整理と片付けはいったん終了&恩師A子先生(日記エッセイ 6/1)
6月1日(月)
朝、母をデイサービスへ送り出した後は、粗供養と会葬御礼をお渡しできなかった方へゆうパックで送る作業などをおこなう。お通夜や葬儀の時にほぼ手渡しできていたのだが、漏れはあるもので。
実家には毎月1日にお寺からお参りに来てくださるのだが、今日がそれにあたっている。先日の葬儀でも読経してくださったお坊さんがお見えになった。お参りの後は、四十九日の日程の相談。亡くなった日から正確にカウントすると7月11日が四十九日にあたるのだが、三月にまたがってはいけないらしく6月最後の土曜日となった。早速関係者に連絡を入れる。
今から書く話は昨日の夕方のできごと(昨日の日記に入れると量が膨大になりすぎるので今日に回した)。
葬儀の際に私が小さい頃から音楽教室で習っていたA子先生が来てくださった話を、この投稿で書いた。
以前は帰省するとほぼ必ずA子先生のお宅へ顔を見せに行っていた。しかし母の認知症が始まってからは帰省しても義姉のサポートをするよう心がけていたので、あまり出歩けないでいた。そこへ持ってきて、認知症の初期の母がまだ一人でも出歩いていた頃、何を思い込み違いしているのか母は私が音楽教室の講師を辞めてしまっていると信じ込んでいて、出会った人に「あさひはもう音楽を辞めて家にいるんです」と話していてそれがA子先生の耳に人づてに入っていたらしい。あんなに打ち込んでいた仕事をなぜ辞めたんだろう、何か聞いてはいけない事情でもあるのだろうか、と気を回したA子先生は私に連絡を取ろうかどうしようか迷っていたようだ。のちにそれはガセネタとわかったらしいのだが、A子先生はご主人を自宅で看病と介護なさっていて先生自身もそれどころではない日々となり、連絡が途絶えてしまったという経緯のようだ。私は私でA子先生に年賀状を出してもなしのつぶてだし、案じていたというわけ。
今回の、A子先生にお土産を買って持ってきており可能ならお宅まで出向いてお渡しして少しお話ししたいなと思っていた。そうは言ってもなぜまた今回実家へ来たかというのは片付けが山ほどあるからなわけで(こちらをご参照)、ふらふらと出歩く暇はなく「まあ時間がなかったらなかったでしょうがない」と思っていた。そしたら昨日の遺品整理を兄が「もう集中力が切れた。15:00で切り上げよう」と言い出したので、思いがけずチャンスが来たのだ。
ご在宅であることを確認して一路A子先生宅へ。お会いするなりA子先生の目に涙がみるみる溜まってゆく。先生もお会いしない間のいろいろのご苦労からか、体がひとまわり小さくなられたように思う。詳しくは書けないのだが、A子先生にはご主人のご病気以外にも心労の重なることがお有りだった。それは同じ門下だった友達から聞いており私も心を痛めていたがどうして差し上げることもできずただ遠くから祈るのみであった。
A子先生のご主人にもお会いできた。ご主人はうちの父とも別の関係で繋がりがあり、父のことをとても悼んでくださった。ベッドで寝たきりではいらしたが、喋っておられることなどはしっかりしていらして、以前からのユーモアある口調も変わらずだった。でもやはり私を見てみるみる目に涙を溜められた。というのも私は小さい頃からご主人にも本当にお世話になっていたのである。A子先生ご夫妻は私の結婚式でうちの両親より先に二人で泣き始めて、うちの両親よりも後までずっと泣いておられた。夫の方側の列席してらっしゃる方々も「え…あの方々があさひさんの御両親…?じゃないよね…?じゃあ誰…?」と少しザワつくほどに(笑)。それくらいこのご夫妻にはお世話になったのである。
そして私の子どもの頃の話になった。A子先生が「あさひちゃんちの柴犬のドンが亡くなった日がレッスン日で、あさひちゃん、教室に入ってくるなり『うわあああああああん、ドンが、ドンが…!!!!!』って泣き出してレッスンにならなかったのよね」A子先生は私に会うと絶対その話をなさる。それほど私は教室で猛烈に泣いたらしい。泣いたことは覚えているがそこまで強烈だっとは。犬の名前まで覚えてくださっているので相当な印象を残した出来事だったのだろう。他にもたくさんの思い出話や、今の私の仕事の話、とめどなく続きそうだったけれど長居させていただくほどの時間も私にはなく、それ以前にご病気のご主人にご負担をおかけしてはいけないので腰を上げた。
玄関先で見送ってくださるA子先生が「この頃ずっと会えてなかったけどあさひちゃんのお父さんがまた会わせてくださったんだなって思うのよ」とおっしゃってまた涙を溜めておられた。なんというか、うまく言えないけれど、その涙にA子先生とお会いできていなかった時間の苦労が表れていた。先生は「また前みたいにちょくちょく連絡を取り合おうね」と別れ際は笑顔で言ってくださり、「もちろんです!!よろしくお願いします!!」と私も笑顔で答えた。
と、以上が昨日の夕方の出来事でした。
さて、今日のやるべき仕事も全て終え、また家へ戻ります。この一週間兄夫婦との3人の結束がさらに高まりチームワーク感が増した気がする。これからまだまだやることはあるから、また力を合わせて頑張ろうと思う。明日からは仕事を再開。無事に社会復帰できるかどうか不安(笑)。しかも今回はいつもの長期休暇の時と違っていっさいピアノも弾かず、歌も歌っていないのでだいぶん鈍っているに違いない。音域が狭まっていないか心配だ。こりゃ明日の午前中はリハビリだな(笑)。

