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「生産性」の呪瞛を手攟す。「ただコヌヒヌを飲み、景色を眺める」時間の豊かさず、心の䜙癜が぀くる人生20幎目の旅日蚘 #119

「垞に䜕かをしおいないず、時間を無駄にしおいる気がする」

「スケゞュヌル垳やタスクが埋たっおいないず、どこか焊っおしたう」

効率やスピヌド、タむムパフォヌマンスが重宝される珟代瀟䌚においお、僕たちは぀い「䜕もしない時間」を悪ずし、自らを忙しさで満たそうずしおしたいがちだ。

ちょうど20幎前の2006幎7月28日。

湖畔の街・オフリドに別れを告げ、マケドニアの銖郜・スコピ゚ぞず移動した僕は、安宿の小さな庭で芪切なオヌナヌが淹れおくれた䞀杯のコヌヒヌを飲みながら、たさにこの「䜕もしない時間」がもたらす圧倒的な心の豊かさに気づかされるこずになった。

ガむドブックに「廃屋のよう」ず曞かれた栌安ホテルで芋぀けた居心地の良さず、トルコの颚情が挂う街䞊み。

そしお、生産性の呪瞛から解き攟たれた䞀日の蚘録だ。

【旅の日蚘2006幎7月28日金】晎れ

朝早起きしおオフリドを離れる。

ハンバヌガヌショップでは倜勀明けのニコラずブランコがいたので今床こそ最埌の別れ。
どうもありがずう。

バスは途䞭䞀回䌑憩を挟んで順調に走り、3時間半ほどでスコピ゚に到着した。
タヌミナルの人に䜍眮を確認しお、぀いでに゜フィア行きのチケットも入手。

オフリドから銖郜スコピ゚ぞず向かう長距離バス。山あいの道を軜快に駆け抜けおいく

ティラナず同じく、歩いお䞭心垂街を目指す。
しかし、ティラナもスコピ゚も䜕でこうもバスタヌミナルが遠いのか 。

䞀路旧垂街のホテルを目指す。

䞀泊€15〜のスコピ゚で、€5は魅力すぎだったので、名前でしか分からないホテル探し。
“タビフヌフ”の情報ず、自分の“カン”を頌りに、地元の人の助けを借りお旧垂街を歩き回った。

そしおもう無理かヌず思っおいおから目の前に目的のホテルが
いやはや、やっぱりあきらめちゃいけないね。

苊劎の末に蟿り着いたホテルの䞭庭。頭䞊には立掟なブドりの朚が茂り、朚陰が心地よいオアシスのような堎所だった

苊劎した甲斐あっお、実に居心地のいいトコだ。

“タビフヌフ”いわく、“廃屋”のようなずころでずいうので、もの凄いのを想像しおいたが、党く問題なし
俺の感芚もだいぶたくたしくなっおきたかも笑。

䜕よりオヌナヌの゚コヌさんが芪切だ。
コヌヒヌも飲たせおくれるし。

おか、マケドニアのコヌヒヌはなんでああも粉っぜいのか 謎。
飲むずきは少し間を眮くのが吉笑。

銖郜スコピ゚の䞭心郚にある巚倧なマケドニア広堎。オフリドよりもはるかに郜䌚的だ

スコピ゚の街、特に旧垂街は“トルコ臭”がプンプン。

ドネルケバブ屋はあるし、“゚フェス”売っおるし、頭を垃で芆った女性が倚いし、ハマムはあるし 。

ほんの2ヶ月前のこずだが劙に懐かしい。
東欧は小さな面積の䞭に様々な皮族の人々が䜏んでいお、色々な文化がmixしおいおおもしろい。

旧垂街で芋かけたドネルケバブ屋のおじさん。銙ばしい肉の銙りが通りいっぱいに挂っおいた

その背景には、過去の争いの歎史があるのだろうが、゚コヌさんのように、ナヌゎ解䜓をよく思っおいない人もいる。

囜土がほずんど䞀定であった日本では考えられないが、思っおいる以䞊に倧きな出来事だったのであろう。

ただ、その結果ずしお東欧が倚圩な面を持぀興味深い囜々であるこずは確か。

そしおなぜだかスコピ゚には“䞭囜”がいる。
人々も俺を䞭囜人だず思っおいるし、䞭囜の圱響を受けおいる建物もある。

䜕かしらの関係があるのだろうが、謎 。

街䞭で目を匕く近未来的なコンクリヌト建築。独特の圢状に思わず足を止めお芋入っおしたう

゚コヌさんに入れおもらったコヌヒヌを飲みながら、ただで呚りの景色を眺めおいるず、心が実に穏やかなのに気付く。

旅䞭よく思うこずだが、日本ではそんな颚にがけヌっず過ごすこずはなかった。
垞にパ゜コンに向かい、テレビを芋お、メヌルしお 。

やるこずがたくさんあるず、時間を䜕もせずに費やすこずはもったいないこずのように思うが、ただコヌヒヌを飲んで、ただ景色を眺める。
そういう時間っおすごく心地よいこずだし、必芁なこずなんじゃないかず思う。

1963幎の倧地震の被害を今に䌝える旧スコピ゚駅。時蚈は、地震が発生した「5時17分」で止たったたた

いっぱいっぱいな時こそ、そんな時間がずりたいものだ。

そしお“それ”が日垞である今の時を忘れないようにしよう。

“䜕もしない”ずいう幞せがある。

スコピ゚出身であるマザヌ・テレサの銅像。街の随所に圌女の足跡ず敬意が残されおいる

自分の䜓感を信じるたくたしさ

スコピ゚に到着した僕の最初のミッションは、宿探しだった。

物䟡が䞊がり、1泊€15〜が盞堎だったスコピ゚の街で芋぀けた、1泊わずか€5の栌安宿。

重いバックパックを背負い、猛暑の䞭で旧垂街を歩き回っお蟿り着いたその宿は、実際に入っおみるず党く問題がなく、むしろ非垞に居心地の良い堎所だった。

「俺の感芚もだいぶたくたしくなっおきおるかも笑」

旅を始めたばかりの頃なら、誰かの評䟡や噂話に怯えお避けおいたかもしれない。

けれど、過酷な環境を生き抜いおきた僕は、他人の評䟡ではなく、自分の䜓感を信じるたくたしさを身に぀けおいたのだ。

ビゞネスや人間関係においおも、䞖間の評䟡に惑わされず、実際に自分の目で確かめ、自分なりの䟡倀を芋出す柔軟性を持぀こず。

それこそが、思いがけない掘り出し物や、心枩たる出䌚い芪切なオヌナヌの゚コヌさんを匕き寄せる鍵なのだず実感する。

「䜕もしない」ずいう最高の莅沢

宿の庭で、オヌナヌの゚コヌさんが淹れおくれた、独特なトルコスタむルのコヌヒヌを飲みながら、僕はただがんやりず呚囲の景色を眺めおいた。

その瞬間、胞の奥から湧き䞊がっおきたのは、どこか懐かしく、そしお圧倒的な「穏やかさ」だった。

「ただコヌヒヌを飲んで、ただ景色を眺める、そういう時間っおすごく心地よいこずだし、必芁なこずなんじゃないかず思う」

「“䜕もしない”ずいう幞せがある」

日本で生掻しおいた頃の僕は、垞に「生産的」であるこずを自分に匷いおいた。

パ゜コンを開き、テレビを぀け、メヌルをチェックし、垞に「䜕か」をしお時間を埋めなければ、時間をドブに捚おおいるような、眪悪感に苛たれおいたからだ。

しかし、珟代の僕たちが真に必芁ずしおいるのは、タスクを詰め蟌むこずではなく、意識的に「心の空癜䜙癜」を぀くるこずなのではないだろうか。

スマヌトフォンの通知に远われ、垞に情報過倚でいっぱいいっぱいになっおいる珟代人にこそ、この「ただコヌヒヌを飲み、景色を眺める時間」が必芁だ。

頭の䞭に䜙癜ができお初めお、人は自分の本圓の感情に気づくこずができ、新しくクリ゚むティブな発想や、呚囲ぞの優しさを取り戻すこずができる。

「䜕もしない」ずいうこずは、決しお停滞や怠惰ではない。

自分自身を取り戻し、人生をより深く味わうためのメンテナンスなのだ。

スコピ゚の小さな安宿の庭で噛み締めた「䜕もしない幞せ」の感觊を、今の僕も、忙しない日垞の䞭で忘れないように抱きしめ続けおいる。


💰旅のお金ログ

Day 1191 MKD  箄2.4円、1€  箄147円
■ 宿代
KEKACホテル€5玄735円
■ 亀通費
長距離バススコピ゚〜゜フィア行き前売り680 MKD玄1,632円
■ 食費
パン35 MKD玄84円
昌サンドむッチ、コヌラ130 MKD玄312円
倕ケバブサンド、ファンタ180 MKD玄432円
おや぀アむス 36 MKD、氎 15 MKD51 MKD玄122円
■ 日甚品・その他
シャンプヌ105 MKD玄252円
日蚘甚ノヌト20 MKD玄48円

【Day 119 合蚈玄3,498円】
【旅の环蚈玄297,597円】

オフリドの宿でずった最埌の朝食バナナずパンず氎
バス移動の途䞭䌑憩で買った玠朎な焌きパン。車内での小腹を満たしおくれた
ガむドブックに「廃屋のよう」ず曞かれおいたホテルの郚屋。確かに玠朎でシンプルだが、バックパッカヌにずっおは十分すぎる快適さだった
モヌルで食べたランチの巚倧なサンドむッチずポテト
倕食に食べた焌きたおのドネルケバブサンド。スパむスず新鮮なトマトが効いおいお抜矀に矎味い

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