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🇨🇭スイスでの妊娠・健診・出産ログ③ | 入院編

さて、前記事でも書いたように、スイスで第二子が誕生!

分娩室で2時間半ほど後処理のため過ごしたあと、ベッドを運ぶ専門職(!)の黒服のお兄さんがきてくれて、ベッドごと入院病棟へ移動させてくれた。自分の足で歩かなくていいのは本当にありがたい。

今回は入院病棟に移ってからを1日目として、退院するまでの備忘録を残しておこうと思う。

入院1日目:スパルタな幕開け

出産してからわずか3時間で母子同室がスタートした。
日本で第一子を出産したときは、産後数時間は助産師さんが預かってくれたので、比較するとかなりスパルタ。しかも私の加入しているスイスの保険はBasicという基本プランなので、自動的に2人部屋(相部屋)に割り当てられる。

助産師さんに何重巻きにもされて外の世界に少し慣れた我が子は、入院病棟に移ってからもすやすやと寝てくれていたので、「しめしめ、寝るチャンス」と思い、蒸気でホッとアイマスクをつけて寝ようとしたその時…….

「ンギャーーーーーーーー!!!!!うぎゃーーーーーー!!!!」

アイマスクがちょうど良い感じに温まってきたころ、「我が子か?!?!」と思って飛び起きたら同室の隣の赤ちゃんの大号泣(泣)叫び声は止まることなく、結局眠ることができないまま4時間が経過。7:40頃朝ごはんが運ばれてくる。

あの、もらったナイフでキウイ切れません。
あの、ダージリンティー2杯もいりません……。

助産師さんと産婦人科医の先生が定期的に母体と赤ちゃんの様子をチェックに来てくれ、「初日は身体も痛いと思うし、ベビーコットではなく、授乳クッションに寝かせてあげると楽よ〜」と言われたので、ベッドの柵をあげてその通りにする。

授乳クッションのうえでスヤスヤ

そして11:00過ぎ、息子を保育園に送り届けてきた夫がお花とマカロンを持って登場。正直、お隣の赤ちゃんの泣き声が止まらずメンタル的に少し辛かったので、夫の来訪はとてもいい気分転換になった。入院部屋には机と椅子2脚があるため、そこで夫とランチを食べる。

じゃがいもは丸ごとスタイル
でもお肉が柔らかくて美味しい!

15:00には家族ぐるみで付き合いのある先輩ファミリーがプレゼントを持って赤ちゃんに会いにきてくれた。1人目を日本で出産した際は、コロナによる制限で配偶者のみ面会可だったのでこうして会いにきてくれるのはとても嬉しい。

帰り際、「しばらく大変だと思うから」と、ソッと保冷バッグを渡してくれた。中を見ると、息子用の小さめおにぎり、北海水産のお魚、そしてチョコレートが。あたたかい心遣いに泣きそうになった。

夜ご飯はクスクスと卵
オレンジ切れないけどどうしたらいい?

夫は夕方、息子のお迎えの為一旦帰ったが、家の鍵を忘れるというトラブルが。病院まで、私が持っていた家の鍵を取りに来ることになり、予期せぬ形で息子と赤ちゃんの初面会。

息子は嫉妬するかな?と少し心配だったが、赤ちゃんの名前を呼び、頭を優しく撫でで手をキュッと握る。まだ小さいのに、お兄ちゃんをしていて感動……。

どう足掻いても切れなかったオレンジをお土産にあげた

ちなみに、HUGは面会時間が朝の8時から夜の9時と長く設定されているため、病棟には差し入れのような紙袋を持つ祖父母らしき方、小さな子ども、花束を持ったパートナー等、たくさんの人が出入りをしていた。

入院2日目:夜泣きと嬉しい面会

相変わらずお隣の赤ちゃんの夜泣きは止まらない。さらに我が子も魔の頻回授乳が始まり、0時過ぎから4時までほぼ起きっぱなし状態に……。ポットキャストを聴きながらなんとか夜を乗り越える。

夜間担当の助産師さんに「授乳クッションを使って、ベッドを少し起こした状態で赤ちゃんを横抱きのまま目を瞑ると休めるよ」と安眠ポジションを教えてもらい、6時から7時半の1時間半だけまとめて眠れた。

そして昨日と変わらぬ朝食が到着。パンが硬いので、顎が強くなってきた。でも、「この朝ごはんも悪くないな」と思い始める心の余裕はあった。

 リンゴジュースもあるから、お茶2杯も飲めないぜ…….

この日、赤ちゃんは朝9時に助産師さんからK2シロップを投与され、RSワクチンを接種。夫も自宅で家事を済ませた後、昼から病院に来てくれ、おむつ替えや抱っこをほぼ買って出てくれた。おかげで私はシャワーを浴びたり、入院してから1番良質な1時間の昼寝をゲット!!ありがとう。

お昼ご飯がお米だったのが嬉しい!
サラダのトマトは致死量。そして切れない梨

私が寝ている間に、夫がHUGの2階にある出張所で赤ちゃんの出生手続きをしてくれた。持参した書類は以下の通り。出張所のスタッフさんに「初めてなのに完璧よ。」と褒められたらしくドヤ顔に。

・署名済みかつ記入済みの「名前登録カード」(入院中に貰える)
・スイスの家族手帳または証明書(Livret ou certificat de famille suisse)
・婚姻関係を証明するため、婚姻証明書原本または外国の家族手帳
・両親の出生証明書原本(発行日から6ヶ月以内)
・両親の有効な身分証明書コピー(パスポートまたは身分証)
・(兄弟が既にいる場合)兄弟の出生証明書原本(発行日から6ヶ月以内)
・(兄弟が既にいる場合)有効な身分証明書コピー

夕方、息子の保育園お迎えのため夫が帰る。
すると、同室の女性が「泣き声がうるさくてごめんね、赤ちゃん誕生おめでとう」と話しかけてくれた。夕飯までお互い赤ちゃんを落ち着かせるため、ユラユラ揺れながら夕飯の時間まで立場話を1時間もした。

サボワ地方の濃厚ポテトグラタン

話を聞くと、彼女はなんと4人目の出産とのこと!どうりでどこか余裕を感じるわけだ。さらに驚いたことに、住んでいる地域が同じで、お互いの自宅が徒歩10分ほどの距離にあることが発覚!退院して落ち着いたら会おうね、と連絡先を交換し、1日早く出産した彼女は元気に退院していった。

入院3日目:㊗️退院、忘れられぬ誕生日

完母で乗り切りたかったのものの母乳が軌道に乗らず、お腹が空いて我が子が泣き止まない。ナースコールを押して助産師さんから夜間に20mlのミルクを2回もらうと、1時間半ほどすやすや寝てくれた。3時からは授乳クッションを使い、前日に教えてもらった体勢で一緒に寝落ち。前日よりもだいぶ身体を休めることができた。

毎日7時半きっかりに運ばれてくる朝ごはん

朝の健診で我が子の体重増加が確認でき、”退院問題なし”のお墨付きをもらったので、夫が息子と一緒に迎えにきてくれ、みんなでお昼ご飯を食べた。

ドレッシング持参すべきトマトの量

赤ちゃんは13時すぎに小児科医による最後の健診を受ける。

最後は「育児室」と書かれた部屋を訪問するシステム

なんだかんだ無事に14:45頃家に着いた。

余談だが、この日は私の誕生日でもあった。ジュネーブでは有名な湖山(Kozan)のお寿司を夫がテイクアウェイしてくれていたので、夜ご飯は誕生日祝いと退院祝いもかね、みんなでお寿司パーティー!!

硬いパンとシンプルな料理に少し飽きていたので、お寿司がとても身に染みた。

2歳の息子が寝静まった後、
新生児を眺め、「可愛い可愛い」と言いながら
夫とケーキも食べた

おわりに

異国での妊娠・出産を経験して、今一番強く思うのは夫への感謝の気持ち。 夫がどんな時も一番近くで寄り添ってくれたからこそ、妊娠期間を楽しく過ごすことができ、突然の破水から始まった出産も落ち着いて乗り越えられた。特に上の子がいる状態での出産は、夫婦の息の合った連携が不可欠だと痛感する。

そして、遠く離れた地で支えてくれる信頼できる友人たちにも、心からの感謝を伝えたい。

スイスに移住した際は知り合いが誰もいなかった。とても心細かったし、孤独だった。3年目に突入した今では、毎週のようにWhatsappをしてジョークを言い合える友人も、息子と定期的にプレイデートをしてくれる友人も、作りすぎたおかずやお菓子を共有し合えるご近所さんもいる。「住めば都」の言葉通り、スイスが心地よく暮らせる地になってきた。

2人育児に突入して半年経ったが、毎日がドタバタ。あっという間に1週間が過ぎてしまう。この日々も一瞬で過ぎてしまうと思うと寂しい。家族で力を合わせて、より一層スイス生活を楽しんでいきたい。


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