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政治学の視点から見る犬養毅(6月16日)はじめて学ぶ政治学入門

このシリーズでは、選択民理論をベースにしながら、さまざまな指導者の統治を取り上げ、それぞれの行動が制度に規定される政治のメカニズムが存在することを説明してきました。はじめはアドルフ・ヒトラーやヨシフ・スターリンのような独裁者の行動を見てきましたが、前回は民主主義という制度が国民にとって有利な政策を実現する上で優れた制度であることを示すためにフランクリン・ローズヴェルトの経済政策を取り上げました。

しかし、権威主義から民主主義に変化させれば、必ず望ましい結果が得られるとは限らないということにも触れなければなりません。政治体制の転換というのは、政治システムのあり方を抜本的に変える制度変更であるため、それに合わせて政治システムに関わる行為主体の行動パターンも大きく変化します。この際にそれぞれの行為主体を満足できるような政策が見出せないと、政治的安定を保つことが困難になることがあります。

日本は第一次世界大戦に参戦し、最終的に戦勝国の地位を得ることができましたが、戦後の不況や物価の高騰で国民の生活は厳しくなり、経済問題が政治的危機を引き起こしました。これを解決するために政治制度が見直され、高額納税者のみが参加できる制限選挙から男子普通選挙に移行していますが、経済問題を解決する政策が見出すことはできませんでした。今回は、こうした民主化の試みが後退するに至った経緯を見るため、総理大臣として犬養毅が構想した政策に注目し、大蔵大臣として高橋是清がそれをいかに実施したのかを見てみたいと思います。

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私は2010年から政治・外交・軍事に関する論文紹介を行う活動を続けてきましたが、昨今の世界情勢の推移…

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