MLBとの接点は、努力ではなく“信頼の貯金”から生まれた
先日、「アメリカの野球界にコネクションを作りたいんです」という若い方から、真剣な相談を受けました。
正直、こういう話って“競争相手になるかもしれない”と、本気で答えない人も多いと思います。でも僕はもう、子育ても終わって、MLB球団と契約して仕事をするような未来もたぶんない。だからこそ、本気で目指す若い人には、自分のキャリアの中で得た「コネの作り方」を共有してもいいのかな、と思うようになりました。
有料ではありますが、MLB球団から直接オファーを受けた経験の裏側、そしてそのコネがどうやって生まれたのか、赤裸々にお話しします。
本気でこの道でやっていきたい、という人に向けて書きました。
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【話の出発点】ある日、突然来たMLB球団からの連絡
これは、僕が留学最終年度である2003年、あるMLB球団の翌年のスプリングトレーニングにインターンとして応募したときの話です。ところが、返ってきた返答は「ルーキーリーグでのポジションをオファーしたい」とのこと。
残念ながら日本の大学への就職が決まっていたため、その話はインターンに切り替わりました。でもこの話、ここでは終わりませんでした。

【伏線①】レジュメの「Reference」は、ただの形式じゃない
アメリカで職を探すとき、履歴書には必ず「Reference(推薦者)」を3人以上記載します。新卒であれば大学の先生などになりますが、それだけでは弱いのが実情です。
僕は、学科長、実習先のヘッドAT、そして外部クリニックのオーナーPTの名前と連絡先を記載しました。実際に採用担当者はこの人たちに連絡を取り、働きぶりを確認したそうです。
【伏線②】仕事は仕事を呼ぶ。別のMLB球団からの“予期せぬ”オファー
その2年後、東海岸の別球団から「最新のレジュメを送ってほしい」という連絡が来ました。理由が分からないままレジュメを送ると、そこから話がトントンと進んでいったのです。その「最新のレジュメ」には、大学や実習先の指導者たちの名前に加え、2年前にインターンとしてお世話になった球団のスタッフの連絡先も記していました。
いろいろな想像を巡らせましたが、核心には届きません。ただ一つ、思い当たることがあるとすれば、「あのときの働きが、どこかで評価されていたのかもしれない」ということ。
球団が違っていても、同じMLBというネットワークの中では、人の評判や実績は想像以上に広く、静かに伝わっていくのだと気づきました。
これがまさに、「仕事が仕事を呼ぶ」という感覚。そして、自分が積み重ねてきたことが、誰かの記憶に残っていた結果なのだと、後になって実感することになります。
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