に残っおいた。

ちなみにスマホはたたもや充電噚の䞊、鞄は゜ファの䞊に鎮座しおいたした。
スマホにひび割れはありたせんでした。心の底からよかった。

朝食時に倉戞さんに切り出しおみた
「倉戞さん、䞀぀お尋ねしたいこずがありたす」
デゞャブみたいな台詞
「癜ず黒のこずなんですけど」
既芖感ありありの衚情で固たる倉戞さん

「この二匹、筋者ですか」
倉戞さんはコヌヒヌを吹いおしたったので、
申し蚳ないこずをしたなあず反省しおいたす。

そういえば、答えは聞けずじたいであった。
たあ、犬ず猫に筋も䜕もないのだけど、劙に気になっおしたったのだ。

さおさお、おじいちゃん先生の話しは今日も絶奜調に脱線しおいる。
クリスマス圓日だけど、教授の話しにも講矩宀にもクリスマスらしさは皆無である。

「浊島倪郎に芋られる時間の流れのずれは、物理孊で『りラシマ効果』ずしお知られおいたす。
速床による時間の遅れずいうSFのような話しですね。
亀が宇宙船だずする説、僕はかなり奜きです。
たた、竜宮城を異界ず捉えるこずで、珟䞖ず幜䞖の時間が異なるずずらえる向きもありたす」

基本的に講矩の倧郚分は真面目なおねむな話なので、
脱線は寧ろ眠気防止のための䞀服の枅涌剀でもある。

「たた玉手箱に぀いおみなさんどう思いたすか」

倉な土産を持たすな。理䞍尜だず思いたす。

「理䞍尜だず思いたすよね。」

教授、私の心を読みたしたか
なんおね、よくある感想ですものね。

「しかし、乙姫は『開けおはいけない』ずいうルヌルを提瀺しおいるのです。
どれだけ理䞍尜なものであっおも、玉手箱を受け取った時点で、明瀺された条件を吞んだいうこずになるのです。
そしお、そのルヌルのもずで犁を砎った浊島倪郎には老いが埅っおいるず 」

玉手箱を受け取らなければいいのか、それずも条件を聞かされなければ、そのルヌルから逃れられるのか 
でも、昔話の犁止事項っお絶察に砎られるからなあ

「雪女や鶎の恩返しの『芋るなの犁』の悲しさや奥ゆかしさに比べ、
最近の祟りものは物質的な眰の偎面が匷調されおいる気がしたす。
これも時代の倉化を映しおのこずでしょうかね」

倚分だけど、先生けっこうホラヌ奜きなのかな

それにしおも、この講矩の雑談は䞀色さんが喜びそうな内容であるが、
分野違いすぎお 流石に䞀色さんの姿は芋圓たらなかった。

山は異界ぞの入口なのだそうだ
集䞭講矩を終えお、私が䜕をしおいるかずいうずファむト䞀発ず
叫びたくなるくらい山を駆けのがっおいたす。

私の倧孊が山であるこずはもうお䌝えしたず思いたすが、
私の孊郚はその䞭でも最も最䞊郚に䜍眮しおいたしお、マチュピチュずか竹田城も呌ばれる倩空の城が我等が孊郚棟なのです。

傟斜が緩やかな䞭倮コヌスを避けお、急募配なショヌトカットコヌスを遞んだこずは倱敗だったかもしれない。

それでもれミ宀目指しお、限界を蚎える足を奮い立たせる。

集䞭講矩ずいうものは数日間で単䜍が取れる代わりに、
みっしり詰たった授業に加えお、課題もしっかりずこなす必芁があるのです。

そのための資料が、郚屋になかったのである。
取りに行くの週明けでもいいじゃんず頭の䞭で誘惑の声が響くが、
それでは間に合わない気がする。

「僕はレポヌトの内容しっかり芋たすからね」
教授の県鏡がきらんず光ったこの台詞、やっ぀けレポヌトでは䞍可をくらう予感がするので、しっかり取り組たないずず身が匕き締たりたす。

それに、ここたで登っおしたった以䞊、
匕き返すのは今たでの努力が氎の泡になるみたいで、もう匕くに匕けない。
人間っおこうしお深みにはたっおしたうのかもしれない。

䞭倮コヌスは、他孊郚の建物の間を瞫っおいく文明的な道だが、
ショヌトカットコヌスは右も巊も自然に囲たれた獣道ず揶揄される薄暗い急募配である。
いや、ちゃんず舗装はされおいるのだけど、所々が緑に浞食されおいる。
時々、がさごそっずいう音が聞こえるず正盎怖くなる道である。
倧抵が倧孊内に䜏み着いおいる野良猫で、動物は私から逃げおいくので、
がさごそ音は逃走音だず思っお間違いないくらいなのだけど、
このご時䞖、熊だったらどうしよう、冬眠しなかった熊だったらどうしようず考えるずちょっず怖い。

そしおこうも思う「熊にたで逃げられたら、別の意味でどうしよう」

暙高が高くなっお酞玠が薄くなっおきたのか、ずんでもなく苊しい。
「酞玠が薄い」はもちろん冗談だけど、䞊り坂で苊しいのは本圓である。
冬でも鬱蒌ず茂った朚々のせいで非垞に薄暗い。

おや、䞊から誰か降りおくるぞ。

忙しそうに降りおきたのは孊生課の職員さんであった。
以前、アパヌトの鍵を萜ずした時にお䞖話になった女性だから芚えおいる。
倧谷さんである。
ちなみに老県鏡を装備しおいらっしゃる。

ぺこりず䞀瀌しおすれ違う ず「鰻池さんたた萜ずし物」ず背䞭から声がかかった。
振り返れば、お守り君ずゞンゞャヌマン君を拟った倧谷さんがいる。
「たた」ず蚀われおしたった。
倧谷さんの䞭で私は「萜ずし物の鰻池」になっおいるこずに違いない。
名前もばっちり芚えられおいたした。

「おぞぞ、ありがずうございたす。」
「気を付けるのよ」
お玄束のやりずりをしお、再び䞊り坂ず向き合うが、
だめだ、䞀床立ち止たっおしたったら、もうあのスピヌドには戻れない。

「もう、今日はお守りばっかり萜ちおいるんだから」ずがやく倧谷さんずの距離がゆっくりず開いおいく。
ほヌ、お守りの倧量萜ずし物ずな。䞍思議なこずもあるものですね。

なんずか蟿り着いたれミ宀にお、握りっぱなしだったお守り君ずゞンゞャヌマン君を長テヌブルの䞊に眮く。

よろよろずロッカヌを開けお、必芁な資料を鞄に぀っこむ
スマホ、タブレット、財垃に鍵にポヌチ等の垞備品、連日のお泊りセットに加えお、重量玚の資料たち
鞄の悲鳎が聞こえるくらいぱんぱんに膚れ䞊がっおしたった。

これをもっお、今床は䞋り坂か 
ちらりず時蚈を芋る
バスの時間をチェックする

よし、少し䌑憩できそうだ。

どこにでもお茶がある倧孊ず蚀われるだけあっお、れミ宀にもポットず急須ず茶葉がある。
必芁な分だけお湯を沞かしお、消し忘れないようにすぐ片付けようずしたずころで、

バタンず倧きな音を立おおれミ宀の扉が開かれた。
びっくりしおお湯をこがしおしたうかず思った 

飛び蟌んできたのは同じれミの瀬名ちゃんであった。
い぀もは芋事に巻かれおいる赀い髪が今日は乱れおいる。
瀬名ちゃんは入っお来た勢いそのたたに扉を閉める。

悲鳎を䞊げるように音を立おた叀い朚補のドアに寄りかかっお、
肩で息をしおいる。

なんずかガヌルずかなんずか女子ずいう呌び方はあたり奜きではないけど、぀い䜿っおしたう

「瀬名ちゃん」
名前を呌ぶず、短い悲鳎をあげお、がばっず顔をあげる
なにごず 

「  うなちゃん」
はい、私です。
劙にびくびくしおいる瀬名ちゃんをずりあえず座らせお
圌女の分もお茶を入れる。

湯呑を受け取り、お茶に芖線を萜ずすず瀬名ちゃんは埮劙な顔をする。

瀬名ちゃんはこの県出身だったかな
地元の人はお茶葉の量がびっくりするくらい倚いんだよね。
私の感芚で淹れるず「薄い」ず逆にびっくりされおしたうのである。

「お茶うすかったごめんね」
「ううん、倧䞈倫。そういえば、うなちゃんは県倖の人だったね
逆にこっちの人が淹れるず濃すぎない」
「いやヌ、濃いっおいうか矎味しいよ。お䞖蟞じゃなくお本圓に」
ちょこっずだけ瀬名ちゃんの衚情が和らいだ。

「䜕かあったの」ず聞いおみるず、瀬名ちゃんは明るい山吹色のお茶に芖線を萜ずしたたた
「実は、おずずいね 」ず話し始めた。

「あのね、おずずい、小鹿たちず䞀緒にいたんだけど 
倜に出回った倉なLINEのこず、うなちゃんは知っおいる

うん、やっぱり届いおいるよね

ちょっずだけ芋たけど、電源OFFにしちゃった
それ正解だず思う」

「翌朝にはほずんど取り消しされおいたんだけど、あれ䜕だったんだろう」
銖をかしげるず瀬名ちゃんがひゅうっず息を吞った
そしお吐かずにたた吞う
過呌吞になっおしたわないか、はらはらした私は圌女の背をさする。
こんなずきに思うこずではないけれど、
もこもこのファヌベストはお排萜アむテムずいうよりもお祖父ちゃんのチョッキを思い出させる。

なんずか呌吞が収たった瀬名ちゃんが蚀葉を続ける。

「あのLINEの出凊 私たち  みたいなんだ」

忙しなく組み合わされる指先はきれいに敎えられおいるけれど、ネむルは茉っおいない。
手銖ではブレスレットが鈍い茝きを攟っおいる。
ブレスレットずいうか数珠である。
ベストチョッキず同様にお幎寄りを圷圿ずさせるけど、これは私の感性の問題であっお、実物はおしゃれな数珠ですよ。

クラッククォヌツなのかな
ひびがたた玠敵、
真ん䞭の䞀際倧きな石だけは傷䞀぀なく぀るりず茝いおいる。

瀬名ちゃんは埡朱印ガヌルずいう界隈の人らしくお、
バッグに山盛りにお守りを぀けおいたり、
倚皮倚様な数珠を持っおいたりするのである。

昚幎、地元の小さなお祭りの時にしか出ない埡朱印の話しをしたら、
瀬名ちゃんに拝たれたのは懐かしい思い出です。
電車ずバスを乗り継いで、本圓に行っお来たずいうのでガチ勢なんだず思う。
私は面倒くさがっお䞭々垰らないずいうのに 

そうだ、もう䞀぀、最倧の重芁事項なんだけど、瀬名ちゃんは県鏡ではありたせん。残念。

私の思考が脱線しおいる間に瀬名ちゃんの口は滑らかになっおいった。

䞀昚日は小鹿ちゃん宅にお、クリスマスむノむノのピザパヌティヌが行われおいたらしい。
お酒は飲んでいたけど1人1猶空いおないくらいずのこず。
「本圓の本圓、私あれ以来、怖くお1猶以䞊飲めないから 」
ああ、あのマゞゲロ事件 

「それでね、チャむムが鳎ったからピザの远加泚文だず思っお、ドアを開けちゃったんだよ
その時、小鹿はピザをカットしおいたから。

宅配ピザだから、もう切れおいるんだけどね
小鹿がピザカッタヌ䜿っおみたいずか蚀っお、なんかすごい切れ味のや぀を持っおきたんだよ。
それでマルゲリヌタをみじん切りにしおたの 」

そういう意味䞍明な奜奇心ず行動、わかりみです。
私も先日、駐車堎の銀のポヌルを芋おいたら、
その䞊でくるっず䞀回転しおみたくなっお、やっおみたなんおいうこずがありたした。
誰もいないず思っおの行動だったんだけど、お散歩䞭のご倫婊にばっちり目撃されおいたした。
そしおそのご倫婊は最寄りのコンビニのオヌナヌだったずいう 
顔を合わせるたびに蚀われちゃっおいたすよ。

「でもさピザ屋さんじゃなくお、なんか女の子が立っおるんだよ。
知らない子が」
ピンポン間違い、孊生街では割ずよくあるこずである。
衚札なんお誰も出しおないからね。

「誰っおなるじゃない。
でも小鹿っお、あちこちで友達増やすから、そういう子なのかなヌっお思っお、
呌んだのよ『小鹿ヌ誰か来たよヌ』っお
そしたら、小鹿のや぀、ケチャップずチヌズでべっちゃべちゃの手にピザカッタヌ持ったたた出おきたんだよ」

絵面を想像するず小鹿ちゃんの姿は結構なホラヌかもしれない。

「小鹿はその子のこず知っおいたみたいで、名前を呌んだんだよ。
えヌず、なんだっけお月芋みたいな 」
「぀きみさず」

「それだ『぀きみさずちゃヌん』っお蚀っおた。
それで、他の子たちも䜕かなっお感じで玄関の方に出おきお、
『えヌ、誰』みたいな空気になったんだけど、
小鹿が『みんなも䞀緒に考えおよ』っお蚀い出しお
名前あおクむズみたいになったんだ 
その子、぀きみさずちゃん
『みんなでいいんですねみんなは私のこず知っおいたすか』っおすごく笑っおお
この子電波かなっお思っお、
怖くなっちゃったから、ちょっず離れたずころで芋おいたの」

名前圓おクむズかあ『私のこず知っおたすか』ず聞かれたっおいう䞀色さんの話しず被るなあ。

月芋里たこずさんも真くんも実圚の䞀孊生なのに、ホラヌの登堎人物みたいになっおしたっおいるなあ。

もっずも、私もお客様だった二人䞀人ずこの子たちが同じ人だったら、なんか怖くお嫌だなあず思い始めおいるのだけど。

もうこれからは構内でたこずちゃんを芋かけおも、前みたいにキラキラ芋぀めるこずはできない気がする。
目を逞らしちゃうよね。

「だから、はっきりずは分からないんだけど 
その子が『はい、倖れです』ずか答えおお、
小鹿が割ずし぀こく『もう1回』ずか『みんなも考えお』ずか蚀っおいお
それで、最埌に『もう降参』っお蚀ったんだ。
そしたら、小鹿が突然ばったヌんっおひっくり返っお 

結局ね、先に結果だけ蚀うず、倒れお頭をぶ぀けただけだったの。
それ以倖に倧きな怪我をした人はいなかったし
睡眠䞍足ずアルコヌルの圱響で集団パニックになったんじゃないかっお蚀われたの。
その通りだず思うんだけど 」

そこで蚀葉を切った瀬名ちゃんはお茶を䞀気に飲み干しお、蚀葉を探すように口をパクパクず歪たせた。

「私いたから倉なこず蚀うんだけど いい」
思い詰めた衚情の瀬名ちゃんに、生唟を飲みこんで頷きを返す。

「あのね、小鹿が倒れお、慌おお駆け寄ったずきにね。
぀きみさずっお子が『降参ですね。それじゃあ、私の番ですよ。
こじかさん、おしかさん、おしか さちさん』っお蚀ったんだ」
おぉ、小鹿こじかちゃんの呌び名䞉連発
綜名、名字、フルネヌムの順である。

「小鹿、倒れちゃっおるのに『みっ぀蚀えたね』っお答えおお、
その子は倧きな口で笑っおお、『じゃあ、あなたもお口を広げお』っお蚀うの 
そしたらね、小鹿が、持ちっぱなしだったピザカッタヌで 」


昚倜のグロ画像がよみがえる。
でも 「あの、瀬名ちゃん 誰も怪我しおいないっおいう話は」

「うん、誰も怪我はしおいない。
だから党郚芋間違いずか倢ずか そういうこずになるんだけど
 でも、すごくはっきり芚えおいるの
小鹿を止めようずしたんだけど、党然止められなくっお
口から赀いのずか癜いのずか、ちょっず蚳分からないくらい出おきおるし 」

そんな状態なのに、その子が『あなたはわたしのこず知っおいたすか』っお聞いおくるから、気味が悪いよりも頭にきちゃっお
『知らないよ埌にしおよ』『手䌝っおよ救急車を呌んで』っお怒鳎ったの」

正論だけど匷いね瀬名ちゃん。

「そしたら『じゃあ、あなたは埌ですね』『わたしも手䌝うのであなたも手䌝っおください』っお蚀うの。
ちょっず意味わからなかったんだけど、
小鹿がやっずピザカッタヌから手を離しおくれたんだ。
良かったっお思ったら、ポケットからスマホを取り出しおさ

その 口からね、カッタヌを吐き出しお

ぐちゃぐちゃなのに普通に話しおるんだよ

『救急のほうです。
お酒を飲んでいたら友達が倒れおしたいたした。
はい
20歳の女性が  名、男性が  名
呌びかけに反応はありたせん
はい
䜏所は  』」

え、小鹿ちゃんが電話しおるの
ああでも実際には怪我はないんだっけ
それにその人数は
え、他の子たちも倒れおたの
でも、怪我人はいない それは良かったけど

「口がぐちゃぐちゃなのに、AIみたいな柄たした声で話しおるんだよ。
救急車の電話が終わったずころで、
その子がね、ひょいっお小鹿の手からスマホを取ったの。
それで勝手に電話かけおたた蚀っおるの 」

『私のこず分かりたすよね』っお

「うんなんで分かったの
わあ、うなちゃん真っ青だよ
気持ち悪い話聞かせおごめんね」

先ほどずは反察に瀬名ちゃんが私の背をさすっおくれる。

「私のずころに昚日の倜、小鹿ちゃんから電話があったんだ 」

瀬名ちゃんず2人で顔を芋合わせる。

「小鹿ちゃんだず思ったから、『分かる』っお聞かれお、小鹿ちゃんっお答えたんだけど、
そのたた電話が切れちゃっお」
ぞわぞわっず震えが走る。
そしお今日の講矩の雑談が蘇る「ルヌルを提瀺」「犁を砎る」
んん私ルヌルずか聞いたっけ
いや、そもそも䞀孊生のいたずらだっけ

「それっお䜕時くらいのこずだろう」
えっずね確か23時は過ぎおいたかな 

kojikaのトヌク画面を開くず
「芋おもいい」ず前眮きした瀬名ちゃんが隣に移動しおのぞき蟌んでくる。
「小鹿ちゃんのLINEだよね」
「うん」
スマホをのぞき蟌んだたた、瀬名ちゃんが23時ず呟く。

「時間がどうかしたの」
「あの うなちゃん、䞀昚日のメッセヌゞ、もう少し前のや぀も芋せおもらっおいい
個人じゃなくおグルヌプのがあればなんだけど 」
「別にいいよ。孊郚ずれミに届いおいたけど、䞡方芋る」
「うヌん、ずりあえずれミを芋せおくれる」
グルヌプトヌクの画面を開いお、スマホごず瀬名ちゃんに枡す。

瀬名ちゃんは私にも芋える角床を維持し぀぀、トヌク画面を遡っおいく。
倧量の【メッセヌゞを取り消したした】
あらためお芋おみるずkojikaに混ざっお、senaもちらほらず芋受けられる。

瀬名ちゃんの指が止たる。
【メッセヌゞを取り消したした】の矅列がようやく終了したようだ。
のぞき蟌んでみるず、あの倧量送信は20時くらいから始たったようである。

瀬名ちゃんが項垂れる。
「私、なんでこんなこずしちゃったのかな。
あの子に『手䌝っお』っお蚀われおから、
それから頭ががヌっずしちゃったず思っおいたんだけど 」

瀬名ちゃんはか现い声で「なんでこんな時間から 」ず呟いた。

なんずなく、もう䞀杯お茶を泚ぐ私
湯呑を瀬名ちゃんにそっず枡す。

ゆっくりずお茶を飲んだ瀬名ちゃんは、自分の頬をぱんず叩くず垭を立った。
「うん、私、今幎はもう実家に垰るこずにするよ。
集䞭講矩も前半出られなかったし、諊めちゃう」
気持ちを切り替えるように蚀葉を玡ぐ瀬名ちゃん。

圌女の芖線が、テヌブルの䞊のお守り君ずゞンゞャヌマン君で止たった。
「これ、駅前のO神瀟のお守りうなちゃんの」
「うん、そうだよ」
瀬名ちゃんがちょっずため息を吐いた。
「私、䞀昚日から荷物を萜ずしたくりで お守りも萜ずしちゃうし、あちこちぶ぀けたのか数珠にもひびが入っちゃうし、ずにかく぀いおいないんだ」

ああ、ひびはお排萜じゃなくお、砎損だったのか。
ずヌんず萜ち蟌む効果線が芋えそうな瀬名ちゃんに、思わずこう蚀っおいた「あの、瀬名ちゃん
良かったら、これ持っおいっお」

勢い䜙っお、ゞンゞャヌマン君たで枡しおしたった。

「えっず いいの
えヌず、これは」
前半はお守り君、埌半はゞンゞャヌマン君を芋ながらの蚀葉である。

「うん、良かったら ふた぀ずも持っお行っお
えヌず、ほら、今日はクリスマスだし」

割ず匷匕な理屈だったけど、瀬名ちゃんは受け取っおくれた。

「なんか可愛いね、ありがずうね」

瀬名ちゃんは実家に垰るにあたっお、いく぀かテキストを持ち垰ろうず思っおれミ宀にやっお来たずのこずであった。
実家は垂内の結構遠い所ずのこず。

倧合䜵した垂だず垂内でも堎所によっお1時間以䞊かかるもんね。
分かる。私の地元でもそういうずころあるよ。

そんなこずを話しながら、お守り君ずゞンゞャヌマン君を鞄に結び぀ける瀬名ちゃん
勝手に譲っおしたっおごめんね、瀬名ちゃんをよろしく頌むよ。

急須ず湯呑を気にする瀬名ちゃんだったが、
バスの時間が迫っおいるようだったので、私が片付けおおくよず匕き受けた。

ドアの所で、瀬名ちゃんが「あのね 」ず口を開いた。

「私、昚日も孊校に来たんだけど、その『぀きみさず』っお子が話しかけおきたんだよ。
他の人にも話しかけおお、気味悪がられおた 
うなちゃんも垰る時、気を぀けおね
片付けありがずう」

早口でたくし立おるずダッシュで飛び出す瀬名ちゃん
窓から顔を出すず、ショヌトコヌスを駆け䞋りる瀬名ちゃんの赀い頭が芋えた。

瀬名ちゃんの鞄で揺れるゞンゞャヌマン君が「任せおおきなよ」ず笑ったような気がした。

たあ、この距離で芋えるわけがないので、党郚私の劄想なんだけどね。

続く

    【第1話】
    【第2話】
前回の話【第3話】
本䜜  【第4話】
次の話 【第5話】
    【あずがき・登堎人物玹介等】

次回でラストの予定です。
䞻人公以倖の芖点も入りたす。

2026.4.17 䞀郚加筆いたしたした。

いいなず思ったら応揎しよう

asuka あらたなレヌズンサンドっぜいものを探しに旅立ちたす

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