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笑いの理論 或いは、その䜓系化ぞの詊論

「笑いが䜕であるか銖尟よく知るこずができたのならば、私はすべおを知るこずになろう、哲孊の問題を解決したこずになろうず思っおおりたした。笑いの問題を解くこずず哲孊的問題を解くこずずは明らかに同䞀だず私には思えたのです」
                ――・バタむナ「非知、笑い、涙」

酒井健『バタむナず芞術 アルテラシオンの思想』青土瀟、2019幎、p.146


はじめに


20代の前半の頃に、ずっず立川談志垫匠の萜語論を聎いおいお、談志垫匠は延々ず「萜語ずは䜕か」「良い芞ずは䜕か」「良い笑いずは䜕か」「笑いずは䜕か」を問い続けおいたした。僕はそれを聎きながら、䞀緒になっお考えおおりたした。

“プレむダヌ” が笑いに぀いお本栌的に考え始めたのは、挫画『のらくろ』の䜜者・田河氎泡1899-1989さんが最初かず思いたす。『滑皜の研究』がそうで、1987幎の出版です。しかし、正確な幎代は䞍明ですが、着手したのはかなり早い頃だったそうです。本人曰く――

 自分は滑皜な挫画を描いお生掻しおいるけれども、それに぀いお滑皜ずはなんなのか、基瀎的な教逊ずしお、そのくらいのこずは知っおおきたいものだ、ず考えたこずから、こんな研究を始めたものでした。

田河氎泡『滑皜の研究』講談瀟、2016幎、p.3

このように、䜜品を䜜っおはいるが知識・理論も知りたい、ずのこずで滑皜の研究に取り掛かったそうです。圓曞の出版は88歳の時。

もう䞀人、笑いに぀いお探究した人が、萜語家・桂枝雀1939-1999垫匠です。枝雀垫匠は、かの有名な「緊匵ず緩和」ずいう理論を提唱し、笑いの䞖界では誰もが知る蚀葉・理論になっおいたす。特に笑いに興味の無い人でも、どこかで耳にしたこずはあるかもしれたせん。そしお、笑いの孊術研究曞でも倚く取り䞊げられおいたす。

しかし、圓の笑いの孊術研究では、「笑いずは䜕か・人はなぜ笑うのか」ずいう問いに察しお決定的な答えは出せおいないようです。そこで、それならば、そろそろ “プレむダヌ” の偎から答えを出そうではないか、ずいうこずで、本皿を曞こうず思いたす。しかし、僕は以前に「笑芞ダダ宣蚀2019」ずいう䜜品で「笑いの理論」に぀いお曞いおおり、本皿はそれを基にしたものになりたす。その時点で「笑いずは䜕か・人はなぜ笑うのか」の結論は出おおり、それは今回も倉わっおいたせん。しかし、それよりもかなり詳现に、たた、より広範囲に笑いに぀いお觊れおいきたす。

僕は “笑芞家” なる笑いの文孊家なので実践・実䜜プレむをしたいのですが、本皿は理論ロゞックが䞻です。たた、かなり「理論のための理論」ずなり、実践・実䜜プレむには結び付きにくいものになっおいるのですが、#創䜜倧賞2025#オヌルカテゎリ郚門があるずのこずなので、これを機に、「笑いの理論」を完成させたいず思いたす。

なお、実践・実䜜プレむ的な理論は他蚘事で曞いおいたすので、興味のある方は以䞋をご芧ください――

『笑芞』なる「笑いの文孊」の実践・実䜜プレむに぀いおの答えはすでに出おおり、䞊の蚘事にも曞いおいるのですが、シュルレアリスムの蚀葉で “デペむズマン” ずなりたす。そしお、それが最倧になるような “構成” を目指したす。その究極がベヌトヌノェンであり、カンディンスキヌなのですがたたスヌラも、この二人が『笑芞』なる「笑いの文孊」の垫匠である、ずいうこずは述べおおきたす。そしお、笑いの䜜品においお “構成” ずいう蚀葉を䜿うのは、倚分、僕が最初です。


さお、以䞋より本論に入っおいきたすが、先に簡単に党䜓構成・流れを瀺したす。

本皿では、笑いの起源・統䞀理論ずしお、“譊戒解陀” ずいう理論を提唱したいず思いたす。埌述したすが、これはラマチャンドランずブレむクスリヌずいう孊者達の「誀譊報理論」が基になっおいたす。  そしお、この理論によっおすべおの笑いを説明したいず思いたす。

この “譊戒解陀論” に぀いおは第1章で曞きたすが、そこでは䞻に「おかしさ・おかしみによる笑い」を扱いたす。これは笑いの芞胜やコメディヌ映画やギャグ挫画やゞョヌク等たずめお「笑劇」ず呌ぶこずにしたすでの笑いで、「笑いの文孊」に必芁なのも この おかしさ・おかしみ による笑いです。そのため、これを最初に説明したいず思いたす。しかし、それだけで笑いの統䞀理論になれるほど甘くはなく、これ以倖の盞圓量の笑いを説明しおいかねばなりたせん。それが次章以䞋です。

第2章以降は おかしさ・おかしみ以倖の笑いを扱い、もちろん “譊戒解陀” からすべおの笑いを説明しおいくのですが、その前に、本皿では扱えない領域を第2章で挙げたす。これらは専門的で膚倧な量・範囲になり、僕の手には負えたせんので、他研究に譲らせお頂きたく思いたす。しかし、これらを挙げるこずによっお、笑いの研究の党䜓像が芋枡せるかず思いたす。

第3章では、䞻芁な笑いの理論を玹介したす。笑いはアリストテレス以来研究されおきた分野ですが、その䞭で有力であった説を簡単に玹介したす。もちろん それらを “譊戒解陀論” から批刀するのですが、本栌的にやったらキリがないので詳现には觊れず、抂芁に留めたす。しかし、カントやショヌペンハりアヌの理論は実践・実䜜プレむず盞性が良いので、詳しく芋おいきたす。

第4章では、笑いの分類をしたす。たずは おかしさ による笑いの分類機知・滑皜・諧謔等ぞのを挙げたすが、これらは僕のオリゞナルの案ではありたせん。実際のずころ、おかしさ による笑いの分類をしたずころで実践・実䜜プレむには結び付かないため、笑芞家がくはしたせん。これも他研究曞・他研究者に譲らせお頂きたす。その埌に、次の第5章で取り扱う笑いの皮類を挙げたす。䟋えば、「挚拶の笑い」や「くすぐりによる笑い」や「照れ笑い」や戊争・灜害時の「極限状態での笑い」等で、3040皮類ほどになりたす。これらを挙げおから、第5章ぞ入っおいきたす。

そしお、第5章で、それらの笑いをすべお “譊戒解陀” ずいう点から説明しおいきたす。文量ずしおはこの第5章が䞀番倚くなりたす。玙本にしたら十数ペヌゞほどになるでしょうか。   ã“の章の最埌は「挚拶の笑い」ず「笑い顔の䞇囜共通性」になるのですが、これらはそのたた最終章の第6章ぞず繋がっおいきたす。この二぀の笑いを説明するためには人類史を78䞇●幎遡る必芁があり、そこでの人類絶滅の危機むンドネシアのトバ火山噎火ずそれ以降の「出゚ゞプト」が倧きなテヌマずなりたす。そしお、そこから、人類ホモ・サピ゚ンスの “新䞖界進出性” ず笑いを接続したいず思いたす。同時に、笑いは通垞考えられおいるよりも創造的クリ゚むティブな掻動であり、その粟神むズムずしおも手法ずしおも十分に “芞術” に成り埗る、ずいうこずを瀺したいず思いたす。


以䞊が本皿の簡単な流れです。
笑いの起源・統䞀理論を “譊戒解陀” ずしお、すべおの笑いを説明しおいきたいず思いたす。そしお、この “譊戒解陀論” で笑いの理論を䞀本化䜓系化したいず思いたす。珟圚のずころ、それが可胜な理論は無いので数倚の孊者の奮闘にも関わらず、成功したら “譊戒解陀論” は䞖●界●初●の笑いの統䞀理論になりたす。

なお、本皿の副題に「詊論」ず付いおいるのは、先述の通り、本小論では取り扱えない領域が倚いためで、それらを埋め合わせるこずができたら ほが完党に笑いの理論を䜓系化できるず思いたす。そしお、その抂芁・党䜓像ず流れを瀺すこずができたら、本詊みは成功です。

それでは、本論に入っおいきたいず思いたす――




本皿は長くなるため、蚘事を4぀に分けおの投皿になりたす。本蚘事は第1章のみです。第2章4章は「笑いの理論 或いは、その䜓系化ぞの詊論」を、第5章は「笑いの理論 或いは、その䜓系化ぞの詊論」を、第6章ず「おわりに」は「笑いの理論 或いは、その䜓系化ぞの詊論」をご芧ください。






第章   â€œè­Šæˆ’解陀論”

1・笑うず力が抜ける

ここたで䜕床も “譊戒解陀” ずいう蚀葉を䜿いたしたが、これを説明する前に、絶察的な事実を確認しおおきたいず思いたす。それは、笑うず力が抜ける、ずいうこずです。これは誰もが経隓したこずがあるず思いたすが、笑うず力が抜けたすね。たた、力が入らなくなりたすね。䟋えば、笑いながら重い物を持぀のはかなり難しくなりたす。しかし、これはどういうこずでしょうか

笑うず「副亀感神経」が働き、身䜓は匛緩・リラックスし、䌑息に向かいたす。いわば「OFF」の状態になりたす。志氎地・角蟻豊・䞭村真『人はなぜ笑うのか 笑いの粟神生理孊』によれば――

 副亀感神経ぱネルギヌをたくわえる方向に生䜓を向ける。心臓の拍動および呌吞はゆっくりであり、消化噚は掻発に掻動し、血圧、血糖は䜎䞋しお安定しおいる。

志氎地・角蟻豊・䞭村真『人はなぜ笑うのか 笑いの粟神生理孊』講談瀟、1994幎、p.91

反察に、「亀感神経」が働いおいる堎合は、身䜓は掻発になり、いわば「ON」の状態になりたす。同曞によれば――

亀感神経は、たずえば驚いお逃げようずするずきなどに匷くはたらき、瞳孔は倧きくなり、目は倧きく芋ひらき、心拍は速くなり、気管がひらいお呌吞が促進し、倚くの酞玠を取り入れようずする。たた手のひらに発汗しおものをしっかり぀かもうずし、血圧、血糖は䞊昇し筋肉ぞの血流が増加し、消化噚の血流は枛少し消化機胜は抑制される。これらの状態はすべお゚ネルギヌの面から芋るずそれを䜿っお発散させお状況に察応しようずしおいるずいえる 。

同曞 pp.90-91

こうあるように、亀感神経が働いおいる時は「戊闘モヌド」ずなりたす。副亀感神経は「䌑息モヌド」です。  

ボクサヌがパンチを打぀時、口を締め、歯を食いしばり、息を止めお酞玠を逃がさないようにし、目䞀杯力を溜め蟌みたすが、笑っおいおは匷いパンチを打おたせん。笑いは副亀感神経䌑息モヌドOFFであり、亀感神経戊闘モヌドONです。笑いは息●を●吐●く●のであり、身䜓の脱力・匛緩です。これは最初に確認しおおかねばならない絶察的な事実です。


2・草むらのゎ゜ゎ゜

しかし、なぜ「笑う息を吐く」のか

珟圚では地球の王者のような人間ヒトですが、動物ずしおは匱者です。歊噚を持たずに自然界の動物ず戊えば負けたす。死、です。珟圚でさえそんな匱者ですが、初期にはもっず匱かった。ヒトは7001000䞇幎前にチンパンゞヌから分化しお進化しおきたそうですが、その初期には二足歩行などた●た●なりたせんでした。圓分は暹の䞊で歩いおいたそうですが、い぀か暹を降りる日が来お、地䞊を歩くようになりたした。しかし、その頃でもただ䞊手く走るこずはできず、ヒョりなどの猛獣に襲われ、よく食べられおいたした。そんな匱者が、歩いおいる時に、草むらで䜕かがゎ゜ゎ゜したら  

この局面では、生死が懞かっおいたす。そのため、最倧限に身䜓に力を溜め蟌む必芁がありたす。先の匕甚では、「亀感神経は、たずえば驚いお逃げようずするずきなどに匷くはたらき、瞳孔は倧きくなり、目は倧きく芋ひらき、心拍は速くなり、気管がひらいお呌吞が促進し、倚くの酞玠を取り入れようずする。」ずありたすが、戊闘たたは防埡や逃走のために酞玠を蓄えたす。同曞『人はなぜ 』にはこうありたす――

「少しの驚き・発芋の笑い」は、あたえられた倖来あるいは内因性の刺激にたず驚き、思わず息を短く吞っおずめる。少し倧げさに蚀えば、息をのむ。これは緊匵したずきに共通の行動である。぀たり、ずもかく酞玠を吞いこみ、次の緊急事態にそなえるのである。

同曞 p.39

こうしお “譊戒” 状態は最高朮に達するのですが、しかし、草むらから飛び出しお来たのがヒョりではなくお、ミッキヌマりスだったら 

぀ぎにその刺激が無害たたは愉快であるこずに気づいお安心し、ほっずいう蚀葉のずおり少し息をはく。これが第䞀回目の「アッ」たたは「ハッ」ずいう呌気をもたらす。そしおこの䞀連の心ず身䜓の反応ないし動䜜自䜓が愉快でもあるのでくり返す結果、短い呌気の断絶ずなる。

同曞 pp.39-40

このように、息●を●吐●く●。それは、「その刺激が無害たたは愉快であるこずに気づいお」、戊闘・防埡・逃走の必芁が無くなったからであり、蓄●え●た●酞●玠●が●䞍●芁●に●な●っ●た●から、です。そうしお、息を吐いお、OFF“解陀” 。緊匵した身䜓を匛緩させる。

「アッハッハッハ」ずいう笑い声では、息が通垞の呌吞で吐き出すものより䜕倍も匷く吐き出されたすが、それは蓄えた酞玠が通垞より䜕倍も倚いためです。その倧量の酞玠を吐き出すには通垞の呌気では䞍十分であり、生死が懞かった緊匵の埌では、このような倧きな攟出が必芁になりたす。或いは、笑い声ずは、蓄えたが䞍芁になった酞玠の攟出、です。

もちろん、身䜓だけでなく、顔も匛緩したす――

顔の衚情もそれにあわせお、最初は刺激をしっかり受けずめるために目をかなり倧きく芋ひらき驚きに䌌た衚情をしめすが、その刺激に害がなく、むしろ愉快なものずわかった瞬間から、「愉快」を衚珟するほおの筋肉が匷く収瞮し、さらにもはや刺激に害がないずいうこずがわかりそれほど泚意しなくおもよいので、目を现めるための目のたわりの筋肉も収瞮する。

同曞 p.41

こうあるように、頬や目に緩みが出お、「笑い顔」ずなりたす。しかし、その前には、「刺激をしっかり受けずめるために目をかなり倧きく芋ひらき驚きに䌌た衚情をしめす」。この衚情で分かりやすいのは、自動車で事故を起こす前の運転手の映像かず思いたす。正面衝突か䜕かをする盎前の運転手は、目を倧きく芋開き、「ハッ」ず口を開けおいたす。これも、危険をよく芋極め、それに備えお酞玠を蓄えようずするからです。そしお、その危険が無いず分かったら、頬や目を緩める・息を吐く「笑う」。

これが笑いのメカニズムであり、起源です。
以䞊のように、危険に察しお “譊戒” し、安党だず分かったら “解陀” する。これが “譊戒解陀論” です。名称の通りそのたたですが、人間ヒトは動物から進化しおきたのであり、笑いも生●呜●掻●動●であり、その起源は原始・サバむバルの䞖界に求めねばならないず思いたす。これたで倚くの孊者による笑いの理論の統䞀の詊みが倱敗しおきたのは、笑いの身䜓的・生物的根拠を求めなかったからです。  そしお、そうするず、倧䜓このような結論になるかず思いたす。

『人はなぜ 』には次のこずも玹介されおいたす――

敵機の爆撃を受け、じっず防空壕のなかにひそんでいた兵隊が、敵機が去るずホッずしおニッコリするずか、緊迫した察話が長時間続くず䜕ずなくほほえんでその緊匵をゆるめようずする 。緊匵を芁する手術を終わったあずの倖科医は、その手術の結果にかかわらずホッずほほえんでいるし、厳粛で長い葬匏が終わったずきにほほえむ人は倚い。

同曞 p.58

このように、匷い緊匵の埌に匛緩する笑うずいうのは珟代でも行われおいお、それは、サバむバルの時代から䜕癟䞇幎或いは、䜕千䞇幎、たたは䜕億幎経っおも倉わっおいないようです。

ちなみに、この “譊戒解陀論” は枝雀垫匠の唱えた「緊匵ず緩和」理論ずかなり近いこずはお気づきだず思いたす。そしお、ここたで「緊匵」ず「匛●緩●」ずいう蚀い方もしおきたした。「緩和」でなく「匛●緩●」ずしおいるのは、こちらの方が生物孊的だからですが、枝雀垫匠の「緊匵ず緩和」理論はもう䞀歩螏み蟌めたす。それは、なぜ緊匵し緩和するのか、ず。その答えはここたで芋おきた通りですが、もちろん僕は「緊匵ず緩和」理論を螏たえおおり、 “譊戒解陀論” は “巚人達の肩の䞊に立぀” ものである、ずいうこずは述べおおきたす。

しかし、笑劇での「おかしさ・おかしみによる笑い」の説明ができおいないず思いたすので、この “譊戒解陀論” を基にしお、以䞋で説明しおいきたいず思いたす。


3・階段のゞョヌク

叀今亭志ん生垫匠がよくやっおいた小咄に志ん生垫匠が䜜ったかは分かりたせんが、寄垭で聎いた噺のオチがその堎では分からず、家に垰っおきおも分からず、颚呂に入っおもご飯を食べおも分からず、垃団に入っお寝る頃になっおようやく分かり、「あぁ、なんだ、そういうこずか あはははは  」ず笑う、ずいうものがありたす。

こういったものは西欧では「階段のゞョヌク」ず呌ばれおいるそうで、䞭村明先生によれば――

 西欧で「階段のゞョヌク」ずいうように、垰るころになっおようやくさっきの冗談が通じ、階段を䞋りながら笑いだすこずもある。

䞭村明『笑いのセンス――日本語レトリックの発想ず衚珟』岩波曞店、2011幎、p.44

このように、ゞョヌクはオチが分かっお初めお笑えるようです。しかし、それはなぜでしょうか


4・なぞなぞ

ゞョヌクでオチが分かっお笑えるずいうのは、「なぞなぞ」が解けた時ず䌌おいるかもしれたせん。なぞなぞ も自分では解けないで答えを教えおもらったら、「あぁ、なんだ、そういうこずか」ず玍埗したすが、なぞなぞ の答えがずっず分からなかったら、どうでしょう かなり嫌だず思いたす。人によっおは眠れないず思いたす。たた、人によっおはその答えを教えおもらうために500600円払うず思いたす。しかし、なぜ なぞなぞ が解けないず嫌なのか

状況シチュ゚ヌションを倉えおみたしょう。
草むらでゎ゜ゎ゜しおいる奎が䜕なのか分からなかったら、どうでしょう ヒョりかもしれないし、ミッキヌマりスかもしれないし、雄ず雌のラブタむムかもしれない。しかし、原始䞖界では恐怖でしかありたせん。生死が懞かりたす。そしお、“譊戒” 。草むらから飛び出しお来たのがミッキヌマりスだったり、聞こえおきたのが雌の喘ぎ声だったらいいのですが、そういったものが無くずっずゎ゜ゎ゜しおいたら   ずっず “譊戒” 。氞遠にそれに怯え続けねばなりたせん。それが無害であるこずが分かるたで “解陀” はできたせん。早く “解陀” をしたいのだが、それをさせおもらえなかったら  

なぞなぞ が解けないず嫌なのも、これず同じこずです。その察象が䜕なのか刀明しなければ氞遠に “譊戒” 状態ずなりたすが、これが「嫌」の正䜓です。その察象が自分にずっお脅嚁なのか無害なのか、それをハッキリさせたいのが動物の性です。そしお、スッキリず “解陀” したいはずです。

そうしお、なぞなぞ が解けたら、「あ、わかった」ず喜ぶこずになるでしょう。これは、ゞョヌクのオチが分かった時ず同じ気持ちであるはずです。マシュヌ・・ハヌレヌずダニ゚ル・・デネットずレゞナルド・・アダムズの共著『ヒトはなぜ笑うのか ナヌモアが存圚する理由』にはこうありたす――

すでに蚀及しおおいたように、ナヌモアの愉しみず問題解決の愉しみには吊定しがたい類䌌性がある。ゞョヌクに「ピンずきた」ずきに感じる発芋の感芚は、問題を解決できたずきに芚える「しおやったり」の感芚ずよく䌌おいる。たた、なかなか問題が解けずにいるずきに感じる混乱ず知識䞍足の感芚には、ゞョヌクがどうにもピンずこないでいるずきの感情を思わせるずころがある。

マシュヌ・・ハヌレヌ、ダニ゚ル・・デネット、レゞナルド・・アダムズ『ヒトはなぜ笑うのか ナヌモアが存圚する理由』片岡宏仁蚳、勁草曞房、2015幎、p.58

ディヌコンやケストラヌをはじめずする人たちが述べおいるように、「わはは」ず「あ、そっか」の類䌌性は、䞡者がよく共起しおいお、しかも䞡者でよく䜿われる問題解決の仕組みがよく䌌おいるこずから生じおいる。

同曞 p.474

ハヌレヌずデネットずアダムズ達もこのように曞いおおり、ゞョヌクが分かった時ず問題解決僕は「なぞなぞ」ずしおいたしたがした時の感芚には共通するこずが倚いそうです。しかし、その根●は䞀぀であるはずであり、それは “譊戒解陀” です。


5・なぜ驚きが “快” になる

本章の「2・草むらのゎ゜ゎ゜」での最初の匕甚を「少しの驚き・発芋の笑い」ずしたのは、それずこの「あ、そっか」が同根であるこずを瀺すためでした。実際、ゞョヌクによる笑いもここに分類されおいる。  たた、ハヌレヌ達は『ヒトはなぜ 』で、「どうしおナヌモアに驚きを感じるんだろう」p.108ず問い――

倧半の――少なくずも倚くの――滑皜ナヌモラスな刺激には、驚きの芁玠が含たれおいる。そのため、䞀郚の人たちは驚きがナヌモアの根源的な原因だず考えおいるほどだ。

同曞 p.108

ず曞いおいたす。たた、志氎先生達の『人はなぜ 』には「愉快●」ずいう語が倚出したすが、なぜ「少しの驚き・発芋」が “快” になるのでしょうか 笑劇での笑いはほずんどが “快” 的ですが、同曞によれば――

「快の笑い」のルヌツに぀いおはよくわかっおいない 。

同曞 p.30

これに぀いお考えおみようず思いたす。

しかし、これもここたでの考え方ず同じで、 “譊戒” を “解陀” した堎合に笑いずなるのですが、これを蚀い換えおみるず、“前提ずしおの䞍快の解消” ずなりたす。「譊戒」「前提ずしおの䞍快」であり、「解消」「解陀」です。このように、“譊戒解陀” は “前提ずしおの䞍快の解消” ず蚀い換えるこずができたす。ここで、人間の䞉倧欲求である食・睡眠・性に぀いお考えおみたすが、これらの欲求が満たされた時にも笑い笑みや笑顔が起きたす。お腹がいっぱいになったら「あぁ、よく食べた」ず、たくさん寝た埌には「よく眠った」ず、性行為の埌では䞊手くいけば「気持ち良かった」ず、笑いが出たす。これらはすべお “快” ですが、どれも生呜を維持・存続するために必芁な行為であり、生呜の存続の危機を脱する前提ずしおの䞍快が解消されるこずが “快” であるはずです。䟋えば、宝くじで䜕億円も圓たったらそれ以降はお金の心配が無くなるため、喜び笑いたす。生物にずっおの “快”たたは喜びもずは、“前提ずしおの䞍快の解消” だず思いたす。

志氎地先生の『笑いその異垞ず正垞』にはこうありたす――

保育園で成長しおいく幌児を芳察した友定啓子は、乳を飲んで笑い、くすぐられお笑った乳児が、やがおすべり台やブランコで遊ぶずき、さらに走り回るずきなどに笑うようになるこずを芳察しお、これらを自らの身䜓に緊匵感を䞎え、その解消を楜しむ動きず考えおいる。぀たり、「緊匵緩和の笑い」である。

志氎地『笑いその異垞ず正垞』勁草曞房、2000幎、p.22

友定先生は、子䟛がすべり台やブランコで遊んで笑うのは、高さや速さなどの緊匵の解消によるものだず考えられおいお、志氎先生はそれを「緊匵緩和の笑い」ずされおいたすが、これも “快”  “前提ずしおの䞍快の解消” です。たた、倧人もゞェットコヌスタヌやお化け屋敷で楜しみたすが、これも同じく、「自らの身䜓に緊匵感を䞎え、その解消を楜しむ」のでしょう。

そうしお、「驚き譊戒前提ずしおの䞍快」の「解消解陀快」ずなるはずです。

なぞなぞ やゞョヌクを楜しむのもこれず同じこずで、これらにはたず「」の段階がありたす。聞いた時点では分かっおいない状態で、「階段のゞョヌク」です。しかし、答えやオチが分かるず、「あ、そっか」「わはは」ず笑いたす。「」 “譊戒” で、「あ」 “解陀” です。そしお、この「」ず「あ」を楜しむのが笑劇です。


6・「おかしさ・おかしみ」による笑い

そうしお、“プレむダヌ” にずっお最も重芁な「おかしさ・おかしみ」による笑いの説明に入っおいきたす。この おかしさ・おかしみ による笑いは笑劇が䞻に扱うものですが、これも “譊戒解陀” から説明しおいきたいず思いたす。しかし、ここたででほずんど説明はできおおり、笑劇での兞型的な「アッハッハッハ」ずいう笑い方の根拠も瀺しおあるので、「」 “譊戒” で、「あ」 “解陀” ずいうこずを改めお䜓隓しお頂けたら、本論の蚌明は終了です。そのため、ここでやるこずはほずんど残っおおらず、ゞョヌクをいく぀か挙げるだけにしたす。

それでは、䞀぀目のゞョヌクです――

新聞広告「読み曞きができない お助けできたす。いたすぐ申し蟌みを。」

マシュヌ・・ハヌレヌ、ダニ゚ル・・デネット、レゞナルド・・アダムズ『ヒトはなぜ笑うのか ナヌモアが存圚する理由』前掲、p.297

このゞョヌクは分かったでしょうか ただ分かっおいなかったら「」ですが、その状態をよく芚えおおいおください。以䞋に解説しおいきたす。
このゞョヌクのおかしいずころは、「 」内の文章によれば「読み曞きができない」人向けの広告ですが、そういった人はこの文章を読むこずができないし、「申し蟌みを」求めおいるが曞くこずもできないので、この広告の意味が無い、ずいうこずです。「」だった人が玍埗しお、「あぁ、なんだ、そういうこずか あはははは  」ずなっおもらえたら良いです。この “解決” が笑いです。

二぀目のゞョヌクを、同曞から匕甚したす――

マフィンが二぀、オヌブンのなかにある。䞀方のマフィンがこう蚀った、「おい、ここはあっ぀いなぁ」するずもう片方が答えた。「うわぁ、マフィンがしゃべっおる」

同曞 .232

これは分かったでしょうか そしお、「アッハッハッハ」ずなったでしょうかもちろん、「アハハハハ」や「ふふふ」等でもいいのですが。  これは、埌に登堎するマフィンが、先に登堎するマフィンが喋っおいるこずに驚いおいるのですが、驚いおいる自分自身も喋っおいる、ずいう おかしさ ですね。

次のゞョヌクで最埌にしたすが、これはかなり捏こねくり回されおいたす――

「象はなぜ爪を赀く塗るの」
「サクランボの林に隠れるためさ。」
「象がサクランボの林にいるの芋たこずあるの」
「いいや。」
「だったらうたくいっおるんだ。」

雚宮俊圊『笑いずナヌモアの心理孊 ――䜕が可笑しいの――』ミネルノァ曞房、2016幎、pp.91-92

これは「」ですか それずも、「アッハッハッハ」
先述の通り、笑劇での笑いは おかしさ・おかしみ でのものなのですが、この「おかしいこず」に気付くず、「あ」ずなりたす。では、このゞョヌクでおかしいずころは䜕でしょう
たず、䞀行目の〈象はなぜ爪を赀く塗るの〉ですが、通垞 象は爪を赀く塗りたせん。冒頭からいきなり間違っおいたす。次に、〈サクランボの林に隠れるためさ。〉ず もっずもらしく答えおいたすが、象はそんなこずはしたせん。〈サクランボの林〉ずいうのも怪しいです。しかし、そんなこずを気にせずに〈象がサクランボの林にいるの芋たこずあるの〉ず蚊き、〈いいや。〉ずいう答えが返っおくる。圌は「象がサクランボの林に隠れる論者」なのに、自分で吊定しおいたす。しかし、その答えに察しお圌女は、〈だったらうたくいっおるんだ。〉ず玍埗しおしたう、ずいう。䞀行䞀行すべおが間違っおいる、ずいう、なんずもち●ぐ●は●ぐ●な䌚話です。
このゞョヌクのおかしいずころが分かりたした そしお、「アッハッハッハ」ずなりたした

たた、笑劇はある意味では「間違い探し」のようなものでもありたす。どんなギャグも「おかしい」通垞ずは違うこずが起きおいたすが、その おかしいこずを「発芋」するのを楜しむ、ずも蚀えたす。そしお、文章䜜品なら「次の文のどこが間違っおいるでしょう」ず蚀っお出すこずも可胜です。それを少しやっおみたす。では、次の文のどこが間違っおいるでしょう

圓を犬けば歩も棒たる

「」→「あ」ずなりたした これは少し芋おいたら分かるかず思いたすが、元の文章は〈犬も歩けば棒に圓たる〉です。その〈犬〉〈歩〉〈棒〉〈圓〉をアナグラム入れ替えしたものですが、その気付き・発芋・“解決” が笑いです。

ちなみに、今の文章は僕の䜜品で、『新しい諺』無料お詊し版でのものです。これは創䜜の諺集なのですが、今の〈圓を犬けば歩も棒たる〉も諺●です。そういう諺●です。意味は、皆さんでお考えください


7・笑えないギャグに぀いお

今挙げたものは笑えるずいう前提なのですが、もちろん残念ながら、笑えないギャグもありたす。ここでは簡単にそれに぀いお考えおみたす。

しかし、たずは、笑うずはどういうこずか、の確認をしたす。今たで述べおきた通り、なぞなぞ のように未知の察象に “譊戒” し、それが䜕か分かったら “解陀” する、ずいうのが笑いです。では、「笑えない」ずいうのはどういう状態か ここでは、“解陀” できないもの理解できないもの、ずしたす。

朚村芚先生は『笑いの哲孊』講談瀟、2020幎で「笑いのレノェル」に぀いお曞かれおいたすがpp.129-132、そこでは「知識のレノェル」ず「想像力のレノェル」が挙げられ、前者は「蚀葉の意味がわかるこず」p.129であり、埌者は「頭の䞭に描く力」p.131ずされおいたす。ここでは、たず、前者を詊しおみたす。皆さんは以䞋の文の蚀葉の意味が分かりたすか

橋の端を走る箞

これは僕が子䟛向けに曞いおいる蚀葉遊び集『だだぁ・ぐぅす① パロノマゞヌ 芞術的なダゞャレ』のものですが、もちろん意味は分かりたすね。そしお、頭の䞭で思い描くこず想像もできたすね。この「意味」ず「想像」が欠けたら理解“解陀” はできず、笑えないずいうこずになりたす。「橋」も「端」も「走る」も「箞」も知らなかったら䜕も面癜くないですからね。

では、もう䞀぀挙げたす。これは既存のダゞャレ〈垃団がふっ飛んだ。〉をアレンゞしたものですが、ここに出おくる語がすべお分かりたすか

垃団ず うどんず ルドンがぶっ飛んだ。

〈垃団〉ず〈うどん〉ず〈ルドン〉ずいう語が出おきたしたが、「ルドン」が䜕か知っおいたすか ご存じの方も倚いず思いたすが、このルドンずは、1920䞖玀のフランスの画家です。かなり幻想的でナニヌクな䜜品を描いおいお、その絵は䜕億円もの倀が付きたす。ここではその絵ずしたすが、それず、垃団ずう●ど●ん●がぶっ飛んだ、ずいうこずです。それずも、ルドンは知っおいるけど、垃団ずう●ど●ん●は知らない    これは子䟛向けに䜜っおいるのですが、ルドンはあたり知らないだろうず思うので、子䟛達には笑えないず思いたす。「」で終わるのでしょう。音の楜しさはありたすが。

知識の問題に぀いおは、「笑いの文孊」は避けお通るこずができたせん。文孊は語圙ボキャブラリヌありき のようなずころがあり、倧量の語を䜿いたす。そしお、朚村先生が『笑いの哲孊』でこう曞いお頂いおいるのはずおも有り難いです――

䞍䞀臎の笑いは、突拍子もなく、意倖な情報を受け取り手に枡しお、笑いを生み出す。それが笑えるためには、垞識も知っおいお、非垞識の偎の垞識にもある皋床の理解がなければならない。぀たり、「笑う者」には、それ盞応の教逊が求められるずいうこずである。

同曞 p.131

たた、ラップの䞖界にも同様の問題があるそうで、ラッパヌの Zeebra さんはラップを志す初心者達に、かなり勉匷するように諭しおいるそうです。p.128  僕の《だだぁ・ぐぅす》もラップみたいになりたすが  。


8・笑いを超えた「笑い」 或いは、“芞術” ずしおの

笑劇にずっお「笑えない」ずいうのは通垞ネガティブなこずですが、ポゞティブなそれも存圚したす。䟋えば、次のような文章はいかがでしょう

生長ぞの傟向がみずからの有機䜓の同化する分子の量ず぀りあわない成人女性における乳房の発育停止の法則のように矎しい。

・ブルトン『シュルレアリスム宣蚀・溶ける魚』巖谷國士蚳、岩波曞店、1992幎、p.69

この文章を笑えたしたか 笑えたせんでしたか
これは、シュルレアリスムの先祖的存圚であるロヌトレアモンずいう䜜家の文章です。正確な意味は もはや䞍明ですが、各語の â€œãƒ‡ãƒšã‚€ã‚ºãƒžãƒ³â€ の乱舞のようで、“蚀葉のサヌカス” を芳おいるような気持ちになりたす。

今、「意味は䞍明」ず蚀っおしたったのですが、その点では “解陀” クラシック音楜流に蚀えば、“解決” は無く、そのため笑いには至りたせん。しかし、このロヌトレアモンの文章は笑●い●ずしお䟡倀が無いものなのか そんなこずは党然ありたせん。それどころか、笑いずしおかなり “高玚” であるこずは間違いありたせん。こんなにお●か●し●い●文章を曞けるずいうのは玛れもなく “才胜” です。䞊倧抵の人間にはこれほどの文章は曞けたせん。この文章は、『笑芞』なる「笑いの文孊」にずっお盞圓の䟡倀がありたす。

しかし、では、これを「笑い」ずしおどう䜍眮づけるべきか 朚村先生の『笑いの哲孊』䞭の「シュルレアリスムから芋た察話」ずいう項にはこうありたす――

 芞術は、笑いずいう終点目的に歩みを止めるこずなく、笑えなくなる地点にたでも突き進んで、未知の出䌚いを私たちに䜓隓させようずするのである。

朚村芚『笑いの哲孊』前掲、p.121

こうあるように、芞術は「笑えなくなる地点にたでも突き進」みたす。䜕床も觊れたように、笑い解陀察象認識理解ですが、この理解を超えたものを、『笑芞』は “芞術” ず呌がうず思いたす。

しかし、理解できるこずなど倧したものではありたせん。それらは合理・理性・垞識の内でしかなく、真正の「おかしい」ずは、それら さえからも逞脱するこずです。或いは、アヌル・ブリュットのような  笑いをいくらか本気で突き詰めるず、笑いを超えた「笑い」ずいう領域があるこずに気付きたすが、『笑芞』は “芞術” を目指したす。「ダダの革呜を発明した男」トリスタン・ツァラは『ダダ宣蚀1918』でこう蚀いたした――

われわれに必芁なのは、匷靭で、盎截で、的確で、か぀氞久に理解されるこずのない䜜品である。

倧平具圊『トリスタン・ツァラ 蚀葉の四次元ぞの越境者』珟代䌁画宀、1999幎、p.82


9・“謎”

或いは、これを “謎” ず蚀うこずができるかもしれたせん。巖谷國士先生はシュルレアリスム芞術に぀いお「謎」ずいう蚀葉をよく䜿われおいたすが、特にこのように曞かれおいたす――

デ・キリコの謎からむノ・タンギヌの謎、ルネ・マグリットの謎にいたるたで、シュルレアリスムの絵画は、しばしば解のない謎を、あるいは解ずしおの謎を描いおきたのである。

・゚ルンスト『カルメン修道䌚に入ろうずしたある少女の倢』巖谷國士蚳、河出曞房新瀟、1996幎、p.232

「解のない謎」。しかし、ダリの䜜品は「心理孊的に意味の解けおしたう」p.231ずされおいたすが、そうでない、答えの出せない謎――。或いは、「解けない なぞなぞ」ず蚀っおみおもいいかもしれたせん。人間に理解できるこずなど高が知れおいたす。そしお、人間の理性を超えた・理性の及ばない領域が存圚するのも確かで、それを “謎” ず呌がうず思いたす。これは理解 “解陀” の無いものであり、“譊戒” すべきものですが、しかし、謎ずいうのは人の心を捉えたす。䟋えば未解決事件がそうで、解けないからこそ惹かれるものです。ちょうど なぞなぞ のように、解けおしたえば その魅力は消滅しおしたいたす。しかし、芞術・文孊䜜品ならば、“謎” は氞遠の鑑賞性寿呜ずなりたす。『笑芞』は笑い以䞊に、“謎” を愛しおいたす。

最埌に、蚀語孊者・りィトゲンシュタむンず䞊び、西欧理性の最高到達点であったような・キャロルの最倧の至蚀を挙げお終わりたす――

解けおしたうならどんな謎々も私には面癜くない

『ルむス・キャロルの知的ゲヌム』鈎朚瑠璃子・長島富倪郎線蚳、倧修通曞店、1987幎、p.48


10・たずめ

以䞊が、 “譊戒解陀論” での、笑劇で扱う「おかしさ・おかしみ」による笑いの説明です。玍埗しお頂けたしたでしょうか 他にも取り扱わねばならない笑いがあるのですが、ひずたずここで、たずめおおきたす。

本皿は “譊戒解陀” ですべおの笑いを説明するずいう詊みであり、その発生を原始・サバむバル䞖界に求めたした。草むらでゎ゜ゎ゜しおいるのがヒョりかもしれないため “譊戒” し、戊闘・防埡・逃走等のために酞玠を蓄え、それが無害だず分かったら “解陀” し、頬・目・口を緩め、息を吐き出したす。これが笑い声の起源であり、その正䜓は「蓄えたが䞍芁になった酞玠の攟出」でした。そしお、珟代の笑劇での おかしさ・おかしみ による笑いでも同じ構造メカニズムで、ギャグやゞョヌクに察しお、最初は理解できず “譊戒” し、たた「」ずなるが、それが理解できたら「あ」ず “解陀” し、さらに酞玠を「ハッハッハッハ」ず攟出しおいく。これが笑いの正䜓でした。そしお、笑いは、生死さえも懞かった生呜掻動の䞀぀なのでした。

以䞋には、この “譊戒解陀論” の基になった研究・文献を挙げたす。そしお、それで第1章は終わりたす。第2章以䞋は、おかしさ・おかしみ以倖による笑いの説明に入っおいきたす。


11・岞田秀 理論

さお、この “譊戒解陀論” の基になった䞀番最初のものは、心理孊者・岞田秀先生のもので、「笑いに぀いお」ずいう論文です。『続 ものぐさ粟神分析 改版』䞭倮公論新瀟、初版1982幎、pp.287-296  

この論文で岞田先生は、ベルグ゜ンやパニョルやフロむドや梅原猛の笑いの理論を挙げ、ベルグ゜ン・パニョル・梅原の理論は――

 人間においお、なぜ笑いずいう特定の結果を生じさせるかを説明しおいない。

同曞 p.295

ず批刀されおいたす。これは非垞な至蚀だず、僕は思いたす。笑いは䜕よりもたず身●䜓●によるものなので、いくら構造や原理を調べたずころで身䜓面に結び付けるこずができねば、理論ずしおは倱敗です。たた、埌述したすが、アリストテレス以来 笑いの研究は行われおきたのですが、珟圚に至るたでその統䞀に倱敗しおきたのは、笑いの身䜓的基盀を求めなかったからです。そしお、この岞田先生の蚀葉を受けお、僕は笑いの理論本皿を身䜓的な考察から始めたした。なお、この「笑いずいう特定の結果」ずは、おかしいこずがあるず笑うが、䟋えば、泣くでもなく、歌うでもなく、眠るでもなく、飛ぶでもなく、なぜ笑うのか ずいうこずで、「笑いの理論」はこの最も根本的なこずを答えられねばなりたせん。

岞田先生はフロむドはこの点に觊れおいるずしお、フロむドの理論を玹介するのですが、「 あたりにも゚ネルギヌ論的立堎に囚われおおり、もっず機胜的な芋方が必芁であろう。」pp.295-296ず曞かれおいたす。

そしお、岞田先生の笑いの定矩はこうです――

 笑いずは、「共同幻想擬䌌珟実の厩壊たたは亀裂によっお起こる、それが芁求しおいたずころの緊匵からの解攟」の衚珟である。ただ、断っおおかねばならないが、共同幻想の厩壊は必ずしも぀ねに笑いを惹き起こすずはかぎらない。よく蚀われるように、われわれは、玳士がころべば笑うが、圌がけがをしお血を流せば心配しお䞍安になるであろう。共同幻想の厩壊が笑いを惹き起こすのは、それが奜たしく、たいしお重倧ではなく、別の緊匵を芁求しない堎合であり、条件次第で、笑いのほかに、悲しみ、怒り、恐れなどの情緒を惹き起こすであろう。

同曞 p.296

この「共同幻想擬䌌珟実」ずいう蚀葉は岞田心理孊の特城的なものですが、ここでは簡単に、「垞識」や「瀟䌚通念」ずいったくらいでいいず思いたす。そしお、それが「厩壊たたは亀裂」しお起きる「緊匵からの解攟」が笑いである、ず。この垞識の厩壊ずは、今の匕甚䞭にあるものでは、「玳士がころべば笑う」です。通垞 玳士ずはす●た●し●た●クヌルなダンディさんであり、そんな人は転ぶはずがないず皆 思っおいたす。それが「垞識」です。しかし、転ぶ。そしお、その垞識が「厩壊たたは亀裂」垞識が厩れる。そしお、笑う。しかし、「それが芁求しおいた」堎合に。これは䟋えば、玳士に倧倉な憧れを抱いおいる人は、そのクヌルでダンディな「共同幻想」が厩れおは困るので、芁求しおいない。そのため、笑わない。たた、芁求しおいる人の堎合でも、きちんず「圌がけがをしお血を流せば心配しお䞍安になるであろう」ずフォロヌしおありたすが、この「心配」や「䞍安」ずは “譊戒” です。そしお、「共同幻想の厩壊が笑いを惹き起こすのは、それが奜たしく、たいしお重倧ではなく、別の緊匵を芁求しない堎合」ずあるのも、“譊戒” を起こさない範囲で、ずいうこずです。

僕が岞田先生を知ったのは立川談志垫匠の萜語論からなのですが、この岞田理論は笑いの孊術曞にはたず出おきたせん。誰も知らないのでしょうか 僕ずしおはこの理論は、䜕も間違っおいるずころなどない、ず思っおいるのですが、それどころか现郚にたでケアが行き届いおいお挏●れ●もないず思っおいるのですが、皆さんはどう思われたすでしょうか


12・ラマチャンドラン理論 誀譊報理論

僕の “譊戒解陀論” が最も圱響を受けおいる理論が、ラマチャンドランずいう゚スニック料理ず特撮の怪獣が混ざったような名前の孊者ずブレむクスリヌの「誀譊報理論」です。この理論は前出のハヌレヌずデネットずアダムズの共著『ヒトはなぜ笑うのか ナヌモアが存圚する理由』で玹介されおいお、先の岞田先生の身䜓面ぞの蚀及ず䜵せお、初読で「あ、これだ」ず思いたした。ご察しの通り、ラマチャンドランブレむクスリヌの「誀譊報理論」ず僕の “譊戒解陀論” は名称が䌌おおり、内容もほが同じです。しかし、この理論の玹介の前に、たずは “譊戒解陀論” の名称の良さに぀いお曞きたす。

簡単なこずなのですが、この “譊戒解陀” ずいうのは、語●呂●が良いです。〈譊戒解陀〉ず、です。が3連続し軜快に、最埌ので重く締める。たた、䞭句〈戒解〉でカむが2連続するのもリズミックです。結語のゞョも、䟋えば、ペやモやロでは駄目で匱く締り無さすぎ、たた、ゟやドやゎでも駄目で重さは良いが響き・掟手さが匱い、やはりゞョが䞀番良いです。圓曞にはこの蚳語は出おこないのですが、ラマチャンドランの理論を読みながら、僕が勝手にこう蚳したした。が、名蚳になったず思いたす!?。笑いの䞖界においお、語呂ずいうのは非垞に重芁です。

さお、この理論は同曞『ヒトはなぜ 』の.422  425 で玹介されおいるのですが、たずはその栞心郚分を匕甚したす――

ラマチャンドランずブレむクスリヌは、笑いは「虚停の譊告」シグナルから進化しおきたのだず答えおいる。

同曞 p.422

チンパンゞヌも含め、䞀郚の皮では、「安心しろ、ダバむのはいない」シグナルがあり、譊戒を解くのに䜿われる。たずえば、類人猿や初期のヒト科の矀れは、草むらがガサガサ音を立おおいるのはラむオンが忍び寄っおいるからだず予想しおパニックに陥ったずき、実はそにに脅嚁はいないず刀断したメンバヌが発声しお心配から解攟されうる。ラマチャンドランの理論によれば、そうしたシグナルこそが、たさに進化の䞊で笑いの先祖ずなっおいる。笑いもたた、文化に慣れ芪しむこずなく創発できるように芋受けられるしEibl-Eibesfeldt 1989、たた、譊戒の叫びず方法も䜿甚パタヌンも䌌おいるように芋受けられるDeacon 1989; Preuschoft and van Hooff 1997; Provine 1996, 2000。

同曞 pp.422-423

お気づきだず思いたすが、本皿はこの匕甚郚の流れをかなり螏襲させお頂いおおりたす。元々の「笑芞ダダ宣蚀2019」は別の説明の仕方でしたが。  たず、「「安心しろ、ダバむのはいない」シグナル」が「譊戒を解くのに䜿われる」ずありたすが、これがそのたた “譊戒解陀” になっおいたす。次に「草むらがガサガサ音を立おおいる」ずありたすが、これも本章「2・草むらのゎ゜ゎ゜」でそっくりお借りした状況シチュ゚ヌションです。倚分、この説明が䞀番分かりやすいのだず思いたす。そしお、「実はそにに脅嚁はいないず刀断したメンバヌが発声しお心配から解攟されうる。」  これは “解陀” です。そしお、「ラマチャンドランの理論によれば、そうしたシグナルこそが、たさに進化の䞊で笑いの先祖ずなっおいる。」  これに぀いおは、本章以降でおかしさ以倖の笑いを説明したすが、僕もラマチャンドランず同様に、笑いのすべおの起源は “譊戒解陀” だず思っおいたす。

このように、ここたで我が物顔で唱えおいた “譊戒解陀論” は本圓はラマチャンドランずブレむクスリヌのものであり、僕の笑いの理論は圌等の肩の䞊に乗っおいるだけです。

圓曞の著者のハヌレヌ達はこの理論によっお二぀説明されるこずがあるずし、「䞀぀は笑いで感じられる愉しみ」p.423、「もう䞀぀は笑いの感染」同貢ず曞いおいたす。前者は、しかし、「ナヌモアを知芚しお感じられる愉しみずは別物かもしれないずされる」同貢ず曞いおいたすが、僕はここたで芋おきた通り、ナヌモアおかしさ・おかしみず “譊戒解陀” は同根だずしおいたす。埌者の「笑いの感染」に぀いおは、これは実はずおも倧きなテヌマで、簡単な䟋では「぀られ笑い」がそうなのですが、なぜ誰かが笑うず自分や他の人も笑うのか これも埌述したすし、今の匕甚䞭にもありたすが、「安心しろ、ダバむのはいない」ずいうシグナルによっお矀れの仲間に知らせおいたこずたた、知らされおいたこずがその起源であるはずです。匱者だった人類ヒトは垞に矀れで行動しなければ猛獣に襲われるだけだったのですが、誰かが “解陀” の合図を出したら、近くにいた仲間も “解陀” し、その近くにいた仲間もさらに “解陀” し   ず連鎖が続いおいったのだず思いたす。珟代でもよく生じる ぀られ笑いずいうのは、このように起源を求めるこずができるはずです。

たた、ハヌレヌ達はこう曞いおいたす――

おそらく、笑いの誀譊報理論ず遊戯理論家の説明は、䞀本化できる。遊戯理論によれば、遊んでいるずき攻撃する気がないこずを䌝えるシグナルずしおあえぎ声を発しおいたのが儀瀌化した圢匏が笑いなのだず考えられる。

同曞 .423

笑いの理論では「遊びの笑い」もかなり倧きなテヌマですが、僕もハヌレヌ達ず同様に、「笑いの誀譊報理論ず遊戯理論家の説明は、䞀本化できる」ず思っおいたす。遊びの笑いに぀いおも埌述したすが、動物でもヒトでも子䟛が遊ぶ時远い掛けっこやチャンバラごっこやプロレスごっこ等、「ハッハ」や「キャッキャ」ずいった声を出しお笑いたす。これも “譊戒解陀” から説明するず、本章の冒頭「1・笑うず力が抜ける」を思い出しお頂きたいのですが、笑っおいたら力が入りたせん。そのため、本●圓●の攻撃ボクサヌのパンチのようなにはなり埗たせん。この笑いが「遊び」であるこず本気ではないこずのシグナルになっおいるはずです。しかし、遊びの生物的圹割はかなり倧きいので、それに぀いおは埌述したす。

そしお、ハヌレヌ達はこの節を以䞋のように締めくくっおいたす――

こうしたシグナルの応甚を遊び行動にたで拡匵するのは小さな䞀歩でしかない。ずいうのも、こうした行動は朜圚的に死に至るほど深刻だず誀読される䜙地があるからだ。遊び行動が掗緎されおいき、たた、真性の譊告の機䌚が遠ざかるに぀れお、いたや昔の名残ずなった本胜的な叫びは、信頌でき仲間に感染する「いい気分だな」シグナルずしお生き残ったわけだ。

同曞 p.425

基本的な理路は たったくこの通りだず思いたす。

「譊戒シグナルの進化に関する文献では、激しい論争が展開されおいる。」p.425ず曞かれおいたすが、「笑いの理論」はラマチャンドランずブレむクスリヌの “誀譊報理論” で決着が぀くず思いたすアリストテレス以来2000幎以䞊も続いたこの難問が。

しかし、「虚停の譊告」や「誀譊報」は、あたり語呂が良くない  


13・ハヌレヌ理論 バグ取り理論

“誀譊報理論” はハヌレヌ達の『ヒトはなぜ 』で知ったのですが、では、圓のハヌレヌ達の理論は䜕か 

それは、「バグ取りの報酬」ずいう理論です。これは、バグ間違いを発芋した時にその報酬ずしお “快” を感じる、ずいうものです。なぜバグ間違いを発芋するず良いのかは、゚ラヌを探し出した分だけ自然界で生き残れる可胜性が高くなるからです。そしお――

䞍䞀臎の発芋で生じるおかしみ・ナヌモアの情動は、䞀皮の報酬だ。゚ネルギヌたっぷりの果糖がもたらす甘さの快感が果糖を含む食べ物を探し求める動機付けになるのず同じように、ナヌモアの情動は、知識・信念のバグを぀きずめる䜜業をうながす動機付けになっおいる。

同曞 pp.520-521

こういったものがハヌレヌ達の「バグ取り理論」です。

僕は「6・「おかしさ・おかしみ」による笑い」で、「笑劇はある意味では「間違い探し」のようなものでもありたす」ず曞いたのですが、これず近いものです。実際、圌等はこう曞いおいたす――

 基本的なおかしみずは、 特定の皮類のたちがいを明るみに出すこずに感じられる快感、愉しみのこずだ。たた、基本的なナヌモアずは、意味論的な環境 の䞀皮だ。倖生的なものであれ内生的なものであれ、意味論的な環境でこうしたたちがいがなされ、銖尟よくそれが発芋されれば、どんなものでもそれはナヌモアにあたる。

同曞 pp.199-200

僕はゞョヌクや笑劇を、おかしい間違っおいるずころを発芋しお楜しむもの、ずいう颚に曞きたしたが、ハヌレヌ達もバグ取りが “快” になるずしおいたす。

このように、倧䜓の方向性は䞀臎しおいるのですが、䜕床も蚀っおいる通り、圌等の理論には笑いの身䜓的基盀・根拠が匱いです。埌出の雚宮俊圊先生も指摘されおいたすが、くすぐり での笑いが説明できたせん。たた、挚拶の笑いや可愛いものを芋た時の笑いや極限状態での笑いも説明できないず思いたす。僕は本章以降でこれらを “譊戒解陀” から説明したすが、圓曞ではハヌレヌ達の理論より、ラマチャンドランブレむクスリヌの理論の方が玠敵でした。ゞョヌクはたくさん茉っおいお面癜かったですが。


14・雚宮俊圊 理論 「くすぐり」による笑いから

最埌に玹介するのは、雚宮俊圊先生の「くすぐり」による笑いからの説明です。ただ、僕の “譊戒解陀論” はラマチャンドランずブレむクスリヌからのもので、雚宮理論にはそこたで圱響を受けおいないのですが、くすぐり ずいう身䜓的基盀を求めおそこから始めおいらっしゃるので、玹介するこずにしたす。

『笑いずナヌモアの心理孊 』前掲の「第3章 可笑しさの系譜を探る」pp.53-97にこの理論が茉っおいたす。雚宮先生はたず――

くすぐりによる笑いは身䜓の笑いの兞型であり、ゞョヌクの滑皜さによる笑いは粟神の笑いの兞型である。

同曞 .53

ずしお、さらに――

本章では、くすぐりから始めお蚀語的ゞョヌクたで、身䜓の笑いから粟神の笑いぞず、可笑しさの系譜を探っおみるこずにする。

同前

このように、くすぐり ずいう身䜓的な笑いから始めお、ゞョヌクに代衚されるような粟神的な笑いを説明しよう、ずいう詊み・流れです。なお、くすぐり による笑いず滑皜さによる笑いの類䌌性は、ダヌりィンずヘッケルずいう人達が早くも指摘しおいたそうです。そしお、雚宮先生は くすぐり の基本的な考察から始めお、それを遊びの笑いに接続し、最終的にナヌモア諞々の可笑しさぞず結び付けたす。

䜕床も蚀う通り、これたでの笑いの理論が倱敗に終わっおきたのは、その起源・基盀を身䜓面に求めなかったからですが、雚宮先生はきちんず「くすぐり」ずいう身䜓的な笑いから始められおいたす。しかし、途䞭で遊びの笑い「プレむ・ファむティング」に接続するのですが、この遊びの笑い自䜓がもう䞀歩螏み蟌めるず思いたす。僕はそれにすでに觊れたしたが、雚宮理論はこの遊びの笑いの根拠が匱いように思えたす。

たた、「ナヌモアおかしさ・おかしみ」に関する笑いの研究なのでこう批刀するのは的倖れですが、この理論では、䟋えば、挚拶の笑いや可愛いものを芋た時の笑いや極限状態での笑いが説明できなさそうです。これらは最初から床倖芖されおいるのだず思いたす。しかし、“笑いの統䞀理論” はすべおの笑いを説明できねばならないので、僕は本章以降で説明しおいきたす。

ちなみに、圓曞ではラマチャンドランの理論も1ペヌゞほど玹介されおいたすp.74。そこでは「アラヌム解陀」ずされおいたすが、ア・ラ・ムはどうも䞞たっこくお匱い  。やはり・が良いです  。


以䞊で第1章は終了です。
第2章では、僕の手には負えない膚倧な量・範囲の笑いの研究に぀いお曞いおいきたす。






本皿は長くなるため、蚘事を4぀に分けおの投皿になりたす。本蚘事は䞀旊ここで終えたす。続きは「笑いの理論 或いは、その䜓系化ぞの詊論」をご芧ください。



note 運営様ぞ

本䜜の続線を以䞋に茉せたすので、よろしくお願い臎したす――

・「笑いの理論 或いは、その䜓系化ぞの詊論」
・「笑いの理論 或いは、その䜓系化ぞの詊論」
・「笑いの理論 或いは、その䜓系化ぞの詊論」



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初代王倩君【児童文孊名ら぀ぁん・たすりず】👉ファトラゞヌ綺想詩の投皿募集䞭✚💖 僕はチップなんお芁りたせん