テレワークゆり物語 (153)誰かの母になる、という「幸せ」に目を向けてほしい
「子どもは、産みたくない」
働き始めた20代の頃の本音だった。
私はやりたい仕事に100%取り組みたい。
結婚はともかく、子どもを産んだら仕事を辞めなくてはいけない。
そんなのいやだ。
私はだらしない性格で、掃除もろくにしないし、料理もできない。
こんな私と結婚してくれる人がいたとしても、子どもは欲しくない。
自分のことさえできない私に、子どもの世話などできるはずがない。
私は自分の好きなように生きたい。
でも、実際には、それはできない。
私はひとり娘だ。
結婚もせず、こどもも産まず、好きなことばかりしては、親が悲しむ。
自分をこの世に送りだし、大切に育ててくれた母と父。
そして、いつも見守ってくれた、おじいちゃん、おばあちゃん。
それぞれの人生と歴史の中で、私がその流れ(血)を止めることはできない。
親のため、ご先祖様のため、私は子どもを産まなくてはいけない。
それは運命なのだ。従うしかないと思った。
27歳で結婚し、29歳で妊娠がわかった時でさえ、仕事のことばかり考えていた。しかし、切迫早産で入院したときに、私の中で、仕事と子どもが逆転した。
「この子を無事産み育てることが、今の自分にって一番大切なこと。そのためなら、大好きな会社を辞めてもいい」
長女の出産を機に、私は大好きなシャープを退職した。
そして、一番なりたくなかった「専業主婦」になった。
が、私は欲張りだった。
子ども大切だけど、仕事もあきらめたくない。
子育てしながら、仕事を続けるにはどうすればいいのか。
転勤族の妻でもあった私が、模索し続けた結論が、「自宅で仕事をする」だった。
おっと、話がそれそうなので、戻す。(我田引水ww)
出産に限らず、年齢や経験と共に人の考え方は変わっていく。
そして、時代と共に社会も変わっていく。
だったら、「その時」が来てから行動すればいい、と思うかもしれない。
しかし、「子どもを産む」ことは、人間という生き物として、可能な時期が限られるのは、変え難い事実。
欲しいと思ったときには、遅いかもしれない。
若き頃の私が「子どもをひとりに二千万かかる」という事実を知っていたら、三人も産む勇気は無かっただろう。(六千万???)
今や、娘たちラブな私は「知らなくてよかった」と思う。
お金には苦労したけど、子どもたちは、ちゃんと育った。
そして、お金には代え難い「幸せ」をもらい続けている。
「お金がないから子どもは産まない」
「仕事をしたいから子どもは産まない」
「子育ては大変そうだから子どもは産まない」
と思っている、若い方たちへ。
いま一度、
誰かの母になる、誰かの父になる、
という「幸せ」に目を向けてほしい。
今は、私の時代とはまったく違って、社会が応援してくれる。
まだまだ乗り越えるべき課題はあるものの、良き方向に向かっていることは間違いない。
正直、うらやましい限りである。
※冒頭の写真は、2023年5月14日 母の日に、三人娘からもらったカラフルなカーネーション。
※子どもを産む産まないは、個人の意思だと思います。
また、産みたくても産めないこともあります。
この記事は「メディアやSNSの情報から不安ばかりが募って、本当は子供が欲しいのに諦めている若者」に向けて、今一度、違う視点で考えてもらえたらという思いで書きました。
つらい思いをさせてしまった方がいらっしゃるかと思います。なにとぞ、私の意図をご理解いただければ幸いです。
でも、
