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【第3弾】89歳の精神科医に教わった、「アドバイスしない」で心が通う人間関係の極意

「相談に乗っているのに、なかなか悩みが解決しない…」

「嫌なことを言われて、正面から受け止めて傷ついてしまう…」

職場や日常の人間関係で、そんなイライラや理不尽さに心が押し潰されそうになっていませんか?

特に介護や福祉の現場など、人と深く関わる仕事に携わっている真面目な人ほど、「なんとか解決してあげたい」「自分が受け止めなきゃ」と、肩に力が入りすぎてしまいがちです。


「解決してあげなきゃ」と一人で背負い込んでいませんか?

実は私自身、長年介護の現場で多くの方と関わる中で、「どうすればこの人の悩みを解決できるだろう」「どんな素敵なアドバイスをすればいいだろう」と必死になっていた時期がありました。

けれど、どんなに良い解決策(妙案)を提示しても、相手の表情が晴れないことがよくあったのです。

また、誰かにとげとげしい言葉や嫌な言い方をされた時に、「なんでそんなことを言われなきゃいけないんだ」と正面から受け止めてしまい、一人で落ち込んで心をすり減らすこともありました。

「うまくアドバイスしなきゃ」「正面から受け止めなきゃ」と思えば思うほど、人間関係は重く、苦しいものになってしまっていたのです。

心の距離を保ち、優しく寄り添う「3つの極意」

そんな私に、本当の意味での「人との付き合い方」を教えてくれたのが、オーディオブックで聴いた中村常子先生の著書『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』でした。

89歳まで現役で多くの方の悩みを聞き続けてこられた常子先生の言葉には、人間関係が驚くほどラクになる「3つの極意」が詰まっていました。

① アドバイスなんていらない。「同じところまで降りて」話を聞く

「アドバイスしたり、目が覚めるような妙案を考えることができなくても、自分と同じところまで降りてきてくれて、話を聞いてもらえるだけで、人はちょっと楽になるんですわ」

(※『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』より引用)

人は、無理に解決策を教えてほしいわけではありません。

評価もアドバイスもせず、ただ「同じ目線まで降りて話を聞いてくれる場所」があるだけで、心はすっと救われるのです。

② 嫌なことは「あの人、家で何か嫌なことあったんだろうな」と軽く受け流す

「ちょっと嫌なことを言われた時は、『あの人、家でなんか嫌なことあったんだろうな』くらいに思って、都合よく軽く受け入れているのがええんやろね。
答えを求めず、心の距離感を変えればいい」

(※『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』より引用)

誰かの機嫌や言葉を、自分のせいだと真に受ける必要はありません。

「相手の事情」として一歩引き、心の境界線(距離感)をうまく変えることが、自分を守る最大の知恵です。

③ 弱みを安心してさらけ出せる関係を作る

「特別な技術なんていらない。
安心して愚痴を言われたり、弱みを見せ合えたりする関係が大事なんですわ。
自分が弱いところを安心してさらけ出せる関係があれば、人はなんやかんや元気でやっていけます」

(※『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』より引用)

立派な自分を演じたり、強がったりする必要はありません。

「実は私もダメでね」と弱みを見せ合える関係こそが、人が元気に生きていくための一番のエネルギーになります。

今日からできる、小さな心の習慣

人間関係を心地よく保つために、今日からできるアプローチはとてもシンプルです。

  1. 「解決しよう」とするのをやめる 相手の話を聞く時は、アドバイスを探すのではなく「ただ同じ目線で耳を傾ける」だけで100点満点。

  2. 嫌な言葉は「スルーの境界線」を引く 「あの人も何かストレスがあったんだな」と心の中で軽く受け流し、正面から受け止めない。

  3. 「自分の弱み」をちょっとだけ出してみる 無理に強い自分を演じず、「実は私も苦手でね」と弱みを見せてみる。完璧をやめることで、お互いに肩の力が抜けた良い関係が生まれる。

人のために頑張りすぎてしまうあなたへ

この考え方は、決して「人を突き放す」ということではありません。

  • 「人の悩みを自分のことのように背負い込んでしまう人」

  • 「相手の不機嫌や一言に傷つきやすい人」

  • 「上手に話を聞いてあげたいのに、どう接していいか分からない人」

そんな優しい方にこそ、試してほしい心の処方箋です。

あなたが完璧なアドバイザーになる必要も、相手の攻撃をすべて受け止める盾になる必要もないのです。

おわりに

今年で61歳になる私は、今年6月、長年勤めた特養から身体負荷の少ない「障がい者支援施設」へと異動し、現場での新たな関わり方を模索し始めていました。

しかし、8月に腰のヘルニアが再発し、現在は思いがけず休職期間を過ごしています。

現場から一歩離れ、腰のヘルニアが再発した自分自身の体や心と向き合う中で、恒子先生のこの言葉が改めて深く心に染みています。

何か大きな助言をしたり、無理に問題を解決しようとしたりする必要はありません。

ただ同じ目線まで降りて、自分や相手の「辛さ」や「弱さ」にそっと寄り添う。それだけで、人の心は救われていくのだと感じています。

もし今、人間関係に疲れてしまったり、「話を聞くのが辛い」と感じているなら、そっと肩の力を抜いてみてください。

「立派なアドバイスなんていらん。ただ隣にいて、一緒に『大変やなぁ』と話を聞くだけでええんや」

そう思えるだけで、あなた自身も、そしてあなたの大切な周りの人も、ずっと心がラクになっていけるはずですよ。

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