今年のグローブ座の『真夏の夜の夢』は魔法のような楽しさ!【後編】
こちらの記事の続きです。
ニューヨークの市民参加型の演劇プロジェクト「Public Works」
今回のグローブ座の『真夏の夜の夢』がなぜすごいのか?という説明のために、まずはニューヨークの有名なパブリック・シアターが展開している「パブリック・ワークス」という取り組みについて簡単に。
パブリック・ワークスは2013年にスタートした市民参加型プロジェクトで、毎夏、ニューヨークの各行政区からあらゆる年齢(4~84歳)や人種の一般市民200人以上が集められます。そしてプロの俳優やクリエイター陣とワークショップを重ね、シェイクスピア音楽劇を創り上げて、無料公開するのです。
トランプ政権下でダイバーシティの重視が薄れつつあるアメリカですが、さすがニューヨークらしい試みですよね。この「パブリック・ワークス」は今もバリバリ現役で進行中です。
それにインスパイアされたイギリスの「Public Acts」
イギリスはニューヨークでの素晴らしい活動にインスパイアされました。
ニューヨークの「パブリック・ワークス」は民間ファンドや個人からの寄付で運営されていますが、イギリスでは2017年から政府・公共の助成金を投入した「パブリック・アクツ」をスタート。ロンドンだけではなく全英に規模を広げ、演目もシェイクスピア劇に限りません。
大劇場は一般的に有名な俳優しか出られない夢の舞台ですが、地域社会の誰もが主役になれる場所として見直されているのです。
その活動を主導してきたイギリス人演出家が、エミリー・リム(Emily Lim)さん。上の動画にも出演しています。そして、彼女は今年の『真夏の夜の夢』の演出も手掛けているのでした。
「Public Acts」の魂を受け継いだ『真夏の夜の夢』がすごい!
ここから先は
1,287字
/
2画像
¥ 200
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
