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【゚ッセむ】〆野匏「ズルい読曞感想文」埌線

   ã“ちらは埌線になりたす。前線は䞋で読めたす。

ズルい読曞感想文の曞き方埌線

 前線では『コンビニ人間』村田沙耶銙著の解説文だけ読んで課題図曞を読たないずいう荒業を披露したしたが、埌線ではそこで埗た情報を基に、どのように読曞感想文を䜜成、完成させおいくのかに぀いお述べおいきたす。


 感想文を曞く前に

 さお、読み取ったこずをもずに感想文を曞くわけですが、その前に確認したいこずが䜕点かありたす。それを先に確認しおおきたしょう。なお、前線より長いので、「本題」にすぐ入りたいずいう方は、から読んでください。

 「感想」ずは䜕か。

 あのヒロナキさんを論砎王にした名蚀迷蚀に「それっおあなたの感想ですよね」がありたすが、なぜこれを蚀われるず人は「ぐぬぬ  」ずなるのでしょう。それはその蚀葉が、「それっおあなたが䞻芳的に勝手に感じおいるこずであっお、みんなが考えおいるこずではないですよね。だから、あなた䜕か偉そうに蚀っちゃっおたすけど、それ䜕も客芳的に事象をずらえおいないし、あなたの感芚の話ですよね」ずいうこずを意味しおいるからに他なりたせん。぀たり、この「感想」ずいうのは、論理的でもないし客芳的でもない、感芚的であり䞻芳的なものである、ずいうこずです。しかし、これ、感想文を曞くずきには非垞に重芁なこずなんです。

 どこで芋た䜕のCMか忘れたしたけど、このヒロナキさんの蚀葉を逆手にずったCMがありたしたね。ある女子高生が蚀ったこずに察しお、ヒロナキさん本人出挔がドダっお「それっおあなたの感想ですよね」ず返す、するず、その女子高生が「えぇ、これあたしの感想です。あたしの思ったこずをそのたた蚀いたした。」ず「䜕か問題でも」ず蚀わんばかりに毅然ず返す、ヒロナキさんが思わず黙る、そんなCMだったかず思いたすが、これ、党く、「感想」の本質を衚しおいるんですよね。

 「感想」は、感芚的であり䞻芳的なものです。これは論理的ではないずいう理由からダメだずされたす。私も小論文の添削で、ヒロナキさんではないですが「これはあなたの感想ずなっおいたす。そう蚀える具䜓的な根拠を瀺しおください。」ずコメントしたす。でも、裏を返せば、自分の感芚で蚀ったこずである以䞊、究極人に理解されなくおもいい、「だっお私の『感想』ですから」っおこずなんですよね。ずいうこずは、「感想」ずは、䜕を蚀っおもいいし根拠を瀺さず無責任でもいい、究極他者に理解されなくおもいいっおこずなんです。だから感想文で䜕を曞こうかず悩んでいる孊生には、「䜕を曞いおもいいんだよ」ず蚀っおあげたいです。なんなら、「投げっぱなしゞャヌマン」ならぬ「蚀いっぱなしゞャヌマン」でいい、論文ではないので論蚌する必芁もありたせんから。どんな頓智気なこずでも蚱される、「だっおそれが私の『感想』ですから」ずいうこずなのです。

 感想ずはこういうものだずいうこずを、たず理解しおおく必芁がありたす。

 䜕に察しおの「感想」かが重芁。

 前述の通り、「感想」なので䜕を蚀っおも蚱されたす。しかし、たずえば倏目挱石の『吟茩は猫である』の感想文を曞けず蚀われお、あなたが『キン肉マン』を読んだ感想に぀いお曞いたずしたす、これは感想文ずしお蚱されるかずいうずこれは蚱されたせん。出題者ずしおは、「それに぀いおの感想を求めおいるのではない」ずなりたす。だから、それは『吟茩は猫である』に぀いおの感想でなくおはなりたせん。どんな感想を述べおもよいが、別のものに察しおの感想は、それは文字通り「別物」なので蚱容はされたせん。

 若干、話はずれたすが、囜語が苊手なお子さん小孊生・䞭孊生にはこの蟺が理解できおいない子が倚いです。䜜文などを曞かせるず、「そういうこずを聞いおいるんじゃないんだけどなぁ」っおいう文章を曞いおくるケヌスがありたす。぀たり、それは、出題者の出題テヌマや出題内容、出題意図が汲み取れおいないわけです。だから、「本が奜きでも囜語ができない」子ずいうのがある䞀定数いるのです。それは文章を自由に読むのは奜きだけど、問題で䜕を問われおいるのかを理解しそれに察しお答えるずいうプロセスで倱敗しおいるから、文章の内容は理解できおいるはずなのになぜか囜語の詊隓では点がずれない、ずなるわけです。

 ぀たり、この感想文においおも、どういう「感想」でもいいのですが、䜕に察しおの「感想」であるかはしっかり理解できおいないずいけないのです。 

 課題図曞は倧喜利の「お題」。

 䜕に察しおの感想を求められおいるのか、に぀いおは、圓然指定された課題図曞に察しお感想である、ずいうこずになりたす。ここたでは、問題ないでしょう。しかし、課題図曞の䜕に察しお感想を述べるのか、そもそも課題図曞に察する感想ずは䜕なのか、ずいうこずを理解する必芁がありたす。

 これはわかりやすく蚀えば、「この課題図曞をネタに、あなたの思ったこずを曞け」ずいうこずです。それをネタにする、ずいうこずは蚀い換えれば、それが「お題」であるずいうこず、぀たり課題図曞ずは倧喜利の「お題」なのです。

 テレビのお笑い番組のIPPONグランプリずかを想像しおもらいたいのですが、ああいったずころで笑いが起きる答えずいうのは、「安易には気付かないけど、よくよく考えたらそのお題から想定できる範囲の答え」だず思いたす。党くお題からずれた、あるいはお題を完党に無芖した答えは、笑う以前に「䜕でそういう答えになるのたじで意味わからん」ずいう疑問や理解䞍胜であるこずが先立ちたすから結果笑えないこずが倚いように思いたす。たずえば「この写真でボケお」っおお題を出されお、ある芞人が答えを出しおドッずりケる、このずきの答えは「あぁ蚀われればそう芋えるなぁでもその発想なかったわぁ」っおラむンのもののはずです。぀たり「お題に沿っおいる」こずがここでは前提であり、お題そのものを党く無芖しおいたら、「笑える以前にそもそも䜕でそんな答えになるのか」ずいう話になるわけです。

 読曞感想文も同じです。どんな皚拙でくだらない感想でも構わない、けれども「え䜕でそんな感想出おくるのどこからその感想出おくるのそんなこず、この本で蚀っおないんですけど」ずなったらダメなんです。だから、課題図曞の内容を十分に理解しお、その「お題」に沿っお感想を述べるこずが求められたす。

 「感想」を蚀うずきは「お題に沿う」。

 「課題図曞の内容を十分に理解しお、その『お題』に沿っお感想を述べる」、これが前提ですよ、ずいうのがここたでのお話しです。では、「課題図曞の内容を十分に理解しお、その『お題』に沿う」ずはどうしたらよいのでしょうか。

 ここで、〆野匏「ズルい読曞感想文」の曞き方の本題に入りたす。

 「私は課題図曞をしっかり読んで十分に理解しおいたすよ」ずいうこずを読み手出題者や孊校の先生に瀺す必芁がありたす。そのためには圓然その本をしっかり読む必芁がありたすが、今回は「本を読たない」ずいう荒業でその過皋を倧胆にカットしたした。で、どうしたかずいうず「解説文だけ読んだ」わけです。そしおその情報だけを頌りに、「しっかり本を読んだように芋せかける」、぀たり停装工䜜を図るわけです。

 別の蚀い方をするず「本をしっかり読んだよ」ずいうこずを蚌明するだけの目的で、解説文を読んでその本の必芁な情報を収集した、ずも蚀えたす。そのために、解説文から䞻題をずらえ、それがこの『コンビニ人間』村田沙耶銙著の䞭でどのように語られおいるか、確認したした。

 そしおこの堎合、課題図曞から提瀺されおいる「お題」ずは、その課題図曞の䞻題です。「課題図曞をネタずしお、その䞻題に察しお感想を述べよ」ず、ここでは指瀺されおいるのです。ですから、「その䞻題ずなっおいるこずに察しおの感想文」ずしおたずめる必芁がありたす。
 
 ここたで確認したのちに、改めお、それらの情報を以䞋に敎理したしょう。

䞻題は「珟代の実存」であり「それを問う」こず。぀たり「珟代の人間のあり方を問い盎す」ずいうこず。→これに぀いおの「感想」を述べるこず

䞻人公は、極端な仕事偏重の「人間のあり方ずしお問題のある人物」。→䞻人公の存圚によっお「珟代の人間のあり方」が問題芖される課題図曞の「論点」や「問題点」の確認。

新入りの男性は、䞻人公ずは真逆のプラむベヌトを重芖する人間。→圌の出珟タヌニングポむントによっお物語が急展開し、珟代の人間のあり方はどうあるべきかが問い盎されるず掚枬。

〆野による『コンビニ人間』村田沙耶銙著の解説文の情報敎理


 ざっずこんな感じでしょうか。これだけあれば十分です。読曞感想文は曞けたす。これらの情報を敎理しおたずめ、「珟代の人間のあり方」に぀いおの自分の意芋や感想を述べればよいずいうこずになりたす。では、実際、感想文を曞いおいきたしょう。

 「ズルい読曞感想文」を曞く

 材料はもう揃っおいたすから、埌はどう料理するかです。構成をざっくり考え、内容を組み立おたす。構成は、スタンダヌドな「序論―本論―結論」の䞉段構成でよいでしょう。なお、字数は䞭高生の読曞感想文コンクヌルの制限字数である2000字以内を想定したす。
 料理番組ではないですが、先に出来䞊がりを芋おもらいたしょうか。その方が説明しやすいので。こちらが完成したものです。どうぞ。ちなみに、今回の内容は、高校生が曞いた堎合を想定しおいる。

 䞻人公の叀倉恵子は、たるで自らの人生の党おをコンビニの仕事に捧げおいるかのような人である。寝おも芚めおもコンビニの業務のこずを考えおいる仕事人間だ。たさにタむトルにある通り「コンビニ人間」である。たしかに瀟䌚人にずっお仕事は倧倉重芁なものだろう。しかし、そんな圌女は「『店員』でいるずきのみ䞖界の歯車になれる」ず感じおおり、圌女の人生における仕事の占める割合はやや垞軌を逞しおいるず私は思った。
 人間は瀟䌚に生きる以䞊、䌚瀟などの組織の歯車ずしお生きるこずが望たれるこずも時にはあるだろう。しかし本心から歯車でありたいずは誰も思いたくないはずだ。私は、圌女はたしかに真面目な瀟䌚人ではあるが、人間ずしおどうなのかず思った。趣味にも粟を出したいし幞せな結婚もしたい、「私は歯車ではない、人間なのだ」ず誰しも思うものではないだろうか。そう考えるず、婚掻目的の新入りの男の方が人間らしいず私は思う。人生においお、仕事ず自分の幞せずどちらが倧事かは人間にずっお氞遠のテヌマかもしれない。では、珟代の瀟䌚においお、人間ずはどう生きるべきなのだろうか。
 瀟䌚人ずしお瀟䌚の「歯車」ずなっお仕事をするこずが倧人になるこずだずしたら、さしずめ私たちは「歯車予備軍」ずいったずころだろうか。そしおこの堎合、孊校は「歯車補造工堎」ずいったずころだろう。たしかに私たちは、来る日も来る日も勉匷に励み、いずれ来る倧孊受隓に備えおいる。そしお倧孊でも勉匷に励み、やがお「立掟な瀟䌚人」ずいう歯車ずなり瀟䌚ずいう倧きな機械の䞀郚になるに違いない。そのために、私たちは日々勉匷を頑匵っおいるのだ。
 しかし、瀟䌚の「歯車」ずしおだけの人生を受け入れられない自分もいる。なぜなら「歯車」であるずいうこずは、機械の郚品ず同じで他の「歯車」ずの亀換が可胜だずいうこずだからだ。自分が䌚瀟を蟞めおも、その䌚瀟は自分ではない別の歯車を甚意するだけずいうこずになる。぀たり、「歯車」である自分を蚱容するずは、その組織にずっお自分はいおもいなくおもいい人間だずいうこずを自らで認めるこずに他ならない。
 たずえば、私は今野球郚に所属しおいるが、私は䞀郚員なので、そういう意味では野球郚の「歯車」かもしれない。しかし、もし監督から「お前らは歯車のようなものだ」ず蚀われたら、その蚀葉を私は決しお受け入れたくない。私はもずより、他の郚員も䞀人ひずり倧事なチヌムを構成する䞀員であり、誰もが誰にも代えがたい「オンリヌワン」なのだ。私たちは代替可胜な機械の郚品ではないのだ。人間なのである。
 䞻人公の叀倉恵子に圓初感じた違和感は、こういうずころなのだろうず私は思った。䜕も圌女のような仕事人間は珍しくない。たた、仕事がいきがいずいう人も倧勢いるだろう。だからその限りでは、圌女は至極たっずうな瀟䌚人なのであり、たたそれに察しおおかしいず思う人はいないだろう。倢の䞭でも仕事をするほどだから、圌女は仕事に察しおただ真面目な人なのだず思う。しかし圌女の「私は『歯車』だ」ず自認するずころに、違和感を芚える。自ら進んで「歯車」でありたいず願う心境は、私には理解しがたい。それは単に仕事に察しお真面目に向き合うこずにずどたらない、そこからやや逞脱した、たるで自ら人間であるこずを捚お機械やマシヌンであろうずするこずを求めるかのような考えであっお、そうしたずころに察しお、圌女は人間ずしおどうなのかず疑問を持぀のである。
 もちろんこれは圌女だけの問題ではない。私を含む党おの人間に圓おはたるだろう。私たちは瀟䌚の䞭で生きる以䞊、「瀟䌚や䞖界の䞀歯車」ずなるこずを免れるこずはできないだろう。しかし、人間が自ら積極的に「歯車」であろうずするこずは、人間の健党なあり方ずしおどうなのだろうかず思わざるを埗ない。私はただ孊生で瀟䌚に出おいないのでわからない郚分もあるが、この珟代瀟䌚の䞭で人間はどうあるべきなのか、今埌も考えおいきたい。

〆野の読曞感想文䟋


 「序論」は、「課題図曞の䞻題」問題提起に着地するように課題図曞の内容を解説し、「本を読んでたすよ」アピヌルをしっかりする。

 前述の通り、課題図曞の䞻題は「珟代の実存を問う」なのですから、あなた自身もそれに倣っお、珟代の実存を問いたしょう。しかし、その前に解説文から収集した情報を基に課題図曞の内容を解説する必芁がありたす。だから曞き出しはこんな感じです。

 䞻人公の叀倉恵子は、たるで自らの人生の党おをコンビニの仕事に捧げおいるかのような人である。寝おも芚めおもコンビニの業務のこずを考えおいる仕事人間だ。たさにタむトルにある通り「コンビニ人間」である。たしかに瀟䌚人にずっお仕事は倧倉重芁なものだろう。しかし、そんな圌女は「『店員』でいるずきのみ䞖界の歯車になれる」ず感じおおり、圌女の人生における仕事の占める割合はやや垞軌を逞しおいるず私は思った。
 人間は瀟䌚に生きる以䞊、䌚瀟などの組織の歯車ずしお生きるこずが望たれるこずも時にはあるだろう。しかし本心から歯車でありたいずは誰も思いたくないはずだ。私は、圌女はたしかに真面目な瀟䌚人ではあるが、人間ずしおどうなのかず思った。趣味にも粟を出したいし幞せな結婚もしたい、「私は歯車ではない、人間なのだ」ず誰しも思うものではないだろうか。そう考えるず、婚掻目的の新入りの男の方が人間らしいず私は思う。人生においお、仕事ず自分自身の幞せずどちらが倧事かは人間にずっお氞遠のテヌマかもしれない。では、珟代の瀟䌚においお、人間ずはどう生きるべきなのだろうか。

〆野の䟋文序論


 第䞀段萜では、䞻人公の人物玹介をしおいたす。ここで、䞻題における問題点が䞻人公に象城されおいるこずを読み手に瀺唆したす。それにより、課題図曞の䞻題である「珟代瀟䌚においお、人間ずはどう生きるべきなのだろうか」ぞ぀ながる導線を䜜りたす。

 第二段萜では、䞻題の解説をしお、䞻題に察しおの「䞁寧なネタふり」をしおやりたす。こうするこずで、次の本論で、その䞻題珟代瀟䌚においお、人間ずはどう生きるべきなのだろうか。に察しおの自分の感想を蚀う準備をしたす。

 ちなみにこの序論は、少し長いように感じる今回は党䜓の玄1/4。䞀般的には玄1/5が理想的。でしょうが、「ズルい読曞感想文」ずしおはこれで適切な長さです。このくらい字数を割いお、ここはしっかり行っおください。䜕せ実際は本を読んでいないんですから笑。ここを䞁寧にたずめるこずで「しっかり本を読みたしたよ。だからこれだけ曞けるんですよ。」ず出題者孊校の先生にアピヌルしお、本を読んでいない事実を完党に隠蔜したす笑。ですから、ここでは堂々ずハッタリをかたしおやりたす

 「本論」では、「政治家の答匁」をする。

 先に、本論を改めお読んでください。

 瀟䌚人ずしお瀟䌚の「歯車」ずなっお仕事をするこずが倧人になるこずだずしたら、さしずめ私たちは「歯車予備軍」ずいったずころだろうか。そしおこの堎合、孊校は「歯車補造工堎」ずいったずころだろう。たしかに私たちは、来る日も来る日も勉匷に励み、いずれ来る倧孊受隓に備えおいる。そしお倧孊でも勉匷に励み、やがお「立掟な瀟䌚人」ずいう歯車ずなり瀟䌚ずいう倧きな機械の䞀郚になるに違いない。そのために、私たちは日々勉匷を頑匵っおいるのだ。
   ã—かし、瀟䌚の「歯車」ずしおだけの人生を受け入れられない自分もいる。なぜなら「歯車」であるずいうこずは、他の機械の郚品ず同じで、他の「歯車」ずの亀換が可胜だずいうこずだからだ。自分が䌚瀟を蟞めおも、その䌚瀟は自分ではない別の歯車を甚意するだけずいうこずになる。぀たり、「歯車」である自分を蚱容するずは、その組織にずっお自分はいおもいなくおもいい人間だずいうこずを、自らで認めるこずに他ならない。
 たずえば、私は今野球郚に所属しおいるが、私は䞀郚員なので、そういう意味では野球郚の「歯車」かもしれない。しかし、もし監督から「お前らは歯車のようなものだ」ず蚀われたら、その蚀葉を私は決しお受け入れたくない。私はもずより、他の郚員も䞀人ひずり倧事なチヌムを構成する䞀員であり、誰もが誰にも代えがたい「オンリヌワン」なのだ。私たちは代替可胜な機械の郚品ではないのだ。人間なのである。
 䞻人公の叀倉恵子に圓初感じた違和感は、こういうずころなのだろうず私は思った。䜕も圌女のような仕事人間は珍しくない。たた、仕事がいきがいずいう人も倧勢いるだろう。だからその限りでは、圌女は至極たっずうな瀟䌚人なのであり、たたそれに察しおおかしいず思う人はいないだろう。倢の䞭でも仕事をするほどだから、圌女は仕事に察しおただ真面目な人なのだず思う。しかし圌女の「私は『歯車』だ」ず自認するずころに、違和感を芚える。自ら進んで「歯車」でありたいず願う心境は、私には理解しがたい。それは単に仕事に察しお真面目に向き合うこずにずどたらない、そこからやや逞脱した、たるで自ら人間であるこずを捚お機械やマシヌンであろうずするこずを求めるかのような考えであっお、そうしたずころに察しお、圌女は人間ずしおどうなのかず疑問を持぀のである。

〆野の䟋文本論


 さお、読んでみお䜕か気付いたこずはないですかどうでしょう通垞の感想文や小論文ではあり埗ないこずが、ここでは起きおいたす。

 気付きたせんかたあ、皮明かししたすず、この本論、実は「䜕䞀぀新しい話をしおいない」のです。぀たり「話が進んでいるようで実は党く進んでいない」のです。本来なら、「珟代瀟䌚においお、人間はどう生きるべきか」ずいう䞻題問題提起に察しお、自分なりの感想回答を述べるわけで、それは独自の考えや意芋なのですが、この文章はそれを䞀切しおいたせん。ひたすらその提起された問題をなぞっお蚀い換えおいるだけなのです。

 いいんです川平慈英これでいいんです「ズルい読曞感想文」ずしおは、これで、いいんです぀たり、問題提起に察しお自分の考えを述べお、話を絶察展開させおはいけないのです。なぜか。理由は単玔ですあなたはこの課題図曞を読んでいないからです

 話を先に進めお、人生においお仕事ずプラむベヌトのどちらが倧事か自分の考えを述べお、自分なりの回答をしたずしたす。その答え、課題図曞の内容ず違っおいたずしたら、どうしたすかいやただ違っおいるだけなら、「これが私の感想です」ず蚀い切っお逃げ切るこずもできたす。しかし話を先に進めるこずで、読み手孊校の先生が「いや、この本の話、そういうこず蚀っおないよね。」ずなっおしたったら、本を読んでいないこずがばれおしたいたす。元も子もありたせん。だから、ここは話を䞋手に進めないで、ひたすら同じ問題提起をくりかえすのです。

 ずはいえ、「珟代瀟䌚においお、人間はどう生きるべきか。珟代瀟䌚においお、人間はどう生きるべきか。珟代瀟䌚においお  」ず呪文のように唱えおも、文章の䜓裁になりたせん。ではどうしたらいいでしょう。衚珟やトピックを倉えお、ひたすら「珟代瀟䌚においお、人間はどう生きるべきか」が問題であるこず述べおいくのです。こういう颚に。

 「珟代瀟䌚においお、人間はどう生きるべきか。うんうん、これは問題ですね。うん、これは重倧な問題だ。たしかに、こういうこずはありたすよ。しかし、やはりこれは問題でしょう。たずえば、こういうケヌスを想定しおもこれが問題ず蚀えたすね。で、そもそもこの問題の䜕が問題かずいうず、こういう点が問題だから問題なんですよ。だから、問題だず、私は先ほどから蚀っおいるのです。」ずいうように、圢の䞊では話が進んでいるように芋せながら、実際は問題を提起したずころから絶察に話を進めない、いわば「政治家の答匁」話法で曞くのです。囜䌚で野党の質問に、䞎党偎が答えるずきのあの話法を䜿うのです。圌らは「その質問に関したしおは、閣僚間でも倧倉問題であるず感じおおり、野党議員の皆様から倧倉問題であるずのご指摘を受けたしお、䞎党においおも重倧な問題であるず考えお、官民䞀䜓ずなっおこの問題の解消に取り組みたいず、政府ずしたしおもその問題に぀きたしお前向きに善凊しおたいりたいず」ずいう答匁をしたす。「それ、実質䜕にも答えおないじゃん」のあれです。あれは、そもそも野党からの远及に察しお防埡線を匵った結果の苊肉の策、ず蚀いたすか党くの謎話法笑ですが、ここではそれを駆䜿しお、自分が本を読んでいないこずがばれないように、けむに巻くのです。

 そもそも、この課題図曞に぀いお「珟代の実存を問う」ずいうこずたでしか、あなたは知りたせん。この物語の䞭でそれがどう決着するかも、そもそも決着しおいるのかも、圓然知りたせん。だずしたら、この問題に決着を付けようなんお考えおはいけないのです。

 「結論」は、「連茉を突然打ち切られたゞャンプ挫画の最終話」のようにたずめる。

 結論でも、圓然、この提起された問題䞻題に぀いおの明確な答えを培底的に出さないようにしたす。本を読んでいない以䞊、この問題に察しおこの本の䞭でどう解決されおいるのか、たた解決するのかしないのかすらも、あなたは知らないのですから。では、この文章をどのように終わらせるのか、それは「これからも、これは問題だよね」ず終わらせるしかないのです。いわば「䞍本意にも四週で突然連茉を打ち切られた、ゞャンプ挫画の最終話」のように終わらせたす。話にたくさん匵り巡らされた䌏線を回収できないたた、トヌナメント倧䌚が先週始たったにも関わらず、突劂終わりを迎える挫画のあの最終話のあの最終コマです。「俺たちの戊いはただ始たったばかりだ」、「がくたちの冒険はただただ続く」、これからも長い道のりは続いお行く感たっぷりのあの最終コマのように、この感想文を終結させたしょう

 もちろんこれは圌女だけの問題ではない。私を含む党おの人間に圓おはたるだろう。私たちは瀟䌚の䞭で生きる以䞊、「瀟䌚や䞖界の䞀歯車」ずなるこずを免れるこずはできないだろう。しかし、人間が自ら積極的に「歯車」であろうずするこずは、人間の健党なあり方ずしおどうなのだろうかず思わざるを埗ない。私はただ孊生で瀟䌚に出おいないのでわからない郚分もあるが、この珟代瀟䌚の䞭で人間はどうあるべきなのか、今埌も考えおいきたい。

〆野の䟋文結論


 䟋文を芋おわかるように、最埌は「この問題に぀いお今埌も考えおいきたい。」でしめおいたす。その問題に察しお、具䜓的にどう感じたずか、どうするずか䜕も蚀わないたたラストを迎えおいたす。

 しかし、それたでは、話の颚呂敷をガンガン広げおいくべきです。「この問題は圌女だけの問題ではない私を含む人間、いやさ党䞖界、党人類に圓おはたる問題だ」ず、問題をグロヌバルに無限に広げおいきたす。いいんです。どうせ連茉が終わるんだから笑。それを説明する字数も機䌚も責任もありたせん。いたさら勝おそうにないラむバルが登堎しおもいいのですどうせ、そのラむバルずの戊いを曞くこずはなんおないのだから笑。それよりも、戊いの堎を宇宙芏暡にしお、トヌナメント倧䌚を開催しお、䞖界䞭の猛者が集たっお、すごい手ごわいラむバルが登堎しお、で、そのラむバルは実は生き別れの兄で、でも敵の魔法で兄はモンスタヌになっおいお  、ずいうように「フィナヌレ」に向かっおどんどん盛り䞊げおいきたしょう。それで散々最埌に話を盛り䞊げに盛り䞊げたあげく、ラストはあれでしめたす。「今埌もこれは問題だぜみんなも考えおいこうぜ」

 で、曞き終えたら心の䞭で静かにこう぀ぶやきたしょう。「自分の名前先生の次回䜜にご期埅ください」ず。

たずめ

 以䞊で「ズルい読曞感想文」䜜成法に぀いおは終了したす。自分が孊生時代やっおいたむンチキ読曞感想文を初めお蚀語化したしたが、普段の蚘事より時間も劎力も倧分かかり疲れたした。そのため、校正や芋盎しが䞍十分です。蚘事のアップ埌に読み盎しおちょこちょこ間違いは盎しおいくので、今回は勘匁しおください。正盎今回は疲れたした笑。

 最埌に、あの䞭孊の暗黒期の埌日談をたずめお、今回は終わりにしたいのですが、私はその䞭孊校を孊力䞍振ず玠行䞍良を理由に二幎生で「クビ」になり退孊させられたす私立の䞭高䞀貫校なのでそれは可胜。そしお公立の䞭孊で䞉幎生ずなり、別の私立高校に進孊したす。高校では心を入れ替え、自分なりに勉孊に励みたした。ちなみにその高校では毎倏、読曞感想文を曞かされ、その䞭から遞ばれた優秀䜜は冊子に収録されるのですが、おかげさたで䞉幎連続優秀䜜ずしお冊子に収録されたした。たぶん今でもその高校の図曞宀にはその冊子があるず思いたすもう倧分昔だから、もうないかな。えそのずきはちゃんず本読んだのかっお読みたしたよ「読曞しおこその感想文」ですからね。本はやっぱりしっかり読たないず、たずもな読曞感想文は曞けたせんよ。圓たり前ですよね笑。


いいなず思ったら応揎しよう

〆野 友介 「蚘事が参考になった」ず思われる方がいたしたら、サポヌトしおいただけるず幞いです。いただいたサポヌトはクリ゚むタヌずしおの掻動費に䜿わせおいただきたす