「いつか」は、会社を辞める前に。48歳、ひとり山へ向かった。【山へ逃げる|第一部④】
※この記事単体でも読めます。前回までの内容は、冒頭の「あらすじ」で簡単に紹介しています。
前回までのあらすじ
早期退職が正式に決まり、家族や職場へ退職を報告。
引き継ぎや住まい、健康保険など、会社を辞めることで初めて直面する「信用」という壁や数々の手続きに追われ、自由になるはずの日々は、不安ばかりが募っていきました。
そんな私を支えてくれたのは、家族の「大丈夫」という言葉でした。
鎌ヶ岳やハワイへ足を運ぶ中で、会社員という肩書きがなくても人生は楽しめること、「いつか」ではなく「今」動くことの大切さを実感。
そして、会社員最後の30日間で、前掛山、奥穂高岳、雲ノ平という3つの山(エリア)へ向かうことを決めました。
しかし、その山旅は、ただ景色を楽しむだけでは終わりませんでした。
人生で本当に大切なものに気づく出来事が、このあと待っていたのです。
第一部 26年越しの決断
第7章 「いつか」を叶えた前掛山
7月9日。会社員生活も、残り22日。
テント泊装備一式を詰め込んだ重いザックを背負い、池袋から高速バスで佐久平へ。
この日、退職前からずっと登りたかった前掛山へ向かいました。
5月下旬のことでした。
会社から早期退職募集の案内が届き、人生の選択に悩んでいた頃、もう一つうれしい知らせが飛び込んできました。
浅間山の噴火警戒レベルが「1」に引き下げられ、約3年ぶりに前掛山の登山規制が解除されたのです。
「今登らなかったら、次はいつ登れるかわからない。」
そう思いながらも、退職手続きや引き継ぎ、ハワイ旅行、そして梅雨空が続きました。
7月に入ってようやく訪れた晴れの日。
会社員生活最後の夏が、いよいよ始まりました。
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【第1話〜第5話をまとめて読める「第一部」全5話収録】 26年間の会社員生活を終え、40代で早期退職を決めました。 「これから、どう生きる…
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