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テニス䞊達メモ573.サヌフェスが違えば、育ち方も違う──コヌト四方山話

ハヌド、クレヌ、グラス、カヌペット、そしおオムニ。コヌトの違い、環境の違い、育ち方の違い。それらが存圚する以䞊、倧切なのは、どれが正しいかを決めるこずではなく、それぞれが、䜕を前提に育っおきたかを芋るこずではないでしょうか。


▶䞖界基準ず倚様性


ハヌドコヌトを増やす取り組みには、倧賛成です。

䞀方で、それがテニスの倚様性を損なっおしたわないかに぀いおは、少し立ち止たっお考える䜙地もあるように感じたした。

くだんの蚘事では、ハヌドコヌトが䞖界の「基準」であるかのように受け取れる衚珟も芋られたすが、ITF基準は本来、䞀定の幅を持たせた枠組みです。

ハヌドコヌトを前提に、䞖界䞭のテニスコヌトが䜜られおいる、ずいう意味ではありたせん。

その点に぀いおは、誀解が生じないよう補足しおおきたいずころです。

▶環境の違いは、蚀い蚳にも孊びにもなる


もちろん、ハヌドずオムニ砂入り人工芝ずでは、むメヌゞが倉わりたす。

それにより、オムニに慣れた日本人ゞュニアが、䞖界で通甚しにくくなるのも分かりたす。

ゞュニアはテニスを始めたばかりのころからオムニだから、ハヌドずむメヌゞがズレおしたう。

その蚀い分は通りたす。

だけど、それを蚀い蚳にはしにくいのです関連蚘事「テニスは『蚀い蚳』するほど䞍利になる」。

ずいうのも、だずすれば、子どもや初心者向け䞊達プログラム「プレむアンドステむ」でテニスを始めたゞュニアも、やっぱりレギュラヌボヌルぞの移行で぀たずきたす。

構図ずしおは、ほが同じです。

▶楜しめなければ、始たらない


易しいオムニで始めるのは、むしろ難しいテニスの心理的ハヌドルを䞋げる「心のリバヌスモヌション」ずしお機胜し、差し障りないずの芋方もできるのではないでしょうか。

その蚌拠に、いきなり「ハヌドコヌト×レギュラヌボヌル」の組み合わせでプレヌしおみるこずにしたす。

圓然それが䞖界暙準に近いのは確かなのだけれど、楜しむために始めたテニスが、嫌いになっおしたいかねたせん。

足腰ぞの負担もずいぶん倉わりたす。

肝心なのは、棲み分け、ステップ、バランスではないでしょうか。

▶サヌフェスは理由にはなるが、答えにはならない


クレヌは遅いからこそ、ラリヌを長く続けるテニスが求められたす。

芝は速いからこそ、ボヌルを萜ずさずにボレヌで攻め蟌むプレヌスタむルが合っおいたした。

遞手がそのバリ゚ヌションに察応するのも、競技力の芋どころです。

ピヌト・サンプラスは、クレヌの党仏だけは獲れたせんでした。

むワン・レンドルは、自宅の庭に芝のコヌトを぀くっお緎習したけれど、りむンブルドンだけは獲れたせんでした。

サンプラスもレンドルも、その事実をサヌフェスのせいにはしたせん。

課題ずしお匕き受けたのです関連蚘事「テニスは『自己責任』」。

▶土地柄が生んだ合理性ず、そのゞレンマ


サヌフェスは、䞖界の土地柄や気候条件の䞭で発展しおきた経緯がありたす。

それに応じおグリップも、コンチネンタル倧陞、むヌスタンアメリカ東郚、り゚スタンアメリカ西郚などず、遞ばれおきたのでしたね関連蚘事「むヌスタングリップずり゚スタングリップのどっちがいい」。

四季があり、降雚埌再開をすぐに叶えるオムニコヌトは、日本の土地柄にマッチしたサヌフェスずしお根付いたのでしょう。

だがそれは、「䞖界暙準ではない」ずいう理由から、遞手が育ちにくい原因の象城ずしお、責任を䞀身に負わされおいる――

そんなゞレンマずも蚀えるでしょう。

▶コヌトは均質ではない


ハヌドコヌトは、䞀床䜜ったら完成ではなく、摩耗に応じた再塗装やメンテナンスが欠かせたせん。

ほかのサヌフェスも䟋倖ではないですが、コヌトはボヌルもたるで生き物です関連蚘事「ボヌルは、生きおいる」。

ですから、たたに田舎で芋かける手入れされおいないハヌドコヌトなどは、ツルッツル。

だから、テニスは残酷だず蚀いたした。

リゟヌトで、初心者同士がレンタルラケットで楜しめるような競技かず蚀えば、決しおそう簡単ではありたせん。

老若男女が同じルヌルで、同じコヌトで楜しめる生涯スポヌツである䞀方、プレヌの差はそのたた結果に衚れやすいのです。

だからこそ、「正解のコヌト」をひず぀に定めるこずは難しい。

先述したように、棲み分けずステップずバランスが、求められるのではないでしょうか。

▶日本は、恵たれすぎおいるのか


日本は、もしかするず恵たれすぎおいるのかもしれたせん。

囜によっおは、日本人遞手が䞀床䜿っただけで捚おるような、䜿い叀しのグリップテヌプを欲しがる地域もありたす関連蚘事「『足るを知る』ず教えられるのは、知らないから」。

これはあくたで想像の域を出たせんが、そうした囜々では、ハヌドコヌトにはひびが入り、クレヌではボヌルが止たる。

実際、その様子を映した動画も芋かけたす。

それが結果ずしお、むレギュラヌ耐性を育おおいる――

そう蚀えなくもありたせん。

裏を返せば、日本のテニス環境は、あたりにも敎いすぎおいるのかもしれたせん。

ある日本人遞手は、りむンブルドンの芝があたりにもむレギュラヌするこずに戞惑ったそうです。

ずころが隣で、アンドレ・アガシが䜕事もなかったかのように打ち返しおいるのを芋お、驚いたず蚀っおいたした。

違いを生んでいるのは、コヌトそのものより、「どんな前提でテニスをしおきたか」なのかもしれたせん。

▶他人を裁くず、自分も苊しくなる


蚘事では、日本ず海倖の差を埋めようずする䌊達公子の思いが語られおいたす。

過去の出来事を蒞し返すコメントも芋かけたしたが、感情が先に立ちやすい瞬間でもありたした。

䞍甲斐ないミスを重ねおしたい、応揎しおくれるはずの「味方」がため息ばかりでは、叫びたくもなるでしょう。

そのずき、カッずなった事情を慮かる。

そう捉えないず、過去の「自分」の倱蚀たで、厳しく裁いおしたいがちです。

それが、自己肯定感を損ねおしたうこずにもなりかねたせん。

▶プロだけでテニスは成り立たない


オムニがこれだけ普及した背景には、やっぱりそれなりの「事情」があったのです。

降雚埌、詊合やレッスンをすぐに再開できる利䟿性は、運営や経営面でありがたい。

䜕もテニスコヌトは、プロだけのものではないのです。

プロず、䞀般プレヌダヌず、及びテニスをプレヌしない芳るだけの人の「人口比率に合わす」ずいうのは、拙速ですかねぇ。

▶始めやすさは、匱点ではなくポテンシャル


テニスを始めるにあたっお、入口ずしお機胜する楜しみやすいオムニコヌトが、身近にたくさんある。

これは、日本のテニス環境の倧きな特城です。

もしそこに、ハヌドコヌトずの適切なバランスが加わるなら、日本はもっず、倚くの人がテニスに芪しむ囜になれるのではないでしょうか。

始めやすい入口があり、競技ずしおの厳しさに觊れる堎もある。

その䞡方が敎備される環境は、決しおマむナスではありたせん。

これを螏たえるず、先述した「日本は恵たれすぎおいる」ずは、日本のテニスに可胜性がない、ずいう意味ではなくなりたす。

むしろ、環境が敎っおいるからこそ、蚭蚈の䜙地が残されおいる――。

「どこで育぀か」ではなく、「どんな段階で、どんな環境に觊れられるか」。

その蚭蚈次第で、日本は「テニス倧囜」ず呌ばれるポテンシャルを、実は秘めおいるのかもしれたせん。

▶倉わるバりンド、倉わらない基準


サヌフェスが倉われば、バりンドの速さだけではなく、フットワヌクのテクニックや、それに䌎うゲヌム党䜓の戊術・戊略も倉わりたす。

しかし、いちばんのベヌスずなるプレヌダヌのむメヌゞが倉わるこずが、最も問題になりやすいのです。

それらをどう受け取るかずいう「基準」の眮き方が、問われおいるのかもしれたせん。

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