【ポスクロ#20】オファーで交換で届いたポスカードお気に入り3選
Postcrossingには、通常のポストカード交換とは別に、ユーザー同士が情報交換するForumという掲示板を通じてカード交換をオファーする方法があります。
1ヶ月ほど前にこの「オファー」という仕組みを使って、自作のポストカードとの交換を申し込みました。
そのときの様子は、こちらの記事で紹介しています。
オファーではお互いに複数のポストカードを画像で見せ合い、その中から好きなものを選んでもらいます。そのためすでに好みのものを選んで交換しているのですが、今回はその中でも特にお気に入りの3つを選んで紹介します。
厳選した3つは私自身のイラストにとても参考になるものになっています。そのため今回は、ポストカードのデザイン視点で見ていきたいと思います。
スペイン・マドリード | プエルタ・デル・ソル

スペインのマドリードにあるプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)のポストカードです。プエルタ・デル・ソルは、マドリード中心部にある代表的な広場。「太陽の門」という意味があり、かつてこの場所に、太陽を描いた城門があったことが名前の由来とされています。
マドリードに住む女性からのオファーで、シンプルな風景イラストのポストカードをたくさん提示してくれました。欲しいカードがいくつもありましたが、その中でも、このプエルタ・デル・ソルは構図と配色がとても好きで交換をオファーしました。
建物や人は細部を省きながらシンプルにデフォルメされています。色数を抑えて、マスタードイエロー、テラコッタ、ブルーグレーなど彩度を抑えたダルトーンでまとめられています。
要素は多いのに色と形が整理されているため、全体には落ち着きがあります。とてもデザインの参考になる一枚です。
インド・ムスーリー | Queen of the Hills

インドの方と交換したのは、インド北部の山岳都市ムスーリー(Mussorie)のポストカードです。
インドというと、暑い気候や色鮮やかな街並みをイメージすると思いますが、このカードに描かれているのは雪に覆われた山岳地帯です。ムスーリーはヒマラヤ山麓にある避暑地で、「Queen of the Hills(丘の女王)」と呼ばれています。
ポストカードのデザインは、ムスーリーを雪山のリゾート地の旅行ポスターのように描いています。
手前に描かれた人物から、曲がりくねった道が段々と遠くなり、奥の山々へと視線が導かれる構図になっています。
配色はこちらも色数を抑えて低彩度でまとめています。雪の白とブルーグレーの寒色系をベースカラーに人と建物の暖色系をアクセントに使ったまとまりの良いデザインです。
ベルギー | 水辺から眺めるアントワープの街並み

ベルギーの方と交換したのは、アントワープの街並みを、対岸から捉えたポストカードです。中央にそびえるのは街を象徴する聖母大聖堂の塔です。
この作品はなんといってもコントラストの強い配色で色彩を再構成した表現が魅力です。
現実の聖母大聖堂は石造りのため、実際には灰褐色ですが、ここでは中彩度のピンクを使っています。
こうした現実の色を大胆に置き換える表現、実際にやろうとすると簡単ではありません。配色の知識だけでなく、デザインコンセプトを定め、計画的に描く必要があります。そして選んだ配色を最後まで信じる勇気も必要になります。
どちらかというと私は試行錯誤タイプなので、このように大胆に色を置き換えて成立させている作品には惹かれます。
3枚から見つけた、風景イラストのヒント
今回選んだ3枚には、それぞれ異なる魅力がありました。
マドリードのカードは、色と形を整理することで生まれる落ち着き。ムスーリーのカードは、視線を奥へと導く構図と、寒色・暖色のバランス。そしてアントワープのカードは、現実の色にとらわれない大胆な色彩表現です。

風景イラストは、実際の景色をそのまま描くだけではありません。何を残して何を省くか、どの色を強調するかによって、同じ場所でもまったく違った印象にできます。
ポストカードを交換する楽しみは、まだ知らない土地の風景に出会えること。それに加えて今回は、自分とは異なる表現や配色に触れ、制作のヒントも受け取ることができました。
この記事をまとめながら、また近いうちにForumでOfferをしてみたくなりました。
それでは、また。
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