43. シーパワーとランドパワー
シーパワーとランドパワー、この言葉って見事に地球上の集団の共通するキャラクターを表現してると思うんですね、凄く解りやすい。
こんにちは、加来各論です。
そんな訳で今回はシーとランドにまつわる話です。
無駄に文字数増えそうなのでシーとランドと省略しました。なんでも解りやすく単純化が各論です(笑)
地域性と言いますか、わたしも国内外仕事上で様々な人々と交流する中で地域集団の個性を感じる事があります。具体的な都市を上げる事はしませんが実例を挙げると...。

夕方になるとサルサ音楽が通りから聞こえてきます。
午後は暑いのでシエスタ、
涼しくなる夜9時から食事に出てきます。
とても過ごしやすい街です。
シー系海外都市B
雑踏を同僚と歩ていると肩を軽くトントン、振り向くと誰も居ない。(現地社員曰く芸術家やジプシーが多いから...え?)ちなみにこの街では以前中国人の同僚(ちょっと天然)が財布をスラれているので私の管理は鉄壁になってます。
シー系海外都市S
お昼時地下鉄を出て歩行者天国でにぎわう雑踏を一人で歩いていると若い女の子が腕を絡ませどこか行きたい所があると。目的地に着いたので英語で現地語は解らないよと伝えると、S人かと思った、と流暢な英語を話す。なぜS人だと?眼鏡掛けてるから。え?(欲しいものがあると見知らぬ他人にねだるのが当たり前だそうです。)
ランド系海外都市R
地下鉄の切符を買おうと自販機へ。なぜか券売機の横にInド人女性が立っている。お金を入れようとすると手を払われお金をもぎ取りそのお金を投入口に入れる。<(イラ)>ベンダーから出るチケットを取ろうとするとまた手を払われる (イラ*)/ 右手にチケット、左手に紙コップを同時に私に差し出す。死んだ目でチップをよこせと...。(初めてのビジネススタイル、どこかに胴元がいるに違いない。)
ランド系海外都市P
格式あるホテルのロビー、日本語の新聞があったので英語で「もらっていい?」と聞くと無視。フランス語で聞くと「もちろん!」と答える。(英仏戦争はまだ続いている。)
ランド系海外田舎都市F
ホテルのバーカウンターに座ると「ほう、何人だ?」と隣の酔いの廻った太鼓腹のおじさん...日本人だと答えると「あん時イタリアを外してたら俺たちは勝ってた!そうだろ?」と言いながらビールを奢ってくれる。(第二次世界大戦はまだ続いている。)
ランド系国内都市S
居酒屋で飲んでいるとどうも店員さんがそっけない。と同郷の友人が「ダメだ、ハズレ」と言い出す。まだ料理は1品目。聞くと「冬は雪で閉ざされるから家族以外とのコミュニケーションを取るのが苦手」との事。繁華街を案内されながらビルの2階を指さす。するとバーだろうか、店主は目が悪いので良く見えないが、通り沿いの大きな窓の中でお尻丸出しミニスカートの女の子が右へ左へ歩いていた。コミュニケーションの方法も色々あるものだと思う。
そういえば千葉県の遊園地もシーとランドですね。あそこはランドが先にオープンしました。1983年、現在が2025年ですから42年ですか。こういった海沿いの建築物の耐用年数ってどれくらいなのでしょうか?そろそろ…かな。
本題、シーとランドに戻りす。
この言葉に出会ったのは5年ほど前でしょうか、駿台予備校講師の茂木先生のyoutubeで解説されていました。非常に解りやすい概念です。
完全な理系人間の私が平均点以下の歴史に今、ハマっているのはどちらかというとノンアカなこぼれ話が面白いから好奇心をそそられてるんですね。時代の息吹というか息遣いを感じて「心が共振」してる訳です。
なので郊外に行くと時間が空くと地域資料館を探しては訪問し、面白い展示を見つけると根ほり葉ほりで小一時間、更に一時間と話をするのはよくあること。地域資料館は大体貸し切りなので担当さんも久しぶりの訪問者にノリノリです。面白いのであっという間に時間が過ぎるのですが、疑問の裏付け、新説も手に入るのでお宝を手に入れた気分です。先月は鉄砲伝来の話を書いた週末に初期の火縄銃に巡り合い、「手に取って」観察させて頂きました。こんな偶然の引き寄せは店主には普通に良くあるのですが、そんな時は有難い、有難いと心を込めて観察致し候...。

初期の先込めの量産品だと思われます。
この後に装填が早い後ごめ銃が生まれます。
今まで見つけたビックリ情報のトップは長崎のとある資料館の解説文にあった「大村藩(長崎県)はイエズス会に寄進された。」の文言ですね。これは知らなかった。高校は世界史を選択してましたし、中学の歴史は平均点以下ですから。この話をするとご存じでない方も多いのであまり公表したくない感じでしょうか。

知らぬは見えぬ、なのでもっと知りたい。
イエズス会はカトリックによってパリで設立された対プロテスタントの精鋭軍隊組織ですね。耶蘇はイエス、耶蘇会(やそかい)ともいい建物の入口には大体3本の蘇鉄が植わってます。日本の寺、小中学校に多いですね。上智大学もイエズス会が作っています。
リーダー育成の目的で大学設立に教会が関わるのは一般的でハーバードもピューリタン(英国プロテスタント)育成機関として設立されます。なので店主のアカデミック/学術領域の理解としては「公にして差し支えないとされた領域」となります。大学では神秘学、数秘術、錬金術をはじめ修道士がイスラエルで学ぶ学問の一部を教えていると理解しています。当然ながら全ては教えません。全てを教えると優位性が保てませんから。
ヘブライ語が読めたら深掘り出来るなぁ…自動翻訳ですか?😎
明治期に植木としての蘇鉄が流行るのですが仕込まれ感もあったりします。100年の計と言いますし、100年立てば誰も最初を知らなくなります。100年後に意図的に噂を流せば概念破壊の完成という見方も出来ます。なので半信半疑で止めてますが…(笑)
国に藩を取られるのではなく、教会に取られるってのも不思議な感覚ですが、欧州の教会の立ち位置は「王権神授説」を貫く以上、絶対的で不可視な神と国王の間に立つのが教会という事になります。ですがこれも絶対ではなく、ナポレオンは自分の手で王冠を被ることで自分の方が教会より上位であると示します。王権神授説が崩壊する時、教会には危機が訪れます。
国王は土地(領地)に縛られるピラミッド構造。
教会は国境の無い概念に縛られるピラミッド構造。
こんな見立てで良いかと。

なんでピラミッド建ててるの⁇
ローマからすると
カルタゴと仲が良かったエジプトは
ローマが勝ってからは格下設定のはずですが…。
シーパワーは国境の無い植民地・協力都市のネットワーク重視、ランドパワーは資源・農作・加工と気候風土に縛られる社会。
シーパワーと教会の親和性を感じますね。なのでポルトガルの船にも東インド会社の船にも宗教家が乗っています。概念で布教することで徴税システムを敷くことが出来ます。入信すれば新規事業の紹介も、信者を訪問させ繁盛店も作ることが出来ます。綺麗に信者内でビジネスを廻すことが出来ます。流れを作れば部外者も流れに誘導されます。
この辺は系列ポイントの囲い込みのも似ていますね。「〇〇ポイント、お持ちですか?」この回答如何で店員さんの敵か味方かが分かれます(笑)
宗教家と表現しましたがカトリックでは神父・修道士、プロテスタントでは牧師と言います。「牧」師って...羊飼いを暗示してますよね。ひつじは家畜、最後に食されますが...大丈夫でしょうか? カトリックは王侯貴族専門、プロテスタントは庶民専門の位置づけがあります。例外は英国正教会。そもそもプロテスタントはカトリック派生の抵抗諸派閥をざっくりまとめたものです。カトリックとプロテスタントの特徴についてはまた改めて。
現代社会の企業はシーパワー系ですね。国内で儲からなければ海外に活路を見出す。国境は逆に邪魔な存在です。法規、通関、関税、為替は時間とお金の無駄だと感じてしまいます。そこでユーロ構想、TPPという「協定で国境を外す思想」が生まれます。シーパワー系は統一国家 / ワンワールドを目指します。この辺はレーニンが「資本主義の最高段階は帝国主義である」と述べています。歴史上最後の帝国主義は日本という事になっています。このネタ元は英国のアダムスミス、ドイツのマルクス辺りでしょうか。
ここでの視点ですが...各論はどちらがどうだと白黒つけるのが目的でもありませんし、つけること自体無理を感じてます。大なり小なり人間良いとこもあれば悪いとこもある訳で...。都合に合わせて「みなす」作業は人間特有の脳内処理です。これからはデジタル社会から量子社会に変貌する時期ですし、歴史的事実が表に出る事で白黒つける必要がない社会に変わりそうな気配です。AIスクリーニングで蓄積されたデータを基に勝手に判断されます...ワンミスでもアウトはアウト...。
では本編に入って、まずシーとランドの定義を一旦まとめます。
<シーパワー> 海洋族

海上生活、外向き思考、外交向、風が強いので声が大きい。
海という自然を相手、生死混在、個人技、先取必勝、熱量、今が全て。
刺青文化(不慮の事故で海に流されても島固有の刺青で身元が解り親族の元に戻りやすい。)
水への執着、輸送用土器(西洋は樽)、土師氏(土器製造によって地域の鉱物資源情報を蓄積)
海が穏やかな夜に移動、月と北極星を信仰、風を読む。
(月明りと北極星を目印に航行→北辰信仰、神社の記号は二至二分(春分夏至秋分冬至)の北極星、北斗七星を図案化したもの。)土地土地の差異を見極め、物を移動させることで富を得る、格差を利用する。
交易に必要な書記(販売管理)、教育(社会概念の平準化)、為替(交換レートを決める)、通貨(共通価値)、法規(共通ルール)、保険(沈没・破損)、通信(外交情報の伝達)等の発明、発達。

夜の目印である北極星。
なんで教えてくれないんですかね。
<ランドパワー> 農耕族

きっと水が良いから。
今みたいに平地や灌漑が
発達してなかったんですね。
定住生活、内向き思考、文官向、集団政治、しきたり
土地への執着、自然との共生、未来思考
植物の成長を促す太陽、水神、氏神を信仰
暦に沿った静かな生活
五穀豊穣、加持祈祷、気候風土に合わせた生活サイクル
農閑期の為の加工食品
道具の製作技術の発達(土器、木工、鉄器等)
共に水源を押さえたくなる気持ちも解りますね。
福岡県内でいくと筑前はシーパワー系、豊前はランドパワー系の印象があります。日本は交通の便は海を使った方が物流的に優位ですから拠点には水城(みずしろ)があります。海に面して船が出せる港が付属する城です。
日本三大水城;高松城、今治城、中津城

水城と海城の違いがよくわかりませんが共に海に面して船を引き込む濠が併設される前提があります。日本は水軍といいますから日本の海軍の城が水城でしょうか。南蛮人と接するようになってから海軍 / Marine、海城と外国語に沿った漢字が生まれたと推察します。一般的に水源確保の意味で川を軸に都市形成しますから土着な川の水の方が親和性があるのかも知れませんね。
シーはランドに仕事を教え、加工物を受け取り他所で売りを繰り返します。シーにとっては都市同士の平準化が起きると商売になりませんから計画的に格差を構築します。あちらではネギ、こちらではブロッコリー、そちらではトマト、地域ごとに専業化して差別化します。
シーとランド、両者が入り混じっているのが現代社会、あなたの気質はシー系?それともランド系?
最近店主の駄文を読みに来てくれる方が増えまして、嬉しい限りです。全方位的な内容で全100項を予定していますので読み終えるころには過去と未来を通しで俯瞰する感覚が身に付くと思います。店主の脳内情報が溜まり過ぎてパンパンなので一旦負荷を落とす為(忘れる為)に加来各論を書いている次第です。正しい読み方は数日に1項読むくらいがいいかと思います。まとめて読むと内容的に脳に刺激が強すぎますし。客観性を保つ意味で数日かけて咀嚼、冷却期間を設ける事をお勧めします。
脳の休め方はこちらで解説。
あなたの第三の目が見つかりますように…。
結論 / Conclusion
シーパワーとランドパワーは持ちつ持たれつ、
永遠のトムとジェリー。
注意 スキ大歓迎、リンク歓迎、禁不許可転載複製、応相談、少人数出張座学承ります。
*写真はオーセベリ船@ヴァイキング博物館です。是非訪れてみたい。
