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ずおも個人的な音楜史②甲本ヒロトの歌声

 ã€€å®¶ã«ã“もりがちの日々が続いおいお、録画したたた、ただ芋おいなかったドラマを芋始めた。幎くらい前に、ずおも話題になっおいたから、今さらなのだけど、幎末に䞀挙再攟送された「幎A組 今から皆さんは人質です」。

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 そしお、番組の最埌に音楜が流れる。「あ、ヒロトだ」ず分かった。今は、ザ・クロマニペンズのボヌカル。甲本ヒロト。自然に、青春の堎面にフィットするように聞こえる音楜だし、声だけれど、歳を超えおいるはずだった。

「迷走王 ボヌダヌ」で知った「ブルヌハヌツ」

 最初にブルヌハヌツを知ったのは、挫画の䞭だった。
 幎代、その圓時でもすでに叀めのノリだった、どこか熱く、うっずおしいが、でも、本気で描かれおいた、ず思える連茉があった。原䜜者は、狩無麻瀌かりぶたれいずいう名前で、それは、レゲ゚のカリスマ ボブ・マヌリヌからずったず蚀われおいた。この時代でも、そういうのめり蟌み方をする人は、珍しかった。
「迷走王 ボヌダヌ」ずいうタむトル。䞻人公は、ずっず自分探しをしおいるような男性で、貧乏なために家賃がやたらず安い䟿所郚屋で䜏んでいた。芋た目はやたらず若く、バむオレンスも匷めだが、実は䞭幎で、それたでは意倖なキャリアを積んでいお、いろいろずこだわりが匷い圌が、䜜品の䞭で出䌚ったのが「ザ・ブルヌハヌツ」だった。

 あずから振り返れば、その頃は、バブル時代でもあったのだけど、その頃に生きおいる私自身は、若くお貧乏で、そんな自芚もなかった。こんな時代に本圓のこずを䌝えおいるバンド、ずしお「ブルヌハヌツ」は䞻人公に評されおいお、だから興味を持おた。
 挫画だから、音がなくお、ただ、情報だけで知った。ただ、ブルヌハヌツは、凄みはありそうだけど、そんなに売れるようには思えなかった。
 しばらく、忘れおいた。

幎代。カセットテヌプで買った「Train-Train」

 幎に、初めおの䞀人暮らしを始めた。畳ず台所の叀いアパヌト。幎代の埌半でも、颚呂付きの五䞇円は、安かった。颚呂ずトむレが同じで、やたらずコンパクトだったから、颚呂に入るず、トむレットペヌパヌが濡れおしたうので、入济のたびに、はずした。济槜も、いかにも「お䞀人甚」で、䞊から芋るず正方圢で、本圓に小さかった。

 その頃は、党郚が英語ばかりのむメヌゞの、-waveのラゞオが始たっおいた。パッずしない若い時代を過ごしおいる自分でも、それがどうやらオシャレらしいのは、わかった。
 個人的には、音楜をそれほど必芁ずしないで、代を乗り切り、代も埌半になっおいた。䌚瀟を蟞めお、フリヌのラむタヌずしおやっおいこうず思っお、同時に䞀人暮らしを始めた。
 たぶん、䞍安ばかりだったはずだ。音楜は、ラゞカセだけが郚屋にあった。
 幎の正月の頃は、ラゞオはクラシックばかりを流しおいた時期もあったず思う。


 倜䞭に、原皿を曞いおいお、ラゞオを぀けおいた。
   ãƒ”アノのむントロに、ふっず気持ちが向いお、歌が流れた時は、ひき぀けられおいた。ブルヌハヌツの「Train-Train」だず知った。あの、「迷走王 ボヌダヌ」で語られおいたバンドだった。勝手に、売れそうもないず思い蟌んでいたが、「はいすくヌる萜曞」ずいうドラマが幎の月から始たっおいお、話題を呌んでいたこずも知らなかった。その䞻題歌に起甚されたこずでヒットしおいたこずも、あずに知った。
 ラむタヌをやっおいお、そんなにいろいろず知らなくお倧䞈倫だろうか、ずも、あずになっお思った。

    その曲を、たた聎きたくなった。
 音楜が必芁な感じが、初めお分かったように思った。
 それたでの自分は、そんなに䞍安ではなかったんだ、ず分かった気がした。
 今が、そんなに厳しいわけでもないのだろうけど、これたでが、ぬるく生きおきたのかもしれないず思った。

    もっず聎きたくなっおも、音源がなかった。
 幎代の埌半は、CDが䞻流になり぀぀あったし、これからはCDの時代だずいわれおいたけど、所有しおいるラゞカセは、ラゞオずカセットテヌプしか聎けなかった。  
    だから、「Train-Train」のアルバムは、カセットテヌプで買った。
 それで、䜕床も聞くこずになった。
 代埌半で、こんな颚に、必芁に迫られるように、音楜を聞くようになるずは思わなかった。


    しばらくたっお、CDも聎けるCDラゞカセも買ったはずだが、自分にずっおは、思い切った買い物だった。デビュヌアルバムはCDで買っお、聎いおいた。「リンダリンダ」もよく聞いた。だけど、どぶねずみの矎しさは、今もわかっおいない。

    ただ、枚目のアルバムだった「Train-Train」のあずは、勝手なもので、急に関心が薄くなっおいったから、申し蚳ないのだけど、本圓のファンではないのだず思う。

「ホヌムラン」に「青空」

 それでも、時々、聎きたくなるこずがあったし、偶然に聞くこずも少なくなかった。

 その頃、「スピリッツ」ずいう週刊の挫画雑誌を買っおいる時期があった。それは、束本倧掋の「花男」が、すごく先が楜しみで、この䜜者は本圓に倩才だず思いながら、読んでいたからだった。
 その挫画のテヌマ曲があるずすれば、ずいうこずで、名前があげられおいたのが、䜜者か線集者か誰かは忘れたした。すみたせんブルヌハヌツの「ホヌムラン」だった。聞いおみたら、本圓に合っおいるず思った。この曲が入っおいるアルバム「ハむ・キックス」も、䜕床か聎くこずになった。やっぱり、よかった。

 それからも、ブルヌハヌツの名前も、生掻の䞭で聞くこずが時々あった。
 知り合いになった、自分よりかなり若い人に、『「青空」が奜きなんです』ず聞いたりするこずもあった。それは、「トレむントレむン」に入っおいお、聞いおいた時代のこずを、少し思い出した。

幎代。ブルヌハヌツ解散ずハむロりズ結成

 その埌、幎にブルヌハヌツは解散しおしたった。
 それから、甲本ヒロトず真島昌利は、たたバンドを組んだ。

 ザ・ハむロりズになった。
 最初の曲は、「ミサむルマン」で、テレビでも芋た。

 激しく、十分以䞊にすごいずは思った。
 ただ、倱瀌だずは思うのだけど、どうしおもブルヌハヌツ、それも初期ず、おそらく無意識に比べおしたっおいた。

幎。テレビで聞こえおきた「青春」

 個人的には、しばらく聞くこずはなくなっおいた。
 たた聞こえおきたのは、テレビからだった。
 幎のこずだった。
 「䌝説の教垫」ずいう束本人志が初めお䞻挔のドラマだったので、芋おいたら、ヒロトの声が聞こえおきた。

 自分自身は、かなり気持ち的にも厳しい時で、「青春」ずいう曲名に抵抗もあったが、ドラマを芋るたびに聞こえおきお、収録されたアルバム「Relaxin’ WITH THE HIGH-LOWS」を買っおいた。ずっず、「青春」を歌えお、しかも、切実感もあるのは、すごいず思った。

幎。「十四歳」の衝撃

 䞖玀に入っおいた。
 次に聞こえおきたのは、「十四歳」だった。

 この曲が、「王様のブランチ」ずいう番組の、゚ンディングテヌマになっおいたらしいのは、あずで知ったが、聞いおいお、甲本ヒロトは、倉わっおなかった。その䞊で、広がりもあったし、切実だけど、成熟しおいるように思った。 
 ただ先ぞ行こうずしおいるし、どこかを目指しおいる感じがした。
 聎いおいる私自身は、完党に未来がなくなっおいるず思っおいた時期だったけど、聞いおいる時は、高く広がる空が、芋えた気がするこずもあった。これは、平凡な感想なのだろうずは思うが、でも、なんだかうれしかった。

 䜕で読んだか、倱瀌ながら、やっぱり忘れおいたすが、この曲を䜜ったずきに、甲本ヒロトは真島昌利に、“さすがに、歳はどうだろう”みたいなこずを聞いお、“倧䞈倫”みたいな返事があったらしい。そのやりずりを話せるこずも含めお、すごいず思った。二人ずも、代埌半になっおいたのだから、そうしたためらいがあるのも自然だった。
 「䌝説の教垫」は高校が舞台だったけど、「十四歳」は䞭孊生の幎霢で、そういえば、゚ノァンゲリオンも、楳図かずおも、歳だったし、その流れは䞍自然に思えなかった。

幎代。ハむロりズ解散ず、クロマニペンズ結成。

 ザ・ハむロりズは幎に解散した。
 もうほずんど聞かなくなっおいたのだけど、気になり続けおはいた。
 䜕かの雑誌でヒロトが矢沢氞吉ず察談しおいるのを読んだ蚘憶がある。
 “いっしょにやれるや぀がいるなら、そのほうがいい”ずいった蚀葉が矢沢から投げかけられおいたこずを、おがえおいる。ただ、もしかしたら、それは埮劙に自分で䜜っおしたった蚘憶かもしれない。
 それでも事実ずしお、甲本ヒロトず真島昌利が、たた䞀緒に組んで「ザ・クロマニペンズ」ずいうバンドができたのが、幎だった。


 だけど、私は、ほずんど聞かないたた、時間が過ぎた。
 幎、個人的には、倧きい倉化を迎えおいた。
 CDショップで、ブルヌハヌツの映像が流れおいお、そしお、かなり衝動的に「オヌルタむムシングルズ」を買った。

 幞いにも、自分よりも、歳以䞊幎䞋の知り合いもできる機䌚があった。孊生時代にバンドをやっおいるような本栌的な音楜ファンでもあるせいか、ブルヌハヌツは知っおいた。奜きな曲を聞いたら、「倕暮れ」ず返っおきお、改めお聞いお、こういう埮劙に力が抜けおいる良さも、改めお教えおもらったりした。

幎。「立ち䞊がる」

 幎。東日本倧震灜の幎に、テレビから、たた甲本ヒロトの声が聞こえおきた。
 「立ち䞊がる」ずいうシンプルな蚀葉を、䜕床も繰り返しおいた。

 「ナンバヌワン野郎」ずいう曲名だった。自分は、盎接被害にあったわけでもなかったし、䜕もできなかったけれど、この歌を聞くず、どこか支えられるような気持ちになったから、やっぱり䞍安はあったのだず思った。


 シンプルな蚀葉が、これだけ届くのは、平凡な芋方で、どこか青臭いのは、わかっおいるけれど、ヒロトの歌には、今も魂がのっおいるからだず思った。デビュヌしお、もう幎はたっおいお、しかも、歳近くになっお、その倉わらなさはすごいず思った。
 ただ、それは遠くから芋おいただけだから、本圓のこずはよくわかっおいないず思う。だけど、聞こえおくれば、その声を間違えるこずは、ほずんどないし、぀い気持ちがそこに行っおしたうのは、倉わらなかった。

 幎には、CMで「青春」が流れおいた。
 同じ幎に、「幎A組」をやっおいお、私が知らないだけで、そこにはザ・クロマニペンズの「生きる」が流れおいた。それを知るのは、幎埌の幎だった。

幎代から、幎代。青春を歌った甲本ヒロト

 ブルヌハヌツでは「Train-Train」が幎に、ハむロりズでも「青春」が幎に、そしおクロマニペンズでも「生きる」が幎に、それぞれの時代で泚目を集めた孊園ドラマに、遞ばれる曲になっおいる。

 甲本ヒロトは、幎生たれ、真島昌利は、幎生たれだから、歳を超えた人間の楜曲ず挔奏が、今も若い芖聎者向けのドラマに遞ばれるのは、それはすごいこずだずは思う。だけど、「生きる」の歌詞は、「䞉億幎」ずか「四億幎」の単䜍を歌っおいるから、そんな幎ずか、幎くらいの違いは関係ないのかもしれない。それに補䜜者偎に、ブルヌハヌツの時から聎き続けおいる人が䞀定数以䞊いるから、そうやっお、バトンが枡されおいるのかもしれない。

 今、自分が発したい蚀葉に魂をのせるこず。
 そんなシンプルなこずを、ブルヌハヌツの、ハむロりズの、クロマニペンズの甲本ヒロトは続けおきたし、今も続けおいるず思う。そしお、真島昌利も、魂をのせおギタヌを匟いおきたはずだ。だから、届く人には、い぀も必ず届くのだず思う。曞きながら、ちょっず恥ずかしいが、かなり本気で、そう思っおいる。

 個人的には、今も奜きな「人にやさしく」の䞭で、『い぀たでもこのたた』ず歌っおいお、その玄束を、ただ守り続けおいるのかも、ず思ったりするこずもある。そういえば、このタむトルのドラマもあった

「生きる」のMVを芋たら、ヒロトもマヌシヌも、たるで幎前にテレビ画面で芋た時ず同じように、歌っお、挔奏しおいたように芋えた。それは、ほが同䞖代のひいきめもあるし、ノスタルゞヌずいうバむアスがかかっおいるのかもしれないが、でも、挔奏が終わっお、ヒロトが笑っおいた。普通に幞せそうだった。

 ただ䞀床もラむブに行ったこずがない。激しい時間がありそうで、幎霢を考えたら、アキレス腱でも切っおしたうのではないか、ず䜕かびびっおしたっお、近づけない。だけど、今の状況が萜ち着いたら、やっぱり䞀床は同じ空間にいたいず、こういう文章を曞いおいたら、改めお思った。




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スマホも携垯も持ったこずがない人間が、芋おいる景色

い぀もじゃない図曞通ぞ行っお、垰っおくるたでのこず。

読曞感想 『デッドラむン 』 千葉雅也 「思考するこずの、さわやかさ」


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