調子が悪い日ほど、ルーティンが自分を助けてくれる
仕事の調子がいい日は、誰でもそれなりに動ける。
頭が冴えている。
やる気もある。
商談もうまくいく。
問題は、そうじゃない日だ。
朝から気分が乗らない。
昨日の失敗を引きずっている。
予定が詰まっている。
何から手をつければいいか分からない。
以前の私は、
そんな日のたびに仕事のやり方まで変えていた。
でも25年間営業を続けて分かった。
ルーティンが必要なのは、調子がいい日ではない。
むしろ、
「今日はダメだな」という日に、自分を助けてくれるのがルーティンだ。
成績が安定しない頃は、毎日やることが違った
営業成績が安定しなかった頃の私は、
とにかく仕事に波があった。
商談がうまくいけば、
「このやり方でいける!」
と勢いに乗る。
次の商談で失敗すると、
「やっぱりダメだ」
と全部変える。
忙しくなると準備を省く。
商談が終われば、振り返らず次の仕事へ向かう。
つまり、
自分の気分と結果に、仕事のやり方まで振り回されていた。
これでは成果が安定するはずがない。
今日の私は昨日の私と別人。
営業手法まで日替わり定食のようだった。
私を変えたのは「すごい営業術」ではなかった
そこから少しずつ、
成果につながった行動を残すようにした。
商談前には相手を調べる。
過去のやり取りを見る。
質問を準備する。
商談では、説明する前に相手の話を聞く。
終わったら、
「何がよかった?」
「何がダメだった?」
「次は何を一つ変える?」
と振り返る。
どれも特別なことではない。
でも、うまくいったときだけではなく、毎回やる。
すると少しずつ、営業に「型」ができてきた。
成果につながった行動を、気分に関係なく繰り返せる形にする。
これが私にとってのルーティンだった。
ルーティンは「縛るもの」ではなく「戻る場所」
ルーティンという言葉には、少し窮屈なイメージがある。
毎日同じことをする。
決められた通りに動く。
自由がなくなる。
でも私は逆だと思っている。
ルーティンがあるから、
迷ったときに「まず、これをやろう」と戻れる。
昨日、大きな失敗をした。
今日の商談に自信がない。
仕事が山積み。
そんな日でも、
「とりあえず商談前の10分だけ準備しよう」
と動き始められる。
気合はいらない。
最高の自分を召喚する必要もない。
決めた行動に戻ればいい。
ルーティンは自分を縛る鎖ではない。
調子が悪い日の自分につけておく、手すりみたいなものだ。
仕事には「波」があって当たり前
人間だから、毎日同じ状態では働けない。
よく眠れた日もある。
疲れている日もある。
褒められた翌日もあれば、
失敗して落ち込んでいる朝もある。
仕事だって同じだ。
忙しい日。
暇な日。
トラブルの日。
何をやってもうまくいかない日。
だから、
自分の調子を安定させようとするより、調子が悪くても動ける仕組みを持つ。
こちらの方が現実的だ。
若い頃は、調子が悪いと、
「自分には向いていないのかな」
と能力まで疑ってしまうことがある。
でも、一日うまくいかなかったくらいで才能は消えない。
今日は今日。
明日は明日だ。
「最低限これだけ」を一つ決める
今日からできることはシンプルだ。
自分の仕事で、
「どんな日でも、これだけはやる」
を一つ決める。
営業なら、商談前に10分準備する。
会議なら、目的を一行書く。
管理職なら、部下に一つ質問する。
一日の最後なら、明日改善することを一つ残す。
完璧な一日をつくる必要はない。
昨日より少し良い行動を、今日も一つ繰り返せばいい。
私は営業25年の失敗と改善から、自分を助けてくれた
「10の営業ルーティン」をつくった。
それをまとめたのが、有料note『営業ルーティン10』だ。
なんとなく営業する毎日から、
自分の「型」を持って働く毎日へ。
10個全部を始める必要はない。
まず、一つでいい。
ルーティンの価値は、絶好調の日には分かりにくい。
「今日はダメだ」
そんな日に、それでも一歩動けたときに分かる。
調子が悪い日ほど、いつもの習慣が自分を助けてくれる。
だから私は、ルーティンを続けている。
