金継ぎをよく出される体質? ② 修善寺 あさば 醤油小皿一つから考えた事
金継ぎの皿を、また出していただきました。やっぱり頬に「金継ぎ歓迎」と書いてあるのでしょうか。
京都の喫茶葦島、俵屋旅館に続いて、修善寺のあさばでも。
( 前提として ↓ )
今回は醤油の小皿

お醤油が入っていて失礼します。
縁が繊細な薄手の小皿。長年のうちに当然欠けは起こるでしょう。あさばさんなら、新しい小皿を補充するのは簡単な事。ですが、敢えて「たかが」醤油小皿に金継ぎをして、実際に提供するのは、何故。

鯵の夏野菜和え、烏賊、地魚の平目
お造りの皿はおそらく江戸から明治前期
肥前系、花、籠、巻物の宝尽くし紋様
構成は割絵で、縁は控えめな輪花
思うに、私のように喜ぶ者がいるから、でしょう。それはこちらの感想でしかありませんが、宿側の美意識が前提なのは勿論です。
おそらくこの大小の皿は、時代もあまり変わらないのでは?(ひっくり返して高台まで見ていないので、本歌か、明治の写しか、は分かりませんが)
ただ、同じ呉須でも、お造りの皿は白地が多く、小皿は白抜きの、だみ筆で呉須をたっぷり置いて全体が濃い印象。絶妙なコントラスト。

たくさんの料理の中で、お造り一つでも、これだけ考えさせられます。
杉の折敷の整った木目と濃い色合い
涼やかなガラス2種
古い肥前の染め付けの大小の皿は、一つは薄い色、一つは濃い色
小皿には金継ぎ
勿論、主役は料理のお味です。
素晴らしく新鮮で旨味あふれたお造り3種でした。
そして、どうしてこの料理にこの器?の想像が、一層、宿の食事を楽しくしてくれますし、知らないことがたくさんの自分は、毎回お宿から、掛軸、お花、料理、食器…たくさんの宿題をいただいて帰宅するのです。
( →「金継ぎの器はどんな客に出すのですか?」を100人に聞いてみました、に続く予定です)
