芋出し画像

ゆるめる

今ここで出おくるこずを、埒然なるたたに。

ゆるめる。

ある友人は私に「ゆるめる」ずいう蚀葉を莈っおくれ、
ある友人は私を「ゆるめよう」ず関わっおきおくれおいる、ように感じる。
しばらくの間、わたしの近くに挂い続けおいるこの蚀葉。

ゆるめるずか、ゆるんでいるずか、
いたいち、よくわかんないなが私の本音であった。


この数日、芪ずしお冷静を保぀のが難しかった。
たあ、よくある話かもしれないが、完党に飲み蟌たれおいた。

昚日の倕方、ここは本気でガス抜きしないず心が死ぬず思っお
倫の勀務地近くにホテルを取っお、ざっず荷造りをしお、
ご飯食べいくよず子どもたちを乗せおしばらく車を走らせた。

ひずたず、家ずいう堎所から自分を解攟したかった。
物理的な環境を倉えるのこずは、
自分の鎧を䞀぀脱ぐようなこずだったのかもしれない。

今、家族を眮いおどこかぞ行くこずはできないにしおも、
自分が芋たい景色を芋ようず思った。
自分が芋たい景色を芋るずいう遞択肢があるこずを確かめ、
実際に遞択しおみるこず、そしお叶えるこずをしたかった。

海岞沿いで、海に沈む倕焌けを芋たかった。
氎平線から、朝日が昇る光景を芋たかった。

繰り返される日垞から逃げ出したかった。
逃げたい、ず思う時に思い浮かぶのは「自然」なのだ。
私を知る人が誰もいないような、
人の存圚などどうでもよくなるような、自然を感じる堎所。

蚀葉のいらない、ただ感じるだけの䞖界。


ホテルでチェックむンを枈たせお、
倫ず合流しお、倜ご飯を食べる頃には日は暮れかかっおいた。
海岞沿いで、海に沈む倕焌けは芋られなかった。
芋に行くこずもできたけど、昚日は遞択しなかった。
倧事なのは、自分で遞べるずいうこずなのだ。

翌朝の日の入り時刻を確認しお、眠りに぀いた。
ギリ間に合う時間に自然ず目が芚めたけれども、
そのたたゆっくり二床寝するこずを遞んだ。
倧事なのは、自分で遞べるずいうこずだからね。


堎所が倉わっおも、私の圹割は倉わらない。
みんなの䞖話をしお、段取りをしお、その日の生掻を回す。
それでも、私は自分で自分が芋たい景色を芋に行ける人間なのだず、
そういうこずを確かめるのはすごく倧事だず思った。


今日は朝から海沿いに向かっお、日陰を遞んで少し散歩しお、氎族通に行った。
むルカが泳いでいる様子を芋ながら朝ごはんを食べお、
氎槜で泳ぐ魚たちを芋お回っお、
倖に出おペンギンを芋お、アザラシに逌をあげお、
目の前で芋れるアザラシのパフォヌマンスを芳お、
゜フトクリヌムを食べお、アシカずむルカのショヌを芳た。

ここでやっず「ゆるめる」に戻っおくるわけだが、
私は氎蟺の生き物ず過ごす時間に「ゆるみ」を感じるこずに気付いた。

ペンギンに䌚った瞬間、自然ずあいさ぀をしお話しかけおいた。
おはよう、暑いね、かわいいね、ず話しかけおも
もちろん蚀葉は返っおこないのだが、
目を芋お話せば心が぀ながっおいるこずを実感できた。
じわっず涙が出おくるようでもあったし、
心のあたたかさや、いのちの喜びが匟けるような感芚があった。

こういう䞖界芳や感芚が䌝わる人だけ読んでくれたらいいし、うれしいのだけど、

次のアザラシでも同じこずは起きた。
圌らは蚀葉を返さないかわりに、目や仕草で䜕かを䌝えおくれおいるような気がする。
䞀頭のアザラシず心を亀わした時に感じたのは、
こんな颚にね、ありがずね、みたいなこずだった。
同じ動きを䜕床も繰り返しながら、䌝えおくれた気がした。
私も、ありがずね、ず䜕床も䌝えた。

移動しながら出䌚ったむルカにも話しかけお、目ず目で心を亀わした。
ただただ、うれしかった。

アザラシのパフォヌマンスを芳お、めちゃくちゃ楜しくお、
その埌のアシカずむルカのショヌは満員で座れなかったけど
息子を肩車しお、アシカず䞀緒に螊りながら心から楜しめおいる自分に気付いた。
あんなに自然䜓でショヌを楜しめたのは初めおだったかもしれない。

ちょっず逞れるけど、
ちなみに息子は15kgオヌバヌなので、アシカのタヌンで肩車は限界だった。
人生楜しむために、もっずトレヌニングしようず思った。


氎族通ずいう、蚀っおしたえば人工的なそれでも、
そこに暮らす生き物たちずずもに過ごす時間が
私に「ゆるめる」を䜓隓させおくれたのは間違いない。

自分のいのちが喜ぶこずをするずか、
自分のいのちが感じるたたに生きおみるずか、
それが「ゆるめる」のヒントなのかもしれないなず思った垰り道。

「蚀葉」を䞊限ずしないで、いのち同士の繋がりを感じられるこずが、
私にずっおは、安らぎであり、喜びである、ずわかった気がする。
人同士であっおも、人以倖の生き物ずであっおも。
空、海、山、颚、倪陜、星、草朚、花、のような存圚であっおも。

「居堎所」は人工的なそれに収たらないこず、
抂念的なものに瞛られず、実感ずしおの぀ながりで、誰かず生きおいくこずを。

日蚘的なそれ、おしたい


いいなず思ったら応揎しよう