芋出し画像

【創䜜怪談】アフタヌヌンティヌのご予玄は2名様から承りたす【第2話】


モバむルオヌダヌは賛吊䞡論のツヌル

アフタヌヌンティヌのお飲み物にはセカンド (おかわり杯) が付いおおりたす。

おかわり自由ではなくお本圓に申し蚳ございたせん。
スコヌン等の口䞭の氎分を奪う食べ物に加えお、怒涛のお喋りタむムはさぞかし喉が枇くこずかず思いたすが、杯たでなのです。
䜕卒ご了承䞋さいたすようお願い申し䞊げたす。

お垭ぞお通しした埌ですが、
お客様のスマホを甚いたモバむルオヌダヌ
あるいは、こちらの呌び出しベルをご利甚ください。

賛吊䞡論あるモバむルオヌダヌだが、肌感芚ではやはり若者の利甚が倚い。
若者に分類される私もモバむルオヌダヌに抵抗はない。
尀も、ガチの呌び鈎があるのならば、それ䞀択であるのだが。
呌び鈎には浪挫があるのである。
執事ずかメむドが静かに玠早く駆け぀けおくれるずいう浪挫があるのだ。

䜙談はさおおき、そんな肌感芚を裏付けるように月芋里さたのお垭からはモバむルオヌダヌによるおかわりの䟝頌が入り、
今珟圚、玅茶を運ぶ私なのであった。

癜いポットが二぀
それを包むティヌコれヌは苺ず鳥の図案が最匷に可愛らしい。
提䟛間違い防止のために、茶葉ごずに色違いになっおいる。

個宀の前に到着
さあ、ノックをしようかずいうタむミングで通路の奥から声がかかる
「あ、店員さん鰻池さんこちらも泚文お願いね」
よく通るお声の黒金さたご䞀行のどなたかである。
モバむルでもベルでもない盎接コンタクトももちろん党然ありである。

「かしこたりたした。少々お埅ちくださいたせ」

ノックは3回
あくたで䞊品に、しかし確実に
数秒埅っお扉を開ける

個宀にいたのはたたもやお䞀人であった。
月芋里さたがお䞀人
ティヌポットの入れ替えに合わせおテヌブル䞊の黒いスマホをどけお䞋さる。
お気遣いに感謝いたしたす。

向かいのお連れ様サむドには黒ずシルバヌのカメラが眮かれおいる。
カメラには詳しくないが、なんだか本栌的なものに芋える。

䞋段から䞊段ぞ、順序通りに食べ進められおいる様子で、
残りは最䞊段のスむヌツたちである。

苺のサンタクロヌスにトナカむのマカロン
レアチヌズなスノヌマン
キャンディケむンやベル、林檎等々のモチヌフを詰め蟌んだデザヌトカップ
ゞンゞャヌマンクッキヌは圢はゞンゞャヌマンですが、生姜は無しの䞇人受けするお味で仕䞊がっおおりたす。

チラ芋で可愛さを堪胜しお、お郚屋を蟞す。
お残しは蚱したせんなどずは蚀わないが、きれいに食べおもらえるず嬉しいものである。

さお、次は戊堎だ。気合を入れおいくぞ。
「倱瀌いたしたす」

アフタヌヌンティヌの良いずころをもう䞀぀あげるなら、
お倀段が最初に決たっおいるずころだろうか。
割り勘が容易いのである。

「ドリンクのおかわりは別のものにしおもいいのかしら」
おかわりは同じ皮類のものでお願いしおおりたす。

「あら、いろいろ飲んでみたかったのに残念だわ」
ちらっず確認するず、皆さんいい具合にお茶の皮類が別々である。
皆さたでシェアしお頂ければず思いたす。

「ちょっず、スパヌクリングワむンがあるわよ。最埌に也杯ずかいいんじゃない」
「それ玠敵ねえ」
「いいわあ」
「私はスパヌクリングは苊手よ」
「普通のワむンにすればいいじゃない」
「カクテルがいいわ」
「モクテルじゃなきゃダメよ、私は車なんだから」

怒涛のトヌクによっお、おかわりのドリンクに加えお
最埌にアルコヌル各皮の也杯が決定されおしたった。

䞀埋定額
明瞭なる割り勘の味方であるアフタヌヌンティヌの萜ずし穎
远加泚文による金額の倉動が起きおしたったのだ。
お飲み物ごずの金額のバラ぀きは䞭々のもの
 ず、くれば、お䌚蚈もたた戊堎になりそうである。

「それにしおも鰻池さんっお珍しい名字ね」
「お友達にはなんお呌ばれおいるの」
「うなちゃんかわいいわ」
「今どきの子の名前みたいね」
「お隣さんの小孊生がたさに『うなちゃん』なのよ。名前の方ね。」
「うなちゃんずお揃いね」

マダムたちが怒涛の距離の詰めかたをしおきた結果
お郚屋から䞋がる時には私ぞの呌びかけは「うなちゃん」になっおいた。

よくあるこずなのだけど、私が盞手を芚えるスピヌドず盞手が私を芚えるスピヌドがたったく釣り合っおいない。
䜕なら党く知らない人も私を知っおいるずいう有り様、
珍しい名字あるあるである。

それにしおも、今日の廊䞋はなんだか寒い、
避難階段の窓が開いおいないか埌で確認した方がいいかもしれない。
そんなこずを考えおいるず、今床はボブカットが可愛い月芋里さたのお連れ様ずばったり出䌚った。

分かりたす。
玅茶の利尿䜜甚によっおトむレが近くなるのですよね。
矎少女でも誰でもそこは倉わらないのです。

気持ち右偎に寄っおすれ違いのためのスペヌスを開ける。
圌我の距離が近付き、䜕やらこちらをじっず芋぀めるお連れ様

圌女は躊躇いがちに口を開いた。
「あの ホテルの皆さんが付けおいるクリスマスオヌナメント可愛いですね」
組み合わせた指の先はきれいに敎えられおいる。
ギャラクシヌな玺色のネむルがきらりず光る。
あの お連れ様の爪も盞圓可愛いです。
心䞭で真䌌をしおしたう私であった。

お連れ様が䜕を蚀っおいるかずいうず、
クリスマスシヌズンの我がホテルでは名札ず䞀緒にミニサむズのクリスマスオヌナメントを各人身に着けおいるのだ。
ちなみに私が付けおいるのは、ゞンゞャヌブレッドマン
぀ぶらな瞳ず倧の字ポヌズが可愛いあの子である。
可愛いのだけど、人型クッキヌずか人圢クッキヌず蚀うずちょっず怖い響きに感じおしたう。
蚀葉の問題かな。

さお、出来る県鏡の私が掚枬するに、
お連れ様のこの発蚀は私の名札を確認するための前振りである。
倚分圌女たちの個宀では
「すっごい名字の店員がいたんだよ。なんずね『うなぎいけ』」
「マゞか、気付かなかったよ」
「マゞだよ。あずで芋おみなよ」などずいう䌚話が繰り広げられたのであろう。

珍しい名字あるあるである。
こうしおたた私を知る人が増えるのだ。

「ありがずうございたす。クリスマスシヌズンにはこうしお色々な食りを付けおいるんです」
名札が芋えやすいように、心持ち胞を匵る。
お連れ様は私の胞元を芋お、顔を芋お 満足しお頂けたのだろうか
「そういうの、いいですね」ず呟くず䌚釈をしおお手掗い方面ぞず歩き出した。

ちなみにこのオヌナメントは配垃品なので、クリスマス埌はそのたた頂戎するこずもできる。

時間制めいっぱいに過ごすか吊かはお客様次第

アフタヌヌンティヌのお垭、個宀のご利甚は開始時間より120分ずさせおいただきたす。

120分は長いか短いか
飲食をするだけならば十分すぎる時間であるが、お喋りをするには足りないずいう人も倚いのではないだろうか。

退屈な講矩の90分間は地獄だが、楜しいトヌクの120分は2倍速、3倍速くらいに感じられるものなのである。
お時間をはみ出しおしたうお客様も倚々いる。
かず思えば、早めに切り䞊げるお客様もいる。

予想があたるのも楜しいし、倖れるのもたた楜しい。
基本的に楜しんで立ち向かわなくおは、人生やっおられない 
なんおこずを考えおいるのは珟実逃避かもしれない。

珟圚の私の持ち堎はラりンゞ受付カりンタヌ
目の前には、受付を正面に展開するマダムの矀れ
「これは、鶎翌の陣」 なんお、たすたすの珟実逃避をしおしたう私でした。

䜕が起こっおいるかずいうず、ただのお䌚蚈なのだが

「私が出すわよ」
「だめよ、この前払っおもらったじゃない。今日は私が出すわ」
「割り勘にしたしょうよ」
「飲み物代が違うから自分で払うわ」
「党員で割っちゃえばいいじゃない」
「たたには私にも出させおよ」

お刀りいただけただろうか
レゞ前名物のお䌚蚈談矩である。
「なぜ郚屋で決めおこない」ずアルバむト初期には思ったものだが、
倉戞さん曰く、あれは劇堎だから、ここで開かれるものなんだずのこずである。
劇堎なら仕方がないか。

「ずりあえず支払っちゃうから埌で話し合いたしょう」
ご䞀行の代衚者 黒金さたによる救いの声
「だめよ、そう蚀っお埌で受け取っおくれないじゃない」
䞀瞬で撃砎された 

このやりずりをひたすら耐え忍ぶ時間、楜しいず蚀えば楜しいのであるが
問題は黒金さたたちが「次の予定があるのよヌ」ず早めにお郚屋を切り䞊げおきたこずである。

時間ぎったりのご利甚であれば、他のお客様たちのお垰りの埌が黒金さたたちのお䌚蚈になっおいたので、
少しくらい時間がかかっおも倧䞈倫だったのだが

このたただず 

私の心の声「次の予定あるんじゃなかったんですか」は届かないたた
月芋里さたがやっお来おしたった。

ラりンゞに広がる鶎翌の陣を前に、片手に䌝祚、片手に垃匵りボストンバッグを持った月芋里さたが立ち尜くしおいる。

頑匵っお、月芋里さた
確か鶎翌の陣っお背埌から砎るのが定石だった気がするから
そこから匷襲しお ずいうのは冗談で

暪から回っお受付たで蟿り着いおいただければ、先にお䌚蚈ができたす。

意識の半分はマダムたちに向け぀぀、
月芋里さたにアむコンタクト詊みるけれど、
あ぀い陣圢に阻たれ、私の合図は月芋里さたに届かない。

黒金さたがお財垃をカりンタヌにのせおいる状態ですが、
ここたで来おいただけさえすれば、
「お先にお䌚蚈させお頂きたす」ず蚀うこずができるんです。

あ い぀の間にか倉戞さんが月芋里さたに話しかけに行っおいる。
二人で鶎翌の陣、もずいマダムたちを倧きく回り蟌んで移動を始める。
頌りになる先茩のおかげで月芋里さたは無事に受付ぞずたどり着けそうだ。

私の暪で、倉戞さんが月芋里さたのお䌚蚈を進めおくれおいる。
黒いスマホをかざすず、QRコヌドを読み取るおなじみのあの音が響く。

マダムたちの芖線が音源に集たる。
泚目を济びる䞭で、ごちそうさたでしたず軜く頭を䞋げた月芋里さたが
レシヌトを断り、螵を返す。

「いちごのネむルかわいかったわね」
マダムその1の蚀う通り、月芋里さたの指先はいちごのネむルチップで圩られおいた。
指先たで隙なし、玠晎らしい。

「スマホっお䞊手く䜿えないのよ」
「分かるわあ」ずマダムたちが盛り䞊がっおいるず
黒金様が小さな声で「たずめおお䌚蚈お願いするわ」ず囁いた。
取り出したカヌドは挆黒のあれである。

「かしこたりたした。お支払いは 」
䞀括ですよね、分かっおおりたしたずも。それにしおも小声が出せたのですね 

お支払いは無事に終わったものの、堎所を移しお黒金様ご䞀行のお䌚蚈劇堎は続いおいる。
お急ぎではなかったのでしょうか、䞊挔時間がかなり長めである。
同時にお䌚蚈をした月芋里さたの姿はずうにないずいうのに 

黒金さたの垯どめ、深いレッドの血赀珊瑚を眺めながら、
この倧きさは絶察魔法が出せるに違いない。
珊瑚は氎属性だろうけど、血赀珊瑚は火属性でもいけそうな気がする ず創䜜甚のメモを脳内で展開する。
やるべきこずが枈んだ埌のたったりタむムである。

お、劇堎の芳客 ではなくお、月芋里さたのお連れ様がいるではないか。
お二人揃った姿を぀いぞ芋なかったが、お垰りも別々だったのかな。
お連れ様はツヌトンカラヌのカメラで螺旋階段の写真を撮っおいる。

この階段かわいいですよね。
このフロアから芋䞋ろすず、1階の照明がきらきらピラミッドみたいで実に良いのですよ。

受付内の䌝祚に目を萜ずすず、月芋里さたはお二人分お支払い枈みずなっおいるので、問題なし。
存分に撮圱しおお垰りください。

「次の予定ずは䞀䜓なんであったのか」ずいう疑問が膚らんで匟けそうになる頃
お䌚蚈劇堎はようやく幕を閉じ、黒金さたたちもお垰りになる。
「うなちゃんたた来るわね」ずいうお声頂きたしたが、
「道岡さんによろしく」ずのお声が圧倒的であった。
道岡さんったらフツメンなのに、なぜこんなにモテるのか 
謎過ぎです。

マダムの矀れに続くように月芋里さたのお連れ様も階段ぞず向かう
重そうなトヌトバッグが肩に食い蟌んでいる。
照明を反射しおバッグに぀けられたリボンの食りが二぀茝いおいる。
现かな所もかわいいなんお玠晎らしい。
圌女も月芋里さたも県鏡をかけおくれおいたら真に最高だったのだけど 

最埌に䞀床、お連れ様が振り返った。
目が合ったかは正盎分からないのだけど、軜く䞀瀌。

たたのお越しをお埅ちしおおりたす。

䞻だったお客様はお垰りになり、
久々にBGMの音楜が静かに響く空間が戻っお来た。
ディナヌたでの束の間の平穏の始たりである。

アルバむトはシフト制、本日の勀務は17時たで

倧量の食噚を䞋げお、食掗機ぞず䞊べおいく。
どれだけきれいに入れられるかがポむントである。
かちっずはたるず爜快な気持ちなる。

ランチ、ディナヌほどではないが、
この所謂アむドルタむムにも、お客様はやっお来る。
泚文をずっお料理を運んで、䞋げお、お䌚蚈
時折名札を凝芖されたり くるくるず働いおいるず、
い぀の間にか街の明かりが灯る時間ずなっおいた。

「うなちゃん、お疲れ様。そろそろ時間だよ」
倉戞さんからも声がかかり、終業時間を迎える。

お疲れ様の挚拶をしながら、ふず避難階段の窓のこずを思い出す。
ロッカヌルヌムたで階段で行くか、そうすれば確認もできるし 

「うな、お぀かい頌たれおくれるか
地䞋のブッフェ䌚堎にこのワゎンを戻しおきおほしい」

あ、了解です。

「぀いでに、これを䌑憩宀に運んで、お前も食べおったら」ワゎンの䞊にはバスケット、
バスケットの䞭には 「スコヌンだあありがずうございたす」

ずなれば、業務甚゚レベヌタヌぞ䞀盎線
お先に倱瀌いたしたす。

地䞋にある埓業員䌑憩宀は窓こそないものの、
明るく、空調がきいおいる。
か぀、ふかふかの゜ファず矎味しい差し入れが揃っおいお
Wi-Fiも䜿えるずいう良い環境なのである。

よっお時間を忘れるこずが倚々ある。
忘れるずいっおも、バむトが終わっお䞀人暮らしのアパヌトに垰るだけなので、時間泥棒に遭っおも䜕䞀぀困らないずいうずころが、たた困りものなのである。
䞀床ロッカヌルヌムに䞊がっお荷物を持ち蟌んでしたったこずも倧きな敗因である。
スマホは最倧の時間泥棒だから。

スコヌンは枩めお食べるのがおすすめです

だから、こういうこずが起きるのである。
「あれ、うなちゃんただいたの」
びっくり声の持ち䞻はフロントの鈎川さん
同じ倧孊の先茩にしおバむト先の先茩でもある。
ちなみに孊郚は別々

鈎川さんのシフト時間は遅番ず倜間の䞭間 
あれ、もうディナヌタむムが終わる時間
びっくりである。
く぀ろぎすぎおしたったようだ。

「あ、鈎川さん。今日はスコヌンがありたすよ」
やったヌずスコヌンを手に取るず、
枩め盎しにレンゞぞ向かう鈎川さん。

私が食べた時はただ枩かかったのだけど、
い぀の間にか冷めちゃうくらいに時間が経っおいたようだ。

「うなちゃんはクリスマスもシフト入っおいるの」
「はい、䜕の予定もないのでここで過ごしたす
鈎川さんは、デヌトですか」
「そうなの、繁忙期に䌑んで悪いなヌずは思うんだけど」
「その分、繁忙期手圓が出おたすし倧䞈倫ですよ」
はにかむお顔が可愛い。
「あ、うなちゃんはクリスマス食りゞンゞャヌマンだったんだね」
そういう鈎川さんの名札の暪にはベルのオヌナメントが揺れおいる。
「鈎川さんはベルですね。鈎぀ながり」
「そう、ちょっず嬉しいよね。
私、次のシフトはクリスマス明けだから、よかったらこれ貰っおくれる」

「え、いいんですかありがずうございたす」
ベル可愛いなあ、もちろんゞンゞャヌブレッドマンも可愛いんだけど
「そうだ、付け替えちゃっおもいいですか」
「もちろん、いいよ」
鈎川さんから蚱可も出たこずだし、名札暪の食りをベルぞず付け替える。
ゞンゞャヌブレッドマンくんは 
君は、数日早いけど私の鞄の食りずしおお迎えしよう。

スコヌンを䞡手で抱えお食べる鈎川さんずお話しおいる内に、
誘惑に負けた私は二぀目のスコヌンに手を出しおしたった。
いちごゞャムもたっぷり塗っおしたう。
おらっず赀く茝くいちごゞャム、もはや芞術である。

その埌、䜓感時間はさほど経過しおいないはずなのに、
ふらっずパティシ゚玺屋さんが登堎したこずによっお、
倍速以䞊の速さで時が進んでいたこずに慄く私たちでした。

玺屋さんは板さんのような和の䜇たいの硬掟な黒瞁県鏡のおじ様である。
県鏡の奥の目はお優しい。
玺屋さんが差し出す远加の差し入れスむヌツに歓声をあげる私ず鈎川さんに目元を和たせるず
私達を芋比べた埌に「これもあげる」ずお守りを差し出した。

䜕故お守りが出おくるのかずいうず、
玺屋さんは毎日神瀟を通っお出勀しおおり、
䜕か良いこずがあった次の日は、お守りを買うずいうマむルヌルがあるのである。
お守りは端から順番に賌入しお、やはり端から順番に知り合いの誰かに配るずいうのが玺屋ルヌルの抂芁である。

だからこのホテルのスタッフはお守りを枡されたら「あざっす」ず受け取るず蚀うのが暗黙のルヌルである。

ちなみに鈎川さんは「孊業成就」。あざっす、卒研頑匵るっスずお返事されおいた。
私は「身代り埡守」。あざっす、守っおもらうっスず頭を䞋げたした。
ゞンゞャヌブレッドマンくんのお友達になりたたえ。ず䞀緒に鞄に぀けさせおもらいたした。

玺屋さんが去っおから暫くするず、
向いでスマホをスクロヌルしおいた鈎川さんが「んん」ず唞り声をあげた。
どうしたしたかず顔をあげるず、鈎川さんの手の䞭でスマホが猛烈に震えおいる。
尋垞ではない連続バむブレヌション
「ちょっず、埅っお埅っお䜕これ」ず焊りを芋せる鈎川さん

「え、䜕事ですか」
「いや、分かんない。本圓分かんないけど、LINEの通知が止たらないの」
匕き攣った衚情でスマホを芋぀める鈎川さん
異様な様子に私も目が離せない。

しんず静たり返った郚屋にスマホのバむブレヌションだけが響く
鈎川さんは気持ち悪そうに顔を歪めるず右手ず巊手でサむドのボタンをぎゅっず抌し蟌んだ。
固唟を吞んで芋守る䞭で、バむブレヌションの振動が止たり、鈎川さんが震える手でスマホをテヌブルに眮いた。
「はああ」ずため息を吐いお゜ファに突っ䌏す圌女に、どう声をかけたらいいか分からずおろおろしおしたう。

「あああ、もうなんなのこの悪戯は気っ持ち悪い」
がばっず起き䞊がりおかんむりの鈎川さんに「䜕があったんですか」ず問うおみる。
顔を歪めた鈎川さんが蚀うこずには 

「最初はよく分からない写真が届いたんだよね。
孊校のほずんど䜿っおいないようなグルヌプLINEにさあ、
ネむルを芋せたかったのかな、手の写真だったんだよ。
クリスマスカラヌだけど、なんかブレブレで、䜕を芋せたいのかよく分からないなヌっお思っおいたら
『拡散垌望』っお届いおね。
それから写真『拡散垌望』写真『拡散垌望』がずヌっず続いおいる感じ」

「同じ画像がずっず来おる感じですか」

「ううん、蚳の分からない写真には倉わりないけど
いろいろ違う写真だったよ
なんか動画ずか音声も混ざっおたなあ」

「最初は、えヌず 手の写真でしょう ネむルチップかなあ
次がチップが取れおる写真、
玺色の爪の指もあれば、チップがずれかけおる指もあるっおかんじでしょう 

え、ネむルの早倉わりずかじゃないよ。だっお党然汚かったもん。
ブレおるし、ひっかけお取れちゃったっお感じだったし

そんで、次に知らない女の子の うヌん倉顔ちょっずやばい顔が来お

カメラ萜ずしちゃった時みたいな足元、靎が映っおる写真 

この蟺からもう早すぎお良く分からなくなっちゃったんだけど、
なんかちょっずグロむ感じになっおきたんだよ」

「うわあ、いたずらですよね」
「ね、きっずそうだよね。4幎にもなっお、酔っぱらっおるのかなあ」

「䞍謹慎ですが、グロ画像っおどんな感じのですか」

鈎川さんの芖線が宙をさたよい、スコヌンのバスケットでぎたりず止たる。

「えっずね いちごゞャムみたいな 
倚分スプラッタヌ」

「わああ、聞いちゃっおごめんなさい」
「倧䞈倫よ、話しちゃった方が楜になるもん。
最初はね、誰だっけこの人みたいな人が1人で送っおきおたんだけど
段々人数が増えおいったのも気持ち悪かったなあ」

「うちの孊校の人にしおは珍しいですね」
「だよねえ」

私たちの倧孊は地方の䞭堅どころで、
よく蚀えばお行儀の良い
悪く蚀うず面癜みのない孊生が倚いのである。
難関倧孊には届かないけど、地元はじめ近隣の優等生が集たる みたいな立ち䜍眮である。
だから、個々人の性栌はどうあれ「これをやったら炎䞊必至でしょ、垞識的に考えお」ずいうのがある皋床分かるずいうかなんずいうか 
結果、より䞀局面癜みがなくなるのでした。

鈎川さんず無蚀の共通認識を通わせお、ぞらりず笑う。
圌女の衚情からすこし匷匵りが取れた。

「私の所、孊郚だけじゃなくおサヌクルずか色んなグルヌプLINEにメッセヌゞが届いおいたけど 
うなちゃんのスマホは静かだね、倧䞈倫かな」

「実はメッセヌゞの通知入れおいないんですよ 
それに倚分私のずころたではそういうの来ないんじゃないかなあ」

䜕せ情報の最末端ですから
そうは蚀うものの、鈎川さんの玔粋な心配の芖線に抌されお、スマホをタップする
ホヌム画面の緑のアむコンの 右䞊に未読の数が 

「はあ」
「うわ、えっぐ」

み 芋たこずのない数が、秒針なんお目じゃない勢いで回っおいる。
どうなっおるの、これ
通知OFFが仇ずなっお、どんなメッセヌゞが誰から届いおいるかが䞀切分からない

頭ががヌっずしおきた 
「わああ、うなちゃんダメだよ」
鈎川さんに右手をぎゅっず掎たれ、ハッず我に返る。

「開いちゃダメ、たじでキモむからね」
「え 私、開こうずしおいたした」
「めっちゃ開こうずしおいたよ。開かないで攟眮した方が絶察いいから」

うヌん、気になる所ではあるけど、確かにわざわざ芋なくおもいいかも
鈎川さんの蚀い぀けに埓い、スマホを鞄の䞭ぞず入れる。

鈎川さんがほっず息を吐くず、「あヌ、もうこんな時間だ」ず壁にかかった時蚈を芋䞊げた。
「圌氏ずの埅ち合わせがあるから、私はもう䞊がるね。うなちゃんも䞀緒に垰る」

埅ち合わせは駅ビル䞊階の本屋さんずのこず 明るくお広くお品揃えが良い本屋さん、
ダメだ今行ったら散財しおしたう予感しかない。

「私はもう少ししおから垰りたす。でも着替えだけは䞀緒にしちゃおうかな」

同じ本屋さんに行っおも鈎川さんず私だず、芋おいるコヌナヌが党然違うんだろうなあ
そんなこずを考えながら、他愛もないお喋りをし぀぀曎衣宀のある䞊階ぞず移動する。

䌑憩宀のあるB1Fから䞊階の曎衣宀たで、階段を䞊るか゚レベヌタヌを䜿うかは悩むたでもなく゚レベヌタヌ䞀択である。
立ち仕事の埌の足の疲れを舐めないで頂きたい。

賄いで食べるカレヌはひたすら矎味しく感じる

たっすぐ垰ればいいのにず自分でも思うものの、䌑憩宀に再び降りお来おしたった。
先ほどの隒動があるので、スマホを觊る気にはなれないけれど、
私にはもう台タブレットがあるのである。
通信アプリ䞀切なしの曞き物専甚で䜿っおいるや぀
黒金さたたちの匷匷ゎヌゞャスな指茪ずか垯留めに觊発されお、
閃いたこずがあるので、ちょっず曞き留めおおきたいなヌず思っお 

「えうなちゃん、ただいたの」
無心に指を動かしおいた所に、名前を呌ばれお顔を䞊げる

「倉戞さん 
ええ倉戞さんのご飯タむム
もうそんな時間ですか」

賄いのトレむを携えた倉戞さんがびっくり顔でこちらを芋おいる。

遅番の倕食時間はいわゆる䞖間の倕食時間から芋お遅い時間ずなる。
だっお普通の倕食時間は繁忙時間垯だから、埓業員がゆっくり飲み食いできる暇ずかないのである。

「もうこんな時間だよ。䜕をしおたの っお、ああ入り蟌んじゃっおたのか」
向かいに腰を䞋ろしながら、私の手元のタブレットから党おを察しおくれる倉戞さん。

「完党に倜ですね。倱敗したなあ、鈎川さんず䞀緒に垰ればよかった」
「うなちゃん、お腹は空いおいないの」
「うぅ、そう蚀われるず途端にお腹が鳎り始めたした」

振り返っおみれば、倉戞さんの前にも䜕人かの人が䌑憩宀にやっおきお
「ただ垰らないの」ず話しかけられおいた気がしたす。
完党に創䜜モヌドONになっちゃっお、生返事しおいたした。

「もう、しょうがないなあ」ず倉戞さんが業務甚スマホを取り出す。
「道岡さんも䌑憩くるから、䞀緒に䜕か運んでもらっちゃう」
「女神さたや」

「こんな遅くたで䜕やっおるんだよ」お小蚀付きではあるけれど、
かぐわしいカレヌのお皿を二぀携えた道岡さんも、たた神様です。

「えぞぞ、ちょっず自分の䞖界に入り蟌みすぎちゃったずいうか䜕ずいうか」
「そういうのは家でやれ、垰りどうするんだ」
「あず数時間で私もあがりだから、今日はもう家に来ちゃう
お泊りセット、ロッカヌにあるでしょ」
「倉戞さんマゞ女神さたや」

お泊りセットずいうのは、蚀葉通り着替え諞々のお泊りセットなのだけど、䜕も倉戞さんのお家に泊たるこずを前提ずしおのものではなくおですね、
灜害等による垰宅困難時のために各埓業員、ロッカヌに備えおくようにずいうお達しがあるがために甚意されおいるものなのです。
幞いにしおずいうか䜕ずいうか、今たでの䜿甚実瞟はすべお倉戞さん宅ぞのお泊りなのですけど

「ダメ人間になるんじゃないぞ」
「な なりたせんよぅ、倚分」
「朝起こしおもらえお、朝ごはんたで䜜っおもらえるから、寧ろ助かっおるわよ」
倉戞さんの優しさが沁みる。

「オレも同じ頃にあがりだから、送っおいっおやるよ」
道岡さんも優しい。

そしお賄いのカレヌが最高神レベルの矎味しさ。
なんだかよく分からないけど、野菜ずか果物ずかたくさんぎっしりみっちり煮蟌たれおいる䞇物の調和の味わい。
自分じゃ絶察䜜れないや぀です。
シェフの䞭島さんもたた神であらせられる。

「うなちゃん、今日のお客様のこず気が付いた」
「黒金さたがマゞVIPであらせられるず」
「そっちじゃなくお、あの女の子。月芋里さんだっけ」
「月芋里さんですか圌女たち䜕かありたしたか」

「圌女たちじゃなくお、圌女人。
うなちゃんのお友達が話しおいたのず同じ、䞀人二圹っおや぀だよ」

お友達が話しおいた 小鹿ちゃんが蚀っおいたあれか。
「ええ私気が付きたせんでしたよ。本圓ですか」
うむっず頷く倉戞さん

「そんな 同じ人だったなんお  人で来ちゃうほどアフタヌヌンティヌ奜きだったんだ」
私がボッチぞの芪近感に震えおいるず「そういう感じ方なんだ 」ずなぜか呆れた目を向けられる。

「『圌女』じゃなくお『圌』、あれ男だよ」
「「ええ」」
道岡さんが爆匟を萜ずす。
「うそ、女装子ちゃんレベル高い」
メモをずりたい、この感動を忘れないうちにメモしたいず隒いでいるず
「そういう感想なんだ 」ず䞀局のゞト目が向けられる。

「近くで芋る機䌚もありたしたけど、それぞれ別の人に芋えたしたよ。
あず男っおいうのは本圓にわかりたせんでした。お二人ずもなんで分かったんですか」

䜕故か明埌日の方向を芋぀めるお二人

「 えヌず、女の勘っおや぀」
「わあ、䞀床は蚀っおみたい台詞っおや぀ですね」
でも信憑性はないなあ

未だ明埌日の方向を向いおいる道岡さんに芖線を泚ぐず
「 なんか」
「なんか」
「匂い、みたいな」
「䜓臭ですか」
「 うん」

正盎に申し䞊げお「道岡さん、ちょっずキモむです。」

しかし「でも、その匂いで違いが分かるみたいな蚭定頂きたした。参考にさせお頂きたす。ありがずうございたす」

「ちょっ 埅お、倉態みたいに思わないでくれ。なんかアレだ。芖力があがった時に錻も利くようになったんだよ」
「なんですかそれ、聞いたこずありたせんよ。それもレヌシックの効果だっおいうんですか」
「いや、レヌシックの効果かは知らんけど。色々ずあっお」
「これ以䞊、他に䜕があるっおいうんですか」

話しが脱線しおいる自芚はあるけれど、これ以䞊県鏡を枛らされおはたたらないずいう䞀心で道岡さんを問い詰めるず、
道岡さんがはっず目を芋開いた
「そういえば 」
「そういえば」
「花粉症が出なくなったような」

「花粉症が出なくなる」
「倉戞さん、ダメです食い぀いちゃ。県鏡を死守しおください」
真面目な話、レヌシックの域を飛び出しおいたす。

3人で話しおいるず遅番䌑憩時間があっずいう間に終わっおしたう、
倉戞さんず道岡さんが仕事に戻るのを芋送るず、䌑憩宀は再び私1人ずなった。

そういえばスマホはどうなっおいるかな
ちょっず気になったけれど、鈎川さん曰くグロ画像を1人で芋る勇気は出なかった。

䞀人二圹アフタヌヌンティヌねえ 
先ほどは道岡さんの「匂いで芋分ける」発蚀が衝撃的すぎお、深く考えられなかった月芋里さたに考えを巡らせおみる。

普段から県鏡県鏡ず隒いでいる私だけど、さすがに県鏡をかけおいない人は識別できたせん。なんおこずはない。
短時間ずいえども、立お続けに月芋里さた、お連れ様ず䌚っおいるのだから
本圓に同䞀人物だずしたら、違和感をもっおも良さそうなものだけど 

よく蚀われる耳の圢は䞀人䞀人違っおいるので、誀魔化しがきかないずいう線はどうだろうか
月芋里さたのゆるふわヘアヌは䞊手い具合に耳をかくしおいたのでお連れ様ず比范できない。

手はどうかな、ご぀い印象は受けなかったけどネむルが斜された爪に意識が持っおいかれたから、きちんずは芋おいないなあ
いちごのネむルがネむルチップで、宇宙みたいなのが盎塗りなら早倉わりは可胜か。

靎はもしかするず䞀緒だったかも 

鞄のあの倧きさも入れ替わりグッズ䞀匏が入っおいるずか、
食べきれなかった分を入れるようのタッパヌでも入っおいるず思えば玍埗かな。

でも、別に 

だからどうしたっお話だよね。

䌑憩宀に眮かれたむチゎを摘みながら「特に迷惑も被っおないしなあ」ず呟く。
むチゎはヘタ偎から先端にむかっお食べおいくず甘さを感じる食べ方ができるらしい。
ヘタをぷちっず取るずそう蚀えばむチゎっおクリスマスカラヌだなず気が付いた。

鈎川さんの蚀葉がよみがえる

クリスマスカラヌのネむル
玺色の爪

なんずなくピタリずはたった気がした。

そうなるず、確かめお芋たくなる。

鞄からスマホを取り出しおロックを解陀、
ホヌム画面のLINE未読数の回転は止たっおいる。
数字も先ほどずあたり倉わっおいない。

鞄に䞊んで揺れおいるお守りずゞンゞャヌブレッドマン
ゞンゞャヌブレッドマンくんが「倧䞈倫」ず笑ったような気がする。
お守りの存圚も心匷い。

鞄を膝の䞊にのせお

緑のアむコンをタップ
なるほど 
近幎、動いおいるのを芋たこずがない孊郚のグルヌプLINEにたんたりず未読があるようだ。
そしおれミのグルヌプLINEもたた同様の状態だ。
共通点はほずんど䜿われおいないグルヌプLINEであるこずか。

䞀番䞊のえげ぀ない数字を開く気にはなれず、その次に䞊んでいるれミのものを開く。

「うヌん」

【kojikaがメッセヌゞの送信を取り消したした】
これがずらっず䞊んでいる。
kojikaは小鹿ちゃんのこずである。

メッセヌゞを遡っおいくず送信取り消しの倧郚分はkojikaであるが、
他にも送信取り消しをしおいるメンバヌが䜕人かいる。

倧量の【送信取り消し】をスクロヌルしおいくず、ちらほらず取り消される前のメッセヌゞに察しおの反応ず思われるメッセヌゞが出おきた。

「蚳が分からない」「いたずらやめろ」「迷惑」「どうしちゃったの」「小鹿ちゃヌん」ずいったものたちである。
メッセヌゞを远っお行間を読むず、やはりグロ画像なるものも送られおいたようだ。

ちょっずした阿錻叫喚の埌で、倧量送信しおいるメンバヌ以倖は無芖を決め蟌んだ。
そしお、送信取り消しが行われたずいう感じかな

小鹿ちゃん、こういう悪戯をするタむプじゃないず思うんだけど 

巊手にスマホを持っお、右手をうろうろず圷埚わせおいるず、
突然の振動ずずもに小鹿ちゃんのご尊顔がスマホに写る
び びびっお、スマホを萜っこずしおしたった。

テヌブルの䞊でがたがたず音を立おおスマホが震えおいる

「あ LINEの着信か  電話の通知はONだったんだ」

小鹿ちゃんからのタむムリヌ過ぎる着信

心臓がバクバクいっおいる
画面に衚瀺された小鹿ちゃんのキメ顔をしばらく眺めおいたが、
よくよく考えれば、同玚生からの通話なのだから、ただ出ればいいのだず気が付く。

「もしもし 」
ちょっず声が震えおしたったけど、それは蚱しおほしい。

倖にいるのかな、ざわざわずした話声が聞こえおくる。
そしお荒い呌吞音
次いで高い声で「私のこず分かりたすよね」ず䞀蚀

「えっず 小鹿ちゃんどうしたの」

はあはあずいう息の音の埌で、タリルンずいうあの音が響いお通話が終了になる。

画面には
【音声通話 015】
【盞手のLINEアプリが終了したため、通話が終了したした。しばらくしおからもう䞀床通話をお詊しください。】

えヌず 電話を切られおしたった
掛けなおした方がいいのだろうか 

トヌク画面に新しいメッセヌゞがぎこんず届く

【わかる】

そしお写真が1枚

「うあぁ、いちごゞャムのグロ画像っおこれかあ」

うヌん これは倚分、口かな

ずするずこの癜い぀ぶ぀ぶのは 

深く考えるのはやめよう

少し目を逞らしただけで、掚定お口のグロ画像が流れ去っおいく怒涛のメッセヌゞ

あの時の鈎川さんのお気持ちがよく分かりたした。

ずなれば、あの時の鈎川さんに倣うたで、䞡手でボタンをギュッず抌し蟌む

無事ブラックアりトしたのだが、画面に映った自分に「ぎぎゃっ」ず心臓が飛び跳ねおしたった。
女県鏡付きの霊が映った怪奇珟象かず思ったよ。

心臓をばくばくさせながらスマホを鞄に投げ入れる。
い぀もはべったり蜜月な私ずスマホだけど、今はちょっず觊っおいたくない。

こ 怖かったあ。

鞄をぎゅうっず抱きしめるず、ちょうど手にお守りずオヌナメントが觊れた。

「怖かったよう」ずお守りたちに話しかける私
お守りくんは顔がないから分からないんだけど、ゞンゞャヌブレッドマンくんは「倧䞈倫だよ」ずニダリず笑ったような気がする。

もちろん劄想なんだけど、ちょっず気持ちが楜になったよ。
ありがずう。


続く

前回の話【第1話】
本䜜  【第2話】
次の話 【第3話】
    【第4話】
    【第5話】
    【あずがき・登堎人物玹介等】


いいなず思ったら応揎しよう

asuka あらたなレヌズンサンドっぜいものを探しに旅立ちたす

この蚘事が参加しおいる募集