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「日常の私」と「書く私」の汗だくの九時間|エッセイ!!

「日常の私」は、夕方から小学校の役員業務で外を駆けずり回っていた。

日が沈むまでは容赦なく熱く、私は目だけが見えるように完全防備の日よけ対策を施して臨んだ。

はたから見ればどう見ても不審人物である。(苦笑)

参加した子どもたちは相変わらず元気一杯で、その若さが本気でうらやましい。

ちなみに我が子にも声をかけたのだが、インドア派の我が子は華麗に参加を拒否し、家で涼しく過ごしていたらしい。

さて、そんなお祭り騒ぎの裏で、私の現実には明日の朝に待ち受ける「本日の片づけ」というイベントが控えている。

あまり遅くまで起きていると朝の自分が地獄を見るため、ほどほどにしなければならないのだが……。「日常の私」であるPTA副会長の夜は、なかなか一筋縄ではいかない。

そんなヘロヘロの状態でパソコンに向かい、「日常の私」から「書く私」に変わる。

明日が締め切り日である「お題から考える」企画に直面している。

今回のテーマは――「人魚裁判所」?

なんだそれは。お魚さん?

頭の中には映画やアニメの映像がふんわりと浮かんでくる。

だけど、自分が書く物語の材料として人魚を扱ったことは一度もない。

どう転がしても苦労する未来しか見えない。

しかも、言葉のお尻に「裁判所」とついている。

裁判の経験なんて人生で一度もないぞ!

これを一体どう料理しろと……。

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

頭を抱える。

ふと思ったが、人魚のメイクって水の中でもとれないものなのだろうか?

ん?

人魚のメイク……からの裁判……。

もしかして、語尾につくあの「ハラ」系のアレなのだろうか。

うーん、あまりハラ系をテーマにするのは気が進まないなぁ。

ぷぅ~。 (口から生気を吐き出す)


――とまあ、こんな具合に、お題が明日の締め切りという絶望的なスケジュールの中、大慌てで思考を巡らせているのが現在のありさまである。

そもそも、本文を書いている場合なのだろうか。

まず、ご飯を食べなければならない。

お風呂はどうする?

体は汗と熱気でベトベトだ。

シャワーだけでも浴びなければ気持ちが悪い。

いや、その前に、ご飯を食べるのが先か。

待て!スマホに目をやると、フォロワーさんから「スキ」が入っている。

ありがたい、本当にありがたいけれど、早くお返しをしないとソワソワしてしまう。

うーん、うーん。 洗濯は?

もう夜遅いし、明日に回そう。

今日は小学校の催しで夕方から潰れ、明日は朝から片づけの早起きが待っている。

ぬぬぬ……。

ね、眠い。猛烈な睡魔が襲ってきた。

子どもはもう寝ている。

だが、眠っちゃ駄目だ! 眠っちゃ駄目だ……!!

果たして、この混沌とした頭のままで「人魚裁判所」の原稿は書き上がるのか。

私は、最速の異名を……ない!ないぞ!

ふぉおおおおおおおおおお!

私は今、キーボードを叩いている。

それでは、最速で出来上がった作品をどうぞ~。