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悩むのをやめてみる:キネティック 1/48 F-16A(Part.4)

前回の制作報告では「停滞している」と説明しましたが、それは言い訳でしかありません。実は、「第2の壁」にぶち当たっていました。

なんと、キャノピーが閉まらないのです!

キャノピー、どうあがいても閉まらない。

クリアパーツのサイズが合わず、浮いてしまいます。おまけに内装パーツに至っては、笑ってしまうほど規格外のサイズ。自分の工作ミスかとも思いましたが、仮組みの段階でこれほど合わないとは、もはやお手上げ状態です。

キャノピー単体でも合わないのに、内側にパーツを接着なんて無理!
サイズが違い過ぎるよね?

サイズが大きいなら、切れば良し!

まずは後方をカットしてみましたが、全くダメ。 ならばと前方も切ってみましたが、そもそもキャノピーの内側に収まりません!
結局、必要な部分だけを残して、あとは豪快に取っ払ってやりました。

キャノピーの開閉装置パーツは収まったので、これで良しとします。

さて、ここからが本題です。クリアパーツは他のプラ材と比べて硬く、粘りがないため割れやすい素材です。それでいて、飛行機模型にとっては欠かせない重要なパーツでもあります。キャノピーの扱いに失敗すれば、作品の出来栄えどころか、未完成のまま廃棄せざるを得なくなる可能性すらあります。

対策案としては、以下の2案を考えました。

① クリアパーツを作り直す
そんなことができる技術があるなら、そもそもF-16Iの複座キャノピーを自作しています。いつかは習得したい技術ですが、今ではありません。

② 無理やり接着し、削りやパテで形を整える
キャノピー越しにコクピット内部が見えてしまうため、この方法は却下です。

どっちの案も現実味がありません。
朝起きてキャノピーを合わせてみるけれど、やはり隙間ができる。
寝る前に合わせてみても、当然変化はない。
「なんとか、ならないかな~」と淡い期待を込めて何度も合わせてみるけれど、やっぱりダメ。

あぁ、もぅお手上げだ!

右側を合わせると左側に隙間ができる。

何日たっても、キャノピーが綺麗に収まるという奇跡は起きなかった。
もう、自分自身を信じるしかないのか?

悩んでいても、一歩も前には進まない。

 削る、やるんだ!


慎重に、少しずつ形を見定めながら、理想の姿を目指して削り始めました。 まずは右側から着手。内側をひと削りしては合わせ、様子を確認する。 海外製キットゆえ、パーツの取り寄せは手続きも費用もハードルが高い。失敗は許されないし、正直なところ、できればやりたくない作業だ。

でも、悩んでいるだけでは完成しない。

不要な厚みを慎重に削ります。
徐々に収まってきた。
左側も削りました。
もうちょっと、なんとかしたい。
削り過ぎもダメ。
ヤスリをひと撫でしては、状況を確認。
最後は、前側を削ります。
良い感じです。
左右ともに、収まったかな。
これ以上は、全体のバランスを崩しそう。


薄皮一枚、ショリショリとヤスリで削ってはパーツを合わせる、という作業を繰り返す。

これにて、よしとします!


使用したのは、『ゴッドハンド ミニFFボード ステンレス 10mm幅』に『タミヤ フィニッシングペーパー 600番』を貼り付けたものです。ステンレス製で硬く、しなりや歪みがないため、こうした精密作業にはうってつけのツールです。



正直、悩んでいた時間がもったいなかった。出来る事なんて限られているし、奇跡なんて都合よくは起きません。結局、一番単純な削る事で解決できました。ただし削った分、キャノピー後方に隙間が生まれましたが、プラ版で埋める予定です。

さて、まだ油断できません。キャノピー中央にあるパーティングラインを削る作業が残っています。ですが、この工程は既に何度もやっているので、余り不安はありません。

『タミヤ フィニッシングペーパー 1000番』を使用して不要なパーティングラインを入念に削り落とし、全体を整えます。次に『タミヤ フィニッシングペーパー 1200番』で全体を磨き整えます。されに『ウェーブ ヤスリスティック フィニッシュ』を使い透明感を戻します。

最後にコンパウンドで磨いて完了です。へんな歪みも消えコクピット内部も見えやすくなりました。この後、キャノピーは塗装するので、『ファインモールド ご機嫌クリーナー』を使って、キッチリ水洗いしておきましょう。塗装を上手く仕上げる為にも、塗膜面を綺麗にするのはエチケットです。


悩みの種だったキャノピーが解決しました。
今の気分は、まさに五月晴れです!

やっと次の工程です。機体の接着は力業で貼り合わせます。隙間ができないよう入念に確認していますが、あくまで「手で押さえた状態で密着できれば」という話なので、油断はできません。『タミヤセメント』を両面にしっかりと塗り、テンションをかけたまま、完全に固まるまで2〜3日は放置します。たまに様子を確認したくなりますが経験上、ここで我慢できるかどうかで、出来不出来が変わりますので絶対放置です。


やっと1ピースになりました。
パテを使わずに、ここまで出来ました!

ここまで約一ヵ月。苦戦を強いられていますが、なんとか完成に向けて一歩ずつ進んでいます。KINETICの旧版F-16プラモデル、もう少し丁寧な金型設計であればこれほどの苦労はしなくて済むのに……と、つい思ってしまいます。 しかし、ネット上ではキャノピーに関する不具合の報告を見た記憶がないため、これがロットによる個体差なのか、あるいは私個人の工作上の問題なのかは判断がつきません。

まあ、キネティックF-16との闘いはまだ始まったばかり。じっくりと検証を重ね、攻略ルートを探りながら楽しみたいと思います。

※note開始から 608目 -P0134


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