うつ病にASDにてんかん…。なんでこんなに手のかかる子なのに育ててくれるの?
「生きていて申し訳ない」
「なぜ、大変だと分かっていて育てるのか」
「どんな状態の自分でも受け入れられるのか」
一度でもそう思ったことのある方は、少なくないのではないでしょうか。私自身うつ病になってからというもの、治療費や親の不安などを考えては「生きていることで申し訳ない」とばかり考えるようになりました。
親や周囲が支え続けてくれる理由:親は子供という存在に何を求めているのか
子供を育てることは、お金も時間もかかり、反抗や困難に直面することの連続です。それでもなぜ人は子供を愛し、守ろうとするのでしょう?
「投資」ではない「愛」の性質
子供は「将来何かを返してもらうための投資先」ではありません。
存在そのものが報酬
初めて笑った時、一緒に何かを食べた時、ただそこにいてくれること。その瞬間の積み重ねが、親にとっては既に嬉しいリターンとなっています。
自己の拡張
自分とは違うけれど、自分の一部でもある。その不思議な存在が成長していく過程を見守ること自体が、人生の大きな意味になります。
どんな子でも育てる覚悟
育ち合う関係
親は子の病気や困難、反抗期を一緒に乗り越えていく中で、少しずつ「この子のためなら」という絆が強固になっていきます。
唯一無二の絆
障害や個性が育てる大変さを増すことはあります。しかしそれはその子の価値を下げるものではなく、その子と一緒に生きていく上での「その家庭ごとの物語」となります。
なぜ子供にお金や手間をかけるのか:「散財させている」「無駄にしている」という感覚
大学の受験料や診断書、大学受験の赤本、これまで積み上げてきた努力。そのほとんどが私には必要ありませんでしたし、うつ状態でそのほとんどができませんでした。一度も開かなかった赤本もたくさんあります。
ですがそれは「無駄」ではありません。
無駄という概念がない
私が大学を目指したことも、診断書を書いてもらったことも、全ては私が「より良く生きたい」と願った証拠なのかもしれません。
このように、周囲にとってあなたの「生きたい」という願いに伴う出費は、無駄遣いではなく、あなたという命を輝かせるために必要不可欠なことなのです。
廃人になっても見捨てない理由
もしあなたが全てを諦めたとしても、あなたが「そこにいて、息をしている」という事実だけで救われる人がいます。愛情は「能力」に対してではなく、「存在」に対して注がれているからです。
愛情は「何かができるから」与えられる条件付きのものではなく、「あなただから」与えられる無条件のものです。
周囲があなたにお金や時間をかけるのは、あなたが「何かを成し遂げるための道具」だからではなく、かけがえのない「家族」であり「個人」だからです。
未来が駄目だったら、今に意味はない?:プロセスを肯定してあげてください
受験の結果や将来の成功といった「点」ではなく、今のあなたが悩み、行動しようとする「線」の時間として、人生を見てみましょう。今の一瞬一瞬に価値があります。
未来が不確定だからこそ、今この瞬間にあなたに世話を焼いてくれる人がいる。その「今、向けられている優しさ」こそが、あなたの存在理由の証明です。
あなたがもし「自分のためにたくさん散財させている」と自分を責めてしまっているのなら、あなたがそれだけ周りの負担を想像できる、優しくて賢い人だからです。
でも育ててくれる親は、子に「立派な大人になって大金を稼いで返してほしい」などと思って買っているわけではありません。誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントのように、「少しでも元気になってほしい」という、たったそれだけの、純粋でシンプルな願いで動いています。
今差し出されている優しさを「ああ、大切にされているんだな」とそのまま受け取ることが、今あなたができる最大のお返しなのではないでしょうか。
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