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【ゼロ円投資】若者の資産運用から読み解く絶対に知っておきたい国家の深層

国が手厚い非課税の優遇制度を用意した本当の理由は、もはや国家が個人の未来を最後まで抱えきれないという、静かで冷酷な現実の裏返しなのです。


投資の利益を非課税にしてまで、「自分の身は自分で守ってほしい」と発信される国家からのSOS。それに気づき、行動を起こし始めている若者たちが増えています。

**先日も、**社会に出たばかりの若い方から、「将来のために毎月一万円を積み立てているけれど、これで良いのだろうか」というご相談を受けました。

少ない金額で少し寂しいと感じていらっしゃるようですが、その一歩を踏み出せたご自身を、まずはたくさん褒めてあげてほしいと思います。


焦らなくても大丈夫ですよ

投資の世界では、日々上がった下がったと一喜一憂する声が聞こえてきますが、そのような喧騒に巻き込まれる必要はありません。

まだ二十代前半という若さであれば、ここから三十年という長い時間を味方につけることができます。

毎月一万円の積み立てで精一杯だというのなら、今はそのペースをしっかりと守り続けることが何よりも大切です。

やらないよりはやった方が絶対に良いですし、今のあなたにとってそれは間違いなく正しい選択なのです。


目に見えない最高の資産

手元に少しの貯えができた若い方に、私からぜひお勧めしたい「ゼロ円の投資」があります。

それは、たくさんの人に出会い、多様な価値観に触れることです。

世の中には目に見える金融資産だけでなく、困ったときに手を差し伸べてくれる「人」という何にも代えがたい資産があります。

学校の教室で席替えをして新しい友達の意外な一面を知るように、異業種の方とのお話から自分の価値観が大きくアップデートされる瞬間が必ずあります。

社会に出たばかりの新人という立場は、周りの大人が喜んで色々なことを教えてくれる、とても恵まれた特権なのです。

だからこそ、少しのお金とたくさんの時間を使って、人と会うことに投資をしてみてください。


痛みが教えてくれること

若い頃に色々な人と関われば、時には期待外れだったり、騙されたりして、悲しい思いをすることもあるはずです。

でも、そのような心の痛みや酸いも甘いも噛み分ける経験は、大人になってからの致命的な傷を防ぐための大切な予防接種になります。

もちろん貯蓄も大切で、まずは百万円を目標にしてみるのが良いと思います。

そこから二百万円、三百万円と積み上がっていくと、テストの点数が伸び悩む時期のように少し気が緩んでしまう壁が現れるものです。

しかし、その壁を乗り越えて四百万円、五百万円と達成できたとき、人は「自分にもできるんだ」という確かな自信と喜びに包まれます。


未来をどう描くかで変わる道のり

ある程度まとまったお金ができたとき、それを一度に投資するべきか、それとも少しずつ積み立てるべきか、迷う方もいらっしゃるでしょう。

それは、あなたがこの世界をどう見ているかによって変わってきます。

これからの世界が、新しい技術とともに力強く成長していくと信じるなら、手元の資金を一気に未来へ託すのも一つの考え方です。

一方で、国際情勢の不安や先行きの見えなさに戸惑いを感じるのなら、時間を分散して少しずつ積み立てていくことで、心の平穏を保つことができます。

資金が増えれば増えるほど、雪だるま式に資産が成長していく面白さを実感し、仕事や自己投資への意欲も自然と湧いてくるはずです。


世界の大きなうねりの中で

ニュースを見れば、歴史的な円安や株価の変動が毎日のように報道されていますよね。

大切なのは、今の為替がどうであるかではなく、十年後や三十年後に世界がどうなっているのかを想像することです。

私たちを取り巻く経済の環境は、国と国との力関係や、大きな選挙の結果によってもダイナミックに姿を変えていきます。

遠い国の出来事だと思っていたことが、私たちの暮らしの足元を揺るがす時代なのです。

だからこそ、最終的に自分がどのような未来を迎えたいのか、出口の景色をぼんやりとでも思い描いておく必要があります。


甘い誘惑と日本という船の現在地

少しお金が貯まると、不動産投資などの甘い誘惑が近づいてくることがありますが、そうしたうまい話にはどうか気をつけてくださいね。

私たちが考えなければならないのは、手元の現金をそのままにしておくことで、円の価値が静かに目減りしていくという恐ろしい現実です。

物価が上がり続ける中で現金を抱え込むことは、沈みゆくかもしれない日本という船の特定の場所に、自分の全財産を置きっぱなしにしているのと同じなのです。

成長を続ける世界全体の仕組みの中に資産を置き、あとは日々の変動を忘れてしまうくらいがちょうど良いと私は思います。


自立を促す冷たい優しさと次なる時代

投資をした後は、それこそ記憶をなくしてしまうくらいに「気絶しておく」のが一番です。

目先の利益にとらわれず、十年後や二十年後にどんな生活を送りたいのかというゴールを見据えて歩んでください。

そして最後に、私たちが絶対に目を背けてはならないことがあります。

税金を取ることにはあれほど熱心な国が、投資の利益を非課税にしてまで個人の資産形成を後押ししているという事実です。

これは「もう国だけでは国民の老後を守り切れないから、自分の身は自分で守ってほしい」という、国家からの切実なSOSであり、冷たい宣告でもあるのです。

今、日本の産業構造は大きな転換点を迎えており、古い体制から次世代の成長産業へと、かつてない規模の資本が移動しようとしています。

国策としてのこの巨大なメガトレンドの中で、私たちはただ消費して税金を納めるだけの存在であってはなりません。

自らの意思で資本のうねりに参加し、次なる時代の主役交代を肌で感じながら、自立して生き抜く力が求められているのです。その激動の波を乗りこなすための羅針盤となるのが、若い頃に「ゼロ円の投資」で培った、多様な価値観と人との繋がりなのです。

社会の底流で動いているその真実に気づけた人から、新しい時代を豊かに生きるための準備が始まっていくのだと、私は信じています。

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文:美奈海

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