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倱敗しおいる小論文は「課題」・「問題」に答えおいないのが9割

曎新日2025/04/23

 小論文・䜜文指導者の〆野が普段の添削・採点指導で教えおいる、文章䜜成における基本事項を玹介するのが、このシリヌズ【文章䜜成の基本】。

〆野の自己玹介はこちらから芋られたす。


詊隓問題である以䞊、「課題」に答えるのが前提。

小論文は「文孊賞」ではない。

 タむトルの「倱敗しおいる小論文は「課題」を読めおいないのが9割」。あなたは極論だず思いたすかこれ、たぶんほずんどの囜語や小論文の先生には同意しおいただけるこずだず、私は思っおいたす。

 評䟡の䜎い答案のほずんどは、たずもっお課題、぀たり問題文ず課題文が読めおおらず、課題に答えおいないものです。内容の説埗力うんぬんの前に、問題が聞いおいるこずに察しお答えおいない答案が倧半なのです。

 小論文では挠然ず「いい感じの文章」が評䟡されるずもし考えおいるのであれば、その考えは捚おおください。たた文章を曞くセンスや才胜に長けた人が小論文詊隓で評䟡を受けるず思っおいる人も同様です。その考え方は間違えおいたす。小論文詊隓は「文孊賞」ではありたせん。

 文章を曞くずいうこず以前に、「これは詊隓である」ずいう前提に立おば、「課題に答えおいなければ埗点や評䟡に぀ながらない」ずいうのは至極圓たり前のこずだずわかるはずです。他の教科詊隓においおも、聞かれたこずに答えおいなければ、埗点できたせんよねそれは小論文詊隓でも同じこずです。

 さおここで、あなたに究極の遞択をしおもらいたす

 「問題には答えおいないけど内容がずおも玠晎らしい小論文」ず「問題には答えおいるが内容がいたいちな小論文」。どちらが評䟡が高いでしょうか

   正解は、埌者の「問題には答えおいるが内容がいたいちな小論文」です前者は問題に答えおいないのですから、いいも悪いも最初から評䟡倖です。前者がいかに文章内容ずしお玠晎らしくおも、「文孊賞」ではないですから、それだけが手離しで評䟡されるわけではありたせん。問われおいるこずに答える、これが詊隓の基本です。その䞊で、その答えた内容に評䟡が䞋されたす。問われおいるこずに答えおいないのは、その評䟡の俎䞊にすら䞊がりたせん。Xの倀を求めよず問われお、Yの倀を答えおいるようなものですから、かりにYの倀ずしおそれが正しくおも、そもそもそれは問われおいるXの倀ではないわけなので「䞍正解」ずなりたす。

 倱敗しおいる小論文答案の割はこれず同じこずをしおたす。それはバタフラむ200mの競技なのに、クロヌルで泳いで着になるのず同じです。それはもう泳ぎが速いずか、玠晎らしいずか以前の問題で、「倱栌」です。「厳しい  」ず思う人もいるかもしれたせんが、それが詊隓なのです。同じ条件䞋課題に答えるで競い合いそこで優劣が぀く、それが詊隓です。小論文詊隓も、他教科同様そうした詊隓であるこずをしっかり意識した䞊で、孊習をし本番に備えおください。

 さお、この「課題に答えおいないケヌス」ですが、これは倧きく分けお二぀ありたす。䞀぀は「問題文に答えおいないケヌス」、二぀目は「課題資料に答えおいないケヌス」です。ここでは、その二぀のケヌスに分けお、問題点ず解決策を瀺しおいきたす。

問題文に答えおいないケヌス

 小論文で、「課題」ずいった堎合、それには倧きく分けお「課題資料」ず「問題文」ずがありたす。たずえば課題文型の小論文の堎合、「次の文章を読んで、あずの問いに答えよ」、で、課題文が瀺され、その埌「問䞀  」ず続きたすが、ここでは、たず「問題文に答えおいないケヌス」に぀いお考えおいきたす。぀たり、問題文で指瀺されおいる条件を螏たえおいないずいうケヌスです。

䟋題
問䞀 本文の䞭で、筆者が䞻匵する聞き手行動の重芁性を説明しなさい。200字以内
問二 「聞く力」に関する筆者の芋解に぀いお、あなたの経隓をふたえながら、考えを述べなさい。500字以内

京郜府立倧孊 公共政策孊科及び犏祉瀟䌚孊科の孊校掚薊型遞抜小論文問題R

 たずえば次のような問題があったずしお、問は「筆者が䞻匵しおいるこず」に぀いお「説明しなさい」ずありたす。これを読んでわかる通り、これは自分の意芋や䞻匵が求められおいるのではなく、筆者の䞻匵しおいるものがどういうものかを「説明する」、぀たり「論述問題」や「芁玄問題」であるず蚀えたす。しかし、こうした問題のずき、しばしば自分の考えや感想を曞く人がいたす。圓然、これは「問題文に答えおいない」答案ずいうこずになりたす。自分の意芋を曞いおはいけたせん。これは本文からの「読み取り問題」なのですから、本文でそれがどういう颚に説明されおいるのか読み取り、本文の語句や衚珟を甚いお、制限字数内で説明するべきです。

 たた、問二では、「『聞く力』に関する筆者の芋解に぀いお、あなたの経隓をふたえながら、考えを述べなさい。」ずありたすから、たず「『聞く力』に関する筆者の芋解」をしっかり読み取った䞊で、それに぀いおの自分の考えを述べるこずが倧事です。もし論じる察象がそこからずれおいたら、それがいかに玠晎らしい論であったずしおも、「問題文に答えおいない」答案ずいうこずになっおしたいたす。

 ここでは「筆者の芋解に぀いお」の考えを述べるずいうこずですから、その芋解に賛成同意か反察かずいう意芋の提瀺になろうかず思いたす。しかし、ここが「○○に぀いおあなたはどう思うか」ずいう問いである堎合は、それは賛成か反察かずいうこずではなく、自分がそれに぀いおどのように考えるか答える必芁がありたす䜕でも考えずに䞀埋に「賛成」、「反察」ず論じる生埒がよく芋かけたすが、その生埒は䜕が問いかけられおいるのかが読み取れおいないず蚀えたす。぀たり、その問題文の「問いかけ」がいわゆる/ク゚スチョン賛成反察か、ク゚スチョン自分ならどう考えるかか、しっかり問題文から読み取っお答えるこずもここでは倧事です。
 
 加えお、忘れおはいけないのは、この問二では「あなたの経隓をふたえながら」ずありたす。こうした蚭問の条件や指瀺には必ず埓わないずいけたせん感芚的にですが、実際のこの詊隓でもこれを忘れお答案を曞いた受隓生が䞀定数いたず思われたす。぀たり、「自分の実䜓隓」を取り䞊げお論じる必芁があるわけです。これが盛り蟌たれおいなかったら、圓然、その答案は「問題文に答えおいない」ずいうこずになりたす。本番では、こういう蚭問の条件や指瀺には線を匕くなどしお、しっかりチェックしおおくこずが倧切です。

課題資料に答えおいないケヌス

 䞊蚘のように問題文の指瀺がある皋床具䜓的である堎合には、その指瀺を的確に抌さえお忘れずにそれにしっかり埓い、いわばあえお「蚭問の誘導」に乗っかっおいきながら文章答案をたずめおいけばいいのでただいいです。しかし小論文の問題の䞭には「課題文を読んで、あなたの考えを800字以内で述べよ」ずだけしか指瀺がない堎合もありたす。私の考えではこうした問題の方が厄介だず考えおいたす。

 さきほどの䟋題のようなパタヌンは、ある意味「問題文が先行しおあなたが読み取るべきこずを読み取っお瀺しおくれおいる」ずも蚀えたす。

 考えおみおください。問䞀で「筆者が䞻匵する聞き手行動の重芁性」をたずめさせるずいうこずは、それが本文における筆者の䞻匵のキモであるこずを瀺しおいたす。たた、問二で「『聞く力』に関する筆者の芋解」に぀いお自分の考えを述べるこずを指瀺しおいるずいうこずは、それが本文における「䞻題テヌマ」ず「論点䜕に぀いお論じおいるか」であるこずを瀺唆しおいるず蚀えたす。぀たり、別の蚀い方をすれば、こんなにいい「ヒント」はなく、こんなにも「芪切蚭蚈」の問題はないのです。本来なら、こうした「誘導」がなくおも、これらのこずをあなたは自力で読み取らなければいけたせん。

 ですから、「課題文を読んで、あなたの考えを800字以内で述べよ」のような、䜕の蚭問条件もないシンプルな問題の方が厄介ず蚀えたす。自分で課題資料から、「䞻題」ず「論点」、「筆者の䞻匵課題文の堎合」を読み取り、しっかり問題提起をしお、小論文を曞かなければいけないずいうこずになりたす。

 ここでよく芋かけるのが「論点のずれ」です。「䞻題」を読み取れない人はたずいたせん。たずえば「瀟䌚の高霢化」に぀いお述べおいる課題文があったずしお、「ああ、超高霢瀟䌚がテヌマなんだな」ずほずんどの受隓生はわかりたす。しかしその課題文が䜕を論点ずしおいるのか、぀たり瀟䌚の高霢化の䜕を問題ずしお論じおいるのかがしっかりず読めおいないケヌスがあるのです。

 これは実際に過去に芋かけた答案です。その問題の課題文では瀟䌚の高霢化をテヌマずしお介護問題いわゆる老老介護に぀いお論じおいたした。介護する偎も高霢になるこずでの家庭介護の倧倉さに぀いお論じおいたわけです。しかし、その生埒は、たしかに瀟䌚の高霢化に぀いお述べおはいたしたが、高霢化の背景にある少子化の問題に぀いお論じ、若幎局の非婚化や晩婚化の問題に぀いお蚀及しおいたした。同じ高霢化の問題をテヌマずしお論じおいたすがこれは論点がずれおおり、これでは「課題文を読んで考えを述べた」こずにはなりたせん。老老介護の問題に぀いお論じるべきです。

 「課題文を読んで自分の考えを述べる」ずいうこずは、課題文の「䞻題テヌマ」ず「論点」を自分も螏たえないず「読んで曞いたこず」にはならないのです。筆者の意芋に察しお賛成か反察かは自分の意芋の提瀺ずしおどちらでもよいですが、課題文ず「論点」が共有されおいなかったら、課題資料を螏たえたこずになりたせん。「䞻題」を取り違えるずいうのは高校生の堎合ほずんどないのですが䞭孊生はたたにある、「論点」がずれるのはたた芋られたす。圓然、こうした答案も「課題に答えおいない」ずみなされおしたいたすので、課題資料から正確に「䞻題テヌマ」ず「論点」を、そしお文章資料の堎合は「筆者の意芋」を読み取るこずが倧事です。

たずめ 小論文でも「課題」に答える姿勢を忘れずに

 小論文も倧孊入孊詊隓の䞀教科ずしお課される以䞊、合吊に関わる評䟡が成されたす。䞊手い文章を曞けるのに越したこずはないですが、それ以前に、「スタヌト段階」でのその詊隓問題に答えるずいう姿勢がたず必芁です。「課題」をしっかりず読み取り、小論文問題に取り組むようにしたしょう。

〈付蚘〉

 こちらの蚘事では、高校で36幎間小論文指導に取り組たれ、2020幎から代々朚れミナヌル教育総合研究所・䞻幹研究員を務めおいらっしゃる鈎朚勝博先生が、この拙蚘事ず同じ䞻旚のこずを曞かれおいたすので、匕甚しおご玹介したす。

そこで、いろいろな実践事䟋を参考に、自分のそれたでの指導のしかたを倉えおみるこずにしたした。たず、曞けない生埒の倚くが、蚭問の求めずは違うこずズレた内容を曞いおいるこずに着目したした。そこで考えたこずは、文章を曞く以前に、生埒自身が蚭問をちゃんず読んでいないのではないか、あるいは蚭問の芁求を正しく把握しないたたに曞いおいるのではないかずいうこずでした。

赀ペンを䜿わない添削指導|特別遞抜察策、その前に【高校教員応揎マガゞン】

 こうした気付きから鈎朚先生は、「ある取り組み」を行われたした。それは蚭問文を「声に出しお」読たせるこずでした。

 この経隓から、添削する前に、蚭問文を「声に出しお」読たせるこずにしたした。そしお生埒が音読した埌に、「この蚭問の『芁求』ず『条件』は䜕だい」ず聞きたす。䞀回で正しく答える生埒も入れば、間違う生埒もいたす。そういう蚭問文の読み取りの「緎習」をしたした。

 䜕床も緎習しお正しく把握できれば、蚭問の「条件」「具䜓的に」ずか「あなたの経隓をもずに」ずかをふたえお「芁求」に答えた、文章になるのです。倧孊入詊の小論文は、自ら問いを立おお結論たで導く文章ではなく、「蚭問にこたえる文章」だず筆者は考えおいたす

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 その結果、生埒は蚭問の「条件」をずりこがさず、蚭問の「芁求」に答えた文章答案が䜜れるようになったず蚀いたす。鈎朚先生はこの埌、このように述べられおいたす。

 蚭問をきちんず読み取れば、こたえる順序・文章の構成たで自動的に決たりたす。ただ文章を曞いおいたせんが構成が考えられれば、それぞれの途䞭の郚分に䜕を曞き入れるかを考える時間です。芁求に察する解答は䜕にするのか、解答を支える根拠は䜕にするのか、根拠を裏付ける実䟋をどうするか、ず考えおいきたす。それらができあがれば、蚭問に぀いおいる条件をふたえながら曞いおいきたす。これでやっず文章が完成したす。

赀ペンを䜿わない添削指導|特別遞抜察策、その前に【高校教員応揎マガゞン】

 たさしく先生のおっしゃる通りです。ベテランの鈎朚先生は、生埒が蚭問や課題に答えおいないのがネックずなっおいるこずを芋抜き、そしお指導法を倉えお察応されおいたのですね。ずおも参考になる蚘事でした

 これ以倖の内容は圓該蚘事をお読みください


「志望理由曞の曞き方」にお悩みの方には、こちらの「〆野匏テンプレ志望理由曞䜜成法」がオススメ2025/03/25に倀䞋げしたした

医孊郚及び医療系孊郚志望者のための、志望理由曞䜜成で抌さえたい぀のポむント


いいなず思ったら応揎しよう

〆野 友介 「蚘事が参考になった」ず思われる方がいたしたら、サポヌトしおいただけるず幞いです。いただいたサポヌトはクリ゚むタヌずしおの掻動費に䜿わせおいただきたす