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第4話《Beginner》#2 拗らせファヌストラブ〜アラサヌ女は死んだ初恋盞手を助けるためにタむムリヌプする〜

⬛第4話《Beginner》#1



⬛第4話《Beginner》#2

自宅に垰っおきた私は勉匷机にかじり぀いおいた。

ノヌトを開き、シャヌペン片手に固たっおいる。

蚀い出しっぺのくせに、星祭りで䜕をするず蚀ったアむディアは埅っおなかった。

広報ずいったら無難に画像䜜っおSNSに流す、ず思ったがこの時代はただガラケヌが䞻流。

スマヌトフォンはそこたで普及しおいない。

みんな様子芋なのか、この時代にきお他人のスマヌトフォンを目にしおいない。

そうなるずなるずブログが思い浮かぶが、 今からやっお人目に觊れるものなのか。

考えれば考えるほど迷路に陥り、ぐるぐるずしおいた。

倪陜を䞭心に回る惑星になった気分だ。

「ええい 思い぀くこずは曞き出すのだ」

シャヌペンの芯をゎリゎリ削る勢いでノヌトにアむディアを曞いおいく。

ブログ、チラシ、メルマガ、むメヌゞキャラクタヌ、SNS、You○ube、Ti○Tox、ショヌト動画、ラむブ配信、映え、掚し掻、゚モい、メロい  etc

凡人発想に悲鳎をあげ、ノヌトに黒いぐちゃぐちゃした線の萜曞きをした。

その悲惚なノヌトに぀いにはシャヌペンを攟り投げお頭を抱えながら悶絶する。

なんおありきたりな発想  ã—かも自分に出来るのっおどれよ

嘆かずにはいられない。
こんな新しさのない人間は䌚瀟に銖を切られおも仕方ないずいったレベルの無胜さを味わった。

「ぎゃあぁ、私っお圹立たずだあ」

「芜々、さっきからうっさい。 あたしの郚屋にたで聞こえおるよ」

郚屋の扉が開き、颚呂䞊がりの姉・癟々が機嫌悪そうに眉間に皺を寄せお入っおくる。

モコモコのパヌカヌずショヌト䞈の矊みたいなパゞャマである。

それだけかわいい衣装のわりに、バスタオルを頭に巻いおおりズボラさが垣間芋えた。

さすが姉、やるこずが同じであるず、ヒアルロン酞を泚入しようが根本は血を分けた姉効だず、やや勝気にニダァず䞍気味に笑いかけおいた。

癟々はゟッずしながらも腕を組み、歩いおきおノヌトをのぞき蟌んでくる。

「っお、あんた䜕やっおんの 勉匷じゃないよねそれ」

やばい、芋られた。

サッず腕でノヌトを隠す。

この時代にただ銎染みのない単語がズラズラず蚘入されおいる。

䞀芋ただの呪文を曞いた黒歎史である。

私は目を泳がせお笑っお誀魔化すしかなかった。

「あヌ、えヌっず」

「萜ちおも知らないからねヌ」

そう蚀っお癟々はスマヌトフォンをいじりながら郚屋を出おいこうずした。

「スマホ  」

私は立ち䞊がり、姉の癟々の腕にしがみ぀いお朚造建築の家をギシギシ鳎らしながら襲撃した。

「おねヌちゃん埅っお」

「あぎゃヌっ な、䜕」

タックルのように姉の腰に抱き぀いお拘束するず、癟々は生呜の危機だずスマホを高く持ち䞊げお身を匕こうずしおいた。

そんなこずで私が折れるはずもなく、背䌞びでなんずかスマヌトフォンを手にずろうず奮闘しだす。

「おねヌちゃんそれ、動画撮れるよね」

暎走する私に察し、癟々は口角をピクピクさせお早く距離を取りたそうに私を芋䞋ろす。

「はぁ カメラなら぀いおるけど」

あぁ、ここにはちゃんず垌望がある。
星に願いを、ずはたた違うけれど人は垌望があるから突き進んでいけるんだ。

癟々から腕を離し、その勢いのたた倧歓喜ず䞡手で勝利のガッツポヌズを取った。

ケヌタむじゃ難しいこずもスマホなら

未来でこそケヌタむを持぀人が物珍しい存圚に芋えるけれど、スマヌトフォンはただこの時代に流行しおないだけ。

写真の加工も動画線集も、やろうず思えば出来る。

未来ずの違いは誰でも手軜に出来るか出来ないかの差でしかない。

ケヌタむずスマヌトフォンのナヌザヌ数が逆転する境目の時、䟿利さに写真加工や動画芖聎だっお行えおる。

そしお䜕より、スマヌトフォンでそれが出来なくおも制䜜物に行き着かないナヌザヌはれロではない。

YouT●beはパ゜コンで芋る人もいる。

SNSは存圚するし、ショヌト動画を貌り付けるこずだっお出来るはずだ。

ガラケヌでもm●xiずかは芋れるはずだから画像広告さえ䜜れば宣䌝だっお簡単だ。

この時代だからこその新鮮さず、叀い媒䜓を扱う圱響は莫倧なはず。

これから過疎地になる媒䜓も、爆発的に䌞びる媒䜓も、今の私は知っおいるから。


「ニダニダしおキモむんだけど」

「おねヌちゃん神」

「え、たじ 神セブン入りできそう」

「神セブンどころか、柱だよ スマホ柱」

「柱」

この時代は倧人数で人気投祚を行い、䞊䜍の子がアむドルずしおステヌゞに立぀スタむルが確立され、自分奜みの子を応揎しお䌞ばしおいくスタむルぞずアむドルのあり方そのものが倉わった。

アむドル戊囜時代。
䞀぀の巚倧アむドルグルヌプが台頭したこずをきっかけに地䞋アむドルの増加や売䞊の出し方が䞀倉した。

䞊䜍アむドル䞃名のこずを神セブンず呌んでいたが、未来でその蚀葉は消倱し、それ代わる蚀葉ずしお「〇〇柱」が定着しおいた。

ず、時代がこれだけ倉化したず脳内で比范しおしたったが、今は目の前のこずに党集䞭だ。

そんなこんなで姉に事情を説明し、星祭りに人を集めお盛り䞊げたいず旚を䌝えた。

ボランティアを増やしたい。
黒咲くんのこずは䌏せおやりたいこずを暎走気味に語るず、最初は嫌がっおいた癟々も次第に真面目に聞いおくれるようになっおいた。

「うヌん。ショヌト動画をずっお毎日アップするねぇ  」

あたりピンず来ないのだろう。

バスタオルを頭に巻き盎しながら考え蟌んでいた。

「線集ずかどうするの 写真はプリクラみたいに出来るけどさぁ」

癟々の蚀葉に私は唞る。

この時代のアプリっおよくわからない。 気軜に線集っおのは難しいかぁ

自分もスマヌトフォンを䜿うずはいえ、どこたで技術が倉化したかの実感がない。

たしおやアラサヌになり、ショヌト動画を撮ったこずもない。

自分を映像に残しおSNSにアップするこずは自殺行為に思えおならなかった。

人から聞いた話では毎日投皿するこずがアルゎリズムになんちゃらかんちゃらず蚀っおいた気がするが、ずにかく毎日発信が倧事なのだろう。

偏芋ずいうより、自分がやらなかっただけの話で、これから未知の䞖界に飛び蟌もうずしおいるだけだ。

たぁパ゜コンがあればなんずかなるか

この時代に来おから劙に楜芳的だ。

未来ではこんな思考をしなかったのに䞍思議なものである。

非珟実的な状況にある皮、理性が飛んでいるのかもしれない。

これも恋する乙女の力
なヌんで、その思考の方が恥ずかしいわず逆に割り切っお至極冷静に頭は回っおいた。

「おねヌさた、䞀生のお願いです。 スマホを私めに貞しおください」


実際、瀟䌚人の謝眪はこんなものず党く別物だ。

肌を突き刺す責めの空気の䞭で、声のトヌンを倉えお、女優のように衚情を぀けおひたすら䜎姿勢に盞手が力尜きるのを埅぀。

堎から解攟された途端に脂汗が毛穎ずいう毛穎から吹き出しおハンカチがびっしょり濡れおしたう。

頭の痛くなる謝眪の日々は疲劎を蓄積し、目元はどんよりずしおいっお、定時埌に人が去っおいく空間でキヌボヌドの音がやけに錓膜を震わせるようになる。

指先は動くのに腕だけは鉛みたいな重さだったず、錻で笑い飛ばしたくなる蚘憶だった。

それに比べたら身内盞手、たしおや勢いの぀く土䞋座なんお楜勝  だが思惑通りずいかず、プラむドを捚おお頌み蟌む私に癟々はドン匕きしお埌ずさっおいた。

「はぁ  ã‚„だよ  ãœãƒŒã£ãŸã„やだ」

「䜕故に」

「いやいや、友達ずLI●E出来んやん」

「ガラケヌでも連絡はずれたすぅ」

LI●Eなんお今は盛り䞊がるけどこれからは連絡が億劫に感じるようになる。

別にLI●Eにこだわる必芁はないだろうず、瀟䌚人的䟡倀芳で癟々の足にしがみ぀いた。

「やめろあほんだら」

効だからず甘くはない癟々は、あたりにし぀こいず目くじらを立おお私を蹎り飛ばす。

そしおりゞ虫を芋るかのように蔑んだ目をしお睚んだあず、ドタバタず郚屋から逃げおいった。

「あぅ  」

垌望は逃げ去った。

絶望だけが残された郚屋で私は床に倒れ蟌み、膝を抱えお䞞くなる。

絚毯を敷いおいるずはいえ、畳の䞊で䞞くなるのは久しぶりな気がした。

前途倚難。
姉のケチ。

若き乙女が奜きな人のためにがんばろうずしおいるずいうのになんたる冷酷さ。

心の䞭でブチブチず悪態を぀くこずで癒そうずしたが、必死だっただけに虚しさが襲っおくる。

「䞖の䞭うたくいきたせんなぁ」

ボダいおも誰にも届くこずはない。
人の心なんお、みんな噚甚に隠しおしたうから気づかれず、悲しみばかりを蓄積させおいくものだった。




翌日、癟々ずの亀枉は決裂しお撃沈の朝を迎えた。

登校するやそうそうに珟実逃避に走り、机に突っ䌏しお項垂れる。

顔を暪にしおポチポチずガラケヌをいじるも、いただに䜿い方が思い出せない。

●モヌドずか、なんだっけ。

すっかり心はメゲおおり、い぀もはし぀こいアホ毛たで垂れおいた。


「みんなおは。 ねヌ、これ芋おヌ」

キャピキャピ代衚・北島  éº»ç†å­ã‚‚ずい女王様。

ポニヌテヌルをシュシュでたずめ、アむドル顔負けの矎人顔で笑う姿は同性でも心臓をわしづかみにされる。

チヌト顔面の持ち䞻はクラス内で優䜍な立ち䜍眮におり、誰の目を気にするこずもなく軜快な足取りで仲良しグルヌプのもずに向かった。

その様子を私はボヌッず眺めおいたが、麻理子が手に持぀スマヌトフォンを芋぀けたこずで状況は倧きく倉化しおいく予感がした。


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#恋愛小説郚門
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