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掃除で自己肯定感を育てる

掃除。
それは無限に広がる、終わりなき旅である。

玄関掃除ひとつにしても、たたきを掃き、時には拭き上げ、靴箱一段一段ずつチリと埃を取り除き、ドアを磨き、傘立てや靴べらといった小物の管理もしなければならない。

お風呂掃除は浴槽を洗うだけではない。
床、鏡、手すり、壁に天井、シャンプー置きは滑りやすいし、風呂桶と椅子も忘れてはならない。

台所やリビングは、この比ではない。
いわゆる「名もなき家事」に含まれる「ちょっとした掃除」の多さといったら、湧き出でる泉である。

毎日完璧にするなんて、到底無理な話である。
テーブルの上を片付けるだけでも精一杯の日だって、山ほどある。

正気のサタデーナイト

働きながら掃除も洗濯も家事も完璧を追求するなんて、正気の沙汰ではない。

正気を失い狂気の塊になっていたのは、何を隠そう数年前までの自分である。

過去のわたしは「頭では分かってはいるものの」仕事も家事も完璧にこなさなければならないと思っていた。
頑張っても、睡眠時間を削っても、全部完璧にはできない。
そんな自分が無能に思えてきて悲しくなったり、できないことに対するイライラで機嫌は悪かった。

できない自分に嫌気がさし、自己肯定感が低くなる。
「できない自分」というレッテル貼りを、自分にしていないだろうか。


掃除なんか、別に毎日しなくても困らない。
どうしても綺麗にしたい場所だけ綺麗にすればそれで良い。

「なんか汚いな」と落ち着かないのであれば掃除をすればいいし、気にしないようにすれば気にならない程度なら、目を瞑る。

もし、過去のわたしのように掃除や洗濯を「絶対完璧にしなければ」と思っている人がいるなら、自分の胸に聞いてみて欲しい。

毎日自分を苦しめてまで完璧に綺麗にする必要、本当にありますか?


完璧でなくていい。
どうしても完璧にしたいなら、気になるところをまとめて土曜日に片付けよう。
音楽でもかけて、リラックスしながら。

掃除で自己肯定感を高める

「できない」「できなかった」は積み重ねる必要ない。
その場で良くなかった点を振り返り、次に生かすステップにする。

「できた」は積極的に集めて積み重ねていこう。
小さな達成感が、自己肯定感を育ててくれる。

朝の掃除が無理なら、帰宅後に「1箇所だけ」、曜日ごとに「ここだけ」掃除を積み重ねる。
完了したら、自分をしっかり褒める。

忙しいのに、疲れているのに、お風呂掃除までしてえらい。
毎日バタバタで自分のことも構っていられないのに、玄関掃除してえらい。
毎晩疲れているのに、一日分の食器を洗って片付けてえらい。

どれも「生活する上で当然のこと」、確かにそうかもしれない。
けれど、他のところでたくさん頑張って疲れ切っているのだから、その「当たり前」をすることだって本当は億劫なはずなのだ。

「当たり前」のことだって、達成したら自分を労おう。


「こんなに忙しいのに」「面倒くさい」と思いがちな小さな掃除や片付け。
「こんなこと」「余計に疲れた」という負の感情にせず、「やり切った」という達成感に変えて自信にする。

嫌なことも自己肯定感を育てるきっかけにしてしまえば、こっちのものだ。


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