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【20年目の旅日記】2006年4月1日。何者でもなかった僕が、勢いだけで旅に出た理由|自己紹介

はじめまして、たまといいます。

僕は現在、国内外に複数の宿泊施設を展開する企業でマネジメントに携わっています。

これまで、既存ホテルのリブランディング(価値向上)や、数百室規模の大型ホテルの新規立ち上げなど、複数の拠点で総支配人として務めてきました。

現在は、全国の施設運営をサポートする役割を担っています。

…と書くと、何だか順風満帆そうに見えますが、今からちょうど20年前、当時20代だった頃は、強烈な劣等感から逃げるように世界一周の旅に出た不器用な青年でした

当時僕は、建築学を専攻する大学院生でした。

研究室では「都市計画」を専門にし、日々データと向き合いながら街の仕組みを考えていました。

けれど、実際の僕はといえば、自分の将来すら全く描けず、恋愛もうまくいかず、ただただ出口のない「もやもや」と強烈な劣等感の中にいました。

周囲が着実に就職内定を決め、修士2年への進級とともに研究のラストスパートへ向かおうとしていた2006年4月。

僕は建築業界の内定をいただきながらも、「本当にこれでいいのか?」という問いに、ずっと蓋をしていました。

そんな時、一冊の本に出会いました。

高橋歩さんの『WORLD JOURNEY』。

そこに書かれていた「世界一周しちゃえば」という一言が、理屈を通り越して、僕の中にあった何かに火をつけました

「あぁ、もう行ってみようかな」

2006年春。

大学院に休学届を出した僕は、借りていた家を引き払い、一度実家へと戻りました。

そして、2006年4月1日。

新学期が始まり、慌ただしく動き出すキャンパスの空気とは真逆の方向に、僕は新調したばかりのバックパックを背負って家を出ました。

向かったのは関西空港。

大した決意があったわけではなく、半分は勢い、半分は現状からの逃避のような出発。

最初の目的地である香港へ向けて、僕は日本を離れました。

建築から、ホテルマンの道へ

1年間にわたる旅の果てに、僕は「観光」の世界に辿り着きました。

図面上で都市を分析すること以上に、旅先で出会った名もなき宿や、そこで過ごした「救われるような時間」に惹かれたからです。

そこには、決して豪華ではないけれど、人々が笑顔で幸せそうに暮らしている風景がありました。

「立派な建物をつくること」よりも、「目の前の人を笑顔にする仕事」がしたい。

旅の途中で、僕の心はそう固まっていきました。

それが、迷走していた大学院生だった僕が「ホテルマン」という道を選んだ、シンプルな理由です。

入社後は、いちスタッフとして泥臭く業務経験を積み、やがてマネジメント職に挑戦しました。

総支配人として、時にスタッフとぶつかり、悩みながらも組織を率いてきたこのキャリアの根底には、常にあの「世界一周の旅で学んだ泥臭い経験」がありました。

20年前の「記憶」を辿ってみる

この春、僕は新たなキャリアの一歩を踏み出すことになりました。

この節目に、ずっと大切に保管していた当時のスケジュール帳と日記を、今の視点で綴り直してみようと思います。

そこには、1円単位の細かい支出や、宿の感想、日々の行動記録が詰まっています。

20年前、物価もレートも違った世界で、僕は何を見て、何を考えたのか。

そして、情けないほど青臭い僕の独り言が詰まった日記。

あの時の無鉄砲な選択が、今のキャリアのどこに繋がっているのか。

世界一周のバックパッカー旅を通して学んだ人生で大切なこととは。

それらを整理しようと思ったのは、僕が自分自身のルーツを改めて確認したいと思ったからです。

と同時に、今、同じように「何かが違う」ともがいている誰かにとって、一つの「格好悪いけど、なんとかなる」というサンプルになれば嬉しいです。

20年後の息子へ、そして今を歩くあなたへ

僕には今、6歳になる息子がいます。

親バカかもしれませんが、心身共に、僕にそっくりな息子です。

そんな彼が20年後、かつての僕と同じように「自分には何もない」と立ち止まってしまうかも知れない。

そんなとき。

「父さんも昔はボロボロだったけど、えいやで外に出てみたら、こんなに面白い人生になったよ」

そんなメッセージを、ここにそっと置いておきたいと思います。

日々の旅の記録は、【20年目の旅日記】として毎日更新しています。

学生生活も、就職も、キャリアの選択も、ふらふらと迷い、人一倍劣等感を抱えてきた僕だからこそ、同じように人生の岐路に立つ人の悩みに共感できるのではないかと思います。

これまで数多くのスタッフの悩みに寄り添ってきたマネジメント経験も交え、あなたの背中をそっと押す羅針盤となるような言葉をお届けできると嬉しいです。

もしよろしければ、この格好悪くて愛おしい僕の旅の続きに、少しだけお付き合いください。

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