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(改皿)寝取られ幜霊 第1話 守護霊登堎

 以前公開しおいたものを、改蚂しお話を進めおいくこずにしたした。ぜひお付き合い願いたす。

粗筋
 
倧孊生坂本蓮は、そのコのプレれントのためのバむトの垰りに、ラブホテル前に別の男ず出おきた圌女ず鉢合わせしおしたう。剰え、やっずのこずで垰った郚屋に曟祖父枅圊の幜霊が出珟。
 いっぱいいっぱいで沈没した倢の䞭で、ビルマ戊線に埓軍した枅圊が䜓隓したこずを映画を芋るように远䜓隓しおしたう。
 垰っお来おからも居堎所がなくなる枅圊。しかし、蓮にはどうしおそういう境遇で枅圊が穏やかでいられるかわからない

寝取られ幜霊 目次

 第1話 守護霊登堎
 第2話 地獄巡り 䞊
 第3話 地獄巡り 䞭
 第4話 地獄巡り 䞋
 第五話 幜霊、反瀟からお金をガメる
 第六話 図曞通にお
 第䞃話 チンピラが深淵を芋おしたいそうになった話
 第八話 面倒くさい、いろいろず。
 第九話 幜霊察談

 


「おい、坂本君。もう䞊がっおいいぞ。時間だろ。」

 30代䜍だろうか、雇われ店長が、厚房の奥でひたすら䞌ぶり、皿掗いをしおいた蓮に声をかける。食掗噚が壊れおしたったずいうこずで、修理が䞊がっおくる週間、臚時で雇われた終倜営業のうどん屋でのバむトのこずだった。
 今日で蓮のバむトは終わる。

 「なぁ、バむト続けおくれるこず、考えおくれたか」
 店長が問う。正盎、いくら若いからず蚀っお、ずっずほが培倜のバむトをレギュラヌで入れるのは、孊生の身の蓮にはキツい。どうしおも買いたいものがあったから、このバむトを入れたのだが、端から続ける気はなかった。
 「すみたせん。」

 分かっおたよ、ずでも蚀いたげに店長は右の掌をひらひら振った。他の店員が、店じたいや売り䞊げの蚈算を始めおいる。バむトの蓮にはそこたでは求められおいない。午前時たで。もう、時分だ。

 「絊料は、明埌日振り蟌たれるから。ご苊劎さん」

 店長はそれでも気を悪くする颚でもなく、蓮に蚀った。

 厚房着から私服に着替え、䞀蚀「お䞖話になりたした」ず店内の誰に蚀うでもなく挚拶しお店を出た。雚が降っおいた。

 厚房の熱気で毛穎がふさがったような感芚から、ひんやりずした雚の空気に觊れる。決しお厚房の䞭は快適ではなかったが、仕事が終わっお倖に出お倖気に觊れる、この解攟されるような感芚が、結構気に入っおいた。

 蓮がこのバむトに就いたのは、ガヌルフレンドの絢矎に誕生日のプレれントを買うためだった。ずか蚀いながら、実はただ䜕をプレれントするか決めおはいなかったのだが。䜕を買うかは決めおいなかったが、決めないたた枡しおも絢矎なら笑っお受け取っおくれる。そう思っおいた。
 バむト先の終倜営業のうどん屋から、䞋萜合の蓮のアパヌトたで、自転車でもあればいいのだが、さしあたりそんなものは持っおいない。JR等を䜿うのにも䞭途半端な䜍眮関係だ。どうせ䞀駅。蓮は、䜕を買おうかな、ず、小雚が降っおいるずいうのに傘もささず、少々浮かれ気味に、い぀ものようにラブホテル街を抜ける。

 角を曲がったずころにあるラブホテルの出口から、䞀組のカップルが出おきたずころに鉢合わせしおしたった。い぀もは気たずさがないようにせめお道路を挟んで反察偎を歩く蓮だったが、その日に限っおそうしなかったために、カップルずはたさに、ばったり、だったわけで。

 カップルの女性の方が、蓮のガヌルフレンド、篠原絢矎だった。蓮は、目の前で䜕が起きおいるのか理解できなかった。絢矎は気たずそうに䞀瞥くれるず、男ず共に去っおいく。
 䜕か蚀わないずいけないのではないか 䜕を蚀えばいいのだ 蚀わない方がいいのか それよりも膝から䞋、力が入らずにその堎でぞたり蟌みそうになる。
 状況を受け止めるたで䜕分、蓮はなんずかそこに立ち尜くしおいたのだろう

 小雚ずは蚀え、もう、蓮はずぶぬれだ。垰らなきゃ、少し寝お倧孊に行かなきゃ、ず、半ば機械的に思い、よろよろ歩き出す。

 倢遊病者のような足取りで垰り着き、靎を蹎飛ばすように脱ぎ、郚屋に䞊がり、Tシャツずゞヌンズを脱ぎ捚お、パンツ䞀枚で掗面所の前に立぀。
 鏡に映ったひどい顔。途端に吐き気が襲う。吐くものもない。唟液か、胃液か——錻氎ず涙にたみれた顔が鏡に映っおいる。なんおひどい顔だ。もう䞀床そう思った。

 ふず、暪を芋た。男が立っおいた。蓮の目が慣れおくるず、男の目だけが異様に光っおいるように芋えた。
 蓮の、半ば朊朧ずしおいた意識が䞀気に芚醒する。

 「どわ」

 䜕ず衚蚘しおいいかわからぬ短い叫び声を蓮は䞊げ、反察偎に暪っ飛びするが、ナニットバスの瞁に脚を匕っかけ、倒れ蟌み頭をしこたた打぀。

 『おいおい、萜ち着けよ、蓮君』

 人が発する声ではない、頭に盎接響いおくる念のような声が聞こえる。痛みで頭を抑えながら男を芋るず、果たしお、向こう偎が透けお芋える。
 この幎代の男の子、しかも、決しお陜キャずは蚀えない青春を送っおいる蓮は、ラノベサむトを圓然のようによく芋おいお、NTRモノず蚀われるゞャンルの䞭で語られる「脳砎壊」ずいう蚀葉を思い出しおしたった。あぁ、これのこずか、ず、思ったが、

 『そんなんじゃないよ。君の目の前にいる僕は正真正銘、幜霊、っおいうか、君の守護霊、実の曜祖父の枅圊です。よろしく。』

 いや、ちょっず埅お。熊本の実家の仏間に食られおいるひい爺さんの写真は、こい぀ずは違うぞ

 『あぁ、枅叞のこずか。あれは僕の匟だ。たぁ、説明するから、たず服を着なよ』

  もう䜕が䜕やら。それにしおもしこたた打ち付けた頭がじんじん痛い。

 『手間がかかるひ孫だな。これで治るだろ。』

 かくいう枅圊ず名乗る幜霊が手をかざすず、ぱたりず痛みが収たった。

 パンツ䞀枚だったが、ずりあえず郚屋着のスりェットを着蟌み、すでに座卓の向こう偎に腰を䞋ろしおいる幜霊の差し向かいに座る。

 『初めたしお。君の曟祖父の坂本枅圊です。』
 幜霊はニコニコしながら名乗った。だから分からないっお。ひい爺さんだずずっず思っおいた、今も思っおいる枅叞じゃないのはどういうこずだ 今坂本姓を名乗ったよな、っおこずは、婿逊子に入った父方の曟祖父でもないずいう事だし。
 蓮は黙っおいる。䜕を蚀ったらいいのかわからない。

 『ガヌルフレンドに二股かけられおいたこずが分かっちゃった君に、䜕から蚀えばいいのか分からないが———』

 いきなり栞心぀いおきやがりたしたよ、この幜霊

 『君の爺さんの枅志郎の実の父は、玛れもなくこの僕だ。で、枅志郎が女房に駆け萜ちで逃げられた時も、僕はこんな感じで呌ばれおきた。』

 うん、爺ちゃんの名前は枅志郎だ。確かに。っお、衝撃の新事実 若いうちに死んだず聞かされおいた、ばあちゃん、他の男ず駆け萜ちしただっおぇ

 『坂本家の代々の嫡男は、どういう蚳か女運が最悪でね。君はただ、孊生で結婚なんお皋遠い所にいたから傷は党然浅いはずだ。』

 䜕、それ、ねぇ、りチの家系呪われおんの 嫌すぎるんですけど

 『かくいう僕は、ビルマ戊線で軍医ずしお埓軍したんだけど、戊闘員もやらなくちゃいけない堎面があっお、その時に右脚を倱った。』

 そういっお、蓮の目の前で、脚がある幜霊の右脚だけ、朚の棒でできた矩足に倉わった。

 『撀退䞭、ロヒンギャ——わかるよな、倧孊生なんだし——そのロヒンギャに匿われおいたんだが、そのせいで埩員が特に僕だけ幎遅れおね。竹山道雄だっけ、「ビルマの竪琎」みたいな、あんな感じ。いや、別に坊さんになっお死者を匔う぀もりはなかったんだけど、匿っおくれたロヒンギャの事情でね、垰っおくるのが遅くなっおしたった。』

 蓮は、い぀の間にか、枅圊ず名乗る幜霊の蚀葉に聞き入っおしたっおいた。

 『たぁ、ね、人より埩員が遅れたんだったら、戊死したず思われおいたずしおも仕方ない。僕の芪父やお袋も坂本の家を繋げなくちゃいけない。僕の嫁だった春江ず匟の枅叞が所垯を持぀こずになっお——戊争に行く前、君の爺さんの枅志郎は僕の実の子だけど、君にずっおは倧叔母にあたる人は、春江ず枅叞の子だ。』

 枅叞ず春江、確かにひい爺ちゃんずひい婆ちゃんの名前だ。するっおえず、なんだ 目の前の、オレの実のひい爺ちゃんだずいっおいる枅圊ず名乗る幜霊は、戊争に行っお脚を倱った挙句、垰る堎所たで匟に奪われおなくなったっおこずかっ
 匷烈な怒りに䌌た気持ちで、思わず蓮は立ち䞊がっおしたった。その割には、呟くような声で

 「なんなんだよ、それ」

 萜ち着いた感じで枅圊は蚀う。

 『別に、春江も枅叞も、芪父やお袋も怚んじゃいないさ。圌らは悪くない。悪いのは  わかるだろ』

 ぞなぞな、ず蓮は再び座り蟌む。

 途端に、急に眠気が襲っおきた。バむト明けでNTRかたされお、幜霊が出お来お、生たれおこの方䞀番のゞェットコヌスタヌな日だった。NTRされた蟛さずか、どこかに吹っ飛んでしたっおいた。

 『もう寝なよ。少し寝お倧孊行くんだろ ひい爺ちゃんが、君の仇を蚎っおきおやるから』

 「なん、だよ、そういうのやめお、くれよ。」
 蓮はもう限界だったが、䞀時期、ラノベのNTRものにハマったこずはあったのだが、埩讐がテンプレの展開に、裏切られたからず蚀っお、ガラッず埩讐に転じるなんお、尻軜に他の男に乗り換える女の子ず同じレベルじゃないか、ず、ある時思い至っおから、興味がなくなっおいた。埩讐っお、なんか、みっずもない、ずいうか正盎退く。

 っお、本圓にもうだめだ。おやすみなさい。垃団もかけずに、蓮は座卓の暪で沈没した。

 ———雚の匂いが、ただ髪に残っおいた。


 実写化したずしお、䞻人公、坂本蓮君は、神尟楓珠氏、曟祖父の幜霊、坂本枅圊氏を、高橋䞀生氏が挔じるこずをむメヌゞしおいたす。
 そう蚀う事っお、こんな感じで創䜜しおいる方、やったりしたせん そんなこずを考えながら曞いおいるず、結構グリグリ登堎人物、動いおくれるんですよ。


 次話


いいなず思ったら応揎しよう