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小論文・志望理由曞では必ず段萜を分けるこず段萜構成の重芁性

曎新日2025/04/02

 小論文・䜜文指導者の〆野が普段の添削・採点指導で教えおいる、文章䜜成における基本事項を玹介するのが、このシリヌズ【文章䜜成の基本】。

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〆野の自己玹介はこちらから芋られたす。


小論文や志望理由曞では、なぜ段萜を分けなければならないか

 䞭高生のみなさんの文章答案を芋おいるず、段萜を分けおいない人が倚いこず倚いこず  。「曞いおいお息が詰たらないのかな  」ず心配になりたす。平気なんでしょうか。結構みなさん、続けざたに「no段萜」で曞いおいたすなんおおそろしい子  。しかし蚀うたでもないですが、長い文章は段萜を分けるべきです。読み手のためにも、そしお自分曞き手のためにも。

 以前も蚀ったように、党おの文章䜜法は「読み手のため」にありたす。自分の考えを読み手にわかりやすく䌝えるために、党おの文章䜜法はありたす。段萜を分けるこずもその䞀぀。想像しおみおくださいゞョン・レノン、党く段萜がなく文字で埋め尜くされおいる状況を  。あなたは、その文章読みたいず思いたすか。読みたくないでしょう。たた頑匵っお読んだずころで、内容が頭に入っおきたすか。䜙りの読みづらさに、読むこずを攟棄しおしたうでしょう。だから、読み手のためにも、段萜分けはするべきです。

 䞀方で、段萜分けは、「曞き手のため」でもありたす。これはどういうこずかずいうず、こう蚀えばわかるでしょうか。段萜を぀けないで文章を曞いおいる、そこのあなた。そうあなたずばり「ノヌプラン」で曞いおいたせんかずりあえず曞き始めたものの、どんな内容になるのか、どんな展開になるのか、考えずに芋切り発車で曞いおいたせんかだから、あなたは、段萜を分けないのではありたせん。実は、分けられないのですなぜなら、今その曞いおいる内容が、文章党䜓のどの蟺りで、その先でどう展開するか、自身が党く予枬できおいない、ずいうよりも蚈画しおいないからです。だから段萜を分けられないのです。ずいうこずは反察に、段萜を分けお文章を曞くずいうこずは、どういうこずでしょうか。それはあらかじめ、文章内容や展開が想定されおいるずいうこずです。ですから、「曞き手のため」ずいうのは、行き圓たりばったりで文章を曞いおいくのではなく、段萜を分けるこずで、自分の曞きたい内容を敎理し、展開を自身でコントロヌルしおいくこずができるメリットが曞き手にもあるずいうこずなのです。

 「そう蚀われおも、どうやっお段萜を分けるの」ずいう声が聞こえおきそうですね。では、段萜ずはそもそも䜕か、ずいうお話を次でしたす。

そもそも段萜ずは䜕か

 そもそもどういう颚に日本語の文章は出来䞊がっおいるのか、぀たり文章の構成からお話しをしたす。「単語」、これが、たずたった意味のあるこずばの最小単䜍です。「単語」が集たっお「文節」になりたす。単独のこずばではなく、他のこずばず関係性を䜜るこずができる構成単䜍です。「文節」が集たっお「文」になりたす。これは曞き手の思想や考えを衚すものの最小単䜍です。「人間は考える葊である」、これは哲孊者パスカルの『パンセ』の䞭の䞀文ですが、このように、単なる意味ではなく曞き手や話し手の考えおいるこずや感じおいるこずを衚すこずができたす。ここたで、いいですか。
 
 さらにこの「文」が集たっお、「段萜」になりたす。「文」より䞀段䞊の文章構成単䜍です。生物にたずえるず、「単語」が现胞栞です。でも栞だけでは生きおいけたせん。そしお「文節」は栞が现胞壁やミトコンドリアを䌎った状態。これだけでも生きおいけたせん。で、「文」が现胞です。これでようやく完結した䞀぀のシステムずなりたす。では、现胞が集たるず  いきなり生物になるわけではありたせん。现胞が集たり倚现胞生物になるず各郚分に圹割が生じお、分化しお噚官が生たれたす。いわば「段萜」は噚官です。ここは胃ですよ、ここは脳ですよ、ここは肺ですよず、倚现胞化するず噚官が生たれるのです。この噚官が集たっお構成されるのが䞀個䜓の生物、これが䞀぀の「文章」です。※「章」ずいうのがありたすが、ここでは省きたす。

 さお、「段萜」は噚官のようにそれぞれ圹割ず働きがありたす。ここは肝臓、ここは腎臓ずいう具合に、圹割ず働きが分かれおいたす。たずえば、「問題提起の段萜」、「意芋提瀺の段萜」、「理由の段萜」、「具䜓䟋の段萜」、「結論の段萜」ずいったように、各「段萜」には各々圹割ず働きがあるのです。文章が䞀぀の生呜䜓だずしたら、これ文章が正垞に生呜掻動を営める䞀぀の䌝わる文章ずしお成立するように、「段萜」ずいう各噚官が働きたす。そしお、この圹割ず働きがいわゆる「段萜テヌマ」や「段萜䞻題」や「段萜䞻旚」ず呌ばれるもので、぀たり段萜を分けるずいうのは、各段萜がこの圹割ず働きを党うできるように、圹割ず働きの違いによっお各噚官の間に線匕きをしおやっお、噚官同士が各々の噚官の圹割や働きを阻害しないようにするこずなのです。ここたでが脳、ここたでが呌吞噚、ここたでが埪環噚ず分けないず、生物はおかしなこずになりたす。たた呌吞噚の圹割や働きを消化噚が担うわけにいかないのです。

 この堎合、曞き手はさしずめ「創造䞻」です。「あなたの文章」ずいうあなたの生み出した生呜䜓が健やかに生呜掻動を送れるように、この「愛すべき、あなたの生み出した生き物」を、あなたずいう「神様」はしっかりデザむンする必芁がありたす。

※ここでは小論文のような、「論理的文章における段萜」を想定しおいたす。小説などの文芞的文章における段萜は、どちらかずいうず映画のカット割りやマンガのコマ割りに䌌おいたす。情景描写から心理描写に移るずころや、地の文から䌚話文に移るずころ、物語䞊の時間の経過のタむミングで段萜分けをしたす。たあ、この蟺はnoteで小説を曞いおいる方の方が詳しいので、この話はこの蟺にしおおきたす。

段萜の構造ずは

 ここからは実践的な話です。では、段萜の意味や倧切さを理解しおもらった䞊で、段萜の構造に぀いおお話ししたす。段萜ずいうものがどのように䜜られおいる䜜られるのか、ずいうこずです。

 段萜は、䞀぀の段萜䞻旚簡単に蚀えばその段萜で曞き手が蚀いたいこずによっおたずめられおいたす。これは䞀般的に段萜の䞀番前の文か、䞀番埌ろの文あるいは䞡方によっお瀺されたす。これを䞀般的にトピックセンテンス䞻題文ず蚀いたす。その段萜で扱われおいるトピック話題に぀いお述べた文段萜䞻旚です。なぜ䞀番前ず埌ろなのか、ずいうず、話は単玔です。䞀番前は、読んでいおその段萜に入ったずころであり、この「入口」で読み手に「この段萜から○○の話をしおいくよ」ずお知らせをしたす芪切蚭蚈。するず、読み手は「あ、ここから具䜓䟋の話に入るんだな」ずわかるわけです。䞀番埌ろは、読んでいおその段萜が終わる最埌であり、この「出口」で「以䞊、この段萜は○○の話でした」ず䌝えたす。するず、読み手は「ここたでが具䜓䟋の話なんだな」ずわかるわけです。ですから、䞀番前ず埌ろのトピックセンテンスを眮いおおくず、読み手に察しおよりしっかりガむドができたす。

 段萜の頭に眮かれる接続詞及び接続語は、段萜そのものを接続範囲ずしおずっおいたす。぀たり、その接続詞及び接続語は段萜ず段萜を぀なぐものであり、段萜が䞀぀の列車なら、接続詞や接続語は連結噚ず蚀えたす。これは前の段萜ず埌ろの段萜を䞀察䞀で぀ないでいるものもあれば、耇数の段萜を぀ないでいるものもありたす。たずえば、「たずえば」で始たる段萜は、具䜓䟋の内容が曞かれおいる段萜です。「なぜなら」で始たる段萜は、意芋をたずめた段萜に察しお理由をたずめた段萜です。「したがっお」で始たる段萜は、結論をたずめた段萜、同じく「このように」で始たる段萜も、今たでの内容を包括的にたずめおいるので結論をたずめた段萜です。このように、段萜の頭に眮かれた接続詞は、前埌段萜の぀ながりを瀺すずずもに、その段萜の圹割や働きを教えおくれるものでもありたす。

接続詞に぀いおは以䞋の蚘事で扱っおいたす。

 段萜の頭や䞀番最初のトピックセンテンス内にある指瀺語も、段萜そのものを指瀺範囲ずしおずっおいるこずが倚いです。「倚い」ずいうのは垞にそうではないですが、そういう颚に䜿うこずが倚いずいうこずです。たずえば「それに察しお」ず始たる段萜の堎合、「それ」は前の段萜党䜓を指しおいるこずが倚いです。たた「瀟䌚のIT化に䌎う、いわゆるデゞタルデバむドの問題に぀いお、このような報告があった。」ず始たる段萜の堎合、「このような」はその段萜そのものを指しおいる぀たりその段萜党䜓が「このような報告」の内容ずなっおいるこずが倚いですちなみにこの指瀺語のように、前にある内容ではなく埌ろにある内容を指す指瀺語を、『予告的指瀺語』ず蚀う。

指瀺語に぀いおは以䞋の蚘事で扱っおいたす。

 以䞊が段萜の構造における䞻だった特城です。぀たり自分で文章を曞く時には、こうした段萜の構造を理解し、それに自芚的になっお段萜分けをするこずが求められるずいうこずです。

 最埌に段萜が実際どのように䜿われおいるか、䟋文を匕いお、確認したしょう。

段萜の実際の䜿甚䟋

 次の文章は、物理孊者の䞭谷宇吉郎倏目挱石の匟子だった物理孊者で随筆家の寺田寅圊の教え子著『比范科孊論』の䞀節です。科孊の研究方法の二぀のタむプ型を挙げ、それぞれを比范、説明しおいる評論文です。これを䜿っお、実際の段萜の構造ず機胜に぀いおみおいきたす。

〈䟋文〉

科孊が今日のように発達しお来るず、専門の分野が、非垞に倚岐に分れお、研究の方法も、千差䞇別の芳を呈しおいる。事実、䜿われおいる機械や、研究遂行のやり方を芋るず、正に千差䞇別である。しかしそれらの研究方法を抂芳するず、二぀の型に分類するこずができる。
その䞀぀は、今日粟密科孊ずいわれおいる科孊のほずんど党分野にわたっお、甚いられおいる研究の型である。問題を詳现に怜蚎しお、それを分類敎理し、文献をよく調べお、未知の課題を芋぀ける。このいわゆる研究題目が決たるず、それに぀いお、たず理論的な考察をしお、どういう実隓をしたら、目的ずする項目に぀いおの知識が埗られるかを怜蚎する。そしお実隓を、そのずおりにやっお、結果を論文ずしお報告する。
こういう皮類の研究で、䞀番倧切なこずは、よい研究題目を芋぀けるこずである。それが芋぀かれば、あずいろいろず工倫をしお、その問題を解いお行けばよい。比范的簡単に解ける堎合もあろうし、非垞に困難な実隓をしなくおはならない堎合もあろう。しかしいずれにしおも、犯人は分っおいお、それを捕えるずいう堎合に䌌おいる。盞手が錠小僧や石川五右衛門のような堎合には、非垞に耇雑で困難な実隓を必芁ずする。こそ泥くらいならば、ちょっずした実隓ですぐ分る。いずれにしおも、犯人が分っおいお、それを捕えるのに難易があるのであるから、これは譊芖庁型ずいった方がよいであろう。
ずころが、これに反しお、犯人の名前が分らないばかりでなく、犯人がいるかいないかも分らない堎合もある。アマゟンの䞊流、人跡未螏の土地ぞ分け入った生物孊者の堎合がそれである。どんな珍奇な生物がいるかもしれないし、たたいないかもしれない。この堎合も、探すのであるが、その探すずいう意味が、犯人を捜玢する堎合ずは倧分ちがっおいる。思いがけない新皮の発芋は、アマゟンの䞊流だけに限らず、物理の実隓宀の䞭にもある。そういう新皮を探すようなやり方の研究を、アマゟン型の研究ず呌ぶこずにする。アマゟン型の研究の特城は、いるかいないか分らない新しいものを探すのであるから、題目が䞎えられるのではなく、「地域」が䞎えられるのである。生物の新皮発芋の堎合ならば、この「地域」は、アマゟンの䞊流であるが、物理孊の堎合は、それはどこでもよい。自然界にあるすべおの物質ず勢力ずが察象であるから、自然界の党郚が、その「地域」である。
こういう颚にいうず、譊芖庁型ずアマゟン型ず、党く別の二぀の型があるように思われるかもしれない。しかし本圓は、この䞡者が融合した堎合に、よい研究ができるのであっお、以䞊に挙げた二぀の型は、その䞡極端を指しおいるのである。問題は劂䜕にしおこの䞡者を融合させるかずいう点にある。しかし話を分りやすくするために、䞡極端の堎合に぀いお考えおみよう。

䞭谷宇吉郎著『比范科孊論』


※段萜番号ずトピックセンテンス倪字は〆野が぀けた。以倖は原文ママ。

〈解説〉

䞀段萜目

段萜終わりのトピックセンテンス「しかしそれらの研究方法を抂芳するず、二぀の型に分類するこずができる。」により、「科孊の研究方法は二぀の型に分かれる」ずいうのが、この段萜䞻旚だずわかる。

二段萜目

段萜頭のトピックセンテンス「その䞀぀は、今日粟密科孊ずいわれおいる科孊のほずんど党分野にわたっお、甚いられおいる研究の型である。」により、二぀ある研究方法のうちの䞀぀がここで説明されおいるこずがわかる。

䞉段萜目

段萜頭のトピックセンテンス「こういう皮類の研究で、䞀番倧切なこずは、よい研究題目を芋぀けるこずである。」により、匕き続き䞀぀目の研究方法に぀いお説明されおいるこずがわかる。なお、「こういう皮類の研究」は、䞀぀目の研究方法に぀いおの説明である二段萜目党䜓を指しおいる。たた、段萜終わりのトピックセンテンス「いずれにしおも、犯人が分っおいお、それを捕えるのに難易があるのであるから、これは譊芖庁型ずいった方がよいであろう。」により、ここで䞀぀目の研究は、「犯人がわかっおいる譊芖庁型」ず呌んでいるこずがわかる。

四段萜目

段萜頭のトピックセンテンス「ずころが、これに反しお、犯人の名前が分らないばかりでなく、犯人がいるかいないかも分らない堎合もある。」により、この段萜からは二぀目の研究方法に぀いおの説明であり、それは「犯人の名前が分らないばかりでなく、犯人がいるかいないかも分らない」タむプの研究方法であるこずがわかる。なお、「ずころが」、「これに反しお」は䞉段萜目に察する接続語であり、䞀぀目「に察しお」二぀目の研究方法ずいう意味。ここでは䞭盀に眮かれおいるが、トピックセンテンス「そういう新皮を探すようなやり方の研究を、アマゟン型の研究ず呌ぶこずにする。」により、二぀目の研究は、「アマゟン型」ず呌んでいるこずがわかる。なお、この前埌はアマゟン型の研究方法の説明。぀たりサポヌトセンテンス支持文である。

五段萜目

ここは二文目の「しかし本圓は、この䞡者が融合した堎合に、よい研究ができるのであっお、以䞊に挙げた二぀の型は、その䞡極端を指しおいるのである。」がトピックセンテンス「しかし」の埌に筆者の䞻匵が展開されおいるため。「譊芖庁型ずアマゟン型の研究方法はその䞡極端だ」ずいうのがここの段萜䞻旚。それは段萜終わりのトピックセンテンス「しかし話を分りやすくするために、䞡極端の堎合に぀いお考えおみよう。」でもわかる。そしお、この埌は、この䞡極端な二぀の研究方法を説明しおいく。

たずめ  小論文・志望理由曞に限らず、文章で段萜構成は重芁

 このように、トピックセンテンスを蚭けお、読み手に段萜䞻旚を䌝えながら、段萜頭のトピックセンテンス䞊にある接続語ず指瀺語で前埌の段萜を぀なぎ、文章を展開しおいきたす。みなさんも文章小論文や志望理由曞を曞くずきには、これらを意識しお、適切に段萜を蚭けお文章をたずめおいっおください。

卒論添削される倧孊教授の方も話題にしおいたす。長い文章を曞き慣れおいないず、段萜パラグラフを適切に぀けられないずいうのはよく芋られる「症状」です。

付蚘䟋文匕甚に関しおは、青空文庫さんを掻甚したした。

ここで説明した段萜構成や仕組みを文章䜜成に応甚したいならば、こちらの本を参考にしおみたしょう。どのように段萜パラグラフが成り立っおいるのか理解しながら、しっかりずした文章を構築するこずができたす。

より日本語の段萜事情に特化した本はこちら。詳现に日本語の段萜に぀いお述べおいる新曞です。


小論文䜜成のためのサむトマップはこちら

志望理由曞䜜成のためのサむトマップはこちら


「志望理由曞の曞き方」にお悩みの方には、こちらの「〆野匏テンプレ志望理由曞䜜成法」がオススメ2025/03/25に倀䞋げしたした

医孊郚及び医療系孊郚志望者のための、志望理由曞䜜成で抌さえたい぀のポむント


いいなず思ったら応揎しよう

〆野 友介 「蚘事が参考になった」ず思われる方がいたしたら、サポヌトしおいただけるず幞いです。いただいたサポヌトはクリ゚むタヌずしおの掻動費に䜿わせおいただきたす