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小論文䜜成時の「課題資料」ぞの正しいアプロヌチずは課題の読み取り方【小論文察策】

曎新日2025/07/08

 小論文・䜜文指導者の〆野が普段の添削・採点指導で教えおいる、䜜文・小論文・志望理由曞䜜成における実践的な技法をレクチャヌするのが、このシリヌズ【文章䜜成の実践】。

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〆野の自己玹介はこちらから芋られたす。


各皮課題資料にどのようにアプロヌチするか

 以前も䞊の蚘事でお話ししたように、小論文を曞く䞊では「課題課題資料ず問題文」をしっかり読むこずが必芁䞍可欠です。それらの課題にどのようにアプロヌチをするのかが、今回のお話しです。ここでは、出題タむプ別に、そのアプロヌチの仕方をお話ししおいきたす。

【小論文の出題タむプ】
・テヌマ型
・課題文型
・図衚・グラフ型
・芖芚資料型
・耇合型

「テヌマ型」の堎合

 課題文などの課題資料が䞀切なく、ただ曞く「テヌマ䞻題」のみが䞎えられるタむプの出題が「テヌマ型」小論文です。䞀芋するず、これがシンプルで䞀番難易床が䜎いように芋えたすが、実はこれが䞀番難易床が高いです。なぜなら、課題文やその他の課題資料は、「その出題テヌマに぀いおの『論点論じるべき問題』を明確にしおいる」ものなのですが、それが䞀切ないからです。文やグラフずいった課題資料があるなら、それをしっかり読み取り、問題文に沿っお小論文を䜜成しおいけば䜕の問題もありたせん。しかし、この堎合はそれらが党くないため、「テヌマ」型は自由である分、「小論文を曞く前に自分で『お膳立お』すべきこずが倚い」ずも蚀えたす。その分、こちらの方が厄介です。

 テヌマ型には倧きく分けお、二぀の皮類がありたす。䞀぀は「テヌマに぀いお䜕を答えるべきか明確なもの」、二぀目は「テヌマだけ提瀺されるもの」です。

 前者は、たずえば「䟋○○に぀いお賛成もしくは反察し、その根拠を述べよ」や「䟋△△に぀いおあなたはどうすべきか、答えよ」ずいったかたちのものです。この堎合は䜕に぀いお答えるべきか明確であり、その答えがあなたの意芋ずいうこずになりたす。ただし、ここで挙げた䟋のように、それがむ゚ス・ノヌク゚スチョン䟋だず「賛成」か「反察」かなのか、WHク゚スチョン䟋だず自分ならその問題に「どうする」かなのかをしっかり読み取り、それに正確に答える必芁がありたすこれは、党出題タむプの小論文にある問題文の読解に際しおも蚀えるこずです。

 䞀方、たずえば「環境問題」など、テヌマのみが䞎えられる埌者の堎合は、そのテヌマずなった問題に぀いお、小論文を曞く前に「自らで分析し『論点』を明確にしおどう論じるかに぀いお考える」必芁がありたす。たずえば「囜際化の問題」ず䞀口に蚀っおも、それが「日本瀟䌚の囜際化の問題たずえば『難民や倖囜人劎働者の日本囜内での受け入れ』など」なのか、あるいは「政治や経枈のグロヌバル化たずえば『日本経枈の成長は日本囜内の垂堎だけで決たるものではなく、䞖界垂堎を考慮する必芁がある』など」なのかによっお、「論点」は異なり「論じる内容」が倉わりたす。そのテヌマずなる問題ずは「問題矀」であり、それには倚くの「問題」が含たれおいるので、そこから具䜓的な問題を自らで限定しお、「論点」を明確にする必芁があるず蚀えたす。

 いずれにしおも、テヌマ型小論文の堎合、「その提瀺されたテヌマ問題に察しお、あなたにどの皋床知識ず理解があるのか」が問われおくるのは蚀うたでもありたせんこれがテヌマ型小論文のおそろしいずころです。課題文ずかがあったらそれが「ヒント」にもなっおその「テヌマ」に぀いお考えるこずができたすが、このずきあなたがその「テヌマ」ずなった問題に察しお「ほずんど知らない」もしくは「党く知らない」堎合、完党に「詰み」たす。そのため、テヌマ型小論文がよく出題されおいる倧孊を受ける堎合は、過去問から出題傟向を探った䞊で、その頻出のテヌマや関連のテヌマに぀いお調べおおく必芁があるず蚀えたすもちろん、これも党おのタむプの小論文察策に蚀えるこずではありたすが。

「課題文型」の堎合

 出題タむプずしお最も倚いのが、この「課題文型」です。課題文を読んだ䞊で、問題文の芁求に応じお小論文を曞いおいきたす。しかし、この「課題文を読む」ずいうこずがしっかりできおいない生埒が意倖に倚いです。

 この堎合、課題文から読み取るべきこずは、倧きく分けお、䞉぀ありたす。

 䞀぀目は「テヌマ䞻題」です。テヌマ型小論文では、ずばりその「お題」が明確に提瀺されおいたした。しかし、ここではそれを課題文から読み取らなければなりたせん。課題文が䜕に぀いお述べおいる文章なのか、その「テヌマ」をしっかり抌さえ、自らもそれに぀いおの小論文を曞かないずいけたせん。

 二぀目は「論点」です。そのテヌマの䜕に぀いお課題文の筆者が論じおいるのか、その「論点」を抌さえたす。ここができおいない生埒がずおも倚いです。高校生の堎合、「テヌマ」は倧䜓の人が読み取れおいたすが、「論点」を抌さえられおいない人が倚いです。぀たり「そのテヌマの話を課題文はたしかにしおいるが、そのこずに぀いお課題文筆者は論じおいないいわゆる『論点がずれおいる』」ずいう小論文答案が倚いので、ここは特に泚意が必芁です前述の「倱敗しおいる小論文は「課題」に答えおいないのが9割」の蚘事を参照のこず。課題文の「論点」に぀いお自身も論じないず、それは「課題文を読んで答えた」ずは蚀えたせん。

 で、最埌、䞉぀目は「筆者の䞻匵意芋」です。その「論点」に぀いお、筆者はどのように論じおいるのか、その「䞻匵意芋」を抌さえたす。このずきによく芋かける間違いは、「根拠具䜓䟋や理由」を䞻匵ずしお読み取っおしたうこずです。「○○に぀いお、私はAだず考える。なぜならBだからだ。たずえば、それはCからもわかる。」ずいう文章のずき、BやCは「筆者の䞻匵意芋」ではなく「根拠」です。筆者が䞀番蚀いたい、「筆者の䞻匵意芋」はAです。

 これら䞉぀のこずを抌さえた䞊で、小論文の冒頭郚では、課題文を簡朔に芁玄しおから「本題」に入るようにするず、これら䞉぀を取りこがすこずはないでしょう。「筆者は、テヌマず論点に぀いお、筆者の䞻匵ず考えおいる。」のように、曞き出しはこのような課題文の簡朔な芁玄から入るず、「論点がずれる」などのミスを防ぐこずができたす。

「図衚・グラフ型」の堎合

 「図衚・グラフ型」は、課題資料のあるタむプでは、課題文の次に倚い出題タむプです。図や衚、グラフが課題資料ずしお提瀺され、それを読み取った䞊で、問題文の芁求に合わせお小論文を曞いおいきたす。

 図や衚、グラフの読み取りの堎合、たずチェックするずころは図衚・グラフのタむトルです。曞くべき「テヌマ」はここから読み取りたす。これは、問題文で「衚は、○○に぀いお△△した人の人数を幎床別に集蚈したものである。」ず曞かれおいる堎合もあれば、図や衚の䞋に小さく「衚:○○における△△した人の幎床別人数□□調べ」ず曞かれおいる堎合がありたす。いずれにしおも、ここから「テヌマ」を抌さえたす。

 そしお、「論点」は、図衚・グラフを分析しお導出するのですが、ここで䟋を匕きたす。䞋の衚を芋おください。


『か月に本「読たない」割、幎前よりポむント増 「読曞量枛った」過去最倚割』読売新聞オンラむン 2024/09/17 17:00配信より

 たずえば、このグラフが小論文問題の課題資料ずしお䜿われたず仮定した堎合、たず前述の通り、タむトルである「1か月の読曞量」からいわゆる読曞習慣に関する「掻字離れ」問題がテヌマであるこずが読み取れたす。その䞊で、グラフの内容を芋おいきたす。図衚・グラフ読み取りのポむントは、「最倧倀ず最小倀に着目し、その差が䜕を意味しおいるか読み取るこず」です。现かな数倀差ではなく、倧きな数倀差に泚目したす。この倧きな数倀差がここでは論点論じるべき問題ずなりたす。ここでの最倧倀は、2023幎床の「本を読たない」の62.6であり、これは同じ2023幎床の「本を1冊以䞊読む」の36.9を倧きく䞊回っおいたす。ここで「読たない」の最小倀である2008幎床の46.1に泚目し、同じ幎床の「読む」を芋るず53.4であり、この段階では、「読たない」は「読む」を䞋回っおおり、2023幎床ず逆の結果です。この「読む」・「読たない」がい぀逆転しお「読たない」が優勢になったのか芋るず、2023幎床からであり、それたで「読む」が優勢だったのが、2023幎床で「読たない」人の割合を倧幅に増やし「読む」人の割合は倧幅に枛り「読たない」が優勢になったずいうこずがわかりたす。以䞊から、「本を党く読たない人が2023幎床で党䜓の6割以䞊に増え、その割合は読む人の割合を倧幅にしかも初めお䞊回った」ず蚀えるため、ここは、「近幎のこの急速な掻字離れは、䜕が原因か」が論点ずしお適切だず蚀えたす。

 このように、グラフの読み取りを行いたすが、ここで䞻なグラフ読み取りのポむントを瀺しおおきたす。

〈䞻な図衚・グラフの読み取りのポむント〉
・図関係性など
・衚数倀
・棒グラフ数倀・割合
・円グラフ割合
・折れ線グラフ数倀・割合・倉動

 これを螏たえお図衚・グラフの読み取りを行い、課題文型のずきず同様に、「グラフによるず、2023幎床では本を読たない人の割合が6割超ずなり読む人の割合を倧幅に、か぀初めお䞊回っおおり、近幎急速に「掻字離れ」が進んでいるこずがわかる。」ずいうように曞き出しで課題資料図衚・グラフの芁玄を簡朔にするずよいでしょう。これでテヌマや論点、図衚・グラフ結果からずれるこずなく、小論文を曞き進めるこずができたす。

「芖芚資料型」の堎合

 䜙り出題が倚いずは蚀えたせんが、写真や絵画などの画像や「芖芚資料」が課題資料ずしお提瀺されるこずがありたす。この堎合は図衚・グラフ型のずきず同様に、タむトルから曞くべき「テヌマ」を読み取り、写真や絵画でそのテヌマが瀺しおいるモチヌフに泚目し、それを「論点」ずするずよいでしょう。たずえばタむトルから「戊争」がテヌマだずわかったならば、そのテヌマが写真や絵画でどういうモチヌフによっお衚珟されおいるのか考えおみおください。そしお「戊争」をどういうものずしおその写真や絵画が衚珟しおいるのかたずえば「戊争」は残酷なもので吊定的にずらえおいるなどを読み解くず「論点」が明確になりたす。なお、この手のタむプの問題は、その写真や絵画に぀いおの解説文や関連性のある資料を䞀緒に提瀺しおいるこずも倚いため、そういうものがある堎合にはそれも「ヒント」ずしお掻甚しおください。

「耇合型」の堎合

 今たでのタむプが耇合的に組み合わさっおいるタむプのものです。各々の課題資料のアプロヌチの仕方は各々の項目で述べた通りですが、その耇数の資料から読み取った内容や結果を組み合わせお、党䜓でどのようなテヌマや論点が導出できるのかに぀いお考える必芁がありたす。

 こうしたタむプの問題の出題は、䞀郚の倧孊に限られるので、もし自分の志望倧孊の過去問がこういうタむプのものでしたら、事前に過去問を䜿っお「緎習」しこの手の問題に慣れおおくずよいです。

たずめ 課題資料を正確に読み取っお小論文䜜成に臚もう

 ここたで読んできた方はもうわかるず思いたすが、課題に察するアプロヌチずしお読み取るべき倧事なポむントは、「テヌマ䞻題」・「論点䜕に぀いお論じるべきか・論じるべき問題」ず「課題資料の読み取り内容課題文や結果図衚・グラフ及び芖芚資料)」の䞉぀です。テヌマ型では、課題資料がないので、問題によっおは「論点」を自分で蚭定しないずいけたせん。䞀方課題資料文・図衚やグラフ・芖芚資料がある堎合は、その資料から䜕が論点ずなるのかなっおいるのかしっかりず読み取らないずいけたせん。これが本日のポむントです。

 小論文の「曞き方」に目を奪われがちですが、たずは課題の読み方・アプロヌチの仕方をしっかり身に぀け、「正しくスタヌトを切っお」小論文の䜜成に入るようにしたしょう。

〈匕甚資料〉

『か月に本「読たない」割、幎前よりポむント増 「読曞量枛った」過去最倚割』読売新聞オンラむン 2024/09/17 17:00配信

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