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Qwen3.8 27B / MuseGlimmer / Gemma4 推論速度(Tokens/s)とVRAM使用量 実測レポート

RTX PRO 4500 (Blackwell) ×2環境における
LM Studioで実測したローカルLLMのVRAM消費量と生成速度を早見表にしました。Gemma4 26B A4B / Qwen3.8 27B / MuseGlimmer 30B / Gemma4 31Bをコンテキスト128K/256K・KVキャッシュF16/Q8_0で比較。VRAM16/24/32/48GB別の最適モデルが分かります。

この記事では実際にLM Studioで計測した
モデル別・コンテキスト別・KVキャッシュ量子化別のVRAM消費量と生成速度を早見表にしました。

VRAM 16GB / 24GB / 32GB / 48GBをお持ちの方のモデル選定にそのまま使えます。

AI入門小説と連動した用語解説とGemma 4シリーズ(12B/26B A4B/31B)におけるコンテキスト8Kの【実測値の表】を確認頂けます。

RTX PRO 4500 (Blackwell)を用いたGemma4 26B A4B / Qwen3.8 27B / MuseGlimmer 30B / Gemma4 31Bをコンテキスト128K/256K・KVキャッシュF16/Q8_0の実測値をクイックに確認するためのレポートになっています。



検証環境

OS:Windows 11 Pro 25H2 64bit (26200.9168)
CPU:Intel Core Ultra 7 265KF
RAM:64GB DDR5-5600
GPU:NVIDIA RTX PRO 4500 Blackwell 32GB x 2 / Driver 596.86
ストレージ:NVMe Gen5 1TB
LM Studio:v0.4.21


この表の見方

  • VRAM消費量:モデルロード時のピークVRAM。LM Studioでの実測値nvidia-smiコマンドのMemory-Usage欄から取得

  • 生成速度:tokens/s。同一環境・同一プロンプトでの目安値

  • 量子化設定:Kキャッシュ / VキャッシュをF16(無圧縮)とQ8_0に設定

  • 判定:VRAM 余裕あり◯ / 限界△ / 推奨外×

環境差により±5%程度変動があるかと思います。


KVキャッシュ量子化とは

LM Studioではモデルごとに Kキャッシュ量子化 と Vキャッシュ量子化 を設定できます。

メリット:VRAM消費量の削減
デメリット:生成速度が若干低下(1%~15%)

特にコンテキストが長いモデルで効果が大きいです。
LM StudioはOllamaと違いモデル毎に設定が保存されるので、用途別に使い分け可能です。


コンテキスト長とは

AIが会話を忘れないための「短期記憶」の長さです。
長くするほど覚えられる量が増えますが、VRAMもその分増えます。
日本語を扱うと英語に比べて、コンテキスト長は多く消費されます。

コンテキストサイズ別の利用用途

8K〜16K/ソースコード300〜600行+コメント

  • チャットでのちょっとしたアイデア出しや文章添削

  • プログラミングでは1つの関数の修正など短いコード

  • 軽快に動く。メモリが少ない低スペックPCでも安定

32K〜64K/小〜中規模リポジトリのコード全体(数ファイル分)

  • 論文やレポート数ページ分をまとめて読み込む

  • 数ファイルまとめてのコード解析

  • 実用的でVRAMもそこまで重くない

128K/中規模プロジェクトのコードベース全体+ログ

  • 技術書1冊分を丸ごと覚えさせる

  • 検索なしで大量資料を元に回答

  • 多くのモデルで現実的な上限

256K以上/半年分の作業ログ・チャット履歴全部

  • プロジェクト全体のコードを一気に扱う

  • ログや長い履歴を全部覚えさせる

  • 高性能GPUや大容量メモリ必須。重い


モデル別 VRAM消費と生成速度早見表

前提:

  •  表のVRAM消費量は、OS+アプリで1.5GB固定としていますので、環境により変わります。

  • Qwen3.8 27Bは、MTP機能のON/OFFにより大きく差がでましたので、2行に分けています。

Gemma4シリーズ

コンテキスト長8Kで、チャット利用を想定。
KVキャッシュ量子化別のVRAM消費・生成速度の一覧
VRAM16GBでは12B QATで量子化設定なしが最適
※24GBで全て許容範囲のため、32GB、46GBは除外

Gemma4 VRAM消費量と生成速度比較

Gemma4 12B

  • F16 : VRAM 約7.98GB / 86.75 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約7.69GB / 79.48 tokens/s

Gemma4 26B A4B

  • F16 : VRAM 約15.86GB / 151.15tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約15.65GB / 132.91tokens/s

Gemma4 31B

  • F16 : VRAM 約20.39GB / 40.65 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約19.53GB / 38.53 tokens/s


26B~31Bクラス コンテキスト128K比較

コンテキストを伸ばした際のVRAM増分と量子化効果を確認できます。
モデル別KVキャッシュ量子化によるVRAM消費効果と生成速度を比較できます。

対象モデル:Gemma4 26B A4B / Qwen3.8 27B / MuseGlimmer 30B / Gemma4 31B
コンテキスト128K/256K・KVキャッシュF16/Q8_0で比較

Qwen3.8 27Bが24GBに入る方法を記載

26Bクラス 128Kコンテキスト時のVRAM消費とKVキャッシュ量子化による削減量

Gemma4 26B A4B

  • F16 : VRAM 約19.89GB / 153.45 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約19.02GB / 135.42 tokens/s

Gemma4 31B

  • F16 : VRAM 約31.52GB / 40.50 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約27.19GB / 38.56 tokens/s

Qwen3.8 27B MTP_ON

  • F16 : VRAM 約27.87GB / 41.19 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約24.50GB / 38.48 tokens/s

Qwen3.8 27B MTP_OFF

  • F16 : VRAM 約26.59GB / 43.05 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約23.23GB / 42.47 tokens/s

MuseGlimmer 30B

  • F16 : VRAM 約20.69GB / 44.37 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約19.90GB / 42.70 tokens/s

※ VRAMはLM Studio実測値、生成速度はtokens/s

26B~31Bクラス コンテキスト256K比較

量子化ありなしでの生成速度差が分かる基本表です。

26Bクラス 256Kコンテキスト時のVRAM消費とKVキャッシュ量子化による削減量

Gemma4 26B A4B

  • F16 : VRAM 約19.89GB / 153.45 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約19.02GB / 135.42 tokens/s

Gemma4 31B

  • F16 : VRAM 約31.62GB / 40.60 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約27.19GB / 38.56 tokens/s

Qwen3.8 27B MTP_ON

  • F16 : VRAM 約27.87GB / 41.19 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約24.50GB / 38.48 tokens/s

Qwen3.8 27B MTP_OFF

  • F16 : VRAM 約26.59GB / 43.05 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約23.23GB / 42.47 tokens/s

MuseGlimmer 30B

  • F16 : VRAM 約20.69GB / 44.37 tokens/s

  • Q8_0 : VRAM 約19.90GB / 42.70 tokens/s

※ VRAMはLM Studio実測値、生成速度はtokens/s


VRAM別おすすめ判定早見表

VRAM 16GB
推奨:Gemma4 12B QAT 32K + KVキャッシュQ8_0
限界:26B 8K + KVキャッシュQ8_0
推奨外:26B 32K以上

VRAM 24GB
推奨:128K F16 / MuseGlimmer 30B
余裕:Gemma4 12B 128K
注意:マルチエージェントで同時使用の時、 128Kは量子化必須

VRAM 32GB
推奨:26B 32K + KVキャッシュQ8_0 / Gemma4 27B 32K
余裕:Gemma4 12B 128K
注意:26B 128Kは量子化必須

VRAM 48GB以上
推奨:26B 128K + KVキャッシュQ8_0
余裕:複数モデル同時ロード可、量子化なし運用も可能


Qwen3.8 27BのMTPをOFFに変更する手順

MTPとは

MTP(Multi-Token Prediction:複数トークン予測)は、一度に複数のトークンを予測・生成することで、AIの文章生成速度を劇的に向上させる高速化技術です。

そのため、MTPはOnが良いのですが、今回の検証では逆に遅くなる結果になりました。要検証です。(2026年8月時点)
今回の記事では、LM Studioのチャット画面上の生成速度のみでの検証です。

LM StudioのMy Modelsから設定する手順

LoadからSpeculative Decodingを変更
初期値:MTPから選択
Offに設定


使い方のコツ

  1. まずはコンテキスト長を必要最小限に設定する

  2. VRAM不足時はKVキャッシュQ8_0化でメモリ削減

  3. 生成速度優先なら量子化なし、メモリ優先ならQ8_0

  4. LM Studioではモデルごとに設定が保存されるので、用途別にプロファイル化すると便利です


まとめ

  1. まずはコンテキスト長を必要最小限に設定する

  2. VRAM不足時はKVキャッシュQ8_0化でメモリ削減

  3. 生成速度優先なら量子化なし、メモリ優先ならQ8_0

  4. LM Studioではモデルごとに設定が保存されるので、用途別にプロファイル化すると便利です


  • コンテキストが長いほどVRAMは比例的に増加

  • KVキャッシュ量子化はメモリ不足解消の即効策

  • VRAM16〜24GBならGemma4 12B QATがコスパ良い、24GB以上で26Bクラスが快適

この早見表を元に、あなたの環境に合ったモデルを選んでください。


関連記事:

LM Studio Windowsインストール完全ガイド|日本語化からモデルDL・KVキャッシュ量子化まで

ローカルLLMが消費するメモリの正体についてはこちら→第3話「RAM vs VRAM vs UMA!AIを速くする正体は〇〇だった」

この記事の全体像はこちら→ローカルLLM完全ロードマップ


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