<VOL.2>トメさんを巡る不可思議な出来事が連鎖したよって前回の続きの話をしようか。
前回の続きです。VOL.1と合わせてお読みいただけると楽しめるかと思いますので是非!
その夢というのがこのような内容です。
1回目。
痩せ細り浅黒い老婆がヨレた浴衣のようなものを着てニコニコしていた夢。
夢なんでね、あまり気にもしてなかったんですけど、何故かずっと脳裏
に焼きついていました。
2回目。
今度は頭に手拭いをかぶった老婆が畑でニコニコと手を振っているんです。
前に夢で出てきた老婆だと思いました。浅黒く痩せている同じ顔。
もうこの時点で、トメさんなんじゃないかと思い始めたんです。
見たこともないけど、直感です。供養してきた後というのもあったのでね。
けどトメさんであろう老婆が2度も夢に出てくるのは、きっと意味があって
のこと。
嫌なイメージもないし、ニコニコしていたのならきっと供養が届いたんだ
ろうと安堵していたんですね。
そしてまさかの3回目。
この夢の内容は特に生々しく印象強く覚えています。
それは、木造の古い小屋の前にワタシが立ってるんですね。
木枠でできた引き戸を開けると土間に入り、また目の前には障子木枠の引き戸。
開けると畳の部屋になっていて、目を右側に移すとそこに薄っぺらい
敷布団に1回目の夢で見たヨレた浴衣のようなものを着ていた老婆がうつ伏せになってたんです。
咄嗟に「死んじゃう!」と思ってその老婆を急いで起こしたんです。
顔を見るとその老婆は、間違いなく何回も夢に出てくるあの老婆でした。
そして、か細い声でこう呟くんです。
「た・す・か・っ・た・・・」
この夢はこれで終わるんですけど、これ、ちょっとオカルトチックで怖い感じ出てますけど、全然怖い感じなんてなかったんです。ただ単に、トメさんと思われる人が何度も何度も夢に出てくるという事だけが不思議で、
誰にも看取られず孤独で亡くなったと聞いたトメさんを偲び、なんとなく
最期を気にしちゃったから3回目の夢はもしかしてその状況を見せてくれたんだろうか。とか、
あのままの状態でうつ伏せが最期だとしたら、「助かった」という言葉は
私たちの供養で上がれたということなんだろうか。とか。
こんなふうに、理由ばかり探してた感じだったかなぁ。そんな不思議な夢体験をしたんです。
ワタシ達は霊能者じゃ無いから、こういったことはいつも謎解きと組み立てがとても難しいです。
正解かどうかはわかりませんが、夫婦2人であーだこーだ話し合って
なんとなく自分達なりに意味を見つけて直感で理解し納得して組み立てたのが答えだと、いつもそう思うよう
にしているんです。
あとで、答え合わせみたいなものが必ずくるのでね。
時間がかかる時もあれば、すぐくる時もある。ただピンとくるその時を待つだけです。
その後、あのトメさんであろう老婆が夢に出てくることはもう二度とありませんでした。
結果として、このトメさんの物語の真髄はなんだったんだろう。
例えば、祖母がワタシ達を使い「トメさんを救う方へ導いた」としたらですよ、あの世では、亡くなった魂同士
では解決出来ない何かがあるんだろうか。
それとも、あの世からのメッセージをこの世の者がどれだけ汲み取り解決できるかワタシ達への「試験」みた
いなものなのか。
その謎がずっと胸に引っかかったままでいました。
それから数年。
その「答え」のようなものを受け取ったと思うような映画に出会いました。
それは、ピクサーの「リメンバーミー」です。
なんとなく気になって観に行ったんです。この「なんとなく」はとても大切なこと。
そしてその「答え」のような内容とは、
故人を誰も思いださず忘れ去られた魂は消滅する。
この映画にはこのようなシーンがあり、グッと胸に刺さりました。
残酷なルールとして、人が本当の死を迎えるのは肉体が滅びた時ではなく、
忘れ去られた時に死者の国からも完全に消滅するという最も残酷で恐ろしい「二度目の死」を迎えるというこ
の映画の核となるメッセージなんです。
実に感慨深い。
アニメーションとはいえ侮れません。
でもね。
「人は2度死ぬ(2度目の死=忘れ去られること)」という考え方は、映画の創作って事だけじゃなく、現実のメキシコの伝統的な思想や、世界中の
死生観として実在する概念らしい。
ならば、今回のこのトメさんの出来事もなんだかストンと納得できます。
VOL1で説明しましたが、ずいぶん前からワタシ達夫婦に呪いのように取り巻いてた「サハリン」もそうですが、
叔父が作った家系図からトメさんの名前が抜け落ちていたのも、ただ単に書き忘れただけではなく、
この一連を解決すべく全て、伏線を貼られたような気がします。
「サハリン」に気を向けさせ、この抜け落とされた家系図を見て、ワタシ達はどう理解しどう感じどう行動するのか。
そこが要だったんだろうなぁ。
アンテナを張ってたおかげで、トメさんを知り敬い行動する事を選んだワタシたちの「愛」が
トメさんにも祖母にも伝わればそれでいい。
ママ・ココとヘクターの「家族愛」を歌で救うミゲルのように、
あの世で、忘れ去られていたトメさんの二度目の死を救うため、祖母の強い「家族愛」からこの世のひ孫が動く
という。もはやこれはピクサー級に愛とロマンが詰まったストーリーじゃないですか?
今回の出来事は、先祖様たちから鳴り止まない拍手とスタンディングオベーションで幕を閉じてたらいいな。
肉体を持つ身としての苦労はありますが、それでもあの世とこの世が一体となった生き方って、
なんか素敵じゃないですか?
と、いうことで。
実際に貴重な体験をしたトメさんの不思議なお話を2部にわたりお話してみました。
長い長いお話を読んでくださりありがとうございました。
