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ITパスポート|コンビニで全部わかるPOS・SCM 確認問題

この問題は、物語仕立ての解説記事「コンビニで全部わかるPOS・SCMのしくみ」の腕だめしです。記事と同じくコンビニが舞台の10問、解いてみましょう。解説記事はこちら↓


腕だめし10問

問1 [基礎]

あるコンビニでは、レジで商品のバーコードを読み取った瞬間に、「どの商品が・いつ・いくつ売れたか」が自動で記録され、集計されている。この記録は、売れ筋の把握や翌日の発注量の判断に活用されている。この仕組みの名称として、適切なものはどれか。

ア.RFID

イ.CRM

ウ.POSシステム

エ.SCM

正解:ウ

解説
POS(ポス。Point of Sales。販売時点情報管理)は、レジが自動でつけてくれる「売上の日記」でしたね。ポイントは「売れた瞬間(販売時点)に記録する」こと。日記がたまると、「このおにぎりは夕方に強い」といったお店のクセが見えて、発注の判断に使えるわけです。

  • ア:RFIDは電波で複数のICタグをまとめて読み取る技術です。読み取りの「手段」であって、売上を記録・集計する仕組みそのものではありません。

  • イ:CRMは「どんなお客さんが・何を買ってくれるか」というお客さんとの関係を管理する仕組みです。商品の売上記録が主役の問題文とは向きがちがいます。

  • エ:SCMは調達から販売までのモノの流れ全体を管理する考え方です。レジの記録の話ではありません。

ひっかけポイント:どれもコンビニに登場する用語なので、雰囲気で選ぶと迷います。「販売時点で記録」ときたらPOS、と合言葉で覚えましょう。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類3 ビジネスインダストリ


問2 [標準]

あるコンビニチェーンの取り組みa、bと、それぞれに対応する用語の組合せとして、適切なものはどれか。

a.ポイントカードで会員ごとの購買履歴を記録し、好みに合わせたクーポンを配信して、次の来店につなげている。

b.売れた分の情報を工場や物流センターと共有し、材料の調達から製造・配送・販売までの流れ全体でムダな在庫を減らしている。

ア.a=SCM b=CRM

イ.a=CRM b=SCM

ウ.a=CRM b=POSシステム

エ.a=ERP b=CRM

正解:イ

解説
CRMとSCMは、見る方向で区別するのでしたね。お客さんのほうを見て関係を深めるのがCRM=「お得意様カルテ」。工場から棚までのモノの流れを見て途切れさせないのがSCM=「バケツリレー」の司令塔です。aはお客さん向き、bはモノの流れ向きなので、a=CRM、b=SCMの組合せが正解です。

  • ア:aとbが逆です。「顧客(Customer)のC」「供給(Supply)のS」と頭文字で確かめましょう。

  • ウ:POSはレジで売上を記録する仕組みです。bの「流れ全体の管理」はPOSの記録を活かす側のSCMの役割です。

  • エ:ERPは会計・人事・在庫など社内の資源をひとまとめに管理する仕組みで、aのお客さんとの関係づくりとは別の話です。

ひっかけポイント:CRMとSCMの取り違えは定番中の定番です。Cは顧客(Customer)、Sは供給(Supply)。頭文字と「見る方向」をセットにすれば、事例文でも迷いませんよ。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類2 経営戦略(経営管理システム)


問3 [基礎]

ある衣料品店では、商品につけた電子タグに電波を当てることで、カゴに入ったままの複数の商品の情報を、一度にまとめて読み取っている。バーコードのように商品を1点ずつ読み取る必要がない。この技術の名称として、適切なものはどれか。

ア.POSシステム

イ.QRコード

ウ.DBMS

エ.RFID

正解:エ

解説
RFID(アールエフアイディー)は、電波を使って複数のICタグをまとめて読み取れる技術でしたね。バーコードが「1個ずつピッ」だったのに対し、RFIDは「カゴごと一瞬で」がイメージです。

  • ア:POSは売れた瞬間に売上を記録する仕組みです。読み取りの「手段」であるRFIDやバーコードとは役割がちがいます。

  • イ:QRコードは二次元バーコードの一種で、光(カメラ)で読み取るものです。電波で複数を一括、という説明には当てはまりません。

  • ウ:DBMSはデータベースを管理するソフトウェアです。商品を読み取る技術ではありません。

ひっかけポイント「電波で・複数まとめて」ときたらRFID。光で1つずつ読むバーコードやQRコードとの対比で覚えましょう。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類3 ビジネスインダストリ


問4 [基礎]

全国に多くの店舗をもつあるコンビニでは、本部がブランド名や商品・経営のノウハウを提供し、加盟した店のオーナーがそれを使って出店・運営している。加盟店は、その見返りとして本部に対価を支払っている。このような仕組みの名称として、適切なものはどれか。

ア.フランチャイズチェーン

イ.クラウドファンディング

ウ.アライアンス

エ.M&A

正解:ア

解説
フランチャイズチェーンは、本部のブランドやノウハウを加盟店が使わせてもらい、対価を払って出店する仕組みでしたね。だから店の販売データが自然と本部にも集まっていくわけです。

  • イ:クラウドファンディングは、インターネットで多くの人から少しずつ資金を集める仕組みです。出店やノウハウ提供の話ではありません。

  • ウ:アライアンスは企業同士の対等な提携・協力を指します。本部と加盟店という上下のある関係とはちがいます。

  • エ:M&A(エムアンドエー)は企業の合併・買収のことです。加盟店として出店する仕組みではありません。

ひっかけポイント:どれも経営の用語ですが、「本部のブランド・ノウハウを借りて加盟店が出店」はフランチャイズ。資金を集めるクラウドファンディングと混同しないように。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類2 経営戦略


問5 [標準]

あるコンビニでは、現金のほかに、クレジットカード・交通系ICカード・QRコードでの支払いに対応している。これらのように現金を用いずに支払う方法をまとめて呼ぶ用語(a)と、こうした金融サービスを情報技術で支える動きを指す用語(b)の組合せとして、適切なものはどれか。

ア.a=FinTech b=キャッシュレス決済

イ.a=キャッシュレス決済 b=RFID

ウ.a=キャッシュレス決済 b=FinTech

エ.a=電子マネー b=FinTech

正解:ウ

解説
現金を使わない支払い方法の総称がキャッシュレス決済、その裏側を金融(Finance)とIT(Technology)で支えるのがFinTech(フィンテック)でしたね。aは支払い方法の総称、bは金融×ITの動き、という組合せが正解です。

  • ア:aとbが逆です。「支払い方法の総称」がキャッシュレス決済、「金融×ITの動き」がFinTechです。

  • イ:RFIDは電波でタグを読み取る技術で、金融サービスを支える動きの説明には当てはまりません。

  • エ:電子マネーはキャッシュレス決済の「一種」にすぎず、クレジットカードやQRコードまで含む総称にはなりません。

ひっかけポイント電子マネーは「一種」、総称はキャッシュレス決済。ここを取り違えると、より狭い「電子マネー」のほうを選んでしまいます。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類3 ビジネスインダストリ


問6 [標準]

あるコンビニの店舗システムでは、日々の販売記録を大量にためておき、「今日の夕方に売れたおにぎりだけを一覧にする」といった検索や並べ替えにすぐ応えられる。また、このデータへの読み書きは専用のソフトウェアが一手に引き受け、データを守っている。この「データを守り、読み書きを引き受けるソフトウェア」を指す用語として、適切なものはどれか。

ア.データベース

イ.DBMS

ウ.OS

エ.POSシステム

正解:イ

解説
DBMS(ディービーエムエス。データベース管理システム)は、台帳を守る専属の管理人(司書)でしたね。データそのものにさわらせず、読み書きを一手に引き受けてくれる役です。

  • ア:データベースは、ためられたデータそのもの=「巨大で几帳面な台帳」です。その台帳を管理するソフトウェアとは別ものです。

  • ウ:OS(オーエス。基本ソフト)はコンピュータ全体を動かす土台の役です。データベース専用の管理役ではありません。

  • エ:POSは売れた瞬間に売上を記録する仕組みです。ためたデータを守る管理役ではありません。

ひっかけポイント「台帳そのもの」=データベース、「台帳を守る管理人」=DBMS。よく似た言葉なので、役割で区別しましょう。
対応シラバス:テクノロジ系/技術要素(データベース)


問7 [標準]

あるコンビニでは、商品Aと商品Bで発注のやり方を使い分けている。

・商品A:在庫が20個まで減ったら、その都度、決まった量を発注する。

・商品B:毎週月曜日に、そのときの必要量を計算して発注する。

商品Aと商品Bの発注方式の組合せとして、適切なものはどれか。

ア.A=定期発注 B=定量発注

イ.A=定量発注 B=リードタイム

ウ.A=先入先出 B=定期発注

エ.A=定量発注 B=定期発注

正解:エ

解説
「量が一定だから定量、周期が一定だから定期」で区別するのでしたね。商品Aは決まった量を発注するので定量発注、商品Bは毎週という決まった周期で発注するので定期発注です。

  • ア:AとBが逆です。「決まった量」なら定量、「決まった周期」なら定期、と結び直しましょう。

  • イ:リードタイムは発注から入荷までにかかる時間のことで、発注方式の名前ではありません。

  • ウ:先入先出は、古い在庫から先に出していく扱い方のことで、発注のタイミングの方式ではありません。

ひっかけポイント:Aの「決まった量」という言葉に引っぱられて量=定量と早合点しがちですが、発注のきっかけ(在庫が減ったら/決まった曜日に)まで読むと確実です。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類1 企業活動(OR・IE)


問8 [標準]

あるお弁当工場では、コンビニで売れた分の情報をすぐに受け取り、「必要なものを・必要なときに・必要なだけ」作ることで、作りすぎや材料の在庫のムダを減らしている。このような生産方式の名称として、適切なものはどれか。

ア.かんばん方式(JIT)

イ.フランチャイズチェーン

ウ.CRM

エ.ERP

正解:ア

解説
「必要なものを・必要なときに・必要なだけ」は、かんばん方式(JIT・ジャストインタイム)の合言葉でしたね。売れた分だけこまめに作るので、在庫のムダが減ります。

  • イ:フランチャイズチェーンは本部と加盟店の出店の仕組みで、生産方式ではありません。

  • ウ:CRMは顧客との関係を管理する仕組みで、モノの作り方の話ではありません。

  • エ:ERPは会計・人事・在庫など社内の資源をまとめて管理する仕組みで、生産方式そのものではありません。

ひっかけポイント「必要なものを・必要なときに・必要なだけ」=JIT=かんばん方式。この合言葉が出たら迷わず選べます。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類3 ビジネスインダストリ(エンジニアリングシステム)


問9 [応用]

あるコンビニチェーンでは、過去の販売データに加えて、天候の予報や近隣のイベント情報などをAIに学習させ、「明日はこの商品がどれくらい売れそうか」を予測して、発注量を提案する仕組みを導入した。このAIの活用のねらいとして、最も適切なものはどれか。

ア.レジでの支払いを、現金を使わずに完了できるようにする

イ.売れ残りや品切れを減らし、適切な発注量を決めやすくする

ウ.加盟店が本部のブランドを使って出店できるようにする

エ.顧客一人ひとりの購買履歴に合わせてクーポンを配信する

正解:イ

解説
過去のデータに天候などを組み合わせて将来の売れゆきを見積もるのは、AIの活用例「需要予測」でしたね。予測を発注に活かせば、売れ残りも品切れも減らしやすくなります。

  • ア:これはキャッシュレス決済のねらいです。発注量を決める需要予測とは別の場面です。

  • ウ:これはフランチャイズチェーンの説明で、AIによる需要予測とは関係ありません。

  • エ:これはCRM(顧客関係管理)のねらいです。お客さんとの関係づくりで、発注量の予測ではありません。

ひっかけポイント:選択肢はどれもコンビニで実際に動いている仕組みです。だからこそ、「予測して発注量を決める」に直結するのは需要予測だけ、と目的で選び分けましょう。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類1 企業活動(AIの利活用・需要予測)


問10 [応用]

あるコンビニでは、店の棚がめったに空にならないのに、店の裏に大量の在庫を抱えることもない。これは、売れた分の情報を工場や物流センターと共有し、材料の調達から製造・配送・販売までのモノの流れ全体をつないで管理しているためである。この「モノの流れ全体の管理」を指す用語と、それが品切れを起こしにくくする理由の説明として、最も適切なものはどれか。

ア.CRM。顧客一人ひとりの好みを記録し、来店の回数を増やしているから

イ.POSシステム。売れた瞬間に売上を記録し、レジの会計を速くしているから

ウ.ERP。会計や人事など社内の資源をまとめて管理しているから

エ.SCM。売れた情報が調達・製造・配送側にすばやく伝わり、必要な分を切らさず補充できるから

正解:エ

解説
材料屋さんからお店の棚までの「バケツリレー」をムダなく回す司令塔がSCM(供給連鎖管理)でしたね。売れた情報がすぐ上流(工場や物流)に伝わるので、必要な分を切らさず補充でき、品切れが起きにくくなります。

  • ア:CRMは顧客との関係を管理する仕組みで、モノの補充が途切れない理由の説明にはなりません。

  • イ:POSは売れた瞬間の記録の仕組みです。品切れを防ぐのは、その記録を活かして流れ全体を回すSCMの役割です。

  • ウ:ERPは社内の資源をまとめて管理する仕組みで、工場・物流・店をつなぐ供給連鎖の管理そのものではありません。

ひっかけポイント:問2でも登場したSCMですが、ここでは「なぜ品切れしにくいのか」という理由まで問われています。売れた情報が上流にすばやく伝わる点がカギです。
対応シラバス:ストラテジ系/大分類2 経営戦略(経営管理システム)


弱点チェック表(間違えたら本編へ戻ろう)

間違えた問題があったら、下の対応する場面に戻って読み直してみましょう。物語のつながりで読むと、すっと入りますよ。

  • 問1・問3・問5(POS/RFID/キャッシュレス決済・FinTech)→ 本編「1. レジの3秒間に起きていること」

  • 問6・問7(データベース・DBMS/定量発注・定期発注)→ 本編「2. 店の裏側:売上の日記はどこにしまわれる?」

  • 問9(AIの需要予測)→ 本編「2. 店の裏側」の後半

  • 問2・問4(CRM/フランチャイズチェーン)→ 本編「3. 本部:全国のレジから日記が集まる場所」

  • 問8・問10(かんばん方式・JIT/SCM)→ 本編「4. 工場と物流:おにぎりが旅してくる道」


いかがでしたか? 10問とも解けたら、コンビニの物語はしっかり身についています。もっと解きたい方へ——本番レベルの問題は、有料の「ストラテジ系 予想問題集」にたっぷり収録しています。気になった人はこちらからどうぞ↓

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