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人の呜を愚匄し、誹謗䞭傷を利甚し、自分を守る──醜悪の知事・斎藀元圊䌚芋

2026幎6月3日、兵庫県庁。
「斎藀ダメロ」「斎藀ダメロ」の声は今日も鳎り止むこずはない。
そんな斎藀元圊知事の定䟋蚘者䌚芋は、埌半から急速に苛烈な様盞を垯びた。

怒号。退宀。
そしお──知事ず蚘者クラブ幹事瀟産経新聞の間でやり取りされた「亀換条件」。

この蚘事で最も䌝えたいのは、その条件亀枉の䞭身だ。

知事は自分に向けられた「人殺し」ずいう蚀葉を、正面から受け止めなかった。なぜ「人殺し」ず蚀われたのか。その問いに答えるこずを、最初から最埌たで拒吊し続けた。

そのうえで「人殺し」ずいう蚀葉だけを切り取り、「誹謗䞭傷」ずしお幹事瀟に凊分を迫った。

死者を「過去完了圢」で凊理し続けた自分ぞの怒りを、「誹謗䞭傷被害」に倉換しお盟にする。
これが斎藀元圊ずいう政治家の、この日の最も醜い䞀面だ。

だが順を远っお曞く。
なぜ䌚芋宀は爆発したのか。
それを理解しなければ、あの終盀の醜さは半分しか䌝わらない。


第䞀幕──「䞍特定倚数」の決裁印を抌した嘘

しんぶん赀旗の喜田蚘者が最初の問いを攟ったのは、䌚芋も埌半に差し掛かったころだった。

問題にしたのは、文芞春秋2024幎11月号に掲茉された斎藀知事自身のむンタビュヌだ。䞊智倧孊の奥山俊宏教授が著曞『兵庫県庁「告発」文曞問題』の䞭でこう指摘しおいる──知事は「どうしお匿名の文曞を䞍特定倚数に送るのか」ず述べおいた。
この蚘述は「誀情報だった」ず。

喜田蚘者の質問はシンプルだった。

「元県民局長が告発文曞を䞍特定倚数に送ったずいうのは事実なんでしょうか 事実か事実でないか、お答えください」

これは難問でも䜕でもない。圓たり前の話だ。
送付先は10箇所だ。懲戒凊分の文曞にも「10箇所」ず明蚘されおいる。そしおその文曞に決裁印を抌したのは、ほかならぬ斎藀元圊本人だ。
だから「䞍特定倚数」などずいう蚀い方が成り立぀䜙地は、どこにもない。

しかし、知事の答えはこうだった。

「県ずしおは誹謗䞭傷性の高い文曞を䜜成し、倚方面に圱響が及ぶ可胜性があるずいうこずで、初動から懲戒凊分に至るたで適正・適切に察応しおきたずいうこずでございたす」

喜田蚘者がたたみかける。
「これ、知事の文章ですよ。たぶんむンタビュヌされた時の文章で、原皿をチェックしお出おるはずですけども。
『䞍特定倚数に送ったかどうか』を聞いおいるんです。
ご自身の文章に぀いお答えられないっおおかしいでしょう
、
いくらなんでも」

知事は同じ文句を別の語順で繰り返した。
「事実ず異なる点があるこずや、個人・団䜓・䌁業名も倚数含たれおおり、攟眮しおおくず倚方面に著しく䞍利益を及がす、誹謗䞭傷性の高い文曞であるず刀断したしたので、察応をしおきたずいうこずです」

「䞍特定倚数に送ったのか」ずいう問いに察しお、
「誹謗䞭傷性の高い文曞だった」ずいう答えを返す。
これは答えではない。答えを回避するための定型句だ。

喜田蚘者はさらに抌した。
「10箇所は䞍特定倚数ではなくお、特定の10箇所に送られたずいうのはもう明らかなんです。懲戒凊分の文曞に『10箇所』っお曞かれおたす。知事はそれを芋お決裁されおるわけですから、よくご存知なんですよ。どう考えおも䞍特定倚数に送ったなんお蚀い方は成り立たないず思いたすけど、どうですか」

知事は
「県ずしおはですね、この文曞問題に぀いおは適正・適切に察応しおきたずいうこずでございたすので、個別の論点に぀いおはお答えするずいうこずは、これ以䞊その点に぀いおお答えをさせおいただく際もですね、県ずしおは適切に察応しおきたずいうこずで  」

もはや文章ずしお成立しおいない。
喜田蚘者が「逃げおるっおこずじゃないですか」ず蚀い捚おたのは、正確な芳察だった。


第二幕──「過去完了圢」ずいう、最も残酷な修蟞

次に喜田蚘者が切り蟌んだのは、もっず重い問いだった。

斎藀知事はこれたでの䌚芋で繰り返し、「元県民局長は最終的に懲戒凊分を受け入れた」ず述べおきた。喜田蚘者はその根拠を問うた。

知事の蚀い分はこうだ。「䞍服申し立おができたのに、結果的にされなかった。だから受け入れたずいうこずです」

ここで喜田蚘者が持ち出したのは、䞀぀の文曞だ。

元県民局長は2023幎6月27日付けで、癟条委員䌚に文曞を提出しおいる。タむトルは「人事委員䌚の䞍服申し立おを行っおいない理由に぀いお」。

そこにはこう曞かれおいた。

「自分は人事の長だ。埌茩たちを蚎えるこずがどんなに蟛いか。䞍服申し立おをしなくおも枈む可胜性が少しでも残っおいるのなら、ギリギリたで埅ちたい」

亡くなった県民局長の蚀葉

「ギリギリたで埅ちたい」。

この文曞が提出されたのは6月27日。懲戒凊分が䞋されたのは5月7日。䞍服申し立おができる期間は3ヶ月だから、期限は8月7日だ。6月27日の時点では、ただ40日以䞊残っおいた。

そしお局長は、この文曞を提出した10日埌に呜を絶った。

申し立お期間内に、だ。

぀たり、局長は「申し立おをしなかった」のではない。
「申し立おができないたた死んだ」のだ。
「ギリギリたで埅ちたい」ず曞いた人間が、ギリギリが来る前に、この䞖を去った意味はあたりに重い。

喜田蚘者が知事に問い返す。
「䞍服申し立おのできる期間はどれくらいかご存知でしょう 䜕ヶ月かおっしゃっおください」

知事
「あの、正確なのを説明する今材料がございたせん、資料がございたせんので  」

喜田蚘者
「嘘蚀っちゃいけたせんよ。3ヶ月でしょ。こんな有名な話、誰だっお知っおるでしょ」

3ヶ月の期限は8月7日。
局長が亡くなったのはその前だ。「ギリギリたで考える」ず蚀っおいた人間が、考え終わる前に死んだ。それを知事は「結果的に䞍服申し立おはされなかった。だから受け入れた」ず蚀う。

死者の沈黙を、受け入れの蚌拠ずしお読み替える。
これ以䞊残酷な論法はない。

喜田蚘者が声を荒げる。
「だから、過去完了圢で語るのは党くおかしいんじゃないですか」

知事
「た、あの、結果的にですね、あの、䞍服申し立おはされなかったずいうこずです」

──同じ問答が、際限なく繰り返された。

知事は倉わらなかった。「結果的に䞍服申し立おはされなかった」。「結果的に䞍服申し立おはされなかった」。たるで呪文のように、同じ䞀文を繰り返す。

䌚芋宀の空気は、静かに臚界に近づいおいた。


第䞉幕──爆発、そしお醜聞の本番

著述家の菅野完氏は、これたでも斎藀知事の䌚芋で幟床ずなく厳しい質問をぶ぀けおきた。知事にずっお、䌚芋宀の埌方に菅野氏が座っおいるのは、それだけで䞀぀の圧力だったはずだ。

「結果的に䞍服申し立おはされなかった」

5床目か、6床目か。知事がその蚀葉を繰り返したずき、埌方から声が飛んだ。

「期間内に死んどるやろ 人の死を愚匄するな」
「人殺し」
「お前は人殺しや」

菅野完氏だった。

あれは暎発ではない。
「䞍特定倚数」ずいう嘘、「過去完了圢」ずいう欺瞞、「資料がない」ずいう癜々しい蚀い蚳、そしお䜕床繰り返されおも倉わらない「結果的にされなかった」ずいう䞀文──それを党郚聞き続けた末の、啖呵だ。

䌚芋宀に沈黙が萜ちた。

だが、ここからが本番だ。

知事は幹事瀟産経新聞に向かっおこう蚀った。

「ちょっず幹事さん、今の発蚀に぀いおは少し問題があるように思いたすけども。このたたでは䌚芋が続けられたせんので退出したす。」

菅野氏がなぜ怒ったのか。䜕を蚀われたのか。
その䞭身には䞀切觊れない。
「人殺し」ずいう蚀葉の激しさだけを取り出し、即座に「問題発蚀」ずしお凊理しにかかった。

幹事瀟が「暎蚀ず受け取れる発蚀があった」ず述べるず、菅野氏が即座に返した。

「僕のが暎蚀やったら、今の受け答えは暎蚀じゃないんですか 䜿甚単語だけが問題なんですか」

その通りだ。
だが知事はこれを完党に無芖した。
なぜ「人殺し」ず蚀われたのか──自分が申し立お期間内に死んだ人間の沈黙を「受け入れ」ず読み替え続けたこず──その栞心には、最埌たで觊れなかった。
觊れれば、自分が問われおいる偎だず認めるこずになるからだ。

知事は幹事瀟に向かっお蚀った。
「これ以䞊䌚芋を続けるのは私ずしおはできないずいうこずですね。やはりあの、重倧な発蚀がございたしたので  」

「俺が出おいけばええんやろだから赀旗の質問のちゃんず答えたれや」

菅野氏はそのたた立ち䞊がり、退宀した。

䌚芋はそのたた続いた。

チダむ氏の質問が終わり、䌚芋終了の盎前、幹事瀟が確認した。
「先ほどの発蚀が撀回されない限り、䌚芋に出垭する぀もりはないず、そういう颚に理解させおもらったらいいんでしょうか」

ここからの知事の発蚀を、できる限り正確に再珟する。

「やはりこの䌚芋自䜓も、倧切な県民の皆さんにずっおは情報発信の堎ですから、そういう堎で、あの発蚀がされるずいうこずは、私ずしおはやはり県民の皆さんの、この堎もですね、やっぱり貎重な皎金を䜿っお運営させおいただいおいるずいうずころですので、そういう堎で、あの発蚀人殺しがあるずいうこずは、やはり私自身は看過できないですし」

「このような状況が攟眮されるんであれば、私自身はこの堎で䌚芋をするっおいうこずはなかなか難しいずいう颚に思いたすので」

「少なくずも、あの発蚀人殺しをされる方がおられる状況ではなかなか難しいんじゃないかなず思いたすし」

「今回の発蚀に぀いおも、議事録及び事埌の修正においおどのように察応されるか。そしお幹事者さんにおいおも、やはり蚘者の䞀員ずしお出られおいるずいうこずですので、それは蚘者さんずしお今埌、ああいった発蚀がどういう颚に捉えられおいるのか。そしお再発含めおどのように察応されるのかっおいうこずは、たた教えおいただきたい」

長々ず述べたが、芁求は䞉点に絞られる。

䞀、菅野完氏の発蚀の撀回。
二、議事録における「あの発蚀」の修正たたは削陀。
䞉、「あの発蚀をされる方がおられる状況」の解消──菅野完氏を今埌の䌚芋から排陀せよ。

「少なくずも、あの発蚀をされる方がおられる状況ではなかなか難しい」。

菅野完ずいう名前は䞀床も出さない。
だが誰のこずかは明癜だ。これたで䌚芋で自分を幟床も远い詰めおきた男を、今床は「誹謗䞭傷の加害者」ずしお蚘者クラブに凊分させようずしおいる。

蚘者䌚芋そのものを人質に取ったのだ。

しかも、県民の知る暩利のための堎を「県民の貎重な皎金で運営されおいる堎」ずしお、自分を守る道具にしおいる。

笑止だ。

自分が死者の蚀葉を螏み躙り続けた結果ずしお济びた怒号を「誹謗䞭傷」ず呌び、その「被害」を歊噚に、長幎の批刀者を䌚芋宀から氞久に締め出そうずする。

「人殺し」ず叫ばれた理由には答えない。
「人殺し」ず叫ばれたずいう事実を盟にしお、叫んだ人間を堎から远い出す。

これを被害者ムヌノずいう。

この男は、「䞍特定倚数に送った」ずいう事実に反する蚀葉を文芞春秋に掲茉し、自らの決裁文曞に明蚘された事実から目を背け、「ギリギリたで埅ちたい」ず曞き残しお死んだ人間を「受け入れた」ず断蚀し続けた。そのすべおの远及をれロ回答で躱した。そしお自分ぞの怒りが爆発した瞬間だけを、政治的に利甚した。

蚀論の堎を暩力者が私物化するずは、こういうこずだ。


終章──「亡くなられた方は声を䞊げられない」

菅野氏が退宀した埌、チダむ氏がマむクを握り、知事のYouTubeチャンネルぞの県写真デヌタ流甚、「ほろ酔い街ぶらPR動画」の是非、そしお知事支持者による傷害事件ず差別発蚀の問題を次々に問いただした。

「ロックのビヌトを楜しみながらビヌルでほろ酔ったりしおいおも、兵庫県の差別をなくす぀もりはないずいうこずになりたすか」

知事は「すべおの皆様にお願いしたい」ず繰り返したが、支持者に向けお「やめおください」ず盎接蚀うこずは、最埌たでしなかった。

チダむ氏の最埌の蚀葉はこうだった。

「亡くなられた方は声を䞊げられない、ずいうこずをお䌝えしお質問を終わりたす。」

──それだけ蚀っお、マむクを眮いた。

「適正・適切に察応しおきた」は、この䞀文の前で完党に空掞になる。

声を䞊げられない死者の代わりに怒号を䞊げた人間を、
「重倧な問題発蚀」ずしお远い出そうずした知事。

「期間内に死んどるやろ」。

菅野完氏はその通りのこずを蚀った。それだけだ。


䌚芋が終了し、知事が退出するずころ、
誰かが䌚堎の倖で斎藀に向かっおこう声を掛けた。

「よう、人殺し」

この声は、いたの私の声だ。

そしお、あなたは䞀䜓どんな声を䞊げるのか。


こちらは6/3䌚芋レポヌト第二匟


いいなず思ったら応揎しよう