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59. 海洋民と刺青の話

最近福岡人とは毛並みの違う首から刺青を出した外国風な人がここ何年かで一気に増えたなぁ。Ordo ab Chao. 大きな社会変化の前には混沌が必要だそうです。

こんにちは、加来各論です。
そんな訳で今回は刺青にまつわる話です。

タブー領域なので読むうちに気分を害される方もいる可能性がありますが、各論は横断的に事象を並べて考察を立てる形式で進めていますので一切固定概念、先入観等は排除しています。デリケートな話でもあるので有料の壁を設けることも考えましたが白黒合わせて人間社会、ヒトの歴史ですし店主としては人類史というアカデミックな領域と認識していますのでオープンとしました。

長年生きてると意外と刺青入れてる人が身近に居たりするのですが大体人当たりがいい人が多いので、気を使ってるんだなぁなんて思います。バイクレースが趣味だったりお店の場所も関係して学生の時分はそういった方々も普通にいらっしゃいました。話によると眉が一番痛くてその人は根性があるという事だそうです。

歴史の浪漫街道さまより

博多山笠も昔は墨を入れた人が担いでいましたが今は遠慮頂いている様です。勢い水に濡れると水法被の下に透けて出る感じだったと思います。東京の方は墨入ってないと出れない位のところもありますね。この辺の何故?も本項で見えてくると思います。

今回は刺青を通して歴史の残り香のようなものが見えてくる項になります。

さて本題に入ります。表現言語としては大きく刺青、入墨、タトゥーとなるかと。店主的には刺青かなぁ。映画の影響でしょうか、この文字がしっくりきます。時代で言葉が変わるのは世代的縦軸の情報遮断の意図があります。

では意味合いを確認します。

入墨;針で皮膚に傷を入れながら染料を注入する行為。古くは刑罰として施す「墨形」がある。

江戸期はやる事が大胆…。
雑学ネタ帳さまより

昔は刑罰だった話は歯科もそうで、現在は医療ですが昔は拷問とか民間治療の建て付けがあります。

江戸期には粋や伊達を競って彫り物を行い、平時にはファッション化していきます。

カラパイアさまより

刺青(しせい);谷崎潤一郎が作った造語で、明治期に「入墨」が禁止となったため隠語として「刺青」を用いた説あり。しせいと読むのは初めて知りました...。入墨よりも芸術的な表現、装飾を目的とする。

50年代 剛力衆
この頃の彫り物は
カッコ良かったりします。

タトゥー;西洋由来の柄を入れるファッション的な装飾。米軍基地を中心に。米国の知人のお嬢さんが米軍にお勤めなのですが帰省の度にタトゥーが増えてました。

Japan.comさまより

掘ってみると時代、組織によって、捉え方が変わって興味深いです。

では、歴史を遡ってみましょう。古代は装飾以外に身分・地位・宗教儀式として利用された様です。エジプト文明・マヤ文明・アボリジニ・アイヌ・インディアン等広範囲に記録が見られます。溶解した氷河から現れた古代人の体表に刻まれた入墨も柄がファンシーだったりします。自然との一体化とか美しい共存状態を感じます。

ロシアで見つかったミイラのタトゥー、
絵に生物のリズム感があります。
DOZiNEさまより

他に起想されるものは身体のツボとか、神をまとわせるとか...。この辺は神話と刺青を抱き合わせて戦士の精神的高揚・鼓舞とかに有効そうですね。

共通点としては海洋民でしょうか?推察するに航海をするなかで海難に遭い不慮の死を遂げ海に流される。身体の入墨を見ればどこの島の人間か解るので遺体を返すことが出来る感じでしょうか。

死と隣り合わせな環境。

近代でも炭鉱では入墨が多いのですが落盤事故等で遺体の損傷が激しくても刺青によって誰か特定でき、遺族に遺体を引き渡せるという死と隣り合わせで生きる人々の切実な思いが込められています。米兵の入墨も同様の状況が見えてきますね。

こんなこと書く人居ないですよね...この施設でそんな事に気づきました。落盤・粉塵爆発の状況を学ぶと切ない気分になりますし、本項を有料にしない意味もご理解頂けるかと。

田川炭鉱博物館さまより

鉱山資源は国内外共通の海洋族の利権です。以前概要を解説しました。

水を求めて川を探す。
 有望な河川を見つけると河口を拠点にする。
  土師氏は河口に残り水を溜める水瓶・土器を焼く。
   土器焼きでたまに失敗する。
    炭の中に溶解物を見つける。
     偶然のガラス・銅・鉄・貴金属等の鉱物資源の発見、所有権を書き示す。
      地面の砂型に流し青銅器・鉄器を作る。←現代の工法も基本は同じ。
       土師氏は上流の鉱物資源を記憶/記録する。
        海洋民は青銅器・鉄器・貴金属製品を販売する。
         各地の希少品を利用して地域の権力者との管理委託関係を強める。

こういった流れで海洋族は水と一緒に鉱物資源と加工技術、植民市を押さえることになります。資源を採掘するために地元有力者を押さえ協力者として時代に合わせて必要なものを作ってもらいます。日本の場合、文明は土器から始まるので歴史館の展示物はどこも大体土器を展示しています。

土地に縛られるランドパワー
植民市をネットワーク利用するシーパワー

文化の違いと言いますか大航海時代の西洋では、水を溜めるのは樽が利用されます。水は腐るのでワイン、更にアルコール度数が高いラム酒が好まれます。

樽は木材と鉄製の金輪で出来ていますから木工と鍜治屋の技術が必要です。西洋では船に釘を使うので造船技師には大工と鍛冶屋の技術の両方を1人が身に付ける必要があります。鍛冶屋はどの街でも必要ですが厳格な徒弟制度がありギルドに入る必要があります。

日本では土器は土師氏、船は船大工、専門化が基本です。街を作るときは船大工は建築大工に転職。恐らく日本の場合、造船技術の派生商品が建築になります。その証拠に昔の木造船と神社のレイアウトは同じです。我ながら凄いことを思い付きます。

鳥居に鳥がとまれば
陸が近い証拠、
船の入口は後方です。
後ろから鳥居、居室、客室の順。

先の神事であるお神輿と刺青の関係性も見えて来るのではないでしょうか?全て海洋民という枠組に納まっています。

話を戻して、入墨の文化は海洋族の文化で海洋族にスカウトされて港から鉱山に人が移り人が増えれば繁華街も出来て揉め事を押さえる為に民間警察の体で暴力団が裏を押さえる。警察は表という事になります。両方スカウトが必要で海洋族の専門領域となります。

海洋族が作った街は都合で作りますから必要な時はドッと栄えますが、不要になれば閑古鳥となり永続性はありません。続いても機械で自動化していくので求人単価もピークを越えると下がる傾向があります。ですから海洋族の動向は地域経済の浮沈を反映することになります。逆に捉えると海洋族が何に興味を持っているかを知ると次に何が来るのかを先読みすることが出来るかも知れませんね。

今回はこの辺で...。

結論 / Conclusion
歴史的遺物・文化は
ヒトの根源的な生の痕跡。

注意  スキ大歓迎、リンク歓迎、禁不許可転載複製、応相談、少人数出張座学承ります。

*写真は佐賀県鳥栖市、田代太田古墳の壁画です。飯塚市の王塚装飾古墳とうり2つの図柄です。王塚古墳の方は火事で現在臨時休館です、そろそろ開館して欲しいところ。恐らく同系統の民族の古墳と思われます。
佐賀県立博物館HPより拝借。

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