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不安を引き受けながら、自由に生きる

時々、母と電話をしています。

こんなことを言ってはなんですが、
正直、少し気が重いです(-_-;)

久々に母の話を書いてみたいと思います。


様子が変わってきた


私の実家は青森の超田舎で、母は88歳です。
母は、父が7年ほど前に亡くなってから一人暮らしになり、
半年ほど前に施設に入りました。

最初の頃母は、施設の生活は悪くないと言っていました。

人がいるから安心。
相部屋の人たちとも話ができる
家にひとりでいるよりいい
冬の雪や、熊の心配もない
食事も出てくるし、美味しい。

けれど、最近は少し様子が変わってきました。

相部屋の人たちとは、ほとんど話をしない。
食事も、あまり美味しくない。

思うに、最初は何でも新鮮だったのだと思います。

新しい人が来れば、
「どこから来たの?」
「子どもさんは?」
「お孫さんは?」
そんな話もあるでしょう。

でも、同じ場所、同じ顔ぶれ、同じような毎日
だんだん話すこともなくなる。

食事も、きちんと栄養管理された三食。

でも、人は栄養バランスだけで生きているわけではありません。

パンケーキや、パスタや、刺身。

時々は、バランスなんて取れていなくても、
「ああ、美味しい」と思うものを食べたい。


みんな寝てる


母に聞きました。
「みんな、何してるの?」

「寝てる」
「施設でイベントとかないの?」
「ほとんどない」
「じゃあ、毎日何してるの?」
「週に2回はお風呂。
リハビリを少し。
あとは、朝ごはん、昼ごはん、おやつ、夜ごはん。」

そもそも、母は「要介護1」です。
「要介護1」の人が入るような施設ではないので、
そのようなプログラムになっていないのです。


やることがない


家のお金がどうなっているのか。
空き家にしている家の草刈りを人に頼んだ。
家の登記を変えたほうがいいんじゃないか。
亡くなった父の月命日に、何もできない。

家のこと、亡くなった父のこと。

思うに、やることがないから、
ぐるぐると過去のことばかりを考えている。

問題は、やることがないこと。


わかっていたはず


母は昔から、のんびりすることが嫌いでした。
やることがない」ことが、ストレスになる人でした。

最初から分かっていたはずです。

では、なぜ入ったのか?

体がつらくて、一人では暮らせない。
母はそう言いました。

母には、骨粗しょう症もあるし、パーキンソン病の症状もあります。
でも、
歩けるし、着替えもできるし、お風呂も一人で入れる。
料理や掃除だって、休み休みならできる。

施設に入ることを決めたのは、
母の性格が大きかったと思います。


受け付けない


母が施設に入る前、私はできる限りサポートしようとしました。

数か月ごとに長期で帰省し、家の中を整えました。

私のいない間、生活が回るように、
週1回の配食サービスと、週1回のデイサービスを始めました。
説得に説得を重ねて。

「施設に入りたい」という母。
でも、施設に入ったら、やることがないじゃない。

例えば、
週2回のデイサービス
週2回のホームヘルプ
配食サービス

こうして組み合わせれば、
家事・食事・お風呂など、生活が回る。

しかし、母は受け付けませんでした。

施設に入るのは良くて、
サービスを受けるのはなぜダメなの?

私には、どうしてもわかりませんでした。


安心だけどつまらない


母が求めていたものは「安心」でした。
母は昔から、とても保守的な人でした。

新しいことをしない」傾向は、
歳とともに、より強固になったように思います。

安心は大切かもしれません。

でも今度は、「安心だけど、つまらない
ことに苦しんでいる。


世界はどんどん狭くなる


安心を優先すると、新しいことをしなくなる。
すると、変化に弱くなる。

変化に弱くなると、選べるものが少なくなる。
すると、自由が減っていく。

また、変化に弱くなると、少しの変化も避けるようになる。
すると、世界はどんどん狭くなる。


不安を引き受けながら、自由に生きる


私たちは、いまや想像もしないほどの長い人生を、
生きるかもしれない。

安心だけでは、人は満たされない

「安心」に任せていたらどうなっているか。
私たちはそれを、相当あとになってから知ることになる。

自由不安は、いつだって隣り合わせ。
知らない場所に行ってみる。
初めての人と話してみる。
新しいサービスを使ってみる。
失敗だって、する。

そんな経験が、自分を自由にする。

不安を引き受けながら、
それでも自由を選べる自分でありたい。

そう思うのです。


<横須賀「ひとりでも誰かとでもハウス」利用方法>
※こちらの最後に記載あります


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