未来の書店の姿とは?|もしかしたらあるかも知れない出版業界の未来
お正月に、故郷の天草へ同窓会に行って来ました。成人式以来に顔をあわせる同級生も多く、すぐには名前を思い出せない人もいました。そんななかで聞いた故郷のニュースが、地元のショッピングセンターに入っていた書店がまもなく閉店する、というものでした。天草には本と活版印刷所という独立系書店もあるのですが、近隣で一般書店として残るのはTSUTAYAだけとなります。それも、「レンタルを止めてから以前ほどの活気はなく、いつまでお店が続くか心配だ」と言っていました。
島の中心の街には3つの高校と、看護専門学校、准看護高等専修学校があります。にも関わらず、地元で本が買えなくなるかも知れない、書店というものが何かを知らないまま人生を過ごすのかも知れないと思うと、衝撃を受けました。
名店と言われるような書店でさえも閉店が続いています。一方で、独立系書店の開店も増えてきました。社会が書店に求めるあり方も、変わって来ています。
未来の書店はどうなるのでしょうか。私は出版社の営業部門で働いたことも、書店や取次の現場で働いたこともないので、オペレーションの細かいところは分かりませんが、様々な角度から書店の未来について考えてみたいと思います。
(当然のことながら、所属先などの意見を代表しません)
クイズです。山手線で駅前書店が無い駅は?
最初にクイズを出題します。
東京のJR山手線30駅のうち、駅前書店が無い駅は何駅あるでしょうか?
(ここでは改札から水平距離で200メートル以内の一般書店とします)

考えていただいている間に、次のトピックへ進みましょう。
なぜ書店の無い自治体ワーストに長野県と奈良県が?
近頃、書店の無い自治体の割合が問題視されることが増えてきました。身近な場所に書店が無い状況がイメージしやすく、全国的な問題であることが伝わって来ました。
2025年8月時点で無書店自治体の割合が5割を超えているのは、北から福島県、長野県、奈良県、沖縄県の4県で、特に注目されています。
ちょっと意外な情報でした。

最も意外だったのは長野県です。長野県と言えば、教育県として知られています。岩波書店の創業者・岩波茂雄(諏訪市出身)、筑摩書房の創業者・古田晁(塩尻市出身)、青春出版社の創業者・小澤和一(松本市出身)、大和書房の創業者・大和岩雄(伊那市出身)、三笠書房の押鐘冨士雄(中野市出身)、みすず書房の創業者・小尾俊人(諏訪市出身)といった出版人を輩出して「出版王国」とも呼ばれていました。長野県出身の評論家や作家も多数いらっしゃいます。その背景には、「理屈っぽくて議論好き」と言われることもあるまっすぐな県民性もあるのでしょう。そんな長野県がワースト上位というのです。
奈良県もまた教育県として知られています。東大京大への現役合格率がトップクラス。そして何しろ「古事記」「万葉集」が生まれた、日本の文学の発祥の地です。戦前は女子高等師範学校が置かれて、女子教育の最高峰の一つだったのですから、イメージ的にも意外でした。
加えて、書店さんも頑張っているのです。

近鉄奈良駅そばの啓林堂書店 奈良店は、以前は良くある明るい駅前書店の印象でしたが、2023年に全面的にリニューアルされて、シックで落ち着いた内装と照明になり、2階には文喫のような有料ラウンジスペースがあります。
ならまちを南に歩けば、無人書店というスタイルをいち早く実現したふうせんかずらがあります。

逆に大宮通を北に渡れば、古き良き雰囲気を漂わせたベニヤ書店があります。

2023年には独立系書店の本の入り口もオープンしました。

奈良コンベンションセンターには奈良蔦屋書店もあります。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」ゆかりの地として盛り上がっている郡山の駅前には先に紹介した啓林堂書店の本店があるだけでなく、歴史を感じさせる瓦屋根の家々が続く商店街には、人気の本屋とほんがあります。

直近で訪れたのは日曜の夕方近くでしたが、女性客が多くて、本を読むのに譲り合って移動するような賑わいでした。前とちょっと雰囲気が違うなと思ったら、店舗を拡張されたそうです。
とほんは地元密着の姿勢が素敵な書店で、お会計を済ませてお店を辞する際も、「もし、まだ行ってなかったら」と本の入り口のショップカードを渡してくださいました。それが私に対してだけの対応でないことは、レジ横にたくさん積まれたショップカードの山の高さで分かりました。
地域のイベント出店もされるし、本を置きたいという天理市のセブン-イレブンから相談を受けて、コンビニのなかで売る本棚を管理していらっしゃいます。選書のセンスがいいのか好評で、かなり良い売れ行きの数字を伺いました。4月にはコンビニの駐車場を使った第3回の青空読書会が開催され、満員の参加があったそうです。

さらに南に下れば、橿原市には、世界最大の無印良品店とともに2015年3月にオープンした本と喫茶 橿原書店もあり、注目を集めていました。
このように元気な書店さんが多い奈良県が、全国のワースト上位にランキングされることは、どうも肌感にあわないのです。
無書店自治体割合は本当の危機を表しているのか
さて、そろそろこの謎を解いて行きましょう。
一般社団法人全国過疎地域連盟の地図をお借りして、二つの県の様子を見てみます。

地図の左側は長野県です。見れば一目瞭然、自治体が細かく分かれています。県内の市町村の数は北海道に続いて第2位。自治体が細かく分かれすぎていることが原因です。
右の地図は奈良県です。奈良盆地の平野部は県の北側の限られた地域で、その他の広い山間地域を過疎の村々が担っているのです。
また、沖縄県は誰もがご存知のとおり多くの島で構成されていて、離島も多く含まれます。市町村自治体あたりの面積では最も小さい県は沖縄県なのです。
このように、都道府県にはそれぞれ個別の事情があるのです。そのことを考慮せずにパーセンテージで議論することは、ミスリードに繋がる懸念があります。
例えば「どれくらい減ったのか」に目を向けるなら、この20年の都道府県別の書店数(書店マスタ登録数)の増減率と人口の増減率を比べる方法があります。
すると、人口の割に書店の減少が著しい都道府県別の筆頭は、何と東京都だということになるのです。人口は20年間で14.5%増えたのに、書店の数は44.1%も減っているのです。
書店の無い自治体の割合が50%を超えたとされている福島県は、書店の減少が緩やかな都道府県に入ります。むしろ鹿児島県や山形県、岡山県のほうが気になります。

そして、面積に対する書店の数や、人口に対する書店の数で考えると、沖縄県は全国でもかなり恵まれた県ということになるのです。

図書館の無い自治体の割合であれば、自治体ごとの設置の有無は重要な指標となり得ます。公立図書館は自治体の税金で運営され、利用サービスも自治体の住民や勤務先が自治体内にある人などに限定される場合があるからです。しかし、書店の場合は違います。近くに便利な書店があれば、人はそれがどこの自治体かは意識することもなく本を買いに行くからです。では、無書店自治体の割合を指標として改善していくことは、どういう社会的価値に結び付くのでしょうか。そこを踏まえて使われるべき指標だと思うのです。
繰り返しになりますが、書店の無い自治体の割合という集計は、書店の減少という問題について世間の耳目を引くためには大変有効だと思っています。ただ、これをもとに書籍や知へのアクセシビリティ対策を検討していくとしたら、注釈が必要だということです。
自治体が書店を誘致、は美談なのか?
無書店自治体が話題になったからか、自治体の首長が音頭を取って書店を誘致するというニュースを目にするようになりました。その先駆けとなったのが、富山県立山町の2024年4月にオープンしたローソンの事例です。
全国町村会のサイトも、その経緯が紹介されています。
立山町も2015年から無書店となり、町民から「書店がほしい」と声が寄せられていた。誘致を試みたが、難航した。
機会は思わぬところから巡ってきた。役場の敷地にコンビニの設置を計画していたところ、ローソンから「書店もできますよ」と提案があった。
メディアにも大きく取り上げられたので、オープンの翌々月に黒部ダム観光と絡めて訪ねてみました。

ローソン立山町役場店は、富山駅を立山駅を結ぶ富山地方鉄道五百石駅から徒歩3~4分の好立地。役場の敷地内に駐車場付きの店舗を構えています。お店に入る前から、ノボリや看板で本の存在が強くアピールされています。
店内に足を踏み入れると、入り口からほぼ右半分、レジ前のいちばん良いエリアが書店コーナーとなっていました。コーナーの案内看板や棚の販促用POPもふんだんに使用されていて賑やかです。手前には手を伸ばしやすい雑誌があり、レジ前にはついで買いしやすい関連グッズが並べられています。ランキング棚もあって売れ筋商品が目立っており、商品も整理整頓されて乱れがありません。「たてやまの本棚」というご当地本コーナーもあります。一般的な個人書店とくらべると、まったく遜色ないか、それ以上によほどしっかりした構えなのです。さすがは全国で展開している「LAWSONマチの本屋さん」だなあと、しばらく感心して見ていました。
しかし……、数十分の滞在の間、何組かの来客があったにも関わらず、誰も本を手にとることはおろか、目を向けることすら無かったのです。これには、衝撃を受けました。書店の存在は、住民から望まれたことではなかったのかと……。
もちろん、普通に営業している書店でも客足が途絶える時間はあるでしょう。私がたまたま足を運んだのは日曜日の夕方近くで、役場が開いている平日であればもっと来店数も多いでしょうから、本に手を伸ばす人も期待出来そうです。私が目にした風景は、書店の風景のほんの一コマに過ぎません。
しかし、もうひとつ、私にとっては衝撃的な事実がありました。それは、駅舎に併設された立山町立立山図書館には幾人もの来館者があったことです。

「書店がほしい」という住民の声があったことは事実として、コンビニに併設されている小さな雑誌や書籍コーナーでは補えないほどの需要が期待できるほど強いものだったのか、を知りたいと思いました。
経済合理性を欠いたビジネスは、サプライチェーンのどこかに無理を来します。この場合、まず従業員の給与はコンビニの基準に従って支払われている、コンビニは好立地に(ひょっとしたら優位な条件で)出店出来ている、役場は住民の期待に応えることが出来、加えて賃料で増収になっているかも知れない。一見どこにも問題は無いように見えますが、実需にあわない品揃えはほぼ出版社からの委託商品であり、もしも現金化の見込みの低い市中在庫が滞留するのであれば負担になってしまいます。
経済合理性では解決出来ない問題こそ行政の出番ではあります。全国町村会のサイトで紹介されたということは、立山町の取り組みが他の全国市町村が参考にすべきモデルのひとつと認識されているのでしょう。しかし、こうした取り組みが全国に拡がるとしたら、それは本当に誰にとって理想の姿なのでしょうか。
地方に書店があることは良い事だけれど、雑誌も書籍も文庫もコミックスも揃っているような、フルスペックの書店である必要はあるのか? という問いが浮かんできました。
市町村にも必要な書店の「機能」とは?
もしも私が故郷の島に帰ったとしたら、日常的にどれくらい書店を買い支えることが出来るだろうか、と考えると心許ない気もしてきます。話題になった書籍はすぐに電子書籍で買うことも出来るし、Amazonで取り寄せることも出来ます。少し待つなら新古書本を買って節約することも出来ます。新刊情報が気になるかと言えば、大手出版社でも新聞のレギュラー広告枠を手放しているような時代です。そもそも書籍広告を届けてくれる新聞が、高齢化で配達員の確保に苦労しているような状況です。雑誌はあまり読まなくなりました。それでも書店に行く理由があるとしたら何でしょうか。
それは、思わぬ「知」との出会いだと思います。
書店に行って棚を眺めれば、「世の中ではいまこんなことが話題になっているのか」、とテレビやネットでは知ることのできなかった「知」との出会いがあります。自分がまったく関心が無かった話題や分野の本に思わず手が出ることがあります。
ただ、それとまったく同じ効果を図書館に期待するのは難しいように思います。図書館の司書の方々の熱意と工夫には敬服するものがありますが、それでも企画が組まれるのは基本的に蔵書の範囲に留まるからです。そして、当然ながら「所有する」という深い関与には至りません。
セレンディピティ、といえば格好良いのでしょうが、要は「情報が向こうからプッシュでやって来る」ことが大事なのだと思います。
「人は買いたい本があるから書店に行っているわけではなかった ―「リアル書店に行った理由」アンケートから見えたこと」では、多くの方に調査にご協力いただいて、ありがとうございました。
そのなかでも、人は必ずしも明確に買いたい本があって書店に行っているわけではないことが明らかになりました。「特に目的はなかった」「気分転換したかった」「時間が空いていた」は、日常にはない新たな刺激や出会いを求めていた、というふうにも読み解けるのではないでしょうか。

であれば、ひとつの提案があります。それは、書店の無い自治体の図書館に書店が毎月段ボール箱で新刊を届ける取り組みです。
このチラシは2022年の年末から翌年にかけて、奈良県の書店と図書館が一緒になって展開したとても素敵な取り組みです。こうして見てもらえばわかるように、たとえ書店のない町や村でも図書館はあったりするのです。図書館の無い自治体もゼロではありませんが、公民館ならあるでしょう。

既存書店にとっては、バーチャルに新刊平台が増えることになります。
情報が溢れている今の時代の読者は必ずしも発売直後の目新しい本が欲しいわけでは無く、あふれる情報のなかで意味ある選択をしたいので、今週発売になったばかりの単行本や文庫が必要な訳ではありません。1カ月で回収した本は、また他の町や村に送るラインナップの一部に組み替えることも出来るでしょう。
頑張っている奈良の書店さん達がこんな取り組みをはじめたら、実質的な無書店エリア解消とは言えないでしょうか。勝手に奈良を題材にしてすみません。
いま、図書館で本を売るための実証実験が行われています。
なるほど、それも一つの取り組み方かも知れません。しかし、ただでさえ忙しい図書館司書の仕事が増えてしまうかも知れないし、そもそも一定規模以上の図書館でなければ運営が難しいでしょう。それでは「書店が無い」と言っている町や村の問題を解決出来そうにありません。
しかし、段ボール箱程度の本の管理なら、それほど大変ではありません。支払いも、地域通貨や電子支払いにすれば現金管理の負担もありません。
こういうと、たった一箱や二箱の段ボール箱を送って意味があるのか、と疑問に思われる方もあるでしょう。私は可能だと思っています。
ここで古くからの書店人に思い出して欲しいのは、2016年6月に42歳で亡くなった滋賀の細江弘人さんのことです。

細江さんは、地元滋賀県でショッピングモール内の書店などを経営しながら、URBAN RESEARCH DOORSの店舗内に置かれた本棚に本を送る取り組みを行っていました。

ファッションアイテムが並んだ店内に本棚があると、他のチェーン店にはない独自の雰囲気を演出出来ていました。当時から書店でなくとも本を売れる仕組みを書店人として作っていたのです。
そして次の写真は、虎の門にあった店舗の一角です。

訃報を聞いて、矢も楯もたまらず駆けつけました。店長さんに「細江さん、亡くなりましたね」って声を掛けたら、眼を真っ赤にして思い出を語ってくださいました。アパレルショップに就職して、当初は本に関心があったわけでは無かった店長さんも、細江さんに感化されて、こんなに素敵な棚の管理をされていました。
必要があれば、この程度までの拡大も可能だという意味でご覧いただければと思います。
細江さんが亡くなって10年。スマートフォンには様々な便利なアプリが誕生し、キャッシュレス決済も普及しました。行政の柔軟性も増しています。当時は天才的な業界の風雲児しか出来なかったことが、今ならもっと容易に取り組める環境が整いつつあります。
書店の役割を機能分解して社会に実装する
個人が本を置いて売ることを支援する仕組み作りにいち早く取り組んだホワイエは、このように宣言しています。
本を売る人、場所だけが本屋ではありません。
図書館や図書室で働く人、さらには、本について伝える人、
本を広める人も実は本屋なのです。
もちろん、少しだけ本を置いている、さまざまなお店だってそうです。
その事例として紹介されている静岡県三島市の根継商店は、DIY好きが集まる場所として設計され、そこにはホワイエの仕組みを通じて仕入れた様々な本が並んでいます。
観光案内所や博物館、病院など、様々なところで機能特化型の本を売るスペースを置くような考えが拡がると、本はもっと身近になりますね。
大手取次のトーハンも書店開店支援のパッケージを2024年から展開しはじめました。
名物書店とカリスマラーメン店は似ている?
福岡の名書店、ブックスキューブリックけやき通り店が7月20日をもって閉店すると告知されました。箱崎店は引き続き営業されるとのことでひと安心ですが、衝撃を受けた方も多かったのではないでしょうか。その個性的で想いに溢れた取り組みが、書店業界、出版業界に与えた影響は計り知れません。
今や福岡の秋の風物詩ともなった、のきさき古本市もその一つでしょう。

「町の本屋がつくりたかった」と39歳でこの地に店を開いた大井実さんも今年で65歳。店主の思いが詰まった尖った名書店というのは、他業界に例えてみるならカリスマ店主がいるラーメン店に似ているのかも知れない、ふとそんな思いがよぎりました。
鳥取市にこの店あり、と知られた定有堂書店が店を閉じたのは2023年でしたが、理由は店主の高齢化でした。店主の奈良敏行さんは70代も後半にさしかかり、「元気なうちに」との判断だったそうです。

名古屋の名店、ちくさ正文館も2023年7月に閉店し、店を支えてきた店長の古田一晴さんはその後間もなく72歳で亡くなりました。

客足の絶えない人気書店でさえ、店主の高齢化や世代交代の波が襲います。身近な場所に書店があってくれれば便利ではありますが、「町の書店を守れ」というのは、簡単なことではありません。
もちろん、やる気に溢れる書店には頑張って欲しいし、応援したい。しかし一方で、色んな町を旅しながら書店巡りをしていると、残念ながら厳しい環境のなかで次の一手を打つ余力が見えにくい書店に出会うことも少なくはないのが実情です。教科書のデジタル化が進めば、地方書店の運転資金のやり繰りにも大きな打撃となる懸念があります。「守る」という視点だけでは、新たな可能性を見失ってしまうのではと心配しています。
再びラーメン店の例えを引くならば、身近な場所にラーメン店がたくさんあるのは、次々と新しい店がオープンするからです。ならば書店も、従来の形にとらわれない、様々なスタイルの書店が生まれることを歓迎し、応援することが大事ではないかと思います。
正解発表! 駅前書店がない山手線の駅は?
長くなってきたので、そろそろ冒頭のクイズの答えを発表したいと思います。ここで再度、お題を振り返っておきます。
東京のJR山手線30駅のうち、駅前書店が無い駅は何駅あるでしょうか?
(ここでは改札から水平距離で200メートル以内の一般書店とします)
皆さんのなかで、正解は出たでしょうか?
答えは、こちら。

山手線30駅のうち、実に12駅(4割)には駅前書店がありません。
高輪ゲートウェイ駅直結の「ニュウマン高輪」にBUNKITSU TOKYO(文喫)がオープンしたことは近年にない慶事でしたが、一方で駅ナカ書店を展開しているBOOKCOMPASSが2024年のエキュート東京店に続き、2026年5月24日をもってグランスタ東京店を閉店させることや、田町駅前のTSUTAYAがリニューアルを契機に2026年5月31日をもって書籍・文具雑貨の販売を終了する事態は、「人通りの多い場所に出店すれば本が売れる」というセオリーの終焉であり、「本の価格を下げてでも部数を取りに行く」戦略の見直しを迫るメッセージでもあるように見受けられます。

かつて東京には、もっと多くの書店があった
こんなYouTube動画を見かけました。ほんの数秒間ですが、今から30年以上前の紀伊國屋書店新宿本店の洋書売り場が映っていました。紀伊國屋書店新宿本店は今でも人気の書店ですが、映像からは今の時代にはない熱気が伝わって来るようでした。

次の地図はこの動画よりさらに10年ほどさかのぼる1984年の新宿の書店事情です。当時のミニコミ誌(今のZINE)ブームのなかで、「本屋に関するミニコミ誌というのは、今まで聞いたことがない」と本好きな学生が立ち上げたもので紀伊國屋書店新宿本店の全フロアを精査するなどマニアックな話題を載せていました。
この地図で注目してほしいのは、6番から12番までの7件の書店はすべて西新宿の高層ビルやホテルに入っていたということです。

1996年になると、さらに書店は増加します。

しかし、それから30年。世界一の乗降客数を誇る新宿駅の周りには、東口の紀伊國屋書店新宿本店、西口のブックファースト新宿店、駅改札内のBOOK COMPASS NEWoMan新宿と、わずか3店舗が残るのみとなりました。
「本が買えない問題は過疎化していく地方の市町村の問題」などと思っていては大間違いなのです。

さて、ここまで地域と書店という話題を続けて来たので、このあといったん視座をあげて、世界の書店事情から日本を考えてみたいと思います。
地域と書店を考えるミクロな視点と、出版流通全体を見渡すマクロな視点は両輪で考えるべきだと思うからです。
「え、この記事まだ続くのか」とちょっとお疲れの方もあるかと思いますが、今だいたい全体の2/3までは終わったので、もう少し我慢して最後までおつきあいください。
世界の書店事情はどうなっているのか?
インターネットの登場が出版社と書店に大きな打撃を与えたことは、世界中に共通して起きたことだと思われます。では、各国の書店事情はどうなっているのでしょうか。
以下はSPEEDAのデータから作成した資料です。
大きく3つのことが言えます。
1)世界的に見ると書店業界は右肩下がりにあるようだ
2)日本の書店の規模は世界のプレイヤーから見ても相当大きい
3)規模は小さいが(かつ折れ線グラフでは各国上位2社に絞ったので分かりにくいが)タイやベトナムなど東南アジアで上場している書店がかなりありROEが高い傾向にある。
紀伊國屋書店の海外法人も収益率が好調なようですね。
丸善CHIの業績が大きく悪化しているように見えますが、ドル換算での比較なので円安の影響が出ていると思います。


アメリカの書店の代表格であるバーンズ・アンド・ノーブルでさえ、かなり苦しんでいます。どこかうまく行っている国や市場を見つけてそっくり真似すればうまくいく、というわけには行かなそうですね。むしろ日本が新しいモデルを作っていくべきなのでしょう。
『会社四季報 未上場版』も参考にして日本で書籍の流通に関わる事業者の売上高の推移を見てみましょう。
ゲオの売上に書籍が占める割合がどれくらいかは別にして、コロナ禍の不調を取り返しつつあります。CCCが連結、単体ともに売上を下げています。紀伊國屋書店は単体ではほぼ横ばいですが、連結決算が伸びています。

「出版指標年報」によると、雑誌+書籍(電子は含まない)の推定販売金額は、2014年が16,065億円、2023年が10,612億円。市場としては34%も縮小しています。そうしたなかで売上規模を大きく落とさずに踏ん張っている書店チェーンの奮闘はいかばかりかと思います。利益の変動をみていると、こちらまで胃が痛くなりそうです。
それと同時に、大手書店チェーンと地域の小さな書店は必ずしも同じ俎上では論じられないという点もあり、テーマによって分けて考える必要があるということも認識させられます。
書店が利益をあげるための4つの考え方
こうした状況下で、どうすれば書店がもっと利益をあげることが出来るのでしょうか。書店の現場を知らない私が語るにはあまりに僭越であり経験不足なので、現在の様々な書店の取り組みを4つの視点で整理することで、何かの参考にならないか考えてみたいと思います。キーワードは、「規模を変える」「コスト構造を変える」「市場を変える」「商品を変える」です。
規模を変える
最も分かりやすいのは、紀伊國屋書店の取り組みです。積極的な海外展開はよく知られるようになりました。先日も好業績を示すリリースが出たばかり。
<紀伊國屋書店について>
昭和2年(1927年)に創業し、99年以上の歴史を持つ日本最大規模の書店チェーンです。海外事業では、昭和44年(1969年)に海外1号店となるサンフランシスコ店を開店して以来、米国、シンガポール、台湾、インドネシア、マレーシア、タイ、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)、カンボジアに店舗を展開し、現在10カ国で48店の海外店を営業しております。ベトナムでは、2016年からベトナム最大の書店であるFAHASAと業務提携し、FAHASA店頭で日本語書籍を販売しています
フィリピンでの初出店が2021年でしたが、昨年には5号店がオープンしており出店攻勢が旺盛です。

国内では2024年に旭屋書店と東京旭屋書店を、翌2025年に啓文堂書店を傘下に収めて、100店舗超で来年の創業100周年を迎えます。
規模が大きくなれば、売上が増えるだけで無く、経営の効率化が図られます。企画開発や広告宣伝費、取引コストなどの共通固定費は、絶対的な金額や手間が変わらなくとも売上に対する比率が下がります。バイイングパワーを効かせて取引条件を優位に結ぶことも可能です。また、商品の売れ行き情報などマーケティング用のデータが多く取得出来ると、より精緻で効率的な販売施策を開発しやすくなるでしょう。
紀伊國屋書店の素晴らしいところは、そうした規模の経済効果を自社内に留まらず、業界内他社にまで広げた事です。
紀伊國屋書店が主導するブックセラーズ&カンパニーは大きな書店連合を作って出版社への交渉力を高めようという単純なものではなく、返品率の改善など会社の枠を超えた業務改善を行っていこうという姿勢が素晴らしいと思います。
なかでも驚いたのは、この取り組みです。
56社の合計603店ごとに本のタイトルと在庫数がそれぞれ毎日把握できる。在庫状況はブックセラーズの担当者が確認する。異なる書店チェーンの店舗在庫を一覧できるデータベースは初めてという。販売が好調で売り切れそうな店舗には本の追加仕入れを、本が売れ残りそうな店舗には在庫の放出を提案する。
在庫情報を毎日共有するということは、競合他社に売れ行き情報や独自の販売戦略のノウハウが漏れ出てしまう可能性もあり得ます。それでも踏み込んで先に進もうとする姿勢に感銘を受けました。
自ら規模を拡大する戦略をとれるパワープレイヤーは、紀伊國屋書店を除けば他にそれほど多くはないかも知れません。それでも、こうしたアライアンスに参加することで規模の経済の恩恵に浴することが出来るとしたら、なんと素晴らしいことでしょう。
ちなみに、利益率の低い業界で規模の経済が効果を発揮する事例としてスーパーマーケット業界があります。
「2023 年 スーパーマーケット年次統計調査 報告書」には以下の記載がありました。年々営業利益が減って行くなか、規模の小さな事業者ほど苦しくて、ついに営業利益率がマイナスになっています。

例えば、マルエツ、カスミ、イオンフードスタイル、いなげは、生活者からみたらそれぞれ別のスーパーマーケットです。
しかし、実はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社の100%子会社です。それぞれの個性を活かしながらグループとして規模の経済効果を追求している事例といえます。
コスト構造を変える
書籍が主に定価販売である以上、コスト構造のコントロールは難しい課題です。かといって乾雑巾を絞るようなコストカットだけでは先が見えないのが悩ましいですね。

山下書店世田谷店の夜間無人営業は、とても面白い取り組みだと思います。店舗は世田谷線松陰神社前から徒歩数十メートル。とはいえ、夜間は人影もまばらな駅前商店街です。入店はLINEアプリでの承認のみ。
静かな夜に、誰もいない静かな店内を独り占め出来るのは、とても面白い体験でした。お店なのに、他のお客さんが入って来たらドキッとしたり。それくらい本という空間に没入出来ます。
私が訪れたときはエクスナレッジフェア棚があって、『世界を変えた本』(3800円+税)や『グレート・ノベルズ 世界を変えた小説』(3800円+税)のような高額本も並んでいました。自宅が近かったら財布の紐が緩んでいたかも知れません。
決済も、コンビニのセルフレジと変わらないくらいの使いやすさでした。
2023年に「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」がオープンしたときは入店までの心理的ハードルが高かったり、道行く人からは書店として認識されるためのハードルがありそうでしたが、既存書店での導入はそうしたハードルを越えやすい点が良いですね。
熊本の長崎書店でも導入されたと聞いています。ひとつの方法として今後も拡がって行きそうな気がします。

コスト構造の削減を戦略の一部として位置づける考え方もあります。こちらの記事には「残存者利益」というキーワードが出て来ました。
三洋堂HDが目指すのは残存者利益の獲得だ。「持久戦」に持ち込むことで、周囲の書店の閉店でこぼれた需要を取り込めるとにらむ。先んじて手を打ち、猶予を持って省人営業をニューノーマルとして浸透させたい考えだ。亀割卓副社長は「極限のローコスト運営に向かう」と強調する。
コスト削減という守りの一方で来店動機の創出という攻めとの両軸の経営スタイルというのが素敵だなと思いました。
前向きに統合や連携を選ぶ書店も増えてくるかも知れませんね。
市場を変える
昔の書店関連の本や記事には、店長が競合書店の棚を偵察に行くシーンが書かれている事がありました。しかし近年では、本業の合間に徒歩で偵察にいける場所に競合するような書店がある街は珍しくなりました。
書店の商圏は意外と狭いのだと思います。ちょっと立ち読みしたい本があるという理由だけで、電車やバスの初乗り運賃を支払いたい人は多くはないでしょう。ビジネス街で昼休みにランチを済ませた残り時間で書店に寄るとしたら、オフィスから徒歩数分以内に必要です。
2010年頃、Twitter書店員がたくさん生まれて出版業界に様々なポジティブな影響を与えましたが、その背景には、個々の書店の商圏が小さくて競合しない、それよりも手の内を明かしてでも共闘したほうがメリットが大きいという背景があったのだと思います。
どれだけ遠方の来店客を呼び込めるか、は今後益々重要になってくることでしょう。

香川県高松市の本屋ルヌガンガのX(旧Twitter)アカウントの投稿が素敵でよく見ています。香川に行ったときに是非寄りたかったのですが、金毘羅さんにお参りしたあとのJRが人身事故運休となって途中駅に取り残されるトラブルがあって、たどり着いた時は閉店後でした。それで翌朝の出発前にお店の前までいったのがこの写真です。私にはいつかまた高松市を訪れたい理由の一つになっています。
目黒不動前にあるフラヌール書店の久禮亮太さんのアカウントを読んでいると、またお店を訪ねて話したくなってきます。

今後、書籍の値段は急速にあがり、廉価な書籍を薄利多売で回して利益をあげていく経営は益々難しくなるでしょう。
遠方から時間と交通費をかけてわざわざ訪ねて来てくれるお客さんは、すでにそのお店で何かを買って帰りたいのです。

「遠方から集客する」をより大きな形で行ったのが、三省堂書店神田神保町本店のリニューアルだと私は解釈しています。
店頭の書籍を140万冊から50万冊へと大幅にスケールダウンしたことは、なぜ可能だったのでしょうか。それは、三省堂が神保町に来た人を対象に本を売る考え方から、神保町と一体となってこの街に人を呼び込む考え方に変わったからではないかと思うのです(三省堂の人に確かめた訳ではないですが)。
神保町には他にも東京堂や書泉グランデのような新刊書店もあれば、個性的な古書店もあります。お互いに売り上げを奪い合うのではなく、本を求めて街に来る人が増えれば自社の売り上げも自然と上がる、ということではないでしょうか。
アニメ・IPファンも神保町に呼び込む装置としてTHE ジャンプショップ 神保町のために1フロアを当てたのも、その一環と考えると分かりやすい。
1階フロアの売り場は劇場の客席のようです。そこで楽しそうに本を選んでいる他の本好きの姿を見ることは、本好きにとって幸せな時間ではないでしょうか。

そうしたダウンサイジングは、たぶん紀伊國屋書店新宿本店では出来ない割り切りではないかと思います。
中央線沿線住まいの何人かに「中央線の終着駅はどこ?」と聞くと「新宿」と答えてくれました。東京駅ではないのです。
たとえば休日に電車に乗って新宿の街に行く。東口に出たら書店は紀伊國屋書店新宿本店しかありません。自分の欲しい本がきっとここにはあるはずだ、という岬の突端で光を放つ巨大な灯台のような存在です。
もしも紀伊國屋書店新宿本店の店頭在庫が今の1/3になったら、本を探しに新宿に行く理由が無くなります。池袋の新刊書店を買い回りしたほうが早いでしょう。そして、全国の紀伊國屋書店というブランドにも影響があるでしょう。
それでも近隣エリア外からの集客が必要という意識があるからこそ、リニューアルの際に2階のエスカレーターをあがってすぐの一等地をイベントが出来るスペースとして確保したのではないかと思います。
有隣堂しか知らない世界は、YouTubeによるブランディングが集客につながり、グッズ展開にも繋がった大ヒットです。

2024年に行われた誠品生活日本橋の24時間通し営業では、もう終電が無くなりそうな時間でも店内が熱気に包まれていました。
2014年にTwitterの投稿がきっかけで始まった「丸善ジュンク堂に住んでみるツアー」は、その後は他店舗でも開催される人気企画となりました。
紀伊國屋書店新宿本店のオールナイトフェス「KINOFES 2026」も話題となりました。
書店という場の魅力を商品化したとも言えますが、継続的にブランドの熱量を維持するファン施策の面が大きいと思います。
イベント単体での収支では無く、こういうイベントの拡散効果などを上手に設計することで商圏外からの集客の維持につながるのでしょう。
ECも商圏拡大の方法ですね。
北海道砂川市の岩田書店の「1万円選書」は、2026年の申込みがすでに終了しているそうです。

ここまで商圏を外部に拡張する、外部から呼び込む話をして来ましたが、いまある場所との関係性を深めることも考え方のひとつだと思います。
静岡県掛川市の高久書店の店主、高木久直さんほどお客さんのことを信じている書店員さんを私は知りません。まだチェーン店の店長だったころ、コピー紙の1枚を惜しむような店舗運営もありえるなかで、仕事帰りに何日もかけてフリーペーパーを2000枚ポスティングしたという話を聞いたことがあります。伝わるという強い気持ちがないと出来ることではありません。
高久書店は小さな書店で、高木さんは多弁な方ではないのですが、開店と同時に地元の人が続々と訪れて高木さんと楽しそうに本の会話を楽しんで買い物をしていくシーンを目にすると、何か出来すぎた映画のワンシーンを見ているのではないかという気持ちがしてきます。
高久書店のすぐ近くには高校があり、2階は学生さんたちに自習室として開放されています。私が訪れたときは、画を描くことが好きな高校生の個展が開かれていました。大人が子供達に本を無償でプレゼントするペイフォワード文庫という取り組みがあります。

目が向いているのは子供達だけではありません。「掛川ほんわか俳句大賞」投稿雑誌「文芸高久書店」の取り組みなど、「場」を作る力が素晴らしいのです。
高齢者には本の配達をしたり、休日にはライトバンいっぱいに本を積んで無書店地域を訪ねる「走る本屋さん」の活動なども行っています。
こうしたことで、高久書店は地域に無くてはならない存在になり、本が読みたいから高久書店を訪ねるのでは無く、高久書店があるから本のことを考える機会が増える好循環になっているのだと思います。
商品を変える
これは書店業界の得意技と言えるのではないでしょうか。
文房具を売ったり、ビデオレンタルを手がけたり、カフェスペースを設けたり。カフェなどと併設した独立系書店も増えて来ました。

2018年に六本木にオープンした文喫は入場料を取る書店として衝撃を呼びました。これは、スペースを商品にした発想の転換とも言えます。文喫がその後、福岡天神、名古屋、高輪ゲートウェイと展開が拡がっています。
TSUTAYAのSHARE LOUNGE(文喫含む)は現時点で全国64店舗にまで拡がっています。
京都の大垣書店も烏丸三条店で2026年4月20日からシェアラウンジの営業が始まりました。
同じ京都でもふたば書房さんは、作家さんとの食事会というプレミアムな体験を商品にしました。
「作家呑み」第2弾#望月麻衣 先生と飲んでしゃべってサイン会
— ふたば書房(京都)の社長です。 (@booksfutaba) May 8, 2026
「京都寺町三条のホームズ23巻」の発売を皆さんと祝います。
【日時】6月10日(水)19時~
【会場】HIROBA(河原町通御池 )
【定員】30名
【参加費】7千円
(新刊23巻+お料理+フリードリンク+特製缶バッジ)
受付↓https://t.co/tE68g2OB3q pic.twitter.com/A4cU89sNdy
シェア型本棚の書店も、書店のスペースと、本を売るという体験や棚主同士の交流といった価値を商品にしたという捉え方も出来ますね。

大阪の今福鶴見駅近くにある正和堂書店は、お店の前に自転車が何台もとまっているような、昔ながらの雰囲気がある街の書店です。
しかし、このお店がブックカバーという書店ならどこにでもあるアイテムを人気商品に変えてしまいました。

店内にはInstagramで見た様々なブックカバーが売られており、あれもこれも欲しくなります。オンラインショップでも購入出来るようになっています。

自店だけでなく、全国の書店に話題が拡がったのも素敵な展開でした。
あまりに展開がプロフェッショナルなので不思議に思っていたのですが、正和堂書店の3代目、小西康裕さんはDNPグループで店頭販促物の仕事をされていたという記事を読んで得心がいきました。
他業界のノウハウを自分の業界に持ち込むと最先端になれる、という事例はよく見聞きしますが、出版業にはこれ以外にも、他業界に学べることがあるのでは無いでしょうか。
これから業界が厳しくなればなるほど、業界村に閉じこもるのでは無く、外の世界と積極的に手を結びにいくことも必要になってくると思います。
ここにあげた事例は書店に興味がある方ならご存知のことが多かったかと思いますが、こうした枠組みで整理することで、何か次の発想に繋がるお手伝いになっていれば幸いです。
最後に
ここまで長い文章にお付き合いいただきありがとうございます。
未来の書店がどうなっていくと良いのか、を断片的な知識のつまみ食いでは無く、色んな角度から考えてみたいと思っていたら、こんなに長くなってしまいました。
この先の未来も、必要な人に本が届く世の中でありますように。
