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子どもに「なぜ勉強するの?」と聞かれたときのために、今から考えておきたいこと

(約 1900 字)



子どもに
「ねえ、なんで勉強しなきゃいけないの?」
と聞かれたら、どのように答えるでしょうか。

先日、蓬莱がおる時おらん時さんの
「勉強と言うなの「自己分析」」という記事を読んだ時、
この問いが提示されおり、考えました。

・・・

⏬️蓬莱がおる時おらん時さんの記事

・・・

この問いは、簡単そうで、実はとてもむずかしいものです。
なぜなら、大人が自然に思っている理由が、
子どもにはほとんど伝わらないからです。

将来のため。
選択肢を増やすため。
困らないようにするため。

どれも間違いではありません。
けれど、それをそのまま言葉にしても、
子どもの心には、あまり残らないことが多いように思います。

今回はこの問いを、
「子どもの時間感覚」に立って考えてみたいと思います。



子どもにとって「将来」は、どれくらい遠いのでしょうか?

大人は「将来のために」という言葉をよく使います。

  • 勉強しておいた方がいい

  • 将来困らない

  • 選択肢が増える

どれも正しい考え方です。
しかし、子どもにとって「将来」は、まだ輪郭のないものです。

それは想像力の問題ではなく、
生きてきた時間の短さの問題だと思います。

大人は、

  • あのとき勉強しておけばよかった

  • これは後から効いてきた

と感じる経験を、いくつも持っています。

子どもには、それがありません。

そのため「未来の自分が得をする」と言われても、
その未来の自分は、ほとんど他人のように感じられてしまいます。


人は本当に「先の得」を選べる生き物なのでしょうか?

これは、子どもだけの話ではありません。

大人であっても、

  • 健康にいいと分かっていても運動しなかったり

  • 将来のために貯金したほうがいいと分かっていても使ってしまったり

ということは、よくあります。

人は本来、
遠い未来の大きな得より、今の小さな快・不快を優先しやすい
生き物だと言えます。

子どもは、それがさらに強く表れます。

なぜなら、

  • 未来を具体的に想像しにくい

  • 失敗をやり直した経験が少ない

  • 時間の長さを身体感覚としてまだ知らない

からです。

「将来のために頑張ろう」という言葉が響きにくいのは、
意志が弱いからではありません。
人として、ごく自然な反応だと思います。


「選択肢が増える」という説明は、誰向けでしょうか?

「勉強すると将来の選択肢が減らない」

この説明は、大人には分かりやすいものです。
しかし、子どもにとっては、かなり抽象的です。

  • 選択肢とは何のことなのか

  • いま何が変わるのか

  • 今日のつらさと、どう関係しているのか

ここがうまくつながりません。

子どもが動けるのは、
未来の話よりも、今の自分に直接関係がある話です。


勉強は「未来の成功」より「今から少しズレる力」かもしれません

例えば、今、学校に少し合わない空気があるとします。

誰かが嫌というほどではない。
けれど、ノリが合わない。
このまま同じ感じで進んでいくのか、不安になる。

勉強をしない場合、
その空気、その価値観、そのペースの中を
そのまま一緒に歩き続けることになります。

勉強するというのは、
そこから少しだけズレる力を持つことだと考えられます。

偉くなるためでも、
誰かに勝つためでもありません。

今いる場所から、距離を取れる可能性を持つことです。

それは、遠い未来の話というより、
今感じている息苦しさに対する、ひとつの手段でもあります。


子どもが本当に力を出せるのは、どんなときでしょうか?

子どもが頑張れる理由は、

  • 将来のため

  • 大人に言われたから

  • 正しいことだから

ではないことが多いです。

「今の自分が、少し状況を動かせている」

と感じられたとき、
子どもは本来の力を発揮しやすくなります。

勉強は、

  • 世界の見え方を変えたり

  • 違う考え方に触れたり

  • 逃げ道や別ルートを作ったり

するための道具になります。

それは「将来の準備」である以前に、
今を生きやすくする力でもあります。


勉強を「人格の評価」にしないために

ひとつだけ、強く意識しておきたいことがあります。

勉強を、

  • いい子であることの証明

  • 努力できる人間の条件

  • 正しさの基準

にしてしまうと、
できない子は、自分を否定するしかなくなってしまいます。

勉強は、あくまで道具です。

使えば世界が変わることもありますし、
使わなくても生きてはいけます。

だからこそ、

「やらなければならないもの」ではなく、
「持っておくと、少し自由になれるもの」
として渡したいと思います。



子どもにとって勉強は、

  • 遠い未来のための話ではなく

  • 今の自分の世界を、少し動かす手段

として語られたほうが、届きやすいように感じます。

大人であっても、今を優先してしまいます。
子どもであれば、なおさらです。

その前提に立つと、
勉強は「我慢」ではなく、
自由のための道具として、
少し違って見えてくるのではないでしょうか。

いちごいぬ🐶


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