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【エッセイしりとり】鳥も焼けるホームベーカリー

どうしてこうなった。

我が家には、かつてホームベーカリーがあった。

一時期、私はせっせとパンを焼いていた。

ホームベーカリーというものは便利である。

材料を量って入れる。

スイッチを押す。

あとは待つ。

数時間後には、焼きたてのパンができあがる。

少なくとも私は、そういう機械だと思っていた。

ところがある日。

蓋を開けてみると、そこには妙なものがいた。

ホームベーカリーで焼けた謎の物体

パンである。

間違いなくパンである。

しかし。

鳥に見える。

ニワトリなのか。

未知の鳥類なのか。

何をどうしたらこうなったのか、今となっては覚えていない。

私は鳥を作ろうとしたわけではない。

成形した記憶もない。

ただパンを焼いただけである。

なのに、

いる。

なんか、いる。

ホームベーカリーはパンを焼く機械だと思っていた。

どうやら違ったらしい。

鳥も焼ける。

知らなかった。

当時、私はこの謎の物体を写真に撮って、SNSに載せた。

すると友人たちからコメントをもらった。

サムゲタンに見えるという意見もあった。

毛蟹の塩釜焼きか、という豪華な感想もあった。

「ホームベーカリーで焼いてこれができあがるとは、秘めた才能の一部を垣間見た気がします(笑)」

そんなことまで言われた。

才能。

そうか。

私には才能があったのか。

パンを焼こうとして、鳥を生み出す才能が。

別の友人は、

「まな板も良い感じ!」

とコメントしてくれた。

そこか。

パンではなく、まな板か。


さらに別の日。

また焼けた。

これも、鳥……?

……いる。

前回とは少し違う。

しかし、やっぱり何かがいる。

目もない。

くちばしもない。

羽もない。

それなのに鳥っぽい。

お土産でいただく「ひよ子」に似ている。

そして、パンを焼かなくなった


あれほどパンを焼いていたのに、いつの間にか私はホームベーカリーを使わなくなった。

鳥類の繁殖も止まった。

そしてしばらく経った。

私は、パンを焼かない人になった。

ところが最近、フォロワーさんから「練乳パン、おいしいですよ」と教えていただいた。

ちょうど、イチゴにかけるために買った練乳が余っていた。

それなら作ってみよう。

私は練乳パンを作った。

ただし。

パンは焼いていない。

買ってきたペンギンの形の食パンをトーストして、練乳を塗っただけである。

鳥と練乳

そして私は、

「私は練乳パン作りの天才かもしれない」

と思った。

いや。

パンも焼いていない。

練乳も作っていない。

塗っただけである。

昔の私は、少なくともホームベーカリーに材料を入れていた。

それが今では、

市販のパンに練乳を塗っただけで天才を名乗る。

人間、ずいぶん成長するものである。

どちら向きに成長したのかは、わからない。

ちなみに、この話は以前、

「私は練乳パン作りの天才かもしれないと思った日」

という記事に書いた。

よろしければ、そちらもどうぞ。

私は練乳パン作りの天才かもしれないと思った日

「と」のバトン


さて。

なぜ今になって、昔の鳥を引っ張り出してきたのか。

「#エッセイしりとり(2026夏の陣)」のバトン企画で、バトンをいただいた。

指定された文字から始まるエッセイを書くという。

私に渡された文字は、

「と」

だった。

「と」かあ。

何を書こう。

友達。

時計。

遠回り。

いろいろある。

しかし、なぜか出てきた。

鳥。

そういえば私、昔、鳥を焼いたことがあった。

いや、鳥を焼いたらまずい。

パンを焼いたら鳥になったことがあった。

というわけで、バトンをくださったメグリさん。

「と」から始まるエッセイ。

できました。

メグリさんからバトンをいただいた記事はこちら。
素敵に紹介してくださって、ありがとうございました!

「痛くはないが、、、、テント」

鳥も焼けるホームベーカリー。

昔の私は、パンを焼いて鳥を作った。

今の私は、買ってきたパンに練乳を塗って天才を名乗っている。

こうして振り返ってみると、パンとの付き合い方はずいぶん変わった。

ただ、一つだけ変わっていないことがある。

パン一枚で、ずいぶん楽しそうである。

失敗したパンの写真も、残しておくものである。

何年も経ってから、エッセイのネタになる。

そして、とうとう。

昔焼いた鳥が、noteで羽ばたく日が来た。

焼けてるけど。

ちなみに私は、焼き鳥とは妙なご縁があるらしい。

以前書いた「飛ぶ鳥も凍った夜」という記事は、なぜか固定記事を大幅に超えて読まれている。

今回はホームベーカリーで鳥を焼いた。

あちらでは、飛ぶ鳥が凍って焼き鳥になった。

私のnoteでは、ときどき鳥に災難が降りかかる。

よろしければ、こちらもどうぞ。

飛ぶ鳥も凍った夜 ― 美唄焼き鳥の思い出 ―


そして次のバトンですが、僭越ながら、ノリがよく、逃げ足も速そうな方を3名、選ばせていただきました🤣

「り」で始まる記事を書いて、バトンをつないでください。


もちろん、受け取っていただけたら大喜びします。

でも、

「ありがとー! でも今忙しいんだ、またな!👋」

でも、

しれっと「ん」で終わらせてスポンサー側へ華麗に転身する、でも大歓迎です。

「頼まれちゃった……どうしよう……断りにくい……」と悩みそうな方には、こちらも怖くてバトンを投げられません。

受けてもよし。逃げてもよし。企画を破壊してもよし。

そんな安心感のある(?)3名に、バトンをぶん投げてみたいと思います。

どうぞ、華麗に受け取るなり、かわすなり、お好きになさってください🤣


お一人目

冷凍うお座さま。

お名前の決め方がツボでした。

「うお座」を入れた名前を考えているときに、ふと「冷凍うお座って冷凍餃子と響きが似てね?」と思いつき、決定したとのこと。

楽しい自己紹介をぜひお読みください。

自己紹介をします

お二人目

ノーザンおばさんさま。

肩の力が抜けたイラストが最高です。

毎日描けるなんてすごい!と思いながら、楽しませていただいています。

【自己紹介】人間編

お三人目

転んでもただでは起きぬ工場長さま。

反省しない工場長
→反省しても忘れる工場長
→転んでもただでは起きぬ工場長

と、どんどん出世なさって、今、なんのお名前だったかわからなくなります。

こんな企画を無茶振りしてしまって、どんなふうに断ってくださるか、楽しみです。(断られる前提?)

工場長の仕様書。


このお題を企画してくださったマイキーさんの記事はこちらです。

【賞金あり】「#エッセイしりとり」コンテスト2026夏の陣はじめます

実は少し前にも別のバトンをいただいているのですが、なぜか後からいただいた「と」が先に焼き上がりました。

ペイ・フォワードの記事は、もう少々お待ちくださいね。

#エッセイ #日常エッセイ #くすっと笑える #スーの記録
#ホームベーカリー #エッセイしりとり

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