<VOL.1>トメさんを巡る不可思議な出来事が連鎖したよって話をしようか。
この話は、もう13年くらい前の話になります。
次から次へと不可思議なことが連鎖し、その意味するものが長い間
ワタシ達夫婦の心に強く刻み込まれるほど忘れられない出来事となりました。
それは、その年の夏から動き始めたのです。
その言葉は、夫とワタシに日々から呪いのように取り巻きました。
買い物してる時、本屋に行った時、テレビを見てた時、雑誌を見てた時
どこでも必ずと言ってもいい程、目に耳に入るようになったんです。
その言葉というのは「サハリン」。
サハリンは北海道稚内の上にあるロシア連邦のサハリン州に属する
細長い島なんですが、今から約81年くらい前かな?
「樺太」と言われて日本領(南樺太)だった時代があったと言う
歴史があります。
そこに、戦争前まで祖母が住んでいた話はワタシが小さい頃
よく聞いていたので、ワタシにとっては、祖母が昔住んでた場所
という遠い記憶の中の島でした。
大人になってこの「サハリン」が気になり出したのは、これは
いったいなんだろうと首をひねるばかりでしたが、多分これも意味が
あることなんだろうなぁと身を委ねていたんです。
そんなある時、とても印象に残った夢を見ました。
「香をあげてほしい」
意味深なその言葉だけ張り付くように頭に残ったまま目が覚めました。
当時は、意味があるのか無いのかもわからなかったのですが、なんとなく
祖母の声だと思ったので、実家の仏壇に手を合わせる程度で特に気にする
こともなく時は過ぎて行きました。
そして数ヶ月経った翌年の6月。
その意味が解った出来事が訪れたんです。
父が他界して、地元に住む叔母と実家に集まる機会が増えたことが
きっかけでこの不思議な一連の話が急に進むことになります。
叔母と亡き父や祖母の思い出話に花を咲かせ、仏壇の引き出しから
1枚の家系図が出てきたんです。
その家系図は亡くなった叔父が作ったものですが、よく見ると
祖母の義理の母である「トメ」という名前だけが抜けていました。
叔父にしたら祖母にあたる近い存在なのにそこだけ何故記載が
無いんだろう。と話していた時に叔母が思い出したかのように
ポロッとこんな言葉を言ったんです。
「そういえば、ばーちゃんがサハリンにいたトメさんのものを
探してたっけ。でも何もなくてがっかりしてたの思い出したわ」
お墓を建てた祖母が、そのサハリンにいたトメさんのお骨は
無理だとしても着物の端切れでもこのお墓に入れてあげたくて、
親戚中探し回った。と言う話し。
ここでまた現れた「サハリン」という言葉。
そして「祖母の願い」・「香」
「家系図に抜けていたトメさん」
なんだかパズルのピースが一瞬にしてピタリと合った感覚になり、
それからサハリンのことトメさんのこと色々と調べまくりました。
トメさんのことでわかったことは、サハリンで病気になり誰にも
看取られず亡くなりお墓も戦争でわからなくなってること。
直感で行動するワタシ達夫婦は、孤独だったであろうトメさんを
調べていくうちにどうしても現地へ行き、供養をしなければと強く
思うようになり少し怖いサハリンへ行くことを決め準備に
取り掛かりました。
そんな時、とても理解できない不思議な事が起こったのです。
それは、我が家の雑貨を入れていたクローゼットの棚から見知らぬ箱が
ポロンと出てきたんです。
見ると、赤い箱で「高野山」と書かれた珍しいお線香でした。
見覚えもないそのお線香を調べるとどうやら現地へ行かないと
買えない代物らしく、もちろんワタシ達は高野山なんて行った
こともないんです。頭の中が?????状態です。
けど、夢で言われたあの言葉を思い出しました。
「香をあげてほしい」
まぁ、不思議なことはよく体験するので、これも意味があってこそ。
季節は9月。まだまだ暑さも続く中、導かれるように供養旅を遂行しました。
道中も度々不思議なことがありつつ、楽しい思い出となり、
9月のお彼岸にお墓に手を合わせ、無事に納得のいく任務終了と相成りました。
それと、不思議だったあのお線香の存在なんですが。
サハリンから帰ってきた後に、地方に住む叔母に聞いてみたところ、
実はその前の年に祖母を想い高野山へ行き、祖母にあげたくて
買ってきたものだったようです。
そう考えると、子が親にそして義母にとお線香でつなげるなんて
なかなか考えさせられるストーリーですよね。
ワタシ達は「家族愛」をつなげるバトン役を任されたのでしょうか。
いやいや。ちょっと待って。
それよりここで1番気になる最大の謎があるでしょう。
それが何故我が家のクローゼットに忽然と現れたのか。
叔母は一度も我が家にはきていません。
まるで物品移動でもしたのかと思うほどそんな
ミステリアスに包まれた出来事がありました。
それからです。驚いたのは。
数週間後、不思議な夢を見ました。
胸が熱くなるほど今でも鮮明に覚えていて忘れられないそんな夢。
それは単なる夢ではなく「叫び声」に似たもので、これはきっと
「呼ばれた」という感じでしょうか。
そこでワタシが見た夢の光景とは・・・・
この続きはVOL.2をお読みいただけると楽しめるかと思いますので是非!
