遺品整理でハイになる(日記エッセイ 5/29〜5/31)
5月29日(金)
昨夜は久しぶりに自宅で過ごして「は〜やっぱり家はいいわ〜」と噛み締めた。好みの濃さにお茶を淹れて自分の湯呑みで飲みながら録画した番組をなんとなく見る…そういうなんでもないことが幸せに思える。猫たちのことも思い切りモフった。実家のココちゃんももちろん可愛いけれどね。
起床したらフル回転で動く。喪服をハンガーにかけ風を通したり、腰紐などの和服小物を洗って干したり、夫の礼服と私の黒ワンピースをクリーニングへ持って行ったり…やることは山ほどある。仕事についても急に休んだレッスンの補講スケジュールを立てて連絡を取る。
急に6日間家を空けていたので早く使ってしまわないといけない食材がたくさんある。それらを使ってなんでもないような惣菜を作る。料亭でのお料理や買ってきたものを食べることが多い毎日だったので、普通のお惣菜やお味噌汁、お漬物や白いご飯がことのほか美味しい。
5月30日(土)
「は〜やっぱり家はいいわ〜」と噛み締めたのも束の間、今日から3日間また実家へ。まだまだ片付けることがあるのだ。連休でもないのに新幹線はよく混んでいた。暑いけれど真夏のような命の危険を感じるものではまだないからお出かけする人が多いのだろうか。
実家に着くと、あと悔やみのお客様がいらしていて、それが2組ほど続いた。こうしてずっと毎日ザワザワしている。今日は母はデイサービスへ行っているが、昨日は在宅していてこのザワザワをどう思っていたのだろうか。
そしてやっとお香典の整理に着手。義姉が芳名カードをチェックし、私がカードと照らし合わせてのし袋を開け、兄がパソコンに打ち込む、という分担。猫のココちゃんが作業をちょいちょい邪魔しに来るので難儀する。のし袋から外した水引にいちいち戦いを挑み飛びかかってくるのだ笑。ココちゃん、12歳。シニア猫だがまだまだ意気盛んである。


ココちゃんという刺客はいたもののそれをなんとかかわして、母がデイサービスから帰るまでにすべて整理して記録することができた。兄夫婦も私も目がショボショボである。
明日は遺品の整理。あまり感傷的になりすぎずに丁寧かつ迅速に進める所存。
5月31日(日)
朝ごはんの時、兄がしみじみと「もう一週間経ったんか。信じられへんな」と言った。怒涛の如く過ぎ去ったからね。
今日のミッションは遺品整理。全部は無理にしてもできる限りやってしまう。ついでに母の古い服なども整理してしまう。使えそうなものなどは一部残してどんどん処分。お父さんこの服よく着てたなとか、このシャツは誕生日にあげたやつやな、などと思い出を口に出しつつも感傷的にならず手も一切止めず、どんどん仕分けてゆく。
両親ともにごちゃごちゃとモノが多い人で「なぜこんなに大量のネクタイが」「一生使いきれないほどのハンカチが」という状態。でも人のことは言えない。私もモノが多いタイプの人間だから。以前もちょっと思ったことだけれど、将来息子に負担をかけないように生きているうちにどんどん処分していかねば、とその思いを新たにした。こりゃエンディングノートも少しずつ書き始めておいた方が良いな。
遺品整理がどんどん進むにつれて義姉と私は次第にハイになっていった。「断捨離ーズハイ」だ(今、勝手に作った言葉)。がんがん進めてゆく。手が止まらない。それくらいしょうもないモノが(言い方)多い。義姉はみるみる綺麗になってゆくのが嬉しいらしく「喜びの極み!!」と叫んでいた。ほんっとに義姉には苦労をかけているので、喜んでくれてとても嬉しい。よそのお家はどのように整理をなさるのだろうか。もっとしっとりと故人を偲びつつ進めるものなのだろうか。まあいいや、よそはよそ、うちはうち。
かなり進めたものの今日だけでは終わらないしもう集中力が落ちてきたので、15:00までと時間を区切ってそこまでで本日は終了とすることとした。まあおおかたは済んだのだけれどね。またこの先帰ってきた時に残りをちょいちょいとやっていく。明日もう一日滞在するので他の用事を済ませてから時間があればやっていこう。
